魚類図鑑との出会いから健康寿命への思いまで
小学校の図書館で魚類の図鑑を手に取ったあの瞬間を、今でも鮮明に覚えています。世界にはこんなにもたくさんの種類の魚が存在し、こんなにもいろいろな環境に住んでいるという驚きと感動が、私の人生の方向性を決めました。いつか好きな生き物の勉強をしたいという思いで大学に進学し、学生時代は魚の勉強に注力することができました。好きな勉強ができる喜びは、生涯の中でも格別な時間だったと振り返ります。
就職活動では、人生100年時代において「健康寿命」を延ばすことが日本の重要課題になると考え、サプリメント業界や医療業界を軸に企業を探していました。この考えに至ったのは、90歳を超えてもゴルフや食事、自営の仕事を元気に続ける祖父の姿を見て、自分自身もそのような人生を送りたいと思ったからです。
その中でファンケルグループは、サプリメントのパイオニアとして高品質・安心・安全なメイドインジャパンサプリメントを提供しているメーカーという印象を持っていました。面接では緊張していましたが、面接官の皆様が優しく、私の言いたいことや考えをくみ取ってフォローしていただいたことがとても印象的で、入社の決め手となりました。
製販一貫体制を学んだ研修期間と入社後の配属
入社後の4月から9月までの研修期間は、ファンケルグループならではの製販一貫体制を肌で感じることができる貴重な時間でした。基本的な社会人マナー研修から始まり、電話窓口での電話応対業務、店舗研修、物流センターでのピッキング作業まで、幅広い業務を経験させていただきました。
特に印象深かったのは店舗研修です。実際にお客様への接客を行い、メイクのタッチアップや販売促進活動、在庫管理など大変貴重な体験をしました。店舗に立つためにメイクアップの研修を受けたのですが、化粧の素晴らしさや大変さを知ることができ、製造側の視点だけでなく、お客様に直接商品をお届けする現場の重要性を理解できました。
2019年の入社から2025年3月まで、私はサプリメントの充填・包装業務に従事してきました。そして2025年4月からは技術グループとして新たなステージで業務を行っています。入社時に最も驚いたのは会社のスピード感でした。特にサプリメントはインバウンド需要が大きく、生産の急増減への対応力とスピード感には本当に驚きました。このような柔軟な対応力こそが、メーカーとして売上を作る重要な部分であることを実感しています。
現在の仕事内容と成長を実感した瞬間について
現在私が所属している部署は、研究・本社・現場からの様々な製品に対する「変更」に対して生産に影響がないかを確認する業務や、新製品の立ち上げを担当しています。主にサプリメントの研究からの処方変更に対して問題なく生産ができているかを確認したり、現場からの工程改善での製品への影響がないかを確認したりする仕事をしています。
チーム内では業務が滞りなくできているか進捗確認を行ったり、メンバーが業務で抱えている課題についてヒアリングし、改善していく役割も担っています。この仕事で最も印象に残っているのは、機械速度アップを実現した改善活動です。1分間に90個できていたところを240個できるようになり、日産数を2.5倍にすることができました。しかし、配属されてから3か月ほどたった際に自身が労災を起こしてしまうという苦い経験もしました。この経験から「安全第一」の重要性を再認識し、忙しくなっても一旦立ち止まって安全かどうかを最優先で考えて業務を行うようになりました。
学生時代と比べて最も成長したと感じるのは、コミュニケーション能力です。特に目上の人に対して、自分の意見をしっかりと伝えられるようになった部分だと思います。現場で困っている工程を見直してその改善が成功し、現場の負担が減ったときに最もやりがいを感じます。
生産技術の基礎力向上と、お客様の喜びのためのものづくりへの想い
2025年4月から新部署に配属されたばかりなので、まずは目の前の業務をしっかりと覚えて、一人前になることが短期的な目標です。現在は周りの方々の力を借りながら業務を進めていますが、1年後には一人で業務を完結できるようになりたいと考えています。
中長期的には、これまでの現場経験を活かして生産技術の基礎力アップを目指しています。特に4Mの技術力向上に注力したいと思います。Man(人)では人の育成・技術の伝承、Machine(機械)では機械能力の向上や良品率の向上、Material(材料)では製品に適した原料や資材の選定、Method(方法)では生産手順の効率化など、これらをしっかりと学んでいきたいです。
学生の皆さまには、ものづくりが好きで課題解決に取り組むことができる方に来ていただきたいと思います。この仕事を通じて、自分たちが作った製品が世の中の人々の役に立っていることが一番の喜びです。お客様の喜びの声を直接聞く機会は少ないですが、これからもお客様の喜びのためにものづくりを続けていきたいと思います。
※2025年9月取材情報
