マンガと創作への情熱が紡いだ、デザインとの出会い
子どもの頃から、一度興味を持ったものにとことんのめり込む性格でした。特にものづくりに熱中し、果てしなく長いすごろくを作ったり、ブロックでミニチュアを作って机の上を埋め尽くしたりしていました。何かを作り始めると、集中しすぎて他のことを忘れてしまうこともありました。中でもマンガが大好きで、毎月、雑誌の発売日を心待ちにしていました。また読むだけでなく、友達とマンガ雑誌を作って学級文庫に置くほどでした。
大学では、人文社会科学部でメディアと情報デザインを学び、広告やマーケティングには、これらを通じて関心を持つようになりました。特に情報デザインの講義で「一目で分かりやすいデザインを突き詰める」という内容に触れた際、普段何気なく見ている広告にも、視線の誘導や色が与えるイメージなど、いくつもの工夫が凝らされていることを学びました。学んだ内容をもとに実際にポスターを作ってみると、試行錯誤してとても時間がかかりました。ですが同時に、とても奥深くおもしろいと感じました。
また「閲覧者に関心を持ってもらう」を目的としたWebサイトを作る講義では、他の班では整理されたサイトを作っていた中、私たちの班はキャラクターが登場する壁画のレイアウトでインパクトを突き詰めたサイトを考案したところ、講義内の投票で1位になったのです。この経験から、多様でユニークなアプローチができるWebマーケティングに興味を持つようになりました。
学業以外では、開発途上国を支援するボランティア団体に所属し活動していました。学生から寄付や支援を集めるため、団体の認知度を高める必要があったのです。私はその中で、広報物をデザインする班の班長として活動し、SNSに投稿する画像やポスター、広報マンガなどの作成や、マスコットキャラクターのデザインなどに携わりました。マスコットキャラクターは、今でもこの団体で使ってもらっています。
この団体でクリエイティブな活動に注力した理由は、「ボランティア」「開発途上国」というと、どうしても硬く難しいイメージを持たれてしまうので、親しみをもってもらおうと考えたのがきっかけでした。また、支援してもらうためには団体の支援体制やメリットなどの詳細を理解してもらうことが大事と思っていました。これらを分かりやすく説明するツールとして、マンガなどのクリエイティブに着目したのです。
何かを作りたいという子どもの頃からのモチベーションが、今の仕事へとつながっています。
広告の世界へ、そして面接官との対話が決意を固めた瞬間
就活では、広告やWebマーケティングに携われる企業を中心に探していました。携わったものが制作物として残る仕事がしたいという思いがあったからです。
企業を探す中でC&R社を見つけ調べてみると、幅広い領域で事業を展開しているほか、デジタルやリアルを問わず様々な事例があり、特定の領域に絞られない経験が積めるのではないかと感じました。面接では、担当してくださった社員のみなさんが、私の質問に丁寧に答えてくださったのが印象的でした。
特に最終面接では、生成系AIについて長く話す時間をいただけました。AIに仕事が代替されるのではないかという不安を抱えていた私に、実際にAIが取り入れられ効率化が進んでいる業務や、逆に必ず「人」が介さなければならない業務など、現場目線で詳細に教えてもらえ、AIとの共生について深く考えている姿勢に安心しました。この話を機に、自分もAIの時代についていけるよう努力しようと思うようになりました。
入社後は、全体研修に加えてWebマーケティングの基礎を学び、構成案やデザイン案を考える実践的な研修を受けました。レギュレーションやデザイナーさんへの配慮などは難しかったですが、自分が考えたクリエイティブが世に出るかもしれないと思うと、やりがいを感じられました。研修中に作成したマンガのバナー広告の構成案がきっかけとなり、現在の常駐先にジョインすることになったのです。
客観的な視点を身につけ、チームで成長する日々
現在は広告代理店に常駐し、マンガアプリのバナー広告の制作に携わっています。バナーの構成案やデザイン案の作成、デザイナーさんとの連携、そして完成したデザインのチェックが主な業務です。2025年11月からはチームのフロントとして制作スケジュールの管理も任されるようになりました。
特に印象に残っているのは、自分でゼロから考えたバナーでコンバージョン率が伸び、ディレクターさんから賞賛していただけた経験です。作品をしっかり読み込み、インパクトのあるコマを選び、このマンガの存在をバナーで初めて知った人にも興味を持ってもらえるような構成を提案しました。また、バナーのうち実際にアプリでの閲覧や購入につながったのは何が影響しているか、効果が上がった訴求を複数見比べて共通点を探したこともあります。コンバージョン率が伸びたときの達成感は格別で、好きになった作品を多くの人に届けられたと実感できました。
一方で、仕事を一人で抱え込んでミスを起こしてしまったこともありました。毎週異なる作品でバナーを作っているので、納期が近くなると納品するバナーのデザインチェックと新たなバナーの構成案の作成で、タスクがかなり多くなることがあります。業務に慣れないうちは全部一人で解決しようとして、初歩的なケアレスミスや確認不足からくるミスを発生させてしまいました。今では自分の限界をこまめに確認し、限界になる前にディレクターさんやチームのメンバーに相談しています。さらに、メンバーにも声をかけ合うよう促した結果、メンバー間でフォローし合う体制が整いました。今ではチーム全体でタスク管理ができるようになり、より円滑に業務を進められています。
この仕事を通じて成長したと感じるのは、客観的な視点を持てるようになったことです。バナーを見る人が作品を知らないことを前提に、一目で特徴が伝わるコマ選びやどのようなテロップなら読みやすく分かりやすいかという視点を意識するようになりました。
より広い領域へ挑戦し続け、思慮深きリーダーへ成長したい
今後はまず、現在の常駐先で得た経験を活かして、マンガのバナー広告以外の制作にも携わりたいと考えています。学んできた知識を活かして、商品やイベントを紹介するより自由度の高いバナー広告に関わってみたいですし、機会があればデジタルではないリアルな制作物やイベントに携わる経験もしてみたいですね。
中長期的には、より専門的な知識を習得してディレクターとしての経験を積み、制作進行以外にも企画の立案や広告の分析の面でも活躍できるようになりたいと思っています。特にデータ分析の知識は必須だと考えていて、客観的な考え方に基づいてチームや周囲を巻き込むスキルが必要だと思っています。
またキャリアアップをめざす上でもう1つ意識しているのが「分からないことを、分からないままにしない」ということです。例えば、ミーティング中に分からない業界用語が出てくることがよくあります。その際は、できる限り早く調べ、調べても分からない場合は恥ずかしがらずに先輩に聞いています。こうした日々の積み重ねが、成長につながると思います。
将来は先頭に立って、大きなプロジェクトを立案し動かしていくことが野望です。ただ、チームを動かすボスというよりも、全体でケアし合いながらよりよい道を探っていく思慮深きリーダーとして、信頼を得られる存在になりたいと思っています。
どのような方も大歓迎ですが、特にチームワークを大切にしている方にジョインしていただきたいですね。また、積極的に学ぶ姿勢がある方は活躍できると思います。担当している業務はもちろん、周囲の人はどう対応しているかや、業界の知識、仕事に対する姿勢などを吸収し、次の機会に活かせると良いのではと思います。
難しい局面もチームで協力して、互いに学び合いながら、新しい試みにチャレンジしていきましょう!
