就職活動で自分の将来を見つめ直し、メディア業界から人材業界へ舵を切る

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私は2022年12月現在、キャリアプランナー職として、関西の2府4県の営業を担当しています。技術者と企業の仕事をつなぐ役割として、お客様である企業のご要望や求める人物像に合わせて人材を提案し、商談・契約とその後のフォローも行うことが主な業務です。

あらかじめアポイントを取った企業を回りながら、その周辺の企業や建設現場にはいわゆる飛び込み営業もしています。まずはごあいさつをして関係性を築き、人材が必要になったときには企業の方から声をかけていただくことを目指しています。

そんな私ですが、大学時代はメディアへの興味から、それに特化した授業を多く履修していました。しかし、就職活動を始めて将来について考える中で、ワークライフバランスやキャリアプランの観点を重視するようになり、メディア業界で働くイメージを持てなくなってしまいました。そんなときに、たまたまお会いしたのが人材会社で働いている先輩です。

そのお話を聞き、「働くことは生きていく上で絶対欠かせないし、たくさんの人が少しでも気持ち良く、成長しながら働けるようにしたい」と考えるようになり、軸を人材業界に移しました。就職した会社で長く働きたいと考えていたので、業種に加えて、会社や社員の雰囲気も重要視していたポイントです。どれほどやりたい仕事だったとしても、周りの環境によってはモチベーションが変わってくると考えていました。

アーキ・ジャパンは、そのポイントが合致する会社でした。面接でお会いした今の上司の話が興味深かったですし、代表の話も「ここで働きたい」と思えるくらい素敵でした。もし内定をもらえたら「絶対に入社して、ここで頑張りたい!」と思ったことを覚えています。

こうして2021年、アーキ・ジャパンに入社しました。

配属した技術社員が現場で評価してもらえること。それが営業として一番の喜び

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仕事をする上で意識しているのは、素直でいること。まずは、上司や先輩に言われたことや会社の方針に、一貫して素直に取り組むようにしています。

私は社会人としても営業としてもまだ2年目ですし、自分だけの特別なスキルが備わっているわけでもありません。基本的な業務や当たり前のことをちゃんと行っているうちに、周りの人との信頼関係が構築できるのではないかな、と考えています。

営業としてのやりがいは、何より自分が契約した企業の勤務先で技術社員がいきいき働いている姿を見ることです。先日現場を訪問したら、私が担当した技術社員について企業側からとても良い評価を聞かせていただけたので、自分のことのように嬉しくなりました。

反対に、技術社員について深く理解できていなかったり、企業側の雰囲気や勤務内容などがきちんと把握できていなかったりすると、せっかくのマッチングが裏目に出てしまうこともあります。どの現場にどの人が合うかを見極めるのは、とても大切です。

たとえば、キャリアアップをめざす技術社員には、一連の工程に関われる小さな現場の方が自分の裁量を持って仕事ができ、合っている場合が多いですね。

良いマッチングを図るためには、企業側に希望する人物像や現場の特徴などをしっかりお聞きすることはもちろん大切。一方、技術社員に対しては、できれば実際に自分で会って話して、資料を読むだけではわからないその人らしさを感じ取れたらと考えています。

試行錯誤を重ねながら自分なりの営業スタイルが見えてきたころ、月間MVPを2度も受賞できました。加えて今年の5月には、1年目後半から2年目前半にかけての期間を評価してもらえて、半期表彰にも選ばれたんです。

営業としての当事者意識と会社に対する貢献度が、選出のポイントだったと聞いています。大阪本社の移転プロジェクトに手を挙げたことも含め、普段の私の行動が評価されたことが、なおさら嬉しかったです。

受賞によってモチベーションはもちろん高まりますが、反対に「これで満足してはいけない」というプレッシャーも正直なところあります。いずれにしても、仕事を頑張る原動力になっていますね。

ブラザー・シスター制度により、2年目の先輩として学びを後輩に還元していく

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2022年4月から、アーキ・ジャパンでは「ブラザー・シスター制度」が導入されました。新卒入社の社員が1カ月の研修が終わってから部署へ配属になると、担当の先輩社員とペアになり、つきっきりで半年間の教育を行います。

先輩社員に同行して現場の業務を覚えていくという内容で、私も先輩として、1人の新入社員を担当することになりました。

実は、2021年、私が入社したときにはこの制度はありませんでした。その日その日でスケジュールの合う先輩について、仕事を覚えていました。どの先輩もやさしく教えてくれましたが、いざ何か聞きたいときに、誰に聞けばいいのかわからないという戸惑いもあって。

ブラザー・シスター制度なら、相談する相手がはっきりしていますから、私が受け持っている新入社員も、何かあると私にすぐに聞きに来てくれます。

一方、他の先輩との会話が減ることで、部署全体になじむのが遅くなるという心配があります。営業スタイルは人によって違うので、いろいろな人のやり方を見ることも、勉強の機会として大切です。その点は、会社の方針としてときには別の人と同行することも推奨しているので、スケジュールが合う方のもとで一日学んでもらう機会をつくるようにしています。

私自身は、あまりかっちりした営業は苦手で、かなりフランクに行くタイプ。実はそれは、飛び込み営業をしてうまくいかなかったときに落ち込まないようにする対策でもあるんです。緊張して話すと聞く側が警戒してしまうこともあるので、「まずは固くならないことが大事だよ」と、後輩には伝えています。

また、私が先輩から教えてもらったことも、そのまますべて後輩に伝えるようにしています。たとえば、事前準備として営業に伺う先の情報収集は欠かせません。別の拠点ですでに契約しており、他の営業社員が会社の別の方と名刺交換をさせていただいていれば、「いつもお世話になっています」と切り出せるので、警戒心も薄らぎますから。

2022年度のブラザー・シスター制度は、10月末で終わりを迎えました。終了間際には、新入社員が主体となって営業に行ったり、スケジュールを決めて企業にアポ取りしたりするくらいに成長していて、「初めのころに比べて本当にたくましくなったな」と、温かな気持ちになりました。

独り立ちすると、契約数などが気になってくるとは思いますが、まずは楽しく営業活動にいそしんでほしいですね。

みんなが楽しく働き続けられるように──そんな理想の未来を追いかけていく

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営業活動を行う際には、自分の思う通りにいかないことも当然たくさん出てきます。

たとえば、「この技術社員の方にはこういう企業とマッチングさせたい」と考えても、仕事も人材も決して思うようにならないときはあります。ですから、そういう葛藤には折り合いをつけ、気楽に構えて、自分のやるべきことに専念するよう心掛けています。

また、当たり前のことを当たり前にやることも、意識していることの1つ。その日の営業の成果は会社に帰ってきたら必ず登録したり、期日前に成果物を出したり、会社が打ち出した方針や依頼にはいち早く対応したり。半期表彰の受賞も、そういった細かな一つひとつの行動を評価してもらえたのだと思っています。

今後はまず営業として、引き続きMVPや表彰を狙っていきたいですし、同期の中で一番早く役職につきたいという野望もあります。将来的には、求職者と関わる入口になる採用・人事や、配属後の技術社員を支えるフォローの専門部署でも経験を積みたいです。

今の仕事をしていると、建設業界が難しいと感じて、短い期間で退職に至ってしまう人を見ることがあります。頑張っていきたいと言っていた方が、思わぬ形で離れてしまうことを悔しく感じるんです。できることなら働き続けてほしいし、転職するにしても、次の目標ができたからとか、やり切ったからとか、ポジティブな方がいいはずです。

だから、営業以外の職種でも幅広い業務に携わって、みんなが気持ちよく働けるような取り組みをしたいなと考えています。

そして、楽しく働き続けたいのは、私自身も同じです。子どものころに、両親が仕事を頑張りすぎて疲れているのを見たときに気を遣うことがあって、休みでリフレッシュするのもいいですが、楽しく働けるに越したことはないと、思っています。

ブラザー・シスター制度が先輩の姿を見てもらうことで新人の成長を促すように、自分の働く姿が、行動が周りの人の仕事に向かう気持ちを引き上げていく──。

そんなふうになったら、ステキな未来になるんじゃないかなって思いますね。