住友ファーマの魅力を届ける、広報チームの仕事
私が所属する広報チームは、社外広報・社内広報・Web・SNSの運営を通じて、住友ファーマの情報や想いを社会に届ける仕事をしています。ただ情報を発信するだけではなく、「どう伝えれば一般の方や社員が会社への信頼や理解を深めてくれるか」を常に考えながら発信することが、このチームの大きな特徴です。
私たちのチームのミッションは、戦略的な広報活動を通じて持続的な企業価値の向上に貢献することです。企業価値の向上に関わる仕事はさまざまありますが、私たちの仕事の特徴は「コミュニケーションを通じて」という点です。そのために大切にしているキーワードが「住友ファーマのファンを作る」という言葉。情報を届けるだけでなく、会社のことを好きになってもらう、応援してもらえる存在になる——そうした思いがチーム全体の根底にあります。
私自身は現在、社外広報を主に担当しています。社外広報とは、プレスリリース(会社が社外に向けて発表する公式の情報文書)の作成や、メディアからの取材対応などを通じて、会社の取り組みを社会に届ける仕事です。メディアを介して情報を発信することは、社会的な信用が得られたり、客観的な視点での情報発信ができたり、というメリットがあります。記者の方々との信頼関係を日頃から丁寧に築いていくことも、私にとって欠かせない大切な仕事のひとつです。
チームのメンバーは、理系・文系を問わず、さまざまなバックグラウンドを持つ個性豊かな人たちが集まっています。私自身はMR出身ですが、研究開発部門を経験してきたメンバーもいます。たとえば研究開発に関するプレスリリースや発表資料を作成するときには、技術的な観点と一般の方に分かりやすく伝える観点の両方が欠かせません。それぞれの専門性や経験を活かしながら、一つの情報発信をつくり上げていけることが、このチームの魅力だと思っています。
また、チームの雰囲気として特徴的なのが、困ったときには自然と支え合える風土です。これはチームだけの話ではなく、会社全体の風土として根付いているものだと思います。誠実で信頼できる社員が多く、お互いを尊重しながら、何事にも前向きに取り組もうという姿勢が自然と生まれています。そうした人の魅力や温かい社風に惹かれたことも、私が入社を決めた理由のひとつでもありました。
キャリアチェンジで広がった視野と、社外広報のやりがい
私が広報部門に異動したのは2024年のことです。きっかけは社内公募制度でした。それまでMRとして医療従事者への情報提供や提案活動に携わっていたのですが、ある時期から「会社のことをもっと知ってほしい」「もっと好きになってほしい」という思いが強くなっていきました。そんなタイミングで社内公募の案内を目にして、「このチャンスをつかみたい」と迷わず手を挙げたのです。
未知の世界への挑戦ということもあって、最初は不安もありました。それでも、これまでの経験を活かしながら、新しいフィールドで会社に貢献してみたいという思いがそれを上回っていました。
広報部門に異動してからは、メディア対応やプレスリリース(企業が報道機関に向けて発信する公式の情報発信資料)の作成、記者会見の企画・運営など、それまでとはまったく異なる業務に取り組んできました。特にプレスリリースの作成は、限られた期間のなかで正確な情報をまとめ上げなければならず、最初は本当に苦労しました。しかも、一つのプレスリリースに関わる部門は多岐にわたります。それぞれの立場や考え方、伝えたいポイントが異なるなかで、各方面の意見を整理しながら調整を進め、一つの形にまとめていく難しさを痛感しました。
そのような壁にぶつかりながらも、MR時代の経験が思わぬ形で役に立つことに気づきました。MRの仕事では、医療従事者のニーズを理解し、相手の立場に立った提案を考えることが基本です。この姿勢は、広報業務においてもそのまま通じるものがあります。「相手が何を知りたいのか」「どうすれば伝わるのか」を考えるプロセスは、MRも広報も本質的には変わらないと感じています。
そうして取り組んできた仕事のなかで、いまも鮮明に記憶に残っているのが、自分が携わった情報がテレビや新聞で大きく取り上げられたときのことです。全国の多くの方に情報が届いていることを実感し、とてもうれしかったのを覚えています。家族や友人、社内の方々から「住友ファーマ、取り上げられていたね」と声をかけてもらえたときは、自分の仕事が形となって社会に届いていることを実感し、大きなやりがいを感じました。
同時に、その喜びと同時に、広報としての責任の重さも強く感じました。発信した情報は多くの人に届くからこそ、正確さや誠実さが問われます。あの瞬間は、この仕事の醍醐味と使命感を同時に教えてくれた、忘れられない体験です。
それぞれの強みを活かしながら、ともに成長できるチーム
私たちの広報チームには、それぞれ異なる高い専門性を持ったメンバーが集まっています。広報という仕事は、社外広報、社内広報、Web・SNS運営など、多岐にわたる業務が含まれます。そのため、一人ひとりが自分の得意領域を深めながらも、互いの知識や視点を取り入れることがチーム全体の力につながっていると感じています。
その一環として、お互いの専門性を共有するための勉強会を開催することもあります。自分が当たり前だと思っていた知識や経験が、他のメンバーにとっては新鮮な学びになることも多く、そのたびに「専門性を持ち寄ることの価値」をあらためて実感します。個人としての成長はもちろん、グループ全体として底上げされていることが伝わってきて、とてもうれしい瞬間です。
広報の仕事には、明確な正解がないケースが数多くあります。どう伝えるか、誰に届けるか、タイミングをどう判断するか——そういった問いに向き合うとき、答えは一つではありません。だからこそ、さまざまな意見や視点を取り入れながら、意見交換を重ねて前に進んでいくことを大切にしています。
私たちのチームには、お互いの挑戦を応援し、困ったときには自然と支え合う風土があります。リスクをしっかりと考えた上での挑戦であれば、たとえ思うような結果にならなくても、それは大切な学びです。失敗は誰にでも起こり得るものなので、責めるのではなく、次にどう活かしていくかをみんなで考えるようにしています。その姿勢がチームの心理的な安全性を生み、安心して挑戦できる環境につながっていると感じています。こうした環境の中で、私自身がやりがいを強く感じる場面があります。それは、記者の方と関係を築き、その積み重ねが取材へとつながる瞬間です。初めてご挨拶してから継続的にコミュニケーションを重ね、会社の取り組みをお伝えし続けた結果、新しいニュースやプロジェクトが始まるたびに取材の依頼をいただけるようになりました。「住友ファーマさんだから話を聞きたい」「社内でも話題になっているので取材したい」——そう言っていただけたときは、日頃からの地道な活動が実を結んだと感じ、心から喜びがあふれてきます。
広報は、会社と社会をつなぐ存在だと思っています。社員一人ひとりの取り組みや、経営が発信するメッセージを正しく理解し、それを社会に分かりやすく届けること——この役割を果たせたとき、この仕事をしていて本当によかったと感じます。
会社と社会をつなぎ、住友ファーマの価値を届けたい
今後チームとして挑戦したいのは、国内にとどまらずグローバルも含めて、住友ファーマの価値や強みをより分かりやすく発信していくことです。住友ファーマのことをまだ知らない方にも、私たちの取り組みを知っていただきたいと思っています。「住友ファーマって、こんな研究や挑戦をしているんだ」と、より多くの方に認識されることが目標です。そのために、当社の研究開発の取り組みや新たな挑戦、患者さんへの価値提供につながる活動を、より分かりやすく効果的に発信していきたいと考えています。
グローバルへの情報発信においては、アメリカと日本の文化やコミュニケーションの考え方の違いを感じることもあります。ただ、住友ファーマと海外子会社の間には、お互いを理解しようとする雰囲気があります。私自身もアメリカの広報チームと定期的にミーティングを実施し、考え方や背景を共有するとともに、日米で開発している化合物について戦略的な広報活動を一緒に進めています。 こうした取り組みを通じて、グローバルで一貫性のある情報発信を目指しています。
広報の仕事には、会社のさまざまな挑戦や社員一人ひとりの想いに触れ、それを社会に届けられる魅力があります。相手の立場に立って考えることや、複雑な情報を分かりやすく伝えることが好きな人にとって、とてもやりがいのある仕事です。ぜひ広報という仕事に少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。

