システム開発を軸に見つけた、国を越えたチームワークに取り組める環境
DXCテクノロジー・ジャパン(以下、DXC)の前身であるHewlett Packard(以下、HP)へ、2016年に入社した酒井。これまで、主にデータ & AI事業部で、データ連携に関わるシステムの設計・開発・運用を軸にキャリアを重ねています。
酒井 「大学院ではITを専攻し、システム開発を仕事にしたいなと思って就職活動に取り組んでいました。入社の決め手は、当時ニーズが高まり始めたデータ分析などの分野に積極的に参画している点に惹かれたこと、それから自分がやりたかった領域での業務ができそうだったことです。実際、入社から今までシステムの設計や開発に携わることができています」
日々の業務は、主に中国のオフショアチームと協力して行っています。
酒井 「外資系ということに、とくにこだわりはありませんでした。気がつけば、毎日オフショアのメンバーと会話をする日々でしたね。プロジェクトによってチームの体制は多少変わるものの、入社以来、基本的に中国チームと連携して動いています。お陰様で、新型コロナウイルス感染症(COVID‑19)が流行する前からリモート会議には慣れていました」
2年前に育休を取得、父としての一面
プライベートでは2歳になる男児の父でもある酒井。子どもの誕生から3カ月間の育児休暇(以下、育休)を取得し、子育ての準備を万端に整えました。
酒井 「妻は1年、私は3カ月間の育休を取得して、体制を整えて臨みました。自分の育休取得は、もともと妻の妊娠がわかった時点から考えていました。その理由は2つあります。
1つ目は、親族が近場にいないこともあり、自分が取らないと妻が1人で初めての育児を担うことになってしまうから。2つ目は、この会社は育休取得によって昇進昇格に悪影響が出るような会社ではないと感じていたからです」
3カ月という期間は、夫婦で相談し上司に打診したと酒井は言います。
酒井 「妻と相談の上、初めの1カ月は絶対に2人体制の方が良いだろうと。その後も、3カ月目くらいまでは、妻がなんのサポートもなく1人で育児と家事を担うというのは考えられず、『マストは1カ月、できれば3カ月』で育休取得を上司と交渉しようという話になりました」
風のうわさで、今まで男性の育休取得は長くても1カ月、と聞いていた酒井。難色を示されるかと懸念しつつ上司に相談したところ、快くゴーサインをもらえました。
酒井 「やっぱりDXC、あったかい会社だなと思いましたね。3カ月はさすがに難しいかな……。と思っていたので、すんなり『わかった、大丈夫だよ』と言ってもらえた時はほっとしました」
このタイミングで、復帰後のプロジェクトや段取りも一緒に組んでもらえたと振り返ります。
酒井 「設計から実装まで期間が空くプロジェクトで、その切れ目部分に育休を被せてもらいました。おかげで、3カ月現場を離れていても、あまり戸惑うことなく復帰できました」
3カ月間の育休期間は、酒井にとってとても有意義なものになりました。
酒井 「正直、最初の1カ月は仕事よりもきつかったです(笑)。24時間体制で、妻が昼、私は夜の担当でした。2~3時間ごとのおむつ替えとミルクで、日を追うごとに日付感覚が麻痺していきましたが、幸い1カ月半ほどで落ち着き、ある程度まとまった時間寝てくれるようになったので、良かったです。その後は、子どもの世話や家事をメインに、空いた時間で資格の勉強をしていました。
振り返ると、毎日が新鮮でしたし、あの時育休を取って本当に良かったな、と感じます。初めのきつい時期に一緒に頑張ることで、自分も親としての自覚を醸成できました。今、共働きの生活で自然に役割分担ができているのは、この時の経験のおかげだと思っています。
その上、子どもには母親と同等に懐いてもらえたのも嬉しかったです。育休取得前は、父親はやはり、母親に比べると子どもに懐いてもらえないのでは、という不安がありました。ただ、それは『(仕事ばかりで)子どもと距離が生じ、気づくと母親にばかり懐く子になっていた』というエピソードからの不安だったように思います。
もちろん、あやしてもなかなか泣き止まず、自分には力不足かなと思うこともたまにはありましたが、育休を取って毎日一緒に過ごしたことでわりと奮闘できた、と思っています」
職場復帰後に見た、育児と仕事の両立のリアル。効率的な日々の送り方を意識するように
子どもが2歳になる今、共働き夫婦として、協力して行う子育ての様子はどのようなものなのでしょうか。
酒井 「第一子ということで、まだまだ二人とも手探りですが、お互いの得意なことを中心に分担してやっています。私はテレワークが基本のため、家事や夕方の対応を担当しています。具体的には、平日の保育園のお迎えと3度の食事の準備ですね。反対に、子どもの寝かしつけや保育園への送りなどは妻に任せています」
テレワークのかたわら、子どもの面倒も見る日々。多忙な中、趣味や時間の使い方が変化したと酒井は言います。
酒井 「もともとコーラスが趣味でしたが、今はお休みしています。代わりに、休日は子どもに連れられ、消防車やパトカーなど、『はたらくくるま』を見にお散歩するのが日課になっています。あと、最近は料理を新たな趣味とすることにしました。まだまだ趣味と呼ぶには初心者レベルですが(笑)。
働き方も、仕事とプライベートの境界線を引き、メリハリのある日々を過ごしたいと思っています。家庭の事情を仕事に引きずったり、逆に仕事を家庭に引きずったりということをしないようにしていますね。
また、時間の使い方も、平日の夜の時間帯や休日は、なるべく子育てに集中したいと考えています。そのためにも、仕事は時間内にきっちり終わらせることを意識するようになりました。時間管理が甘いと残業が発生してしまうので、今後も効率的に勤務することを心掛けたいですね」
まずは上司に相談を──時代は、父親が育休を取ることに協力的
最後に、男性が育休を取ることについて、酒井の意見を聞きました。
酒井 「あくまでも私の体感ですが、父親も育児に参加する文化が根付いてきたのでは、と感じています。保育園に迎えに行くと、お父さんが迎えに来ている家庭も結構多いです。
とくに、DXC社内においては、育休を取っている男性も少なくないですし、子どもが生まれる際の当然の権利として認識されている気がします。実際、3カ月間育休を取ることについても、上司やプロジェクトマネージャーをはじめ、周囲には当たり前のように受け止めてもらえました。
実は3カ月現場から離れることに少し引け目を感じていたのですが、誰からも『そんなに取るの?』みたいな反応はなく、至極当たり前のように受け入れてもらえたのが嬉しかったですね」
その上で、現在育休取得を迷っている人には、まず上司に相談することを酒井は勧めます。
酒井 「育休を取るか迷っている方は、迷いを含めて一旦上司に全部ぶつけてみてほしいです。相談したから悪くなるようなことは何もありません。また、育休は『休み』ではなく、業務にも活きる新たな発見がある期間だと思います。
私の場合、育休を経て、主に2つの発見がありました。1つは、自身の体調管理と可視化です。育休中は、子どもの体調を把握するために毎日、食事や睡眠、排せつ、泣いた時間に関するログを付けていました。これと同様に、自分の体調やパフォーマンスも記録を取っていけたら改善へのPDCAサイクルを回せると気づきました。
2つ目は、観察眼です。子どもは自分で的確にニーズや困っていることを伝えられないため、子育てに積極的に関わることで、観察力・推察力が向上すると思います。今後プロジェクトや、チームのマネジメントを担うことを見据えたとき、このような観察眼が活きてくると思っています」
そう語る酒井の言葉の節々には、DXCのカルチャーを経験してきた中で得た、あたたかな組織風土への信頼感が垣間見えました。
※ 記載内容は2022年10月時点のものです
