モビリティとエネルギーを融合──JA三井リースオートの新しいサービス創出へ
JA三井リースグループは、従来のオートリース事業の枠を超え、モビリティとエネルギーを融合した新しいサービスの創出をめざすという大きな転換期を迎えています。
その中核を担うのが、JA三井リースオート株式会社(以下、JA三井リースオート)です。
「グループの方向性として示されているのは、モビリティとエネルギーを融合した新しいサービスの提供です。私たちオートリースという立場からは、このモビリティという起点から、どのようなサービスを組成していくのかというミッションを担っています」
JA三井リースオートの営業開発部長を務める皆川は、戦略の背景について以下のように説明します。
「現在、日本のエネルギー事情にはさまざまな課題があります。そこで、EVをどのように日本の市場で適正に評価していただき広げていけるかが、1つの取り組みです。EVの広がりが企業や団体に正確に理解され、導入が進んでいけば、エネルギーを作る、貯める、そして最終的には使うという3つの要素において、オートリースの立場からも貢献できると考えています」
同社の事業は、大きく3つの柱で構成されています。1つめは、全国で十数万台を所有するJAグループの公用車に対するオートリース・車両管理の提供。2つめは、三井物産グループ企業を含む一般企業への営業活動。そして3つめが、新しいスキームやサービスの開発です。
「既存のお客さまに対しては、単なるオートリース提供だけでなく、世の中の変化に応じた付加価値サービスを提供していくことで、基盤をしっかりと維持していきます。新規のお客さまに対しては、モビリティとエネルギーのどちらの起点からお客さまの課題解決に貢献できるのか、グループと連携しながら開拓を進めています」
近年、エネルギーコストの上昇や災害リスクへの対応についても、企業や地域社会の重要課題となっています。
「防災や減災を行うためには、事前の対策が欠かせません。エネルギー事情は地域によってさまざまですが、電力の安定調達や非常時の運用体制の整備は全国各地で必要となります。そこで、EVは災害時の移動電源車として活用できるなど単なる車両管理を超えた価値を提供でき、エネルギーの生産、運用、地域内循環という観点から自治体を含めた地域団体との連携を進めています」
既存顧客への価値提供を続ける重要性──サプライヤーとの意見交換で変革の道を探る
これまで、オートリース業界で20年近くのキャリアを積んできた皆川。
「前の会社がグローバルでキャピタル部門を売却する方針を打ち出し、当時所属していた会社は統合されることになりました。しかし、統合後の環境では、新しいことにチャレンジする機会が限られていると感じたのです」
そんな中、JA三井リースグループの話を聞き、転職を決意します。
「JA三井リースグループが、これまでの顧客基盤だけでなく、新しいことに挑戦していく変革期にあるという話を聞きました。経営理念としても「Real Challenge,Real Change」を掲げており、一社員として従来通りの仕事をするのではなく、自分の経験を活かして新しいステージに向かっていけることに魅力を感じ、転職を決意しました」
こうして2020年にJA三井リースオートに入社した皆川。最初は営業推進部の配属となり、顧客への総合車両管理提案を推進担当します。
「当時はJA三井リースが契約窓口として営業を担当していたため、私たち営業推進部は契約以外の部分、たとえば車両管理や費用削減の提案、業務簡素化のサポートなどを行っていました」
入社後、皆川は会社の強みと課題を実感します。
「基盤となる顧客からの信頼が非常に厚いのが強みです。ただし、それに甘んじてはいけないとも感じました。競合他社も新規開拓に力を入れている中で、既存顧客への価値提供を続けることが重要です」
その後、新たな体制への移行に伴い、ソリューション営業部へ異動。営業部門のスキル向上支援とサービスの創出を同時に進める役割を担い、現在は開発分野に注力した新しいスキームやサービスの構築に取り組んでいます。
「成功への道筋が明確に決まっていない点がこの仕事の難しさです。最終的な目標は顧客に価値を提供することですが、その方法は固定されておらず、状況に応じて柔軟に変更する必要があります。
たとえばEVに関しては、世界情勢や市場の変化により、当初の普及予測とは異なる展開となっており、そうした変化に応じた判断が求められます。営業推進部での約2年間で得たJAの文化や業務への理解が、現在の仕事に活きています。
一方、さまざまなサプライヤーやベンダーと深い意見交換ができ、同じ目線で新しいサービスを作り上げていける点にやりがいを感じています。3年後、5年後を見据えたスキーム構築を進めており、日々新しい刺激を受けながら業務に取り組んでいます」
新しいスキーム創造に向けて、目的を共有した組織づくりへ
新しいスキーム開発やサービス創造に向けた取り組みを進めているJA三井リースオート。皆川は、複数の開発案件を並行して推進する立場にあります。
「本社でのスキーム作りでは、JA三井リースとの打ち合わせや、サプライヤーとの情報交換、グループ戦略としての社内打ち合わせが中心になります。また、実証実験を含む進行中のプロジェクトでは、各地域の顧客やパートナー企業との連携推進のため現地での説明や打ち合わせのための出張も発生します」
開発プロジェクトは、1つの完成までに約1年もしくはそれ以上という長期的な取り組みになります。それは単純な歩みではありません。
「システムやパートナー連携を随時アップデートしながら進めています。1つの開発から派生する形で、新たなスキームやサービスが生まれることもあり、ステップ1を進めながら、同時にステップ3や5を先行して準備するなど、複層的に開発を進めています」
リース業界では、料金やサービス内容での差別化が難しい現状がある中、皆川は新しい価値創造にモチベーションを見出しています。
「世の中のお客さまが求めるものを無形から有形にできることが最大のモチベーションです。リース業界では、料金や基本的なサービス内容での差別化は難しい状況です。既存のリースとは異なる新しい価値を創造し、それがお客さまに認められ、最終的に会社の成長につながるような取り組みを作っていきたいと考えています」
マネジメントにおいても、新しい価値創造に向けた組織づくりを意識しています。
「常にオープンなコミュニケーションを取り、会社の方向性や現在の立ち位置、将来の目標について部内のメンバーに繰り返し伝えています。各メンバーの役割や業務内容は異なりますが、最終的な方向性は一貫していることを理解してもらうことが重要です。
メンバーが不安や疑問を感じた際に、自由に発言できるような雰囲気づくりも心がけています。なぜその業務が必要なのか、どのように会社全体の目標につながっているのかを理解・納得することで、一人ひとりが主体的に取り組めると考えています」
失敗を恐れず、挑戦する意欲を歓迎。チームで成長し、変革に適応し続ける
JA三井リースオートが求める人材について、皆川は明確な考えを持っています。
「スキルは後からでも身につけられるものだと考えているので、初めから持っている必要はありません。最も重視しているのは、チャレンジしたいという意欲です。失敗を恐れずに新しいことに挑戦する姿勢を持った人を求めています。
また、既存の枠にとらわれず、自由な発想や考え方で新たなビジネスを自ら捜索し続ける人や、課題解決に向けて情熱をもって挑戦続ける方、周囲を巻き込んで仕事に熱中し、自ら変革を巻き起こす人、組織、社会とのかかわりを通じて自ら成長できる人を歓迎します。冒頭でも述べましたが、これが当社の求める“Real Challenge, Real Change”です。
指示された仕事を受動的に行っているだけでは、成長することができません。失敗してもいいんです。今の自分に足りないことがあったとしても、それを受け入れて身につけていく。そういう意識がある人と一緒に仕事をしたいです」
とくに、新しい環境を求めている人材を歓迎します。
「当社は中堅企業かもしれませんが、それゆえにさまざまな取り組みがしやすい環境があります。オートリースという基盤を活かしながら、プラスアルファの発想や意識を持って取り組める人材と一緒に、この先5年10年と会社を変革していきたいと考えています。自分がこの先どうなっていきたいのか、新しい環境でゼロからチャレンジしたいと思う人には、ぜひ一緒に歩んでほしいです。
中途入社でも常にチャレンジを続け、素養と実績が認められれば執行役員・部門長・所長に昇進できます」
自身の展望については、分野にこだわらず挑戦を続けたいと考えています。
「私自身は特定の仕事にこだわってはいません。新しいチャレンジができて、お客さまとの関係構築を通じて認めていただける仕事であれば、どんな分野でも挑戦していきたいと思っています。また、自分の経験を伝えながら、メンバーの成長を促進することも、私の大きなミッションだと考えています」
オートリース業界の新たな可能性を切り拓いていく──チームを牽引する皆川の挑戦はこれからも続いていきます。
※ 記載内容は2025年3月時点のものです

