「中間原料って何?」──食に対する探究心から入社を決めた
大学院では理工学研究科に在籍していた馬場。何気ない普段の生活の中にも、食に対する探求心は人一倍強かったと振り返ります。
「スーパーやコンビニでおもしろい味、珍しい味の商品を見ては『これはどんな味だろう?』『この味はどうやって作っているのだろう?』と思うことがしばしばありました。そこから、『どういう経緯で、どんな風に作っているのだろう?』と自然と興味を持って自分で考えるようになり、気がつくと食品業界に関心を持つようになっていました」
そんな馬場が池田糖化工業株式会社(以下、池田糖化)を知るきっかけとなったのは、企業説明会のとき。「中間原料」という生まれて初めて聞く言葉に惹きつけられたと語ります。
「池田糖化が中間原料を製造する会社と聞いて『中間原料って何だろう?』と興味を持ちました。企業説明会で『世間ではあまり知られていないが、池田糖化の製品を口にしたことがない人はほとんどいない』という話を聞いて、自分が開発した製品が消費者の皆様に喜んで食べてもらえるシーンを思い浮かべ、すごくやりがいがあって楽しそうだなと感じました。
また、さまざまな種類の製品を製造していることから、この会社で働いたらいろいろなことに挑戦できておもしろそうだとも思い、池田糖化への入社を決めました」
元来、研究熱心で行動力のある馬場は、池田糖化に底知れぬ可能性と働く意義を感じていました。内定が出てから入社まで期待と不安が入り混じる中、入社後さらに学びの機会が得られることに胸が弾む想いがしたと当時を振り返ります。
水産エキスの開発から、製造、営業までをこなすゼネラリスト
現在、馬場が所属するのは第三開発室。水産、畜産、農産など各種エキス製品の開発を行っています。
「昆布や鰹節など、主に海産物を使ったエキスやだしの製品開発を担当しています。具体的には、めんつゆの中に配合される鰹節エキスのように商品内には少量しか入っていないけれど、それがないと特徴もなく物足りなくなってしまうような、商品の味の構成においてキーとなる中間原料としてのエキス製品を作っています。
同じ種類の原料でも、産地や使用部位により味や香りがまったく異なります。さらに、温度条件や加工方法を変えることでますます特徴ある風味に仕上がっていくんです。そのため、さまざまな条件での試作検討を重ねることで味を作り上げています。
試行錯誤して開発した試作品のエキスを、次は工場で製造できるように設備の検討など具体的な製造方法に関して現場の人と打ち合わせを行いながら進めていきます。
また、営業部と同行してお客様となる末端食品メーカーを訪問し、製品のプレゼンテーションを行うことも。他社の開発の人と直接話すことで、新しい発想や製品の見方を学ぶことができるため、とても良い刺激になっています」
開発室内での仕事にとどまらず、製造現場やお客様への営業活動まで。一つの製品の商品化に関わる多くの人とのコミュニケーションを通じ、お互いに一体感を感じながらかたちにしていく誠実な人柄と仕事に向き合う真摯な姿勢には、社内外からの信頼も高いと評価を得ています。そんな多方面で活躍する馬場が作り上げる中間原料は、末端商品の中でまさにキモとも呼べる存在なのです。
五感で感じ、未知のものへ挑戦できることが仕事の魅力
仕事の楽しさについて、馬場はこれまで知らなかったものを見たり、食べたりと五感で感じることにあると語ります。
「一例を挙げると、ある製造設備を導入するときに機械メーカーへ出張に行くのですが、そこで今までにない装置や機械を見るとワクワクします。その機械を用いて『こういうこともできそうだ』と考えることが楽しいんです。
また、これは当社の場合仕事の一環でもあるのですが、情報収集や勉強という観点からその地方独自の食材や料理を試食しに行くこともあります。『こういう素材や、味があるんだ』『こういった料理にも使えるのか』というのを、自分の味覚で体感しながら食事をするというのは私にとってとても楽しいです」
そして、未知のことに挑戦すること。それが仕事に対するやりがいを感じるときだと言います。
「今まで当社にノウハウがなかったことに新しく挑戦するときは、とくにやりがいを感じます。たとえば、過去に取り扱い実績のない原料を使って製品にする際、温度・時間だけでなく『とりあえずいろいろ試してみよう!』と自由な発想で試作を行っていくので、大変ではありますがそこがやりがいでもあります。
そうやって、試行錯誤して開発した製品がお客様に採用されたときが一番うれしい。他社にはないエキスを開発するときに、当社独自の技術を取り入れたり、またそれをどうやって製造していくかについて関連部署と相談したりしながら作り上げていく。
そして、努力の甲斐が実って晴れて採用につながる。店頭で売られている商品を実際に手に取って見たとき、『ああ、良かったな。次もまたがんばろう!』と強く思います」
一般消費者にとって、池田糖化という名前を耳にすることはほとんどないかもしれません。しかし、商品の開発から発売に至るまでに関わる社内外の多くの関係者たちにとって、“池田糖化の馬場 良太郎”という開発パーソンの存在は有名なのです。
池田糖化にしかできない強みで、「食」の「おいしい」を追求
就職活動中の方に向けて、馬場は池田糖化の再現性や可能性あるものづくりに魅力を感じてほしいと語ります。
「池田糖化はいろいろな製品を作っていますので、本当にいろいろなことができるのが魅力です。
もし、今まで自分が食べてきたものの中で『これはどうやって作ったんだろう?』と興味を持たれたら、それを池田糖化で再現できたり、実際の製品として作れたりする可能性があります。
当社は、開発部署や開発チームが複数あり、取り扱っている材料は本当にさまざま。粉末のものもあれば液体のものもあり、また、甘いものから塩辛いものまで種類がとても豊富です。部署にとらわれることなく横のつながりを活かすことで、他社には真似できないような強みのある当社だけのものづくりができると思います」
池田糖化にしかできない強みで、「食」の「おいしい」をもっと発信したい。最後に、馬場は就職活動中の学生に向けてこう話を締め括ります。
「私は、最初は漠然とした興味から当社へ入社しました。実際に働いてみて思うのは、たとえば先ほどもお話ししたように、原料が同じ鰹節でも産地や形状が違うだけでエキスにしたときの味がまったく変わってくるという驚き。そういった、いろいろな視点からさまざまな味を見ることができるという点で、とてもおもしろい仕事だと感じています。
とくに、試作品の味について、五感を使った官能評価をしているときが一番楽しいです。たくさん作った試作品の中からどれが一番良いかについて、上司と一緒に評価していきます。『この試作品は、ある条件や原料などを変えただけで、こっちはよりおいしくなって、こっちは旨味が少なくなる』など、そういうことがわかるときが一番おもしろいと感じます。
人にとって『食』は切っても切れない関係にあります。池田糖化は、その『食』の中で『おいしい』を日々研究し、発信している会社です。やりがいがあり、とても楽しい仕事だと思います。ぜひ池田糖化で一緒に働きましょう!」
毎日生き生きと仕事に取り組んでいる馬場。開発室、製造現場、お客様との商談の場と、日々さまざまに場所を変えながらも仕事がスムーズに展開していくのは、馬場の努力と人となりからなせる技であり、信頼感があるからこそ。今後も、馬場の作り出す新しい味に期待が高まります。
※ 記載内容は2023年6月時点のものです
