海外展開への思いが導いた進路選択
就職活動では、業界や職種にはこだわらず、「海外関連の仕事に携われるか」という一点を軸に企業を探していました。
この想いは、2016年頃日本に留学した際に芽生えました。当時はインバウンドブームで、多くの外国人観光客が日本でしか手に入らない商品を求めて訪れていました。 日本製品の人気は、単なる広告やアイドルの影響力だけでなく、品質や機能性から生まれる「真の人気」だと実感しました。一方で、日本には素晴らしい商品や技術があるのに、海外展開が十分でないことがもったいないと感じ、海外関連の仕事を軸に、就職活動を進めていました。
そんな中でファンケルに出会い、「不の解消」という企業姿勢と、堅実な経営方針に強く共感しました。特に印象的だったのは、最終面接での温かい対応です。コロナ禍での就活の苦労を理解し、寄り添ってくれる姿勢に、「人間大好き」という企業理念を体現している会社だと確信しました。さらに、内定者時代には生活面での心配りまでしていただき、この会社で働きたいという思いを一層強くしました。
入社後の学びと気づきー研修を通じた成長の日々
入社後まず迎えたのは本社での研修でした。社会人としての基本的なマナーから、会社の歴史や理念、各部署の紹介など、会社を深く知れた2カ月間でした。その後、実際のお客様と向き合う機会として3カ月間の店舗研修がありました。商品知識はもちろん、お客様のニーズを理解することの大切さを学びました。
配属後も、マーケティングやグローバル研修など、さまざまな学びの機会が提供されています。また、英語や中国語といった語学研修も用意されており、グローバルな視点を持つ人財育成にも力を入れていることを実感しました。
入社前は保守的なイメージを持っていた会社でしたが、実際に入社してみると、その印象は大きく変わりました。創業者が大切にしている無借金経営など堅実な一面はありますが、それ以上に新規事業への積極的な投資や、海外展開へのチャレンジ精神に溢れた企業風土があることがわかりました。
特に印象深かったのは、海外代理店との交渉業務を若手である私に任せていただいた経験です。日本特有の緻密なスケジュール管理と、海外、特に中国での柔軟な仕事の進め方の違いに戸惑うこともありました。しかし、両者の考え方の違いを理解し、橋渡しの役割を担うことで、新しい価値を生み出せることを学びました。
現在の仕事と成長ー海外戦略のプロフェッショナルとして
現在は海外事業本部海外事業戦略部で、海外事業開発グループのリーダーを務めています。主な業務は、海外の新規市場における戦略策定と、キリングループの一員としてブラックモアズ社とのシナジー検討です。中国をはじめとする海外市場への展開を視野に入れ、世界のどの市場にフォーカスしていくべきか、そしてファンケルの商品をどのように展開していくのかを検討しています。
印象に残っている経験として、2年前に担当した中国での新商品展開があります。高単価の健康食品を展開するにあたり、*KOLビジネスを活用した新しい販売方法を見出すことができました。インフルエンサーの方々が商品の特徴をしっかりと説明し、ファンコミュニティを通じて販売するという手法は、商品の価値を正しく伝えることができ、大きなやりがいを感じました。
これらの業務を通じ、学生時代と比べ、海外企業との交渉を通じて相手の立場に立って考えることや、数字に基づいた判断ができるようになったことは、大きな成長だと感じています。
また海外案件以外ではグループリーダーとして、タスクの進捗管理はもちろん、メンバーと方向性を擦り合わせ、キャリアやワークライフバランスの相談にも乗るよう心がけています。
*KOLビジネス:Key Opinion Leader の略。特定の分野で専門知識を持ち、消費者の購買行動に大きな影響を与える人物を起用し、その影響力を活用して商品やサービスを宣伝するビジネスモデルやマーケティング手法
海外市場への挑戦と、若手社員の可能性を広げる企業風土
ファンケルグループの次なる挑戦の舞台は、海外市場です。特に短期的な目標として、既存国の中国においてのビジネス拡大を、ブランドイメージの刷新から取り組んでいきたいと考えています。中国では現在、ファンケルブランドにやや古いイメージがあるため、新しいブランドイメージの構築に1-2年かけて取り組んでいきたいと考えています。
中長期的には、東南アジアなどの新規国への参入も視野に入れています。知名度ゼロの現状から、いかにブランドを浸透させ、現地のお客様の不の解消に貢献できるかが大きな課題です。
ファンケルの大きな魅力は、若手社員にも大きな裁量権が与えられ、チャレンジの機会が豊富にあることです。私自身、入社4年目で課長というポジションを任せていただき、プレイヤーとしての業務だけでなく、メンバーの育成やマネジメントも経験させていただいています。
特に海外事業分野では、好奇心を持ってチャレンジできる人財が求められています。これまでの日本での経験とは異なる市場環境や商習慣の中で、新しい道を切り開いていく意欲のある方、そしてファンケルの海外事業の成長とともに自身も成長していきたい方に、ぜひ入社いただきたいと思っています。
(2025年9月取材時情報)
