単なるシステム導入ではない。お客様の業務に深く入り込み、チームで創る新たな価値
DXCのEAS事業部で、李はSAPコンサルタントとして最前線で活躍しています。EAS事業部のミッションは、単にシステムを導入することではありません。SAPを中心とした基幹システムの刷新を通じて、お客様の業務そのものを改革し、新たな価値を創造することにあります。
李は入社以来、小売業界や大手自動車メーカーのプロジェクトに参画し、会計領域(FI/CO)のプロフェッショナルとして、お客様が抱える複雑な課題を整理し、最適な業務の仕組みを構築する役割を担っています。
「SAPは非常に広範な領域をカバーするシステムですが、その導入にはお客様の業務への深い理解が欠かせません。最近担当した小売業界のお客様では、長年使い続けてきた現行システムを刷新し、SAPに合わせた業務改善を行いたいという強いご要望がありました。私たちはシステムの専門家であると同時に、お客様のビジネスパートナーとして伴走し、共によりよい形を模索しています」
SAPには「Fit to Standard(標準機能を最大限に活用する)」という考え方があり、お客様の業務をSAPの標準機能にできるだけ合わせていくことが、プロジェクトを進める上で重要になります。一方で、お客様の業務には、長年培われてきた背景や理由があります。
「SAPをカスタイマイズして現行業務をそのままSAPに再現するのではなく、まずは『なぜその業務が必要なのか』をお客様と一緒に整理します。その上で、SAPの標準機能を活用してどのように業務を変更して進められるか、どのようなメリットが得られるのかを丁寧に説明することを大切にしています。
お客様の業務への理解を土台に、システム刷新を業務改善につなげていく。そのためのよりよい形をお客様と共に考えることが、コンサルタントの重要な役割だと考えています」
そんな困難な局面を乗り越える原動力となっているのが、一緒に働くチームの存在です。
「SAPのプロジェクトは、決して1人で完結できるものではありません。販売・購買・会計と、それぞれの領域で高い専門性を持つメンバーが協力し合うことで、初めてお客様に価値を提供できます。自分の担当領域の枠を超えて、情報を積極的に共有し、困っている仲間がいればサポートする。全員で一体となって成果を出すことを大切にしています」
専門性を軸に自らを更新し続ける。大手ファームからDXCへ飛び込んだ挑戦の裏側
米国の大学院で電気工学を専攻し、ハードウェアやプログラミングの基礎を学んだ李。日本でのキャリアをスタートさせた当初は、エンジニアとしてコーディングに従事していましたが、しだいに「技術のその先」にある業務改善への興味が膨らんでいきました。
「当時は技術に特化した仕事をしていましたが、自分が作っているものがビジネス全体の中でどう機能しているのか、十分に見えないもどかしさがありました。企業の全体を支えるSAPであれば、技術と業務の両面からお客様に価値を届けられる。そう確信して今の道を選びました。とくに会計領域(FI/CO)はビジネスの共通言語であり、世界中のプロジェクトで通用する専門性を磨ける点に魅力を感じました」
2社目の大手コンサルティングファームでは、多国籍なメンバーが関わる大規模なグローバルプロジェクトに従事。英語を活かして要件定義から実装、運用定着化までをリードし、コンサルタントとしての確かな地歩を固めました。しかし、キャリアを重ねる中で、李の心には「さらに成長できる環境」への渇望が芽生え始めます。
「前職では大規模なグローバルプロジェクトを経験し、多くのことを学びました。その経験を土台に、より幅広い役割を担いながら、生成AIやクラウドなど新しい技術にも積極的に挑戦したいと考えるようになったんです。
DXCへの入社の決め手は、面接で感じた社風です。上司との距離が非常に近く、自分の考えや新しいアイデアについてもフラットに相談できる雰囲気を感じました。ここでなら経験があることだけに注力するのではなく、新しいことに挑戦してさらに成長していける、そう直感しました」
入社後、李はその直感が正しかったことを実感します。DXCでは、手を挙げれば新しい役割や領域に挑戦させてもらえるカルチャーが浸透していました。
「入社直後から小売業界の難易度の高いプロジェクトを任され、これまでの経験をもとに現場をリードしていくことになりました。組織の規模が大きすぎないからこそ得られるスピード感と、一人ひとりの挑戦を尊重する風土にやりがいを感じましたね」
SAPと生成AIの融合に挑む。短期間のハッカソンで若手と共につかんだ確かな手応え
DXCに入社して以来、李が最も印象に残っている出来事として挙げるのが、SAP社主催のAI関連チャレンジイベント「SAP® BTP Hackathon 2026」への参画です。これは、限られた期間内にチームを組み、SAP BTPやAI関連技術を活用しながら、実際の業務課題をテーマに新しいソリューションのアイデアを考え、デモとして形にする取り組みです。
「チームは私を含めて8人でしたが、メンバーの多くがAIに関してはほぼ未経験からのスタートでした。私は会計領域のリーダーとして参加しましたが、他にも購買・販売・開発といった異なる領域のメンバーが集まりました。
私自身も会計領域の知見を活かしながら、AIをどのように業務に組み込めるのかをチームと一緒に考えました 。メンバー一人ひとりが自ら調べ、試し、わからないことは教え合う。1週間というきわめて短い期間でしたが、全員がゴールに向かって全力を注ぎました」
検討の過程では、当初考えていたアイデアを実現性の観点から見直す場面もありました。しかし、そこで立ち止まるのではなく、チームで議論と試行錯誤を重ね、最終的にはAI技術を活用したソリューションをデモとして形にすることができました。
「完成させられたことはもちろんうれしかったのですが、それ以上にDXCの『カルチャー』を肌で感じられたのが大きな収穫でした。経験があるからやるのではなく、やりたいという意欲があればチャンスが与えられ、周囲もそれを全力で応援してくれる。参加した若手メンバーたちが目覚ましく成長していく姿を間近で見られたのも、何よりの喜びでした」
李のAIへの関心は、ハッカソンなどのイベントに留まりません。日々の実業務においても、生成AIを活用しながら、効率化や品質向上につなげる方法を模索しています。
「たとえば、プロジェクトで作成する膨大な設計書や手順書のドキュメントレビューに生成AIを活用しています。言葉の揺れやフォーマットの不備をAIに一次チェックさせることで、レビュー時間を大幅に短縮し、より本質的な議論に時間を割けるようになりました。
また、お客様への提案のアイデアを練る際にも、AIと対話することで、自分1人では至らなかった視点を得ることができます。
AIに仕事を任せるというより、人が持つ業務知識や経験とAIをうまく組み合わせることで、仕事の質や進め方そのものをアップデートしていく。これからのコンサルタントにとって、そうしたAIの活用力はますます重要になると考えています」
進化し続けるSAPの世界で、仲間と協力しながら共に学び、共に成長を
DXCでのキャリアを歩み始めて以来、李はSAPコンサルタントとしての専門性を深める一方で、マネジメントの視座も養っています。
「今後も、自分の専門領域である会計の知識やSAPの専門性をさらに深めていきたいと考えています。同時に、AIをはじめとする新しい技術についても学び続け、それを実際のプロジェクトやお客様への価値提供にどうつなげていくかを考えていきたいですね。
また、自分一人ができることを増やすだけではなく、チーム全体で新しいことに挑戦できる環境を作っていきたいと考えています。自分のこれまでの経験や知識を若手メンバーとも共有しながら、一緒に成長していきたいと思っています」
李が一緒に働きたいと思うのは、経験の豊富さ以上に「学び続ける意欲」を持つ人です。
「SAPは常にアップデートされ続け、周辺技術も日々進化しています。過去の経験に安住するのではなく、新しい変化を楽しみ、自らを更新し続けられる姿勢が大切です。
また、SAPのプロジェクトは一人で完結するものではありません。それぞれ異なる専門性を持つメンバーが知識や経験を共有し、互いにサポートしながら、一つのゴールに向かって進んでいく。DXCには、そうした仲間と共に学びながら、新しいことに挑戦できる環境があります。だからこそ、変化を楽しみ、一緒に成長していける方と働けたら嬉しいですね」
李は現在も、「新しい世界」への挑戦を楽しみ続けています。
「お客様の課題を理解し、自分たちが考えた提案に納得していただけたときに、コンサルタントとして大きなやりがいを感じます。これからもSAPの専門性を磨きながら、新しい技術も積極的に取り入れ、自分自身も成長し続けたい。そして、自分が得た知識や経験をチームのメンバーとも共有しながら、お客様によりよい価値を提供していきたいです」
自身の専門性を軸に、最新技術への好奇心を絶やさず挑戦し続ける姿は、DXCの「挑戦と成長」のカルチャーを体現する、心強い道標となっています。
※ 記載内容は2026年10月時点のものです
