インフラの安定稼働を支え、運用改善のリード役として奮闘する日々
田中は現在、クラウド&ITO本部 第二部に所属しています。部署全体で約100名、その中の第二部は30名ほどの規模です。お客様が日々使用するシステムの運用管理を主に担っています。
「私の部署は主にインフラ領域を担当しており、システムの土台となる仮想化基盤からOS、データベースなど、インフラ部分を幅広く運用・管理しています。お客様のシステムが24時間365日、安定して稼働し続けられるよう支援する役割です」
日々の業務は、大きく3つの領域に分けられます。
「1つめは、サーバーの正常性の監視とお客様からのご依頼対応です。『今日はストレージを確認する日』など、日替わりで監視を行っています。並行してお客様からのご依頼にも、作業計画書を作成して安全に対応しています。
2つめは、データベース関連の業務です。たとえば、データベースの更新はアプリケーションの停止リスクを伴うため、事前に検証環境で入念にテストを行い、慎重に実施しています。
3つめが、自動化ツールを用いた運用改善です。リードの役割を担いながら、サーバーの起動や停止など、手作業で行っていたプロセスを自動化しています。業務効率化はもちろん、ヒューマンエラーを未然に防ぎ、お客様への高品質なサービスを担保できる点が大きなメリットです」
日々多くの対応にあたる中で、田中が重視しているのはタスクの優先順位づけです。
「以前、期限直前になってタスクに着手したところ、お客様への再確認が必要だと判明し、初動の遅れを痛感したことがありました。その反省から、今はタスクを受けた段階ですぐに内容を確認し、準備の全体像を把握した上で優先順位をつけることを徹底しています」
こうした仕事への向き合い方を支えているのは、チームの温かな雰囲気です。田中が所属するチームは若手社員が多く、非常に風通しの良い環境だと言います。
「私のチームは出社して同じオフィスで仕事をしていることもあり、年代や性別に関わらず、和気あいあいと仕事のできる一体感のある雰囲気です。
金曜日に『みんなでご飯に行きましょう』と先輩が企画してくれたり、交流イベントとしてバーベキューや新メンバー歓迎会などを開催したりすることもありますが、自由に参加できる雰囲気で、仕事に対する熱量やプライベートとの距離感など、すべてにおいてちょうどよい距離感が保たれています。服装も基本的には自由なので、自分らしくリラックスして仕事に向き合えることも、このチームの居心地の良さにつながっていますね」
研究職志望からITへの転換。AIに受けた衝撃と、DXCで見つけた新たな挑戦
大学院で生物・医学を専攻し、研究職をめざしていた田中。その進路を大きく変えたきっかけは、研究活動の中で直面したAIの進化でした。
「論文の精査や顕微鏡でのカウント作業など、これまで膨大な時間を要していた工程が、AIによって一瞬で効率化されるという飛躍的な進化を目の当たりにしました。この衝撃が、IT業界へ飛び込む決意につながったのです」
数あるIT企業の中からDXCを選んだ最大の決め手を、田中はこう語ります。
「大企業としての基盤がありながら、AIなどの新しい分野に積極的に挑戦できるベンチャーのような気質に惹かれました。先輩からも『多様な経験が積める環境だ』と聞いていましたし、世界的な企業でありながら日本でのビジネスをさらに拡大していく成長フェーズにあることも魅力的でした。会社と一緒に自分自身も成長していける、そんな確信が入社の大きな決め手になったんです」
2024年に新卒入社し、現在の部署への配属後は、IT未経験だからこそあえて負荷の高いプロジェクトへのアサインを志望したと語る田中。入社1年目の後半にはデータベースの担当者に挑戦します。現場での実体験を通して、大きな学びもありました。
「実務において、本来なら決められた手順を細かく確認し、先輩社員の承認を得てから進めるべき作業を、自分の理解だけで進めてしまい、ミスを招いてしまったことがありました。背景には『忙しそうな先輩の手を止めたくない』という思い込みがあり、1人で抱え込んでしまったことが相談の遅れにつながったのだと痛感しています。
この失敗を経て、今は『5分考えて解決しなければ、すぐに相談する』ことを自分の中の鉄則にしています。もちろんAIを活用すればヒントは得られますが、それが実務において正確かどうかを判断できるのは先輩方です。確実かつ安全に業務を完遂するためにも、臆せず率直に質問するよう心がけています」
受けた恩を後輩へ。手厚いサポートが支える、教える立場としての成長
田中が自身の成長を最も強く実感したのは、入社2年目に「AWS(Amazon Web Services)研修」の運営メンバーに自ら手を挙げ、講師を務めた際のことでした。
「1年前に同じ研修に参加した時は、サーバーOSの基礎知識すらおぼつかない状態で、操作に四苦八苦していました。自分が何をやっているのか理解しきれないまま終わってしまった苦い記憶があります。それが運営側に回り、自ら課題作成を行う中で、内容を深く理解できている自分に驚きました。かつては、ついていくのが必死だった研修を、今度は後輩に解説できているんです。
私は実務でAWSをメインに扱っているわけではありませんが、受験料の補助といった会社の資格取得支援制度をフル活用して勉強を続けてきました。個人の努力はもちろん必要ですが、そうした自発的な意欲を会社がしっかりバックアップしてくれる環境があったからこそ、当時の知識が今の確かな成功体験として実を結んだのだと感じています」
かつての「わからない」という経験は、田中にとって、講師を務めた研修の場だけでなく、日々の業務で後輩と接する際にも大きな強みとなっています。実務の中で後輩から頼られる場面が増える中、それぞれの知識の差に寄り添いながら、自身の経験を重ね合わせた丁寧なサポートを大切にしています。
「研修の中では、知識のあるメンバーが先行し、どうしても理解が追いつかない人が出てしまうことがあります。私自身、最初は戸惑うことばかりだったので、置いていかれる人の不安は痛いほどわかります。だからこそ、研修の場はもちろん、日常業務で後輩から質問を受ける際にも、その不安に寄り添ったフォローアップをすることを何より心がけています。
また、私自身も周囲のメンバーに助けてもらって今があります。上司やチームメンバーに質問すれば、手を止めて親身に助けてくれる環境です。おかげで、どんな時も安心して業務に取り組めています。今は2年目となり、教える立場としての責任も増しましたが、当時の先輩方のありがたみをあらためて実感していますし、受けた恩はしっかりと後輩へ返していこうと決めています」
挑戦を続ける田中は、2年目の夏頃から運用改善のリード役という新たな役割も任されています。
「当初はあまり難しく考えずに挑戦したのですが、実際は部署の目標と現場の進捗のギャップを埋めるためのプラン策定など、見えていなかった業務が多く、その奥深さを痛感しています。今も周囲の支えを得ながら新たな壁を乗り越えるべく試行錯誤しているところですが、このようにさまざまな挑戦ができる環境はもちろん、AIエージェントなどの新技術が次々と導入される先端領域で責任ある役割を担えることに、大きなやりがいを感じています。
また、社内には高い技術力を持つスペシャリストがそろっており、新しい技術の解説や検証結果を共有してくれたり、勉強会を開いてくれたりと、周囲の環境も私の成長を強く後押ししてくれます。こうした刺激的な環境にいるからこそ、自分も将来は自発的に技術共有や勉強会を企画する側になりたい、と考えるようになりました」
未知の世界を知る喜び。好奇心を糧にエンジニアとして進化し続ける
目まぐるしく変化するIT業界で、田中は自身のキャリアを確かな視座で見据えています。
「AIの凄まじい進化には、エンジニアの役割自体が再定義されるのではというある種の緊張感もあります。しかし、DXCでAIの新技術にいち早く触れられる環境に身を置けることは大きな強みです。新技術の前では経験の長さに関わらず誰もが同じスタートライン。積極的にキャッチアップを続け、今後は設計構築やクラウド運用など、より上流や幅広い領域へ挑戦していきたいですね」
未経験から次々と新しい壁に挑み続ける田中。その挑戦心の源泉には、知的好奇心があります。
「常に新しいことへの好奇心が尽きない性格だからかもしれません。昔からバックパッカーとして海外旅行をするのが好きで、新しい世界に触れることで自身の解像度が上がるような感覚があるのですが、その喜びはIT技術を学ぶ過程にも通じていると感じます。
新しい考え方や技術を学ぶことで、自身の視野や思考が広がっていく過程がおもしろいんですよね。逆に挑戦を避けて新しい知見を得られないことの方が、私にとってはリスクであり機会損失です。だからこそ、これからもできる限り多様な経験を積み、挑戦を続けていきたいです」
最後に、これから就職活動をする学生や若手社会人に向けて、田中はDXCで働く魅力を力強く語ります。
「DXCは、私のようにITのバックグラウンドがまったくなくても、『やりたい』と手を挙げれば任せてもらえる環境です。もちろん自ら学ぶ努力は欠かせませんが、独自の評価制度や資格取得の支援制度など、個人の意思を尊重してキャリア形成を後押ししてくれる懐の深さがあります。
また、上司や先輩との間に『ちょうどよい温度感』があり、お互いの価値観を大切にしながら自然体でいられる雰囲気があります。年次や役職に関わらずフランクに意見交換ができる風通しの良さは、新しいことにどんどん挑戦したい方にとって最高のフィールドだと思います」
異分野からIT業界へ飛び込み、周囲の支えを糧に成長を続ける田中。受けた恩を後輩へとつなぎながら、好奇心を原動力に、未知の世界を切り拓き続けていきます。
※ 記載内容は2026年3月時点のものです
