2025年春に誕生した「Honda Software Studio Osaka」。個性を活かすHondaのカルチャーと、関西ならではの活気あるコミュニケーションが融合したオフィスで、新たな「ものづくりの核」となることをめざしています。今回は、拠点長の鈴木、オフィスのデザインをリードした阿野、エンジニアの小嶋に、拠点立ち上げにかけた想いやこだわり、実際に働いてみて感じる魅力などを聞きながら、「Honda Software Studio Osaka」を紹介します。
こだわりの結集、個性が活きるHondaらしい空間に
Honda初の関西拠点として開設された「Honda Software Studio Osaka」
ソフトウェアを定義した上でハードウェアを決めていくクルマづくり「SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)」が主流となっていくなど、大きな変革期にあるモビリティ業界。Hondaでは、全国に開発拠点を置き、各地でエンジニアを採用しています。
2023年秋には、関西エリアで初となるソフトウェア開発拠点を大阪に開設。2025年春に、再開発が進む大阪・梅田の「グラングリーン大阪」に「Honda Software Studio Osaka」(以下、スタジオ)として移転しました。
鈴木:Hondaが大阪に拠点を設けるからには、数十年先を見据えての計画になる。それならば、「最新のオフィスをつくりたい。格好いいオフィスでありたい」という想いが湧きました。そして、まずは「自分たちがどのように仕事をしたいのか」を考えるワークショップを開催し、「仲間が集ってワイワイガヤガヤできる職場にしたい」と決めたのです。
当初、鈴木が出したデザインのリクエストは「格好よく、モダンに」という抽象的なもの。それを実際のデザインに落とし込んでいくために白羽の矢が立ったのが、コミュニケーションデザインスタジオに所属する阿野です。
阿野:誰かと話をして、自分の知らなかったことを知ったり、お互いに刺激を受けたり、そんなコミュニケーションが起きる空間を作ることをデザインしました。
たとえば、今私たちがいる会議室のテーブルは、初めて会うお客様とコミュニケーションをとる上で最適な幅にしています。近すぎるとかえってバリアを張ってしまうし、遠すぎると距離を感じてしまう。話しかけやすさというのは、環境に左右されることが大きいんです。だから、話しかけやすくなるポイントを、スタジオのなかにたくさん散りばめています。
オフィスのさまざまな場所にコミュニケーションできるスペースを設置。膝を突き合わせて対話ができるように、一般的な椅子よりも座面を低く設定するなどの工夫がされている
「S-PARK」と名付けられた緑あふれるゾーンは、打ち合わせをしたり、ランチをしたりと自由に利用できる
ともにスタジオを作り上げていく過程は、鈴木にとっても刺激的だったと言います。そして、各々が感じた刺激が、「個を尊重し、違いを活かすHondaらしさ」につながったと阿野は続けます。
鈴木:この会議室をどう作っていこうか、どんな椅子を配置しようかなど、一つひとつ考えていくなかで、阿野さんの引き出しからさまざまなアイデアが出てくるのです。他にも、関わるメンバーが積極的に提案してくれたので、パースを見るだけでも楽しかったですね。
阿野:実現には設備管理の部署、組織開発人事部、総務部のサポート基盤があって、チームの創造性が良い方向で発揮されました。クルマづくりと同じです。
椅子ひとつに何時間も話し合ったこともありましたが、最終的にはそれぞれが良いと思ったものを全部取り入れていったのです。その結果、身長、体格、好みなど、一人ひとりの違いに合わせて誰もが過ごしやすい、多様性に富んだ空間ができました。何かに統一することが良い解決策というわけではなく、いろいろな人の意見を良いバランスで散りばめることができたと思います。
働く人のキャリアもさまざま。オフィスも人も多様性に富んでいるのが大阪らしさ
「近代的でとてもおしゃれ。でも、ちゃんとオフィス感もあるのがいい」と話す小嶋
多様性に富んでいるのは、「働く人」も同じ。大阪拠点に勤務するメンバーの多くがキャリア入社です。2025年に入社した小嶋も同様です。
小嶋:私は、自動車部品メーカーでハードウェア(デジタル・アナログ混在回路)設計を担当した後、地元で仕事をしたいと考えて関西にある電機メーカーに転職しました。仕事をするなかで、「やっぱりクルマの開発に関わりたい」と思うようになっていたところに、Hondaが大阪拠点をつくるということを知ったのです。「これは応募するしかない」と挑戦することを決意し、現在はバッテリーマネジメントシステムの開発に携わっています。
大阪拠点では、多様な働き方を採用していることも特徴のひとつ。コアタイムのない自由度の高いフレックスタイム制のほか、対面でのコミュニケーションを基本としながらも、個人の事情や業務効率向上のために出社とリモートを組み合わせた勤務が可能です。
小嶋:家庭の都合で週に1日ほどリモートワークを取り入れていますが、それ以外は基本的に出社しています。ひとりで集中して考えられる場所もあれば、開放感のある場所もあり、スタジオの方が仕事ははかどるんです。
多様な働き方を支える制度についてはこちら▶︎
https://www.honda-jobs.com/environment/workstyle/
コミュニケーションと集中のメリハリが生まれる環境だから、仕事がはかどる
鈴木のお気に入りの場所「CROSS Cafe」。何気ない会話がヒントになることも
スタジオ内には、さまざまなところにコミュニケーションを促す仕掛けがあります。たとえば、鈴木がお気に入りの場所として挙げる「CROSS Cafe」。その名の通り、ふとした会話が交差してアイデアが生まれることも。また、スタジオ全体の開放感のある雰囲気もコミュニケーションを後押ししていると言います。
鈴木:このスタジオは外の景色がよく見える空間があったり、隣の部署との仕切りがなかったりとオープンな雰囲気があるので、コミュニケーションがより活発になってきたと感じています。新しいメンバーが増えてきたこともあり、さらに一体感が出る施策を考えていきたいですね。
小嶋:コーヒーを待っている時などに、『それ美味しいですよね』といった感じで、とりあえず話しかけてみようという雰囲気があって、ここでは自然と会話が生まれます。
オフィスを一周できる通路があるのも、その雰囲気を後押ししていると思います。歩いていて知っている人を見かけると声をかけたくなりますし、スペースにほどよくゆとりがあるので、気兼ねなく話せるのです。関西ならではの気質もあるかもしれませんが、スタジオで仕事をしていると、何気ない会話で他部署の人との関わりが生まれていくことが多くあります。
「ファミレス席」と呼ばれるスペースは小嶋のお気に入り。外の景色がよく見える
また、環境を変えて仕事をしたい時に、好みの場所を選べる点も魅力だと言います。
小嶋:気分転換をしたい時に、私はよくファミレス席を使っています。外の景色がきれいに見えて開放感があるんです。ひとりで考えごとをしていて煮詰まった時などは、ここに来ます。
考えごとや集中したい時におすすめの場所は他にも。それが、阿野が「お気に入りの場所」と話すQuiet Areaです。
Quiet Areaはダークトーンで統一され、周囲の音や視覚的ノイズが抑えられた静かな環境
阿野:人との会話は条件反射で行う部分があるので、真ではないことも意外と多いんです。偶発的なアイデアを生み出すためにはいいのですが、深く考えなければいけないことは、ひとりで考えた方がいいこともある。Quiet Areaはそういった時におすすめのスペースです。
さまざまなキャラクターを融合させ、「大阪発」のアウトプットをめざす
個性を活かし、多様性に富んだスタジオで生まれるコミュニケーションから新たな価値創造を──スタジオのデザインをリードした阿野は、そんな期待を込めたと語ります。
阿野:組織ができていく上で『箱が先か、人が先か』で言えば、箱が先だと思っています。どういうビジョンがあり、どんな働き方をするのか。まずは、それをかなえるための箱があり、そこに魅力を感じて人が増えていくことで、予想外のキャラクターが揃った集団になるではないでしょうか。
さまざまな個性がぶつかり合い、融合できる環境でめざすのは、「大阪発」のものづくりです。
小嶋:トップダウンで物事を進めるのではなく、それぞれが意思を持ってどんどん進めていくことが求められるのがHondaです。これまでも自動車業界で仕事をしてきましたが、Hondaで仕事をすることで、これまでより『自分で方針を決めながらクルマをつくっている』という感覚が強く、とてもワクワクしています。
SDVといっても、私のようにハードウェアの経験がある人も活躍の場がありますし、それ以外の分野を経験してきた人にも活躍できるフィールドがあります
鈴木:「Honda Software Studio Osaka」と名付けていますが、ソフトウェアエンジニア以外にもさまざまな職種のメンバーを募集しています。仲間とワイワイガヤガヤとコミュニケーションしながらアイデアを生み出せる職場から、「大阪発」の製品を生み出したい。それは、クルマではなくてもいいと思っています。ロケットでも他のモビリティでもいいから、1日も早く成果をアウトプットしたいですね。
その他の開発拠点の情報や、HondaのSDV開発の全体像をご紹介!
SDV研究開発センターのブランドサイトはこちら▶︎
https://software.honda-jobs.com/
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※ 記載内容は2025年11月時点のものです
