失敗を恐れず、ゼロから挑戦できる新規開拓のおもしろさ
米村が所属する名古屋支店は、おもに東海地方の食品メーカーと取引を行っています。定番品であるエキス製品や色素、製菓用の原料などを取り扱ってもらえるよう、お客様を訪問して提案する毎日です。
「食品メーカーに今現在どのような案件に取り組んでいるのかをヒアリングした上で、『当社のこの原料を使うと、もっといい商品に仕上がりますよ』と具体的に提案します。
名古屋支店管轄は中外食のお客様が多いことが特徴で、味付けにも独自の文化があります。味を細かく調整できるのが当社の強み。当社イチ押しの製品を提案することもあれば、お客様からフィードバックをもらって作り直し、ニーズに合わせていくことも。原料に細かくアレンジを加えて提供することもよくあります」
名古屋支店の営業担当は、支店長を含めて8人。基本的に、チームではなく個人で動きます。営業部員数は多くないものの、新規顧客の開拓にかなり力を入れています。
「名古屋支店は、当社の中でもとくに新規開拓に注力している支店です。もちろんお付き合いの長い取引先もありますが、自分で営業先を見つけて、どんどん飛び込んでいきます。お客様先が遠いこともあり、1日に回れる件数は多くても3件。それでも、できる限り直接顔を合わせることにこだわっています」
電話やウェブ会議ではなく、現地に足を運ぶのは、リモートだとそっけないコミュニケーションになりがちだから。
「雑談がしにくいので、関係を深めにくいんですよね。それに、初めてのお客様は当社のことをまったく知らない場合も多いので、直接挨拶をしたいんです。資料を持参し、会社について一から説明を差し上げています」
すべてが順調にいくわけではなく、門前払いを食らうことも。それでも米村はやりがいを感じています。
「とくに新規開拓にやりがいを感じています。自分でお客様を見つけて、自分で考えて、提案する。お客様の反応に一喜一憂することになりますが、まったく苦ではありません。すぐに数字につながりにくいというもどかしさはありつつも、新規開拓には、わかりやすい手応えがあるんです。
既存のお客様だと、対応を間違えれば過去に積み上げてきたものが崩れてしまうというプレッシャーがありますが、新規開拓はゼロから築いていくので、失敗を恐れず、おもいっきり挑戦できます。しかも『自分だけが接点を持っているお客様がいる』ということが、何よりもモチベーションになっています」
異なる営業スタイルに戸惑いながらも、周囲のサポートでやりがいを感じるように
米村が食品業界に入ったきっかけは、大学時代にフレンチレストランでアルバイトをしていたことでした。在学中、大学の友人よりも、アルバイト先の30歳以上の社員の方々と濃い時間を過ごした米村。就活では、自然に食品業界に目が向いたと言います。
「最初は、いわゆるスーパーに商品が並んでいるような大手食品メーカーの説明会に行きました。でも、学生時代はいつもアルバイト先のまかないを食べていたこともあり、このメーカーのこの商品が好きというのがパッと浮かんでこなかったんです。
思い入れが薄いのに、特定のメーカーに入って毎日同じ商品に携わるより、幅広いジャンルの食品に携われる方が向いているかもしれない。そう思って原料メーカーを志望するようになったんです」
原料メーカーを探す中、大学の説明会で池田糖化工業株式会社(以下、池田糖化)に出会いました。
「甘いものから辛いものまで、さまざまな業界の多様な製品ジャンルに携われるということを聞き、魅力的に感じました。また、人事の方の人柄にも惹かれたんです。多くの会社は、自社の良いところばかりを強調しましたが、池田糖化は、良いところだけでなく、悪いところや課題も隠さずに話してくれました。
それができるのは、欠点に目を向けて、それに取り組もうとする姿勢があるからこそ。ある意味すごく余裕がある会社だと思ったのを覚えています」
こうして縁あって2018年に入社。まずは半年間、本社のある広島県福山市で研修を受け、10月から営業の配属となりました。
「最初は営業の母体がある東京支店に異動し、約1年半を過ごしました。東京では、大きな食品メーカーをチームで回る毎日でした。馴染むまでは時間がかかりましたが、親身になって相談に乗ってくれる先輩に恵まれました」
そして2020年の春から名古屋に配属されました。
「名古屋に来てからは、1人が1社を担当する営業スタイルになり、責任感がいっきに増しました。新規開拓にもどんどん取り組もうという雰囲気があり、もはや違う会社にきたような感じがしましたね。年が近い先輩だけでなく支店のみんなが、アドバイスをくれたり親身になって相談にのってくれたりしたので、馴染めるようになりました」
名古屋の営業スタイルに馴染んでからは、新規開拓にやりがいを感じる自身の性格もあって、米村は仕事の醍醐味を感じるように。
「私はもともと内気で、人前に立って何かをやったり、新しいことを提案したりというのが正直苦手なタイプでした。でも、名古屋支店で営業を続ける中で変なプライドが打ち砕かれ、フランクに自分の意見を言えるように変わりました。働くことで、自分の人間性にもプラスの影響があったと思います」
熱心に通い続けて、ついに受注。そのときもらった忘れられない言葉
難しく地道な活動である新規開拓。しかし成功したときには、普通では得がたいような達成感に出会えます。
「これまでやってきて嬉しかったことはたくさんありますが、もっとも忘れられないのは、半年ほど通い続けた新規顧客先から採用の連絡をもらったことです。洋菓子や総菜のメーカー様で当社製品の荷姿が大きいこと、検討案件がないことを理由に提案を受け流されることも多くありました。また提案の方法が悪いとお叱りを受けたこともありました。
ですが、ついにお客様が、その量をうまく使えるような商品で採用してくれたんです。通い続けている私を見て『使ってあげようかな』と受け入れ口を作ってくれたのかもしれません。とても光栄なことですよね」
さらに嬉しかったのは、採用決定後の1本の電話です。
「通い始めたころにいつも窓口担当として話を聞いてくださった方がいました。その方はもう別部署に異動してしまったので、しばらく関わりがなかったのですが、採用が決まったタイミングで『よかったね』と電話をくださったんです。通い続けたことは無駄ではなかったんだと。とても嬉しかったですね」
お客様の記憶に残る存在になれているという実感が、米村に大きな自信を与えました。
「数年前から当社は、機能性食品や化粧品、ペットフードなどの新しい分野に向けての進出も始めました。お客様の範囲がどんどん広がっていくので、よりいっそう新規開拓を頑張ります」
ジャンルが違えば、当然必要な専門知識も変わるので、勉強がマストです。
「知識があるからこそ話を広げられますし、お客様から信頼されて深いお付き合いができるもの。勉強は大変ではありますが、フレッシュな感覚で、楽しみながら取り組んでいこうと思います」
「上司をうまく使うんだ」という懐の深い言葉。挑戦を支える雰囲気が魅力
今後力を入れていきたい方向性について、「社内で頼られる存在をめざしたい」と米村は語ります。
「名古屋支店は年齢層が高いのですが、ちょうど今年になってようやく、年齢の近い先輩と後輩が入ってきてくれました。今では私は、若手の中で、名古屋・東海地方歴がもっとも長い人という立ち位置なので、気を引き締めて頑張って参ります。
新しいジャンルの製品はもちろん、食品における知識ももっとブラッシュアップしていきたいですね。言われたことをやるだけというのは個人的にはおもしろいとは思わないし、刺激も感じられないので、やりたいと思ったことをどんどん上に発言して、自分から動ける人でありたいと思います」
そんな米村にとって池田糖化で働く魅力は、やさしい上司や先輩からのフォローがあることだそう。
「よく『上司をうまく使うんだ』と言われるんです。何かあったら上司がフォローしてくれるので、失敗を恐れず行動できる環境です。懐が深くて、すごくありがたいなと思いますね。
実際、かつて失敗をしたときも、上司や先輩に助けられました。ある外食のお客様向けのお仕事で、製品にラベルを貼り付けて納品しなくてはいけなかったところを、僕がお客様の話を聞き違え、貼らずに納品してしまったんです。
誤りに気づいて、慌てて貼りに行ったのですが、上司や先輩、支店長までもがお手伝いに来てくれたんです。商品は冷蔵室に保管されていたため、寒い中で、約7000枚という膨大な量のラベルを一緒に貼ってくれました。もしも助けがなかったら、震えるような冷蔵室の中で一人では到底終わらなかったですね」
そこからは、発注内容の確認を丁寧にするようになったという米村。上司や先輩たちも若いころに同じような失敗を重ねた経験があったから、当然のように助けにきてくれたのでした。
「『失敗したらフォローするから、やってみたら』という温かな雰囲気があるんですよね。良い意味で、余裕のある職場だと思います。このような環境だからこそ、新しい仲間にはぜひ、自分の意見を堂々と発信してほしいです。社内の議論を活発にしてくれて、一緒により良い提案を考えてくれるような方に出会えたら嬉しいですね」
失敗を恐れず行動し、失敗から学んできた米村。周囲の温かい仲間に支えられながら、自身の開拓スピリットに火をつけて、新しいフィールドを果敢に切り拓いていきます。
※ 記載内容は2023年10月時点のものです
