「たくさんの人と関わりたい」という気持ちで、建設業界に踏みだした
私は、親がいろいろな習い事をすすめてくれたこともあり、学習塾や水泳、サッカー、バトミントンなど、いろいろと経験した小学生時代を送っていました。
それから中学生になって、部活動で始めたのは剣道。入部理由は、仮入部のときの練習の中での鬼ごっこが楽しかったことでした。楽しくて入り浸っていたらほかに行くところがなくなってしまって(笑)。そのまま始めたんです。
同じ小学校から上がった友人もいましたし、なんとかなるかな、と。それでも、始めてみると自分に合っていたようで、気がついてみれば大学卒業まで10年間も続けていました。
大学では、「社会科は好きだし、教員免許を取ってみようかな」という気持ちから、教育系の学科を専攻。教育実習を経て、教員採用試験も受けました。
しかし、社会科の教員の倍率は非常に高い上、実習を経て「教員は自分には向いていない」という感覚も持っていました。そのため、教員採用試験の準備と並行して、就職活動も進めていたんです。就活エージェントに勧められたり、自分で調べたりして、興味の赴くままに企業を受けていきました。
就職活動の軸にしていたのは、考え方の違う人たちに多く出会えるような職業に就くこと。剣道の活動や大学時代のアルバイトなどでたくさんの人と出会い、それぞれの人が話し方や考え方が違うことに興味を抱いていたんです。
職種や業種にはこだわりすぎず、その条件だけを提示して就活エージェントに相談したところ、紹介されたのがアーキ・ジャパンでした。
研修で身につけた建設業界の基礎知識。その学びを携え、配属先の現場へ
アーキ・ジャパンの選考で一番印象に残ったのは、面接でのやりとりです。
私が話した内容に対して重箱の隅をつつくような質問が返ってくるのではなく、こちらの意図をくみ取った上で、「その次はどうだったの?」と、話を促すように聞いてくれて。建設的に話を進めるような、和やかなやりとりが印象的でした。
また、内定後から月に一度、軽い面談のようなフォローがあったことも、入社までに不安を感じなかった理由のひとつ。1月から3月にかけては、2週間ほどの事前研修にも参加しました。
研修では、建設業界に関する基礎知識を学んだ上で、安全帯のつけ方や測量の方法、基本的な機材の使い方などの技術を学びました。しかも、座学だけでなく、実践も行います。そのほかにも、ある程度のビジネスマナーなどが身についたので、社会人としてのスタートを切るために非常に役に立ちましたね。
新卒採用の同期に加え、入社のタイミングが重なった中途採用の方たちと一緒に研修を受けられたことも、楽しかったです。それぞれの配属先が違っていたので同時期に入社した人と知り合える貴重な機会になりました。
研修期間と前後したタイミングで、配属先を決める職場見学があります。ここでも明確な希望があったわけではなく、「私の適性を見て決めてくれるのであれば、どこでも頑張ろう」と考えていました。
そうして決まった配属先が、設備工事を扱う企業。2022年4月からその企業の現場で、物流倉庫の新築工事における、空調・衛生設備の施工管理を担当しています。
設備の施工管理メンバーは5人ほどです。工事が繁忙期に入ると関連会社の人たちや職人さんたちが出入りするので、40~50人ほどの大人数になると聞いています。
最初は理解できなかった専門用語──常にメモを取ることで徐々に身につけてきた
最初に覚えた施工管理の業務は、職人さんが取り付けたものが正しい位置に配置されているかを図面と照らし合わせてチェックし、写真を撮って書類にまとめる業務です。
また、現場では、全体の工事の流れに合わせて、「この職人さんが今日のうちにここまで工事を終わらせるから、次は別の職人さんに入ってもらう」などといった指示も行います。さらに、「今週はここまで、今月はここまで」といったように、先々の工程を考えて指示を出すことも仕事の一つです。
建築工事では、一度つくってしまったら取り返しがつきません。できあがってからやり直すことは、ほとんどの場合できないのです。工期を考えると、次の工程に確実に進まなければならないので、指示を出した作業は滞りなく確実に終わらせる必要があります。これが、工事の一番難しい点です。
そのほかにも、施工管理職として、日々の作業に危険がないかを点検するほか、別の現場で災害があった場合などはとくに気をつけるように周知しなければなりません。重要なことを口頭で伝える場合には、情報を小分けして「ここ大丈夫ですか?」と確認をとりながら、伝えるように心掛けています。
配属された当初は、仕事の話を聞いていても何を言っているのか理解できないこともよくありました。専門用語や図面の読み方など、まったくわからないところからのスタートでしたので、とにかく質問して教えてもらったことをメモしながら勉強を進めていきましたね。
2カ月が過ぎた頃から、だんだん工事の流れが理解できるようになり、仕事もうまくまわせるようになってきた実感があります。
目の前の仕事に取り組み続ければ、できることが増え、自分に合う部分が見えてくる
現場のみなさんは、堅苦しくなく接してくれます。年上の職人さんに対しても指示を出しやすく、初めての現場としてはとても恵まれている環境です。気さくに話しかけてくれる方も多いですし、素直にわからないことを聞けば教えてくれるので、楽しく働けています。
また現場では、仕事とは関係ない休日の出来事などもよく話しています。あんまり関わらない業者の方とかとも、現場だと接点があって。やんちゃしていた話など、自分の知らない世界の話を聞くのは楽しいですね。
とはいえ、施工管理や職人さん、いろいろな会社で厳密な上下関係があります。私は入社したばかりで、今は一番下の立場。ですから、礼儀は崩さず、一生懸命な姿を見せるつもりで頑張っているところです。
現場での疑問は現場で解決しつつ、勤務形態についてわからない部分は、アーキ・ジャパン本社に問い合わせています。その際すぐに対応してもらえるのは、ありがたいです。しっかりしたサポート体制があるので、困ったことはほとんどありません。
建築設備についての知識はまだまだ足りていないので、今後は工事が進むごとにしっかりと理解していかなければと思っています。
そもそも、今任せてもらっている仕事は初歩の部分。知識や経験として身につけたのも、施工管理の中の一部分だけです。すべての工程を一人でこなせるようになるまでは、まだ数年かかると思います。さらに学んでいきたいですね。
そのために、資格取得も目標にしています。建築分野にはたくさんの資格があるので、まずは今の自分にとって何が有効なのかを見定めてから、それに向かって勉強を進めていきたいです。
こうした建設業界での日々を振り返って、今の仕事は自分の性格に合っていると思っています。目の前の仕事を頑張って、できることが増えていく部分にやりがいを感じているんです。
たとえば、図面が読めるようになったときは達成感を覚えました。図面を調整する仕事や、施工計画書を作る事務作業は、人によっては苦手な人もいると思いますが、自分は苦ではありません。むしろ今は、この部分をもっとできるようになって、役に立っていきたいと思っています。
私のように未経験で挑戦しようと思っている方には、「とにかく一歩を踏み出してみればなんとかなる」とお伝えしたいですね。目の前の仕事に取り組んでいけば、少しずつできることも増え、仕事の中で自分に合う部分も見えてくるはずですから。

