知識を積み重ねて 、対話力を磨く。法人提案という新しい世界でのやりがい
北山は現在、北國銀行の法人部の営業店にてチーフを務めています。主な役割は法人アシスタントとして法人営業担当者(AM)の事務面をサポートすること。企業審査や決算書の登録、融資に関わる事務手続きなど、その業務はさまざまですが、最近では、自らの希望でさらに新しいステップへと踏み出しました。
「現在は法人アシスタントとしての業務がメインですが、実は最近、自ら志願して訪問活動も行っています。同行訪問という形で外に出て、先輩方がどのような対話を重ねているのかを学んでいる最中です」
北山にはこれまで融資やコンサルの経験がなく、そのことが自分の中で1つの高い心理的ハードルになっていたと明かします。
「融資やコンサルという仕事は『本当に私に務まるのだろうか』という不安が拭えませんでした。ですが、挑戦してみると、事務手続きの面ではこれまでの経験が活かせる部分も多いと気づきました。
むしろ、やってみて痛感したのは形式的な手続きよりもお客さまと対話して課題や悩みを見出すことの難しさと重要性。融資という仕事のプロとしての奥深さを肌で感じています」
現場に出て直接お客さまと向き合うことで、北山はあらためて仕事の奥深さを実感しています。
「会話の流れや質問の組み替え方など、先輩方の意図的なアプローチに日々たくさんの刺激を受けています。法人のお客さまへの提案は多岐にわたるため、自身の知識も絶えずアップデートしていかなければなりません。
身だしなみや言葉遣いといった基本を大切にしながら、経営者の方々の個性に合わせて、聞き役に回るのか、自ら提案するのか、自分自身の役割を柔軟に変えていく難しさと楽しさを実感しています。
新聞や書籍、さまざまな学びの中から常に新しい情報を吸収し、自身の引き出しを増やしていかなければ、本当の意味で良い提案はできないと感じています。常に新しい情報を吸収し、思考を深めるプロセスは以前の自分にはなかった変化であり、それが私にとって原動力となっています」
外から見て知った会社の価値。恩返しのため選んだ新たな挑戦
北山のキャリアをたどると、そこにはいったん組織を離れたからこそ得られた視点があります。2005年に入社し、窓口での経験を積みましたが、2017年に今後のライフプランや家族との時間を見つめ直す中で退職を選択。しかし、この期間が会社への想いを再認識するきっかけとなりました。
「退職して外から当社を見たとき、初めて、自分がどれほど恵まれた場所にいたのかを思い知りました。 当社は未来の環境を見据えた変革を進める中で、社員を大切な企業価値と捉え、一人ひとりのキャリア自律を後押ししています。
そして社員も、そんな会社を愛し、会社のブランド力をさらに高めようとしています。そんなすばらしい場所で、志の高い仲間と共に、自分は成長させてもらえていた。その価値の大きさを外に出て初めて実感しました。
『北國銀行に戻って、地域のために自分ができることを果たしたい』そんな思いが原動力となり、2018年にパートタイムとして再雇用を希望しました。いったん離れたからこそ、会社に育ててもらったという感謝の気持ちがより強くなりました」
復帰後は、正社員へ転換し、個人コンサルタントとして北山は実績を重ねていきました。
その後、会社がさらに進化し、大きく変革しようとする中で、自分自身への問いを抱き始めます。
「窓口での仕事は20年近く続けてきた場所であり、そこに留まる方が安心なのかもしれません。ですが、会社や世の中がこれほど変化している中で、自分だけが以前のままの場所にいて良いのだろうかと。私自身が変わっていかなければ、会社がめざしているビジョンに貢献できないと考えました。
会社への恩返しの気持ちを形にするなら、あえてハードルが高いと感じていた法人領域に挑戦してみたらいいのではないか。そう考えて、ジョブ・チャレンジ制度に応募しました」
こうして2025年に、法人アシスタントとして北山は現部署に異動しました。
しかし着任直後は「こんなはずじゃなかった」と落ち込むことも少なくなかったと振り返ります。
「相応の年齢ではありますが、法人業務に関しては全くの新人です。周囲が気を配りサポートしてくれることはありがたい反面、申し訳なさを感じることもあります。本来ならチーフとしてチームを率いるべき立場でありながら、実際には私自身が一番教わっているという状況や、一度で業務を覚えられない自分に対して、誰よりも私自身が焦りを感じていたように思います。
独り立ちできるまであとどれくらいかかるのだろうかと、葛藤を抱えながら日々の業務をこなすだけで精一杯な時期もありました」
「できない自分」を認めた先にあるもの。研修で思い込みを手放し、踏み出した一歩
右も左もわからず、手探りの状態だった北山に劇的な変化をもたらしたのは、2025年の秋に参加した「女性向け4社合同研修」でした。それは異業種の社員と共に「女性活躍」について議論し、自身のキャリアを問い直す機会。そこで北山は、知らず知らずのうちに自分を苦しめていた思い込みに気づかされたと言います。
「社内外で活躍されている女性役員の方々のお話を聞くと、第一線で活躍されている方は最初からなんでもスマートにこなせる完璧な方だと思い込んでいたのですが、実際には皆さんも私と同じように悩み、いまも努力して挑戦を続けていることに気づいたんです。
『できないことは恥ずかしいことじゃない、ありのままの自分でいいんだ』と、心から思えるようになりました。変に背伸びをするのではなく、自分に足りないものを素直に認め、そこからどう成長していくかを考えればいいと思えたのです」
「できない自分」をさらけ出すことへの抵抗が消えたとき、北山の学びへの姿勢は驚くほど前向きに変わりました。
「現状に甘んじるのではなく、どうすれば前進できるのか。研修の最後に、全参加者の前で『短期的にこの資格に挑戦し、長期的にはこのような自分になりたい』と個人発表を行いました。
それを言葉にしたことで、目の前の業務をこなすだけでなく、さらに先を見据えて自己啓発に取り組もうという意欲が湧いてきて、自分をアップデートし続けたいと強く思うようになりました」
研修での学びは、単なる知識の習得以上に、北山に「自分を正しく理解する」という強さを与えました。
「挑戦することで、自分に足りないものが何であるかを正しく理解できます。それが明確になれば、次は何を学ぶべきかも自ずと見えてきます。研修を通じて得た『自分を深く理解し、前向きに挑戦し続ける姿勢』は、いまの法人営業の現場でも大きな力になっています。
自分が迷いながら進んでいるからこそ、同じようにキャリアに悩んでいる仲間の気持ちにも寄り添える。私だからこそ果たせる役割が、きっとあるはずだと感じています。」
「自分で決めたから進める」育児と両立の日々、遠回りして心に決めた会社への貢献
北山の朝は、家族のためのお弁当作りから始まります。
自己啓発に励んでいた頃は、朝4時に起床して勉強を行い、現在は高校生の子どものお弁当が必要なため、朝5時に起きて台所に立つ毎日です。お弁当作りの合間に夕食の下準備を並行して進めるなど、工夫も欠かしません。
高校生と小学生、2人の子どもを育てながら仕事も両立させていくことは容易ではありませんが、北山には揺るぎない想いがあります。
「両立させていくモチベーションは、『自分で決めたことだから』という非常にシンプルな気持ちです。誰かに言われて取り組むことなら、苦しいときに立ち止まりたくなるかもしれません。
ですが、この道を選んだのは自分自身です。自ら決めた目的に納得しているからこそ、多少の多忙さも、前向きに乗り越えられるのだと感じています」
その姿勢は、子どもたちに対しても1つのメッセージになっています。大人が学び続ける姿、困難に挑戦し続ける姿を見せること。それが、北山にとっての「教育」の形です。
「子どもたちには、『大人になっても学びはずっと続くんだよ』と伝えています。
私たち夫婦がいま、新しいことに一生懸命取り組んでいるのは、子どもたちが大人になったとき、もっとよりよい未来を作りたいと思っているからです。それは、北國銀行が掲げる『未来を想う、あなたを想う』という姿勢とも、どこか重なるものがあると感じています。地域やお客さまの未来を想うように、私自身も、子どもたちの未来を想いながら今を生きている。そんな実感があります。私たちが挑戦を止めてしまったら、次の世代に良いバトンを渡せません。
将来、子どもたちには『お母さんは、こんなすごい会社で働いていたんだよ』と伝えたい。その思いが、私を支える大きな軸になっています」
現在の北山には、一切の迷いがありません。いったん退職して外の世界を見たからこそ、会社が持つ可能性を誰よりも信じています。
「『本当に北陸地域を良くできるのはここしかないんだ』と、いまは本気で確信しています。だからこそ、その一員として自分ができることで貢献したい。そこに賛同してくれる方がいれば、ぜひ一緒に挑戦したいと思っています。
ジョブ・チャレンジをして壁にぶつかったときも、周囲の仲間は必ず見ていてくれて、応援してくれました。1人では超えられない壁も、誰かが下から持ち上げてくれる。そのような温かい環境があるからこそ、私は安心して挑戦を続けられます。」
最後に、キャリアに悩む仲間たちへ、北山は自身の経験を踏まえたエールを贈ります。
「一歩踏み出すタイミングは、いつでも良いのだと思います。いまは育児に専念したい時期なら、数年後でも構いません。大切なのは、自分がどうなりたいかという目的をしっかり持つこと。
周囲に流されるのではなく、自分が大切にしたいものは何であるかを考える。自ら人生の舵を握り、決断して進む楽しさを、ぜひ多くの方に味わってほしい。私はこれからも、自分で決めたこの道を、大切に歩んでいきたいと考えています」
※ 記載内容は2026年4月時点のものです
