アーキ・ジャパンとキャリアスタート、若手人材の定着のため、それぞれ施策を行う両社が特別対談を実施しました。キャリアスタート代表取締役社長 下山 慶一郎氏と、アーキ・ジャパン代表取締役社長 吉田 周平が若手求職者のキャリア形成、それぞれのサポート体制について語ります。
若手求職者への共通の想い──自信を持って自分の人生を歩けるように
人生において大きな選択となる「転職」。両社にはその「転職」のタイミングで求職者から話を聞く機会があります。現在の若手求職者の意識にはどのような特徴があるのでしょうか。
吉田:今の若手求職者の方は社会人になってすぐのファーストキャリアやセカンドキャリアで躓いて、自信がなくなってしまう人や、一度失敗したからもう失敗はしたくないという想いが強くて転職先を探している人が多い印象です。「これをやりたい」とか「こうなりたい」というよりは「こうはなりたくない」と思って転職をしようとする方が多いように思います。
下山氏:そうですね。10~30年前は、たとえばメーカーがかっこいい!商社に入りたい!といった憧れみたいな気持ちが強くありましたが、今はそういう考えが割と薄まってきていますよね。とくに中途や第二新卒、フリーターの目線で考えると、仕事で「これをやりたい」という人は比較的少ないように思います。
「将来はこうなりたい」「この仕事に就きたい」と考える人が少なくなっていることで、次の就職先を安易な考えで選んだ結果、早期離職につながってしまうケースが多くなっているといいます。
下山氏:30代を超えて転職を繰り返すのは、求職者本人にとっても苦しいと思います。なので、20代のうちにしっかりと自分のキャリアについて考え、スタートを切っておくことで安定した道を歩んでほしい。私たちキャリアスタートは求職者の方々がキャリア形成を行うことができて、自分の人生を自分でコントロールできるようになってほしいという想いを持って事業に取り組んでいます。
吉田:アーキ・ジャパンとしても、求職者の方々がそれぞれの能力や価値を発揮できる場を提供してあげたいという想いがあります。せっかく転職をしても、自分に合っていない環境や自分の能力を発揮できない仕事だとしたらキャリア形成にはつなげにくいですから。
自信を持って着実にキャリアを歩んでいける場がほしいという求職者の方々のために寄り添い、伴走していくことが私たちのミッションなんです。
このように、キャリアスタートとアーキ・ジャパンは求職者に対して「キャリア形成を支援する」という共通の想いを持って協力関係を強めてきました。
入社後のフォローが鍵。いつでも相談できる相手がいることの大切さ
求職者のキャリア形成について考える中で、課題となるのが仕事の「定着」です。転職後、早期離職をしてしまう人も一定数存在する現状。転職後に仕事が定着せずに離職へとつながってしまう理由はどんなところにあるのでしょうか。
下山氏:長く働くんだ、という長期就業意欲につながる“強い理由”がないことが大きいと思っています。もちろんいざ会社に入ってみると上司がやけに厳しいとか、環境要因もありますが、求職者側にも仕事を続けるという明確な強い意志や理由がなくて、極端な話、辞めてもいいやと思ってしまいがちな傾向は見られます。
吉田:われわれの世代の場合、「最初に入った会社を3年経たずに辞めてしまうのってどうなのかな?やっぱり辞めちゃダメだよね」という会社を辞めることに対しての抵抗感があったと思うのですが、今の世代とは何が違うのでしょう?
下山氏:今と以前の状況とでは明らかに社会の価値感が違っていますよね。僕らよりもさらに上の世代になると辞める=落ちこぼれみたいな風潮がありました。僕らの世代くらいで、会社を辞めることは良いことではないけどキャリアアップに伴った転職ならありだよね。と少しずつ変わっていって、それが今の世代まで広がって、そこからなんとなく転職してみるみたいな人もどんどん増えて……。
それをネガティブに捉える風潮もそんなに見受けられず、あくまでも本人の自由なのではないかと。誰もダメとは言わないという、そういう変化があったと思いますね。もちろん自分の人生なので自分で決めることだと思いますが、その選択をすると5年後に苦労するということがある程度わかっていたりするので、誰かが正論を伝える必要があるのかなと思っています。安易な転職はすべきじゃないと。
仕事を続ける明確な理由が薄くなり、いつでも自由に転職ができるという風潮だからこそ求職者の方に寄り添い、働く動機付けを一緒に行っていくことが必要であると下山氏は話します。
下山氏:仕事を続けていく上では8割の前向きなモチベーションと2割の危機感を持つと良いかなと思います。私たちの面談の中では、まずはどうしたらプライベートを充実させることができるかといった視点から、仕事をする理由、頑張る理由を一緒に作っていくようにしています。一緒に動機付けを行っても、転職後に離職してしまう方も何割かはいらっしゃいます。そんなとき、まずは身近に相談できる存在がいることで結果が変わってくると思うんです。
転職後もコミュニケーションを取れるようにLINEを使うなどサービスを開発して継続的にフォローを行っています。実際「何に悩んでいるの?」と話を聞いてみると、「やっぱりもう一度頑張ってみよう」と辞める前にモチベーションを立て直す方も少なくはありません。
吉田:転職後もフォローを継続するという施策を行う紹介会社はなかなかいらっしゃらないですよね。まさに弊社でも「フォロー」は力を入れたい部分なんです。弊社にはCS(カスタマーサティスファクション)という現場に配属している技術者のフォローを専門に行う部署がありますが、本人が現場ではなかなか話せないこと、相談できないことをCSにだったら思わず話したくなるという関係性になることが大事だと考えています。
なんとなくもやもやと心の中にあるものを言語化して話してみることで、自分の心の中を整理することができると思うんです。
それぞれの人生が明るくなるように──建設業界でキャリアを築くということ
アーキ・ジャパンが特化している建設業界。その建設業界が現在抱えている問題のひとつが「若手人材不足」だと言います。
吉田:現在、建設業に従事しているいわゆる若手、29歳以下の割合は全体の13%しかいないんです。55歳以上の割合は35%なので、数字から見ても建設業は高齢化が進んでいるということがわかります。この若手層の13%という数字をどこまで上げていけるかというところが、私たちアーキ・ジャパンのもうひとつのミッションでもあります。
下山氏:人材紹介業の立場から言うと、キャリア形成のためにも成長業界や規模が大きい業界に進んでほしいという気持ちがあります。そういう面では、建設業は求職者の方にも積極的にご紹介したい業界ではありますね。
「施工管理」という仕事は20代のうちにしっかりと経験を積んでおけば長く働くことができます。さらに資格の取得もめざすことができて、将来のキャリアも明確ですよね。
その一方で、未経験で建設業界に転職する場合、実際の現場の環境や雰囲気に戸惑う人も少なくありません。求職者の方がいかにギャップを感じずに就業できるか、これからキャリアを積んでいく場を作ることができるかが課題となります。
吉田:建設業未経験の方が成長できる環境を整えてあげることが、重要な課題だと思っています。弊社の営業部長が話していることなのですが、「営業の仕事は畑を耕す仕事だ」と。種を植えて苗まで育てるのは研修の役割、その苗を植える土地を耕すのが営業の役割。荒れていたり、乾いた土地だとせっかくの苗は枯れてしまいますから、苗の状態からもっと生き生きと成長できるようにその土地を耕すんです。
要するに、いかにして未経験の方が受け入れてもらいやすい、成長しやすい環境を作っていくか、というところを意識していきたいと思っています。
下山氏:私たちが一番に思うのはやはり求職者一人ひとりの人生を明るくしたいというところです。そのためにも、仕事を定着させてキャリア形成をしていく。それでも人は弱いので、途中で折れてしまいそうになることもあります。そこで、身近な存在としてサポートしていくことが最近ではニーズにも合っていると感じています。
他にも若手のキャリアのために何かできることがあれば、今後も積極的に取り組んでいきたいですね。
吉田:私たちは「建設業の予備校」という役割を果たして、求職者の方が最後は弊社を卒業して建設会社に就職してもらえたらいいなと思います。建設会社の正社員になるということが業界の若手人材の割合を上げることにもつながりますし、本人にとっても着実にキャリアを積み重ねているという証になります。
求職者の方が自信を持って自らのキャリアを歩む手助けができるよう伴走していきます。
キャリアスタートとアーキ・ジャパンは若手人材のキャリア形成のため、今後も共に協力体制を深めていきます。
※ 記載内容は2023年7月時点のものです
