いつも謙虚さを大切に。周囲からの助言を素直に受け入れることで前進
池田糖化工業株式会社(以下、池田糖化)の東京本社に勤務し、営業部に所属している町村。大手即席麺メーカーや加工食品・大手飲料メーカーを主な取引先として、原料の提案業務を行っています。
「私が販売しているのは主に調味料で、粉末醤油をはじめとした粉末原料、畜肉や農産、水産系のエキス、素材の香味成分を油に着香させた香味油など、最終商品に使っていただく原料を提案しています。
そのほかにも工場との調整や、自社設備を活かした受託製造の獲得に向けた幅広い業務を担当。朝8時に出社してメールの返信や雑務を済ませた後に取引先へ訪問し、昼食後にもう1社訪問、帰社後にデスクワークを行って退社するのが平均的なスケジュールです。お客様との窓口としてお問い合わせやご依頼に対応するので、携帯電話は絶えず鳴っています」
営業として多忙な日々を送る町村が、池田糖化に入社したのは2010年のこと。入社の理由を次のように語ります。
「もともと食べることが大好きで、食品メーカーで働きたいという想いが強くありました。その中でもいろいろな食品に携われる企業のほうがおもしろそうだと考え、BtoBの企業に的を絞ることに。そこで出会ったのが池田糖化でした。
池田糖化が手がける原料は、調味料や甘味料、フルーツソース、エキス、フリーズドライなど、形状も味も本当に多種多様です。さまざまな最終商品に携わることができ、入社前にやりたかったことが実現できていると感じています。
幅広い原料を扱っている分、習得しないといけない知識も多岐にわたります。原料そのものはもちろんのこと、それを製造する設備や工程についてもすべて把握しなければなりません。お客様の最終商品に最適な原料を提案するために、常に知識をアップデートし続けています」
中堅という立場になりながらも地道な努力を惜しまない町村。それは仕事をする上で大切にしている姿勢とも通底しています。
「私が一番大切にしているのは『謙虚さ』です。仕事をしていると必ずどこかで失敗することがあります。そういうときに上司や同僚からのアドバイスを受け入れられないと、次のステップに進めません。人から言われたことは、まず素直に聞く謙虚さを持つこと。私の場合はそれが成長の近道となりました。
そして常に自分を客観視することも大切です。目の前の仕事に集中しすぎると、本来の目的を見失ってしまいかねません。目線を高く持ち、何のためにその業務をやっているのかをいつも考えるようにしています」
入社5年目に味わった大きな挫折。周囲に助けられ一から学んだ営業の仕事
これまで大手食品メーカーを中心にさまざまな案件を担当してきた町村。中でも視野を大きく広げてくれたプロジェクトがあると話します。
「通常の商談は、取引先の開発部と自社の営業部で進めます。新しい観点で今までとはちがう商品をつくるために、従来のやり方を変えてみよう。そうみんなで話し合い、先方のマーケティング部、さらに弊社の開発部も巻き込んで案件を進めることになったんです。
市場調査のためにみんなで中華料理や和食を食べにいったのですが、会議室では出ないような意見が次々と出てきて。部署をまたいでの案件は初めてだったので、自分の発想にはない技術面からの意見や、企画のアイデアに触れたことで大きな刺激を受けました。自分たちにできる範囲内だけで答えを探そうとせず、いつもとちがうやり方でいろんな観点から考えてみること。それがとても大事だと感じた案件でした」
経験が増えるにつれ変化に抵抗を感じる人も多い中で、自発的に新しい取り組みにチャレンジする町村。その姿勢には若手時代の失敗経験が活きていると話します。
「入社してすぐ担当したのが、即席麺メーカーでした。私が担当する前から強固な関係性が築かれていたため、いただいた依頼にただ応じるという受動的な姿勢でも順調に売り上げが伸びたんです。
そうした状況が5年ほど続き、新規の取引先を担当することになったときのこと。仕事のプロセスやユーザーへの企画立案など仕事上で理解していない事が多すぎる事に初めて気がついて……。先方から言われなければ何もできない、提案しようにも自社についての知識がまったく足りない自分を思い知り、愕然としました」
入社して5年目にして初めて味わった挫折。それを町村は、自身が大切にする「謙虚さ」で乗り越えていきます。
「取引先に対して自社に何ができるのか、まずはそれを知ることから始めました。プライドは捨てて、新入社員になったつもりでわからないことは一から学ぼう。そう覚悟して、今まで話したことがなかったような工場の担当者にも質問するなどして、一つひとつ知識を習得していきました。
5年目なら知っていて当然というような初歩的な内容も、恥を忍んで教えてもらったのですが、工場の皆さんはいつも快く対応してくれて。そうやって周りの人に助けられながら、営業としてまた新たな気持ちでやり直すことができました」
創業100年以上のノウハウを活かし、お客様と共に新しいチャレンジを
挫折も味わいながら、営業という仕事と向き合い続けてきた町村。どれだけ経験を積んでも、やりがいを感じる瞬間は変わらないと話します。
「やはり自分で考えてプランを練り、提案した原料が採用になったときですね。そしてお客様から『町村さんで良かった』と言っていただけることも、営業をやっていて良かったなと感じる瞬間です。
お客様との窓口としては当然のことですが、質問しやすい状況づくりや、この人が提案するならやってみようという信頼関係を築くことが欠かせません。問い合わせには迅速に応じますし、お客様の役に立つソリューションをいつでもご提供できるよう、普段から幅広く情報収集しています」
お客様からいつも頼られる存在であるため、コミュニケーションを取る上で、町村が心がけていることがあります。
「自分がどうしたいかではなく、お客様がどうしたいと思っているかを第一に考えるということです。常に相手の立場に立ち、言外にある想いも察して行動する。それを常に心がけています。
しかしお互いにとってどの着地点がベストなのかを見極めることはとても難しく、ときに苦しくもあります。営業としてはお客様のニーズに応えながら、自社の利益も追求しなければなりません。
それを両立するためにも大事なのは、自ら新しいことに挑戦し、アクションを起こすこと。それが次のアクションに必ずつながっていくので、自分のモチベーションを保つためにも絶えず自分から動くようにしています」
迷いながらも常に未来を見つめて行動を起こしている町村。中堅として今後挑戦したい取り組みについて次のように語ります。
「皆さんもご存じのとおり、人口減少の問題を抱える日本では市場は縮小する一方です。既存の取引先に対する提案を強化するのはもちろんですが、新規顧客を開拓し、ゼロから新しい原料の開発に取り組むことも欠かせません。
弊社は創業100年以上の歴史を誇る原料メーカーであり、その中で蓄積してきた膨大なノウハウがあります。それを活かしながら、規制の枠や従来のやり方にとらわれずに、お客様と共に今までにないものづくりに挑戦していきたいと考えています」
より良い組織をめざして。他部署とのコミュニケーションも強化していきたい
2010年に入社してから13年間、池田糖化に勤続している町村。長く働いているからこそわかる、自社の強みがあると言います。
「ハード面における一番の強みは、幅広いお客様のご要望にお応えできる高い技術力と、充実した設備です。そしてソフト面では、何か困ったときに、みんなで助け合って対処する団結力があるということ。誰かが問題にぶつかっていたら、それを他人事にせず一緒に解決しようとしてくれる。そういう協力体制があることが強みだと感じています。
協力体制を築くには、日ごろから積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。メンバーが相談しやすい雰囲気づくりを心がけ、それぞれの様子に目を配るようにしています。悩んでいそうだなと感じたら、相談してくるまで待つのではなく、自分から声をかける。そうやって後輩をリードしながら、より良い組織づくりをめざしています」
所属する営業部での組織づくりにとどまらず、他部署にも範囲を広げていきたいと町村は語ります。
「部署や立場のちがう一人ひとりが、会社が掲げる同じ目標に向かって一丸となること。それが理想の会社の在り方だと私は思っています。その実現のために、他部署とのコミュニケーションをもっと強化していきたいです。
まずは小さなアクションですが、自分から食事に誘うなど他部署と交流する機会を積極的に設けて、部署間の壁を取り払う努力を重ねています。小さな取り組みを徐々に広げて、今まで以上に横の連携がスムーズな組織をつくっていくことが目標です」
理想とする組織の実現に向けて、町村は新しい世代の活躍にも期待していると力を込めます。
「営業はもちろん、開発でも工場の仕事でも、食に対する飽くなき好奇心があり、食べることが好きな方であれば、池田糖化は楽しく働ける会社です。自分だったらこんな商品を食べてみたい、それを形にして世の中に届けたい。池田糖化にはそうした夢を実現できる技術力や設備があります。
お客様や社内のメンバーとコミュニケーションを重ねながら、今までにない製品をつくってみたい。そういう想いがある方と一緒に働けることを楽しみにしています」
現状に満足せず、常に高みをめざして邁進する町村。これからも池田糖化を舞台に、挑戦のストーリーは続いていきます。
※ 記載内容は2023年8月時点のものです
