面接時から主張していた想い──営業職にとどまるつもりはありません
小学校時代に1年半ほどアメリカで過ごし、高校時代には単身でアメリカに渡りました。
帰国後、Web系ベンチャーや翻訳会社で勤務する中で「グローバルな大企業で働いてみたい」という想いが湧き、2013年にデル・テクノロジーズへ転職しました。
IT知識も営業経験もなかった私は、インサイドセールス(ISR)のポジションからスタートしました。にもかかわらず、入社当初から「営業としてずっと続けていくつもりはありません」と言い続けていました。上司との1on1はもちろん、面接の段階からそう伝えていたので、よく採用してもらえたなと思いますね(笑)。
面接時点でその発言が認められたことからもわかるように、自分がやりたいことを率直に言えること、そしてそれが受け入れられることは、デルでは当たり前。なんにでも挑戦できる環境がありますし、いつもリーダーたちは後押ししてくれるんです。
営業を続けたくないと言っても、漠然と、経営や営業企画、コーポレートマネージメントに興味があった程度。
結果として今、ファイナンスのキャリアを歩んでいますが、この方向を見据えていたわけではありません。漠然としたものであっても、目標を発信していたからこそ、チャンスが生まれたタイミングで周囲の方々から機会を与えてもらえる。そしてチャレンジした結果、新たなジャーニーが始まり、今がある。そんな感覚です。
営業として実績を残し、そしてロールチェンジで得た新しい学び
ISRとして、グローバルですでに契約があるお客様の日本法人を担当しました。英語力を活かし、英語での商談、US本社への交渉や各国にいるメンバーとのやり取り、海外工場への帯同まで幅広い経験を積みました。お客様の日本でのビジネスが加速するタイミングともあいまって、営業成績を残すことができました。
そうして、日本にいながら海外との関わりが増えていき、いつか海外で働きたいという想いが自然と強くなっていきました。営業の報酬旅行でMichael Dellなどトップエグゼクティブと交流したことも、大きな刺激となりましたね。
デル・テクノロジーズの環境でグローバルに挑戦してみたい──学生の立場ではなく、ビジネスパーソンとしてグローバルで挑戦してみたかったんです。
「営業以外の仕事もやりたい」と常々言っていたこともあり、ISRとして4年が過ぎたある日、マネージャーからSales Strategy & Planning(※) 職の打診を受けました。
※売上見込みの予測や、プライシング管理、アカウント戦略、配置や採用など、セールスエグゼクティブと連携しながら営業戦略を立案・推進していく
コンサルティングのバックグラウンドもない私には、無謀なチャレンジではないかと感じましたが、「1人でも背中を押してもらえる人がいるなら自信をもって挑戦すべき」だと、とあるリーダーからアドバイスをもらったんです。今でも印象に残っているその言葉が決め手となり、ファイナンス職へのロールチェンジを決めました。
戦略づくりもそのための分析も、やったことはありませんでしたが、私の武器は「営業現場を知っている」こと。
また、知識や経験のなさは、とにかくアウトプットを出すことでカバーしました。アウトプットを出せばフィードバックがもらえます。そのたびに改善する。その繰り返しで質を高めていきました。
役員の方々の期待に応えようと、もがく日々は苦しかったですが、それ以上に得るものが大きかったんです。だからこそ、自分の気持ちは「得られるもの」にフォーカスして、前を向き、成長することを意識しました。
ファイナンス業務は営業とは異なり、抽象的な仕事です。どういった観点に狙いをつけて、どのデータに目星をつけるか。そして抽出データをどう解釈し、どのようにストーリーを見つけるかが重要だと、役員やリーダーとのダイレクトなやり取りで学んでいきました。
最終的には、営業組織のアワードであるPresident Awardにも特別枠として選出されました。指導してくれた方々のおかげで組織に貢献することができ、少しはインパクトが残せたことを嬉しく思っています。
そして、次のチャレンジがめぐってきました。
念願だった海外勤務の扉が開く──グローバル育成プログラムへの参加
CFO(ファイナンス)組織では独自のキャリア開発プログラムが展開されていて、「Financial Rotation Program」(通称FRP)の存在を知りました。5~12年の社会人歴がある人が対象で、1年ごとに新しいファイナンスロールにチャレンジし、3年間で合計3つのローテーションを行うプログラムです。
3つのロールが経験できること、プログラムを通して人脈がつくれる(ネットワーキングできる)ことが魅力。メンバー間の交流はもちろん、さまざまな研修・プレゼンテーションの機会もあり、エグゼクティブと接点を持つこともできます。デル・テクノロジーズ全体で展開されるプログラムのため、日本にとどまらず、他国のポジションに手を挙げることもできます。上司の推薦、面接を経て、2020年、そのプログラムへの参加が決まりました。
プログラム1~2年目はコロナの影響もあって日本の組織に所属しましたが、3年目の2022年、ついに海外ポジションにも応募可能となり、幾度にもわたる面接の結果、アメリカのポジションに配属が決まりました。チームからメンバーが減ってしまうにも関わらず、私のキャリアを優先し、アメリカ行きを後押してくれた上司に感謝してもしきれません。
US本社で感じたグローバルのダイナミックさ──ここでどう戦うか
2022年1月にUSへ拠点を移し、同年12月現在は工場や物流などのオペレーション組織を担当して出荷管理やコストコントロールを担っています。
営業現場での経験、営業組織のファイナンス、そしてオペレーション組織のファイナンスを経験して、ようやくデル・テクノローズのビジネスの全体像が見えてきたように感じています。
そしてそのスケールの大きさに改めて驚いています。想像以上に半端ないですね(笑)。
全世界のあらゆる製品の出荷数や在庫余剰の見通しを立てていることもあって、扱う数字の桁数がまず半端ない。世界各国、相当な数の部署とのやり取りも発生します。アウトプットに対する注目度も高く、何かひとつ示しただけでも、さまざまな方面から質問があがってきます。グローバルのビジネスの厳しさを感じています。
カウンターパートとなるエグゼクティブのスピードと的確さは圧巻。それでいて、コミュニケーションはとても柔らかいんです。ズレが起きないよう、メッセージはシンプルで無駄がない。何と何がかみ合っていないとギャップが生まれてしまうかなど、見立ての正確さと、ものごとを推進するための最適なコミュニケーションのタイミング、中身の緻密さなど、すべてが学びに溢れています。
3年間のプログラム終了後のキャリアに関しては、ちょうどマネージャーとディスカッションしているところですが、しばらくはUSでできるかぎりの経験を積み、ネットワーキングをつくっていきたいと考えています。そしていつか日本へ戻り、USと日本をつなぐ架け橋になりたいですね。
営業経験もコンサル業務の経験もなかった自分が今、USでこのポジションで仕事させてもらっていることに感謝しています。
キャリアは自分次第でつくっていけることは、最大のやりがいです。自分が願えば、それを応援してくれる素晴らしいリーダーがいる。デルにはメンバーの成長、キャリアを大切にし、真摯に向き合ってくれるリーダーばかりです。その環境があってこそ、実現可能なんです。
大切なのは、受け身ではなく、いかに自分からプロアクティブに動いていくか。
素晴らしいリーダーがいたとしても、自分から動かければ何も始まりません。
キャリア開発プログラム(FRP)に入っていたとしても、翌年度、希望する仕事に就くためにはアクションが必要でした。積極的に1on1の機会をつくり、求められるスキルや役割を把握しました。配属後も、パフォーマンスを出すために上長たちと期待値を擦り合わせた上で仕事を始めるなど、常にプロアクティブな姿勢で臨んでいます。
また、人との接点をとおして自分のブランディングも大切にしています。
ラーニングセッションの場では必ず発言をしたり、自分がなにかしらのリード役を担ったりすることで、記憶に残すことを意識していますし、タレントプロファイルと呼ばれる自己紹介スライドを用意して、1on1で活用しています。これまでやってきたことや、今後伸ばしていきたいスキル、目標などをまとめて自己アピールに努めています。
キャリアの可能性を広げたいなら、自分の客観視と可視化は必要だと思います。そうすることで、ぼんやりしたビジョンもこれまでの成果も、自分の言葉で語ることができますし、機会の一つひとつを着実に成長させることで、目標に向かって進めたように思います。
グローバルな環境で過ごす醍醐味のひとつは、ダイバーシティに触れられること。いろいろな背景や価値観を持つメンバーがいるチームの中で、お互いの考えを尊重し、強いチームをつくり上げるのが、デル・テクノロジーズのリーダー。自分もいつか、私の成長やキャリアをサポートしていただいた素晴らしいグローバルリーダーのようになれるよう、引き続き頑張っていきたいです。
