大手の「安定」という退屈を捨て、一人のプロとして実力を証明できる舞台へ
誰もが知る大手専門商社。給与も福利厚生も、将来の安泰も約束されていたその場所で、渡部は底知れない違和感の中にいた。
「私のキャリアのスタートは、化学品と繊維を扱う専門商社でした。安定した環境で、待遇も申し分ない。でも、そこで私を待っていたのは「決められた役割を淡々とこなす日々」でした。
年次を重ねれば、役割が少しずつ大きくなり、報酬もそれに伴って上がっていく。そのあまりにも「模範的な」人生のレールが見えてしまった瞬間、猛烈な違和感を覚えたんです。「このまま、誰がやっても変わらない仕事を続けていていいのか?」と」
もっと、一人のプロとして自分を試したい。そんな渇望を抱えて出会ったのが、タイズだった。
「もっと、自分の実績や成果がダイレクトに役割や報酬に反映される環境へ行きたい。年齢やキャリアに関係なく、一人のプロとして評価されたい。そんな想いで転職活動を始めました。
当初、業界へこだわりはなく、大手企業も検討しましたが、やはりそこには「組織の壁」があるように感じました。一方で、当時のタイズはまだ少数精鋭で、何より働く人たちの「熱量」がすごかった。ここなら未経験からでも自分次第でいくらでもチャレンジできる。そう直感しました」
入社後、渡部の心を動かしたのは、予想に反した社内の「温かさ」だった。
「成果報酬型のガツガツした集団を想像していましたが、実際は驚くほど「人想いで優しい人たち」ばかりでした。わからないことは親切に教えてくれ、成果を出すと共に喜び、褒めてくれる。ただ、同時にその「優しさ」を、惜しくも感じました。
「この素晴らしい仲間たちがもっと成長するためには、マイナスな点も指摘し合える、より高い視座の環境が必要ではないか」と感じるようになったんです。その想いこそが、後に私がマネージャーとして掲げる哲学の原点になっています」
ただ数をこなすだけの努力を捨て、挑戦の先につかんだ「プロのメカニズム」
タイズでのスタートは決して華々しくなかった。最初の6カ月間、誰よりも働きながらも結果が出ない日々。渡部は独自の生存戦略を磨き始めた。
「未経験で入社したこともあり、すぐには結果が出ず苦労しました。最初の6カ月間は、みんなの2倍働いてもまったくと言っていいほど結果が出ませんでした。焦りばかりが募る中、タイズという組織は『挑戦して失敗すること』にきわめて寛容でした。
『チャレンジして失敗するのはいい。何もしないより100倍マシだ』
上司のその言葉に背中を押され、考えた結果、自分ひとりだけで戦うのをやめ『周囲の知見を借りる』ことにしました」
渡部がやめたのは、単に「数をこなすだけの努力」。先輩・上司を巻き込んだ「上質なフィードバック」と学生時代に訪問営業のアルバイトで磨いた「対人想像力」を組み合わせると、状況が動いた。
「『私はここが課題だと思う。次はこう動こうと思うのですが、どう思いますか?』と、先輩や上司に徹底的に壁打ちをしてもらう。ただ闇雲に数をこなすような思考停止した努力ではなく、一つひとつの面談や企業担当者とのやり取りに対し、仮説を立て、実行し、周囲の知見を借りて修正する。このPDCAを、誰よりも早く、細かく回せたのは、周りに頼る勇気を持てたからです。がむしゃらに数だけやる人は多いですが、周囲を巻き込んでフィードバックをもらうという部分で成長の差が大きかったと思います」
そうして周囲に支えられながら試行錯誤を繰り返すうちに、それまでバラバラだったパズルが噛み合うように、仕事の「メカニズム」が見えてきた。
「入社して3クォーター目に入った頃、これまでご支援実績のなかったIT企業の営業職のご依頼を受けたことがありました。メーカー特化である私たちの社内のデータベースに候補者はいない。過去の実績もない。普通なら諦めるか、後回しにされるところですが、私は外部のスカウトサイトを駆使し、自らスカウトを打ち、候補者を見つけて面談し、成約まで繋げることができました。
『タイズにない価値を、自分で作り出す』
その手応えをつかんでからは、一気に加速しました。売上数字は跳ね上がり、気づけば社内でもトップクラスの実績を出せるようになっていたのです」
「好き」という言葉で濁さない。仲間を守り、組織を勝たせるための「責任感」
現在の渡部は、トッププレイヤーとして走り続けながら、マネージャーとして組織の基準を引き上げる責任を背負っている。そこにあるのは独りよがりの野心ではなく、チームへの献身だ。
「正直、仕事が好きだという感覚は私にありません。今の原動力はもっと重みのある『責任感』。
昨年度、私は個人の売上実績ではトップになりながらも、通期MVPは逃しました。その時に自分にできることはまだまだあったなと痛感しました。自分一人が勝つだけでは、タイズの価値を最大化することはできない。この会社を、もっと強く、もっと良くしたい。そのためには、自分だけでなく『周囲を巻き込める』組織の環境作りに動くべきだと考えたんです」
渡部の指導が時に厳しいのは、そこに仲間を家族のように想うがゆえの覚悟が宿っている。
「メンバーには常々『指摘しない、言わないというのは、その人に興味がないのと同じだ』と伝えています。家族なら、相手が間違った道に進もうとしていたら、嫌われてでも止めますよね。 それと同じで、仲間を成長させたい、共に高い景色を見たいと本気で思っているからこそ、私は耳の痛いことも率直に伝えます。それは、彼らがどこに行っても通用するプロになって欲しい、という私なりの想いがあります」
自身の圧倒的な売上数字さえも、彼は「組織を良くするための手段」と言い切る。
「ひとりで満足して終わるのではなく、チーム全員で、お客さまから求められている以上のレベルへ到達したい。そのためには現場のリーダーたちが高い基準をもち、メンバーもそれを当たり前にできれば、タイズはもっと強くなれる。結果が出ていない状態で何を言っても説得力はないので、タイズの価値を証明し、組織をより良く変えていくための『発言権』として売上を使っている感覚です。圧倒的な結果を出し続けることで、初めて自分の言葉に命が宿り、環境を変えることができる。そう信じています」
完璧ではないからこそ、共に高め合える仲間と出会いたい
現在、渡部は自社の採用にも面接官として携わり、 候補者へ能力の高さ以上に「本気でやりたいことがあるか」という意思を問いかける。
「ご自身のやりたいことに対して誠実であってほしいです。面接の場では、自分を良く見せようとしなくて大丈夫です。むしろ、『タイズという環境が、自分に合っているか』を、候補者の方自身の目で見極めてほしいと思います。本気で自分のやりたいことが叶えられる環境かどうか、ジャッジしてください。
仮にどんなに地頭が良くても、やりたい仕事でなければ頑張り続けるのは難しいと思うんです。成果を『質×量』とするなら、質が地頭で、量が行動量。どれだけ質が高くても、そこに自分の思いがなければ行動量は伴いません。だからこそ、ご自身の目標や成し遂げたいことに嘘を付いていないか、そこを一番大切にしています」
選考を「合否の場」ではなく、共に未来を描けるかを確認する「対話の場」に。それが渡部のスタンスだ。
「私が一緒に働きたいと思うのは、成長に貪欲で、アドバイスを即座に行動に移せる素直さを持った方です。私自身、決して一人で何でもできるタイプではありません。能力には限界があるからこそ、周りの力を借りてでもパフォーマンスを最大化できる人と、切磋琢磨していきたい。間違った努力をして遠回りするより、何でもすぐ聞いてズレを修正していける、そんな合理的な泥臭さを大切にしたいんです」
商社時代の葛藤から始まった旅。渡部は多くの仲間を巻き込みながら、タイズを人材紹介の枠を超えた「プロフェッショナル集団」へと導こうとしている。
「候補者の方の本気と、私たちの本気がぶつかり合ったとき、きっと一人では見られない成長の景色が見えるはずです。私一人では力不足だからこそ、新しい仲間と支え合いながら、最高のチームを作っていきたい。その輪の中に、あなたが入ってきてくれることを、心から楽しみにしています」
※記載内容は2026年2月時点のものです
