ハングリー精神に刺激を受けながら、新たな領域にも踏み込む
肥沼が現在所属する関西営業第一部は、中途入社メンバーも含めた20名が所属。3チーム制に分かれており、半分以上が20代という部署です。
肥沼が担う重要なミッションの1つが「エネルギー分野」です。お客さまの担当として、新規案件取り組みだけでなく、お客さま同士の引き合わせや成約済み案件の途上管理など、業務は多岐にわたります。
「具体的な案件例は、大手エネルギー企業グループが展開するサービスについて、弊社で対象設備を所有する契約スキームです。同グループがエンドユーザーへ太陽光設備などの設備を設置する際に10年超の長期ファイナンス機能を提供し、設備保有におけるリスク管理の面で顧客ニーズに応えています。
このニーズに応える上で、とくに難しい点が2つありました。1つは契約条項です。エンドユーザーごとに異なる契約内容について、法務部と連携して約款のすり合わせを行います。
もう1つが設備の使用量に連動型したファイナンスの提供です。エンドユーザーが使用した分だけ料金が変動する契約で、この計算が社内システムでは対応できず、すべてExcelで管理しています。今もキャッシュフローと提示条件が合っているか、Excelで金利の検算を行うなど、法律と数字の両面で日々調整が続いています。
大変な業務も多いですが、工場・オフィスで使われる大型のエネルギー設備や、十数億円という規模の太陽光発電設備など、想像を超える規模の案件に触れられるのが、この仕事のおもしろさです」
エネルギー分野の業務と並行し、肥沼は「関西発のグローバル案件創出」という新たな挑戦にも取り組んでいます。
「当社としても手薄だった関西のグローバル案件開拓のため、まず企業における海外拠点の役割やサービスを確認。案件の種を探り、直近では海外拠点への情報連携が実現しました。まだ売上には直結していませんが、株主である金融機関や海外現法と連携し、打ち合わせをセットするなど、定性的な成果は出せたと考えています」
部内営業活動の支援を目的に、汎用的な提案書を作成し、営業ツールとして活用するといった地道な取り組みも進めています。 このミッションを通じて、新たな気づきもありました。
「税制や会計基準の違いは学びになっています。また、海外拠点とは、常に連絡を取って仕事の機会を作り出すアクションをとっています。そのハングリー精神には強い刺激を受けますし、日本の事業としてもより取り入れていきたい要素とも感じました」
電鉄、メディカル、そしてエネルギーへ。関西の地で歩むキャリア
2016年にJA三井リースへ入社した肥沼 。大学卒業まで東京で過ごした肥沼が、就職と同時に足を踏み入れたのは、縁もゆかりもなかった関西の地でした。
「異動して1年半は、電鉄系の会社さまや、関連企業さままで幅広く担当していました。ただ、配属当初は大手電鉄会社の路線や地域性、地銀の勢力図など、知識がまったくありませんでした。お客さまと関係性を築くきっかけをつかむため、周りの人に聞いたり、営業でお客さまに訪問したりする中で、少しずつ知識を得ていきました」
その後、異動を経て、病院や医療系の商社など、メディカル分野のお客さまと向き合う6年半を送ります。
「病院には事務方とドクターのラインがあり、とくにドクターはご自身の専門分野に強い思いをお持ちです。リース会社としての画一的な提案ではなく、その思いを汲み取りながら、こちらの要望も伝え、双方にとって最善の着地点を探る交渉は、それまでなかった経験です。
時には一筋縄ではいかないご要望もありましたが、意向を深く理解しようと努める中で調整力が身につきました。原因と改善策を必死に考える日々でしたね」
前提知識を懸命に学び、レスポンスの速さに注力もしながら信頼関係を構築。 苦労も多い一方、大きなやりがいも感じていました。
「交渉の流れが描いた通りに決まった時は、達成感があります。また、ドクターがMRIなど高額な機器を導入する際の、『10年後への不安』という人間的な部分に寄り添ったこともあります。
万が一、ご自身が働けなくなった場合でも、借金と機械だけが残ってしまうのは避けたい、というご不安に対し、そのリスクをカバーできる生命保険を組み合わせた提案を行いました。それが評価され、お客さまが新しい事業を始める時に次のご相談をいただけた時は、やりがいを感じました」
2024年4月からは、現在も所属するエネルギー分野の部門ヘ異動。異動当初にとくに印象深い事例を経験したと言います。
「ソーラーカーポート事業の補助金申請が、とくに印象に残っています。当社が代表申請者となるため補助金団体と折衝しつつ、専門数値の算出を私から担当エネルギー企業さまに依頼し、さらにその企業さまからお取引のあるメーカーさまへ伝えてもらうという、複雑な調整が大変でした。
また、補助金申請はルールが厳格です。期限がずれ、取り消しになれば採算がすべて変わってしまいます。 異動して一番最初の仕事だったこともあり、とても緊張感がありました。乗り越えられたのは、まさに『下準備』のおかげ。分厚い手引書を読み込み、関係各所と事前に徹底的にすり合わせたからです。無事に完遂した時は安堵感が大きく、この経験が自信にもつながりました」
東京出身者が見つけた、大阪の魅力。働きやすさと研鑽を支える制度の恩恵
配属時から一貫して関西での勤務を続けてきた肥沼。約8年間の大阪での日々をどのように感じていたのでしょうか。
「配属当初は、初めての一人暮らしのワクワク感もありましたが、実際は心細さもありました。しかし、1年目から年の近い先輩が食事に誘ってくれたり、家が近い者同士で集ったりと、周囲が積極的に声をかけてくれました。
大阪拠点の特徴かもしれませんが、仕事外でも関係性が深く、フットサルの社内大会、バーベキュー、マラソン大会、アメフトの試合観戦と、さまざまな交流の機会があります。年代問わず参加するので、初めての知らない地でも馴染みやすかったです」
転勤先での環境を楽しむコツは、「怖がらないこと」だと言います。
「社内社外問わず、怖がらないで誰にでも声をかけてみることです。それこそ私は飲食店で初めて会った人とも仲良くなることもあります。そうした心がけもあり、関東にいた時よりも、人とのコミュニケーションに対する壁が薄れたように思いますね」
仕事面での魅力はもちろん、プライベート面でも関西地域の魅力を見つけています。
「テレビでしか見たことのない関西の地域へ時間をかけずに行けるのが新鮮でした。大阪から神戸や京都へは電車で30分程度と、想像以上に近いです。バイクでキャンプにも行き、琵琶湖を一周したり、湖畔の公園でキャンプをしたり、滋賀の魅力にも気づきました。
また、関西の人は『おもしろさに対する意識が非常に高い』と感じられたのも大阪に来たからこそ。東京では見過ごしがちな日常の小さなおもしろさを、こちらの人々は巧みに見つけている印象です。こうした『ここにいないと気づけない魅力』がたくさんあり、大変なこともありましたが、関西に来てよかったと結果的に思いますね」
こうした前向きな姿勢を支える、会社の制度や文化も「続けやすさ」につながっていると肥沼は語ります。
「当社は、働いたら『続けやすい』会社だと思っています。借り上げ社宅制度は、個人の状況(独身・家族構成など)やコースによって利用範囲が定まっていますが、家賃負担は3割程度で、一人暮らしをするには非常にいい制度です。大阪は東京と比べて食費なども比較的抑えられるため、活動の幅も広がりましたね。
働きやすさの面では、勤務管理もしっかりしていてテレワークやフレックス制度も整っています。私たちの部署で言えば、部長自らが推進派で一番活用しているくらいなので、年次や役職で使いにくいという雰囲気はまったくありません。 気質としても、大らかな人が多いイメージです。
また、海外担当が決まってからTOEICの勉強を始めたら、仕事をしながらでも200点ほど上がりました。JA三井リースには、提携した学習支援ツールの費用補助やTOEICの受験費用負担、公募制の語学研修など、社員が自己負担なくスキルアップをめざせる環境が整っています。もちろん意欲が大切ですが、自己研鑽がしやすい会社であることもお伝えしたいですね」
医療×エネルギー×海外。専門性を融合させ、関西の「伸びしろ」に挑む
さまざまな経験を積んで来た肥沼。自身の今後のキャリアをどう見据えているのでしょうか。
「今時点では、医療、エネルギー、そして海外と、専門性のあるキャリアを歩めていると考えています。 まだ勉強中の身ですが、これらの専門性を『融合』させ、何かしらのスキームや役割で活かしていきたいです。また、今いるメンバーへの指導や後任育成にも、どんどん取り組んでいきたいと考えています」
会社組織の中で、関西エリアとして成し遂げたい思いもあると言います。
「私の主観ですが、大阪は日本でもトップレベルの商圏。『関西発の海外事業』は、伸びしろしかありません。エネルギー分野でも、当社のグループ会社が東京メインでやっている事業を、関西や他の地方で広げられないかとも思います。そんな気概を持って、盛り上げていきたいです」
最後に、肥沼は未来の仲間に向けて次のメッセージを送ります。
「リース会社は、金融業界に軸足を置きつつ、いろんな業界に触れられるのが特徴です。私も医療やエネルギーを担当していますが、基本は金融業界にいます。疑似的に多様な業界を経験できるのは魅力ですね。
社内にいる人間も、いろんな業界を経験してきた者が多いので、話していても多様な話題が出てきて飽きがこない会社だと感じます。また、JA三井リースは『ただのリース会社』という枠に収まらない多様な事業展開も魅力の一つですね。そうした環境で成長していきたい方は、ぜひ検討してほしいです」
関西の地で、多様な専門性を掛け合わせながら成長を続ける肥沼。その挑戦は、これからも続きます。
※ 記載内容は2025年11月時点のものです
