石川県外の拠点でつながりを大切に──個人部チーフが語るお客さまとの信頼関係
銀行の窓口に来店されたお客さまに相続や届出などの各種手続きや資産運用などの各種相談、またその他専門部署へのトスアップなどを行う個人部。松山と水谷は、それぞれ大阪と名古屋で個人部のチーフを務めています。
松山:都市店舗は北國銀行の中でも特殊な環境です。基本的に当行のお客さまの多くは石川県にゆかりのある方ですが、東京・大阪・名古屋などの都市部にお住まいの方は他の金融機関をメインにされていることも多く、特殊なご相談も少なくありません。そのため都市店舗にご来店されるお客さまのご要望は、石川県内の店舗のお客さまのご要望と少し違うかもしれません。
そのような中で、私はチーフとして他のメンバーが担当してくれた手続きについてのアドバイスやフォロー、検証業務、他部署との連携などを主に行っています。
水谷:私もチーフとして何か問題が起きた時にみんなできちんと対応できるようなチームづくりを心がけています。
2人が仕事をする上で大切にしているのは、相手の立場に立って考えることです。
松山:お客さまとの会話もチームメンバーとの交流も、相手の立場になって考えることは大事だと思っています。考え方は人それぞれですし、自分の考えの押し付けになってもいけないので、難しいですね。
水谷:会話をしながら「お客さまが本当にしたいことは何か」ということを確認するようにしています。一緒に働いているメンバーに対しても同じです。気になる言動があった際はそのままにせず、根気強くコミュニケーションをとるようにしています。
個人部の仕事の魅力について、以下のように語ります。
松山:お客さまとのお付き合いが長くなると名前を覚えて話しかけてくださる方もいます。そういう信頼関係を築けることは、銀行の窓口業務を担っている個人部ならではのやりがいですね。
水谷:都市店舗は異動が少ないので、20年くらい前から私を知っているお客さまもいらっしゃいます。そういうつながりがあるのは、個人部のよいところだと感じています。
業務効率化の先にある新たなキャリアへの挑戦。兼任で広がった可能性と成長の物語
都市店舗での個人部業務と並行して、松山と水谷は異なる事業の業務も担当しています。業務効率化やデジタル化が進む中、将来を見据えた新たなキャリアへの挑戦です。
松山:業務の効率化も進んでおり、数年後の個人部のあり方を考えた時にこの先業務量が減っていくことは想像できました。とくに私たちは都市店舗勤務で勤務場所も限られる中で「この会社で何ができるだろう」と考えるようになりました。
このような危機感から、自身の新たな可能性を探り出した松山。最終的に行き着いたのは、ITに関わる仕事でした。
松山:将来性も高く、以前から興味のあったIT関連の仕事ができたらよいのではないかと思い、資格取得や研修参加などに取り組みました。その中で「デジタルファーストキャンプ」というオンライン講座にも参加しました。講座を通して、一緒に参加した方や社内の皆さんに自分の可能性を見てもらえたことが、兼任実現の大きなきっかけになったと思います。
現在松山はグループ会社である株式会社CCイノベーションのICTグループ、システム開発チームに所属。お客さまの課題に対してノーコードツールを活用した業務改善の提案、アプリケーション開発、保守などを手がけています。
松山:普段は、個人部の仕事2割、システム開発チームでのコンサルティング業務を8割の比重で任せてもらっています。ICTグループにはシステム会社からのキャリア採用者も多く、スキルの差に愕然とすることもあります。
とくにリモート環境では専門用語が飛び交う中で即座に質問できない、作業の流れが見えにくいといった課題も感じます。だからこそ、石川県へ出張する際はメンバーとしっかりコミュニケーションをとり、その際に疑問も解消することを心がけています。
一方、水谷は松山の挑戦にも触発され、株式会社CCイノベーションBPO部での兼任を希望。現在は関連会社先、BPO先企業の人事労務・経理会計関係の会計ソフトを利用した代行オペレーション、関連会社先の決算事務を担当しています。
水谷:5年ほど前から社内制度であるキャリア面談や社内副業制度、社外研修のリカレント教育BBTに積極的に参加し、これまでの自分の考えに捉われない、銀行員以外の人との交流も持つようにしました。
取り組みを通じて何ができるのか、何がしたいのかを何度も自問自答し、その結果業務兼任の道に進むことにしました。会計ソフトオペレーションを習得しながらまずは簿記の勉強をし、2024年に簿記3級を取得して、現在は簿記2級と給与計算2級の勉強中です。
まったく経験のない仕事に挑戦することは苦労も多いのですが、少しずつできるようになっていく実感があり、今はその過程自体を苦しみながらも楽しんでいます。銀行業務だけをしていた頃よりさらに働くことに意欲的になっています。
スポーツマンシップが育んだチャレンジ精神──20年の友情とキャリアの転機
北國銀行で20年以上のキャリアを持つ松山と水谷。2人の接点は入社のきっかけとなったハンドボール部にさかのぼります。松山は選手として、水谷はマネージャーとして数年間、同じチームで活動していました
松山:私が入社した1年後に水谷がマネージャーとして入ってきてくれて、それ以来付き合いが続いています。何でも言い合える関係性でよき相談相手です。とても働きやすいですね。
水谷:松山とは20歳ごろからの付き合いになりますね。引退してから社員としての付き合いのほうが長く、仕事内容で迷う時や自分のキャリアで悩む時も、他愛のない話もなんでも話しています。
ハンドボール部での経験は現在の仕事にも活きています。松山は次のように語ります。
松山:チームで同じ目標に向かって動くことの大切さ、自分が与えられた役目を正しく理解し果たすことが、目標を達成するために必要だという部分をスポーツから学ばせてもらいました。今も兼任に伴いまったく違う部署に所属することになりましたが、その時に学んだことはどこに所属しても活かされていると感じます。
水谷も実業団でのマネージャー経験が、今の自分に影響を与えたと話します。
水谷:ハンドボールという限られた世界ではありますが、同じ目標に向かって努力する選手に対してマネージャーとしてやるべきことは明確でしたので、社会に出てからも自分の役割や、メンバー全員が力を発揮できる環境を考える習慣が身についていました。
2人にこれまでの社内の変化で特に印象的だった出来事を尋ねると、2016年に行われた全社員へのPC貸与を挙げました。
水谷:社内チャットツールを通じて職位関係なく他の部署や店舗の人ともつながることができたのが画期的でした。社内デジタル化で世界が一気に広がり、「これなら何でもできる」と思えるようになりました。
松山:他店舗の人との距離がすごく近くなったと感じました。そのおかげで、兼任という働き方もイメージできるようになりました。
希望を言葉にして伝える勇気が未来を拓く。新しいキャリアに挑む思い
北國フィナンシャルホールディングスで働く魅力について、松山と水谷は働き方の柔軟性が大きく向上したことを挙げます。
松山:金融機関なので、もともとは融通が効きにくい部分も正直ありました。しかし、だんだんといろいろなことが柔軟になってきて、テレワークやフレックスなど少し前までは考えられなかった働き方ができるようになっています。もちろん、業務の兼任もそうです。
50代の私たちがこれだけ大きな挑戦をさせてもらえるのも北國フィナンシャルホールディングスだからこそ。自分から「私はこういうことがやりたい」と伝えられる環境ができてきたのは、金融機関では珍しいのではないでしょうか。
水谷:前述のPC貸与をきっかけに、都市店舗で働く社員がリモートでできることが広がった部分も大きいですね。いろいろなチャンスを揃えてくれたので、「私も参加したい」と声を上げやすくなりました。
2人は今後もさらなるチャレンジを続けていく考えです。
松山:ICTグループにはキャリア採用のメンバーが次々と入ってきて、その技術力の高さに驚くことも多いです。私自身まだまだ学ぶことは多いですが、年齢は単なる数字だと思って前向きにスキルを高めていきたいと考えています。
水谷:引き続き、簿記など基本的な知識を勉強しながら、理解を深めていきたいと思います。また、これからは複数の会計ソフトの知識が必要となります。専門知識を持つ先輩がたくさん周りにいますので、その仕事ぶりを観察し、視野を広げていきたいですね。
最後に、当社で働く人たちへメッセージを送ります。
松山:私たちは特別な存在ではなく、ごく普通の会社員です。兼任は大変なこともありますが今は自分の変化を楽しんでいます。自分が得意なこと、できることを見つけてそれを起点にチームや会社、社会に貢献できればいいなと思っています。今この会社にはチャレンジできる環境があるので、何かやってみたいと思っている人はぜひその環境をうまく活用してほしいですね。
水谷:兼任は大変なことのほうが多く、基本的に名古屋営業部でリモート勤務ですので孤立感を感じることもあります。それでも、新しいメンバーや仕事との出会いによって広がった業務は楽しいと言えます。このような環境に感謝しながらまだまだ力をつけて頑張ろうと思っています。
以前は、「目的をもって勉強し、資格を取得して知識を身につけたいと思う50代の自分」を想像していませんでした。私たちの姿を見て、キャリアの選択肢はいくつになっても自分で増やせると感じてもらえると嬉しいです。
※ 記載内容は2025年4月時点のものです
