経営層と現場をつなぎ社会と企業の未来を支えるグループ
私が所属するサステナビリティ推進グループは、持続可能な社会の実現と企業価値の向上をともに実現する「サステナビリティ経営」の実現を目指して活動しているグループです。具体的には、環境や人権、労働安全衛生、社会貢献といったサステナビリティ(企業や社会が長期的に存続・成長し続けること)に関する重要課題について、経営幹部や関係部署と連携しながら、目標設定から進捗管理まで全社的な推進を担っています。
また、住友ファーマのサステナビリティに関する取り組みを社内外に発信し、住友ファーマへの理解や信頼をさらに高めていくことも、私たちの大切な役割のひとつです。
私自身は、このグループの中で環境業務を担当しています。CO₂排出量をはじめとする環境データの収集・管理・分析を行いながら、環境目標の達成に向けた施策を推進しています。また、環境に関する情報を社内外に発信するとともに、社外との連携を通じて、会社の持続的な成長と企業価値の向上を支える役割も担っています。
グループの雰囲気についても少しお伝えしたいと思います。専門性の高いメンバーが多く、それぞれの知識や経験を活かしながら協力して仕事を進めているのが特徴です。在宅勤務を活用しているメンバーも多いのですが、困ったときには気軽に相談できる風通しの良い雰囲気があり、コミュニケーションもとても活発です。出社しているメンバーで一緒にランチに行くこともあり、日々の仕事の中で自然と連帯感が生まれています。
また、私たちのグループは会社全体を横断して関係部署と連携する機会が非常に多いのも特徴です。環境やサステナビリティに関する目標や方針は経営とも深く関わるため、経営幹部に直接提案や報告を行う場面があります。一方で、実際の取り組みを進めるためには生産・研究・営業など、さまざまな部署の協力が欠かせません。そのため、私たちは「経営層と現場の橋渡し役」のような存在だと感じています。会社全体を見渡しながら、それぞれの立場をつなぐ役割を担えることは、このグループで働く大きな魅力のひとつだと思っています。
MRから広報、そしてサステナビリティへ。経験が紡いだキャリアの物語
私は現在、コーポレートガバナンス部サステナビリティ推進グループに所属していますが、そもそも私の社会人としてのスタートは、まったく異なる職種からでした。
大学の工学部化学系専攻を卒業した私は、MR職(医薬情報担当者)として入社しました。MRとは、医師や薬剤師などの医療関係者に対して、医薬品の適正使用に関する情報を提供するとともに医薬品の効果や副作用に関する情報をヒアリングする営業職です。高校生のころから薬学や医療への興味もあり、「患者さんのために役に立てる仕事がしたい」という思いが、製薬会社への就職を後押ししてくれました。患者さんに近い現場で、自分の貢献が成果として見えやすいMRの仕事には、大きなやりがいを感じていました。
そんな私が広報の世界に足を踏み入れたのは、結婚によってパートナーの勤務地が関西になったことをきっかけでした。関西への転勤と、営業以外の職種への挑戦意欲を会社に伝えたところ、広報部への異動が決まりました。今思うと、MRで培った「相手のニーズに合わせた情報提供のスキル」を期待されていたのかもしれません。広報では、企業の考え方や取り組みをメディアや投資家、従業員などさまざまなステークホルダーに向けて発信する仕事に携わりました。「伝えたい情報を、受け手にとってわかりやすく届ける」スキルを、ここで徹底的に磨くことができました。
その後、現在のサステナビリティ推進グループに加わりました。同じ部署内の異動だったので、メンバーのことも知っていましたし、安心して異動できたのを覚えています。一方で、業務の幅広さはある程度把握していたので、「これまでの経験がどう活かせるだろう」「どんな新しいことに挑戦できるだろう」という期待感も大きかったです。
当グループに異動した当初は、疾患啓発サイト(患者さんやそのご家族に向けて病気に関する情報を提供するウェブサイト)の運営や、サステナビリティ情報の開示を担当しました。専門的な医療・環境の情報を一般の方にわかりやすく届けることが特に重要でしたが、MRで鍛えた「相手のニーズを理解する力」と、広報で磨いた「伝える技術」の両方を活かすことができたと思います。MRでは自分の貢献を直接感じることができる一方で、本社組織での仕事では、より幅広い方々の役に立っているという実感が、新たなやりがいになっていきました。
「自分の仕事が社会課題の解決につながっている」という実感とやりがい
今担当している環境業務は、研究開発や営業のように直接製品に関わる仕事ではありませんが、この仕事に大きなやりがいを感じています。それは、世界的な課題である環境課題への対応を通じて会社の持続的な成長に貢献できること、そして自分の業務が社会課題の解決にもつながっているという実感があるからです。
その実感をとくに強く持ったのは、会社のCO₂削減の取り組みを社内外に発信したときのことです。関係部署と協力しながら情報を集め、環境への取り組みを分かりやすく開示できるよう調整を重ねました。その結果、会社の取り組みがCDP(企業の環境情報開示を評価・開示する国際的な非営利団体)による評価制度などで高く評価され、さらなる環境活動を推進するきっかけにもなりました。自分の仕事が、企業価値向上につながったことに大きな達成感を感じました。
また、環境データの収集や開示結果は数字として目に見える形で確認できるため、達成感も感じやすい仕事だと思っています。自身の業務を通じて環境負荷の低減に貢献しながら、多くの部署と連携して課題解決を進め、その成果を定量的に確認できる。これは、この仕事ならではの醍醐味だと感じています。
私自身も含めたメンバーの成長という観点では、グループ内で積極的に情報共有を行い、内容を整理しながら対応方針を検討できるようになってきたことに組織の成長を感じています。たとえば、CDPの質問項目や開示要求に変更があった際には、グループ内で情報を共有し、それぞれが担当する項目への影響を確認しながら準備を進めました。環境データの収集においても、生産部門など関係部署と早い段階からコミュニケーションを取り、必要な情報やスケジュールを共有することで、以前よりもスムーズに取り組みを進めることができました。
メンバーについて私が感じているのは、情報のキャッチアップ力が高い方が多いということです。環境規制や開示基準は専門用語が多く、自分で情報を取りにいかなければならない場面も多い。そうした状況でも、メンバーは積極的に情報を収集し、グループ全体で共有しながら対応を進めています。その姿を見て、私自身も早くそのレベルに追いつきたいという気持ちが自然と湧いてきます。
グループで知識や情報を共有しながら対応する文化が定着してきたこと、そして関係部署との連携が強化され、全社で環境課題に取り組めるようになってきたこと。こうした変化の積み重ねこそが、この組織の確かな成長だと私は感じています。
「環境」を全員の自分ごとにする。サステナビリティで会社と社会の未来をつなぐ
私たちが今後とくに力を入れて取り組みたいのは、「サステナビリティ経営と環境への取組のつながりの可視化」です。環境活動を企業価値の向上につなげるための中核であり、経営・事業の意思決定への活用にも、社内外への情報発信の質向上にもつながる、すべての挑戦の土台となるものだと考えています。
具体的には、CO₂削減や省エネの取り組みがコスト削減やリスク低減にどうつながっているのか、またCDP(企業の環境情報を評価・開示する国際的な非営利団体)をはじめとする外部評価の向上が会社の信頼にどう貢献しているのかを整理し、分かりやすく発信していきたいと考えています。最終的には、環境への取り組みを会社全体の成長につながる重要な活動として、すべての従業員に認識してもらえる状態をつくることが目標です。
そのためには、環境担当者だけが取り組むのではなく、全従業員が環境課題を「自分ごと」として捉えられるようになることが欠かせません。各部署の業務が環境とどう関わっているのかを具体的に伝えるとともに、ワークショップや事例共有など、従業員自身が考えたり参加したりできる機会もつくっていきたいと思っています。日々の業務の中で自然と環境を意識し、行動できる文化が定着している会社になることが、私たちのめざす姿です。
会社と社会の両方に貢献するという意味では、環境データの管理・分析を通じた気候変動対策や資源循環の推進はもちろん、変化する環境課題や法規制にも迅速に対応しながら、サステナビリティ経営を支える存在としての役割を果たし続けることが大切だと感じています。
こうした仕事に一緒に取り組んでほしい方に向けて、正直にお伝えしたいことがあります。環境・サステナビリティの分野は、法規制や国際動向、評価基準が頻繁に変わります。最初から知識や経験が揃っている必要はありません。むしろ、「まずやってみよう」「調べてみよう」という好奇心とチャレンジ精神を持っている方の方が、この仕事を楽しみながら成長し、活躍できると実感しています。また、環境業務は環境部門だけで完結しません。生産・研究・調達・総務・経営層など多くの部署と連携しながら進める仕事なので、相手に分かりやすく説明し、信頼関係を築きながら物事を進められるコミュニケーション能力も、大きな強みになります。
環境業務をはじめとしたサステナビリティの仕事は、会社が成長しながらも社会や地球環境に貢献できるよう考え、行動する仕事です。自分の仕事が会社だけでなく社会の未来にもつながっていることを実感できる、やりがいのある仕事だと思っています。環境問題に興味がある方、社会の役に立つ仕事がしたい方、新しいことに挑戦したい方、ぜひ私たちと一緒に住友ファーマと社会の未来づくりに挑戦してもらえたらうれしいです。

