経理として成長し続けられる環境を求めて
「経理として、もっと成長し続けたい」。自動車業界で経理を経験し、そんな思いを抱くようになった私が転職先として選んだのはデンソーでした。結婚を機に愛知へ移ることが決まり、“長く働きながら専門性を高められる環境”という視点で転職先を探していました。入社後に配属されたのは、海外子会社の財務管理を担う部門の欧州地域担当でした。私の役割は、海外子会社が新規事業や設備投資を進める際の資金ニーズに対し、借入や出資といった最適な資金手当を企画・実行することでした。海外子会社の状況は個社ごとに事情が異なり、当然ながら必要な判断も異なります。単に資金を手配するのではなく、事業の成長段階や将来戦略を理解したうえで最適な選択肢を考えることが求められました。現地メンバーや事業部、関連部署と連携しながら議論を重ね、必要に応じて本社経営層への報告や決裁プロセスもリードします。若手であっても案件全体を任され、経営に近い立場で意思決定に関われる点は、入社前の想像以上でした。
それらの経験を通し、“事業の成長を経理面から支える役割”に大きなやりがいを感じるようになった私は、入社から2年後に単独決算担当へと異動しました。現在は、単独決算および開示業務を担当しています。決算業務というと“正確に数字をまとめること”が重視される印象がありますが、私たちが同じくらい大切にしているのは“数字の背景にある事業の実態を理解すること”です。事業部・営業・環境など多様な部門との連携により、「なぜこの数字になったのか」を把握する。現地現物を重視するデンソーの文化が、経理業務にも深く根付いていると感じています。
同じ部門には、公認会計士や税理士資格を持つ専門人財も在籍し、金融機関や税理士法人からの出向者、コンサルタントとの協働機会も豊富です。部門全体は約90名と、会社規模に対し少数精鋭で、担当範囲が広く、前工程から後工程まで一連のプロセスを経験できます。数年ごとのローテーションで会計・税務・財務を横断して学べるため、一分野に閉じない経理スペシャリストとして成長できる環境があります。加えて、若手がFASS(※)や社内検定に積極的に挑戦する風土もあり、私自身も周囲の仲間の専門性に刺激を受けて経理の勉強を継続しています。実務と学びが循環し、事業の成長とともに自身も成長できる点こそ、デンソーで働く大きな魅力だと感じています。
※FASS…経済産業省が開発した“経理・財務サービス・スキルスタンダード”を基にした、経理・財務スキル検定
20代で経営判断に向き合う経験を
デンソーに転職して間もない頃、若手にも大きな裁量を与えられることを強く実感しました。欧州子会社の投融資案件を担当したときのことです。海外拠点で予定されていた事業拡大や設備投資に向けた資金手当を検討し、必要資金の算定から役員説明、決裁取得までを一貫して担いました。20代で副社長や監査役へ直接説明する経験は、前職では想像できないものでした。最初は大きな責任に戸惑いもありましたが、取り組む中で求められている役割が見えてきました。それは数字の説明ではなく、「この投資が会社の未来にどんな価値を生むのか」を示すことでした。海外子会社と何度も議論を重ねる中で、事業背景や意思決定の経緯を理解し、投資判断の軸を整理していきました。経理として事業そのものを理解することが、経営判断を支える第一歩だと学んだ瞬間でした。決裁が下り、海外子会社から感謝の言葉を受け取ったとき、自分の仕事が事業の前進に直結していることを実感しました。
この経験を通じ、私は経理の役割を“数字をまとめる仕事”から、“未来の意思決定を支える仕事”へと捉えるようになりました。デンソーでは担当範囲が広く、一つの案件を最初から最後まで経験できます。意思決定プロセス全体に関われることが、経理人財としての成長を加速させていると感じています。
総智・総力で挑む、デンソー経理の強さ
デンソーでの業務を通じ、ビジネス環境の変化に対して「前例のない状況でどう動くか」が試される場面にも多く直面しました。特に印象に残っているのが、特定地域子会社への資金対応案件です。国際情勢や規制の影響により従来の資金手当が困難になり、新たな手段を模索する必要がありました。前例がなく確信もありませんでしたが、上司から「まずは提案してみよう」と背中を押され、債務の資本化による増資という新たな手法を提案し、本格的な検討が始まりました。挑戦を否定せず推奨する文化があることを実感した瞬間でした。税務・会計・外国為替など各専門分野のメンバーの知恵を結集し、銀行や弁護士とも連携しながら論点を整理。個人の仮説が組織の知見によって磨かれ、最終的に実行可能な施策へと結実しました。さらに、複数国に子会社を持つ非自動車業界のM&A案件では、経理部各課の横断的な連携と他部門への積極的な働きかけにより、短期間で最適な資金手当を実現しました。部署の垣根を越えて知識を持ち寄るスピード感こそ、デンソー経理の大きな強みだと感じています。これらの経験を通じて実感したのは、個人では解決できない課題も、組織の知恵が集まることで突破できる——それがデンソー経理の強さだと感じています。
世界へ広がるキャリア——海外出向という次の挑戦
入社後の経験を通じ、「海外で働きたい」という想いはより明確になりました。その原点は学生時代のフランス留学にあります。異なる文化や価値観に触れた経験から、いつか海外に挑戦したいと考えていました。転機となったのは、デンソーのトルコ子会社での実地監査です。本社では約90名規模の経理組織ですが、現地はわずか4人。同じ課題でも環境によって解決方法が大きく変わることを実感しました。現場を自分の目で見ることで、経理は本社から管理するだけではなく、現地と同じ視点で事業を支える存在であるべきと理解できました。 デンソーでは、キャリア面談や1on1など、自身の希望を継続的に伝えられる仕組みがあります。私は入社当初から「海外で働きたい」という思いを率直に伝え続け、その結果、入社から3年後となる現在、北米子会社への2年間の出向が決まりました。挑戦したい意思を尊重し、機会として形にしてくれる環境があると感じています。北米出向では新たな挑戦に向き合いながら、将来的にはグローバル目線で事業成長を支える存在へ成長していきたいと考えています。デンソー経理という環境だからこそ、数字を通じて未来を描き、意思決定に関わるキャリアを実現できる——今はそう強く感じています。
◼️これから仲間になる方へ
挑戦したい気持ちを大切にしてほしい
挑戦したいと思えたなら、まず一歩動いてみてほしいです。デンソー経理には、手を挙げた人に機会が与えられ、周囲が自然に支えてくれる文化があります。私自身、小さな挑戦の積み重ねが自信に繋がりました。成長したいという意志を持つ方にとって、大きく可能性を広げられる環境だと思います。
