「早く正確に」を心がけ、安全かつ効率的にモノを運ぶための機器を開発する
部品メーカー、Honda、販売店をつなぐ架け橋として、Hondaのモノづくりをグローバルな物流で支えるホンダロジスティクス。物流会社とはいえ、“モノを運ぶ”以外にもさまざまな仕事があります。その一つが、Kの所属する物流機器販売課です。
物流機器販売課は、モノを運ぶための台車やケースといった物流機器を取り扱う部署。傷をつけず、かつ効率的に運ぶために、部品や製品に合わせた開発が必要です。
「私たちが扱うのは主に、工場の中などで使う台車と、船で輸出する際などに使用するスチールボックス、そして折り畳みができて繰り返し使えるリターナブルケースです。
類似したモノを運ぶ場合は自社で製作した既存の製品を改良することもありますが、それぞれの部品や製品で必要な形状が異なるため、台車やリターナブルケースはほとんどが当社オリジナルのもの。箱そのものを作ることもあれば、中に入れる緩衝材を変えたり、柱を加えたりといった工夫をする場合もあります」
ホンダロジスティクスの主なクライアントはHondaですが、それ以外にもトラック業界や建機業界、家電の梱包を担う企業など、さまざまなクライアントから相談が寄せられることも物流機器販売課の特徴。開発・設計から調達、生産、営業と一つの会社の機能が集約されていることも他部署と大きく異なる点です。
「設計から販売まで一貫してサポートできる点が当社の強みです。その中で私は現在、台車やケースの材料などを発注する購買業務をメインに、Honda以外のお客様への営業サポートを行いながら、最近は少しずつCAD(設計をデジタルで行うソフトウェア)を使った設計にも挑戦しています」
幅広い業務を担当する中でKが大切にしているのは、「早く正確に仕事をすること」。その理由をこう話します。
「お客様は他社と比較している場合が多いので、できるだけ早く、的確な回答をすることで当社を信頼してもらい、新たな仕事につなげることができます。納期や金額などを総合的に判断する必要があるため、『こういった部品を運ぶならこの素材が適している』『この素材は、あの会社が得意としている』といった情報をたくさん持っておくことが必要です。
日頃から先輩たちに相談したり、周りで進んでいる案件について聞いておいたりすることで、自分の中の引き出しを増やすようにしています」
モータースポーツと大学での講義をきっかけに、Hondaグループの物流会社へ
大学では商学部経営学科で学んでいたK。就職活動を始めるにあたって、まずはクルマやバイクに関係する会社に進みたいという方向性を定めました。その背景には、幼少期からの自身の趣味があります。
「父親の影響もあり、子どものころからモータースポーツが好きで、小学生の時にはオフロードでモトクロスに乗っていました。モータースポーツは、速さを競うというおもしろさはもちろん、各メーカーの技術の集大成が見られる点が魅力。中でも、Hondaが一番好きだったんです。
とくに、栃木県にあるモビリティリゾートもてぎで現地観戦した時に立ち寄ったホンダコレクションホールが印象的でした。創業からの歴史やこれまで使われた車体などが展示されていて、本田 宗一郎の考えにも触れたことで、Hondaグループの会社に就職したいと思いました」
Hondaのグループ会社の中でホンダロジスティクスを選んだのは、大学での講義がきっかけでした。
「物流の講義を受けた時に、経済を支える上で物流がどれだけ重要なのかを知ったことがとても記憶に残っていたんです。Hondaグループの合同説明会でホンダロジスティクスと出会ったことで、進路が決まりました」
入社後はパーツ用品課に配属され、倉庫内での業務を担当。クルマのアクセサリーパーツを扱う部門で、部品の受け入れや倉庫での保管、全国の店舗に出荷する業務を行うほか、Hondaの販売店へクルマのカタログを配送する新規業務の立ち上げなどにも携わりましたが、新人だからこその苦労もありました。
「現場のスタッフとの連携が不可欠ですが、みなさん私より知識も経験も豊富な方たちばかり。仕事を頼むとなっても、私の説得力が足りないために納得感を持って動いてもらうことができず、自分の非力さを痛感することが多々ありました。
また、現場とお客様で要望が異なる中、どう調整すべきかも苦労した点です。それでも、自分に足りない部分は先輩や上司の知恵を借りて、周りを巻き込みながら課題を解決していくことで、徐々に信頼関係を築くことができました」
失敗を経験しながらも、「ホンダイズム」を感じるモノづくりの楽しさを知る
入社3年目に、現在所属する物流機器販売課に異動。購買や営業サポートという、これまでと異なる仕事に挑戦する中で、時には失敗することもあったと振り返ります。
「お客様から大口の注文をいただき、それを協力会社に依頼するという業務がありました。私が注文書を作成して送付しなければいけなかったのですが、上司に確認してもらった後に先方に送るのを忘れてしまったのです。とにかく早く仕事をすることを意識するあまり、正確さが足りていませんでした。
協力会社に尽力いただき、結果的に間に合わせることができたのですが、無理をさせてしまったことが申し訳なくて……。それ以来、自分がミスをしそうなポイントをチェックリストにして、その都度確認するようにしています」
苦労もある一方で、 “モノづくり”をする部署ならではのやりがいも感じています。
「お客様からいただいた要望に対して、先輩たちとアイデアを出し合って形にしていきます。自分のアイデアが反映されて製品になるとやりがいを感じますし、お客様の現場を訪問した時に実際に使っている様子を見ると、『やってよかった』と嬉しくなります。モノづくりの楽しさ、“ホンダイズム”を感じることができています」
また、少しずつ設計にも挑戦し始めたことで自分の中の引き出しが増え、お客様に「早く正確な」提案ができるようになってきた手応えも感じていると言います。
「以前は製品への理解が足りておらず、お客様に『こういうモノは作れる?』と聞かれても、すぐに答えられないことがありました。でも、設計を学び始めてから、どうすれば作れるのかイメージできるようになり、その場でしっかり話ができるようになりました。仕事の幅が広がったことで、これまでの経験がつながってきたと実感します」
さまざまな部署で知識を広げ、オールラウンドに活躍できる人材をめざす
物流機器販売課に来て1年半ほど経ち、できることをどんどん増やしているK。「新しい知識を得られる楽しさが日々の活力になっている」と話します。今後は、さらにいろいろな領域の知識を深めていきたいと意気込みます。
「物流機器販売課は専門的な知識も必要ですが、まだまだ勉強が足りていません。まずは、物流機器に関する知識をもっと深めていきたいと思います。入社してから倉庫領域や物流機器の領域を経験してきたので、これから先もさまざまな部署でいろいろな知識を深めていき、将来的にはオールラウンドに活躍できる人材をめざしたいと考えています」
また、2024年問題を含めて物流業界が大きな変革期にある今、ホンダロジスティクスの存在感を高めたいという想いも抱いています。
「物流業界は効率化を進めることが大きな課題ですが、現場にはまだ手作業で対応している部分も残っています。そういったところを改善していき、ITと人の手をうまく使い分けることで新しい物流のシステムを作ることができれば、Hondaのグループ会社という枠を超え、いち物流会社として認知してもらえるのではないかと思います」
そのためにも、これから入社する人たちと共に、Honda物流のリーディングカンパニーとしてグループ全体を支えていきたいと話します。
「ホンダロジスティクスは、会社全体を見て、周りの部署と協力し合いながら全体最適な取り組みを進めたいという人にとって、活躍の場がたくさんある会社です。もちろん、私自身もそういった存在をめざしています。
文系出身の私が設計にも挑戦しているように、やりたいことをアピールすればチャンスを与えてくれる風土があります。ぜひ、一緒に挑戦しましょう」
まずは物流機器のスペシャリストへ──その先には、まだKも知らない新たな挑戦が待っているかもしれません。「知りたい気持ち」を原動力に、会社を支える存在をめざします。
※ 記載内容は2024年2月時点のものです
