大学時代の経験を活かせる道を志して
私は大学で総合科学部に所属し、家族社会学を専攻していました。幼少期から様々な家庭環境に触れる機会が多く、自然と「家族」というテーマに興味を持つようになったのです。学生時代は学部誌の編集委員として活動し、九州まで足を運んで卒業生への取材を行うなど、積極的に取材活動に関わりました。特に印象に残っているのは、デザイナーとして活躍されている卒業生への取材です。果実酒のラベルデザインの話を伺った際、「材質や色で商品の印象が大きく変わる」という言葉に強く心を打たれ、今でもデザインの細部にこだわる習慣が身に付いています。
また、地方紙の学生記者としても活動し、大学祭や県の祭りでの現場取材を行い、号外新聞の発行に携わりました。限られた時間の中でユニークな記事を書き挙げる経験は、とても刺激的でした。就職活動では、これらの経験を活かせる道を探し、メディアやクリエイティブ分野を軸にしました。特に映像制作への思いが強くなり、最終的にクリーク・アンド・リバー社の門を叩くことになります。井川社長(現・会長)との面談で、クリエイティブな考え方や「クリエイターの生涯価値の向上」という理念に強く共感し、入社を決意しました。
会社の成長とともに、制作現場で歩んだ10年間
私は入社以来、一貫して社外常駐で番組制作の現場に携わっています。最初はAD(アシスタントディレクター)として番組制作の基礎を学び、その後、語学番組のデスク補佐やAP業務を担当しました。2020年からは長期ドラマのAP として3本の作品に関わり、2022年秋からはコント番組のAPとして、関連するロケ番組やドラマの制作も手がけています。
社外常駐という働き方について不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私はむしろ利点だと感じています。というのは、映像制作の現場の状況を肌で感じられ、例えば担当する番組が変わった際に、その感覚を活かすことができます。また、現場のリアルをエージェントに共有することで、こんな人材が必要になりそうなど、今後の動きを考えられるのもメリットですね。
2015年ごろから会社は大きく変化してきました。かつては契約社員だけだった専門職の正社員化が進み、エキスパート職が新設されたほか、オフィスの統合や確定拠出年金制度の導入など、様々な制度改革がありました。社外常駐という立場で直接的な影響は限定的でしたが、「クリーク・アンド・リバー社の正社員です」という肩書きが、現場での信頼関係構築に役立っているように感じています。
ただ、社外常駐ならではの課題も感じています。社内の動向や情報が把握しづらく、社内の従業員とコミュニケーションを取る機会も限られているため、自分から積極的に情報収集する必要があります。それでも、番組制作の最前線で経験を積めることは、大きなやりがいになっています。
SNSを活用した視聴者のコメントが大きなやりがいに
現在はメディア・エージェンシー・グループに所属し、APとして番組制作に携わっています。申請手続きや収録現場での出演者対応、権利情報の処理など、業務は多岐にわたります。チーム内には後輩APや入社間もないADもいるため、業務フォローや指導も担当しています。
番組制作の醍醐味は、やはり視聴者の反応を直接感じられることですね。最近は公式SNSで放送後アンケートも実施していて、視聴者の方々からの詳細なコメントを読むのが楽しみの一つになっています。時にはコントの一つひとつに触れた感想文のような書き込みもあり、こうした反応を制作スタッフや出演者と共有できる瞬間は、大きなやりがいを感じます。
もちろん、現場では予期せぬ事態も起こります。以前、韓国から来日予定だった出演者が飛行機に乗り遅れ、収録開始に間に合わないというハプニングがありました。CP(チーフプロデューサー)と共に10分ほどで台本を見直し、出演者のバランスを考慮しながら収録スケジュールを組み直して対応しました。また、楽屋の調整も常に頭を悩ませる課題です。限られた部屋数の中で、打ち合わせ室や会議室なども活用しながら、出演者の方々の協力も得て、最適な配置を見出していくようにしています。
このような経験を重ねる中で、現場の状況や体制に応じた対応力は確実に身についてきました。ただ、仕事に向き合う基本的な姿勢は学生時代から変わっていないと感じています。これからも、チーム全体で話しやすい環境づくりを心がけながら、より良い番組制作に取り組んでいきたいと考えています。
会社の強みを活かしながら、さらなる成長を目指す
短期的な目標として、制作スタッフと他部署をより密につなぐパイプ役を目指しています。これまでに参加してきた番組のスタッフとの連絡を密にし、各部署の状況を把握することで、より良い番組制作に貢献していきたいと考えています。
中長期的には、常駐先での新規で立ち上げる番組への参加を視野に入れています。バーチャル収録やロケ収録、スタジオセット収録など、様々な撮影スタイルに対応してきた経験を活かし、番組のジャンルや形式に応じた業務の割り出しや要員の提案などをして、クライアントに貢献していきたいですね。
当社の大きな魅力は、映像やゲーム、Web、医療、IT など、実に幅広い分野のプロフェッショナルが在籍していることです。2025年3月には、事業部やグループ会社を横断してソリューションを提供する「コミュニケーション・デザイン・スタジオ」も発足しました。これほど幅広い分野のプロフェッショナルを通じて、クライアントにコンタクトできる企業は、そう多くないと思います。
私たちが求めているのは、様々な視点を持ち、周囲との円滑な人間関係を築ける人材です。自分の限界を把握しながら、積極的に企画を提案できる方とご一緒できるのを楽しみにしています。プロフェッショナルとして、常に能動的に動き、自身のキャリアを切り開いていきたい方には、ぴったりの環境だと思います。
