街歩きと旅行が好き。そこからはじまったアジア航測でのキャリア
東京で生まれ育った千葉。幼少期から街歩きや旅行が好きだったと言います。
「子どもの頃から外に出るのが好きで、あてもなくぶらぶらと散歩をしていました。街を歩いていく中で、気になるお店を見つけたり、小さな変化を発見したりするのが楽しかったですね。家族でよく旅行にも行っていて、旅先の街を見るのも好きでした。父方の実家がある東北にも、昔からよく行っていましたね」
大学では理工学部で都市環境デザインを専攻。街づくりの基礎を学びました。
「都市環境デザインは浅く広く学ぶ学科でした。私はとくに街づくりのソフト面とハード面の両方から、どうすれば街を盛り上げられるかを研究していました」
就職活動の時期となり、千葉は街づくりや建設に携わる業界を探しはじめます。
「建設コンサルタントなど、さまざまな会社の選考を受ける中で、アジア航測と出会いました。最初は測量会社というイメージが強かったのですが、社風に魅力を感じました。社員の方々が専門性を持って生き生きと仕事をしている様子が伝わってきて、私もここで働きたいと思ったんです」
入社後は仙台勤務となり、東北コンサルタント部 再生デザイン課に配属。太陽光発電所の造成や、道路の設計業務を中心に担当をしていました。
「受注した案件に対して、CADを使って設計をしていく業務がメインでした。ただ単に設計図を作成する案件だけじゃなく、道路設計であれば路面状況を調査する案件だったり、太陽光発電所の造成設計であれば法規制を理解した上で許認可申請書類を作成する案件だったりと、周辺のプロセスも担当します。
覚えることが多かったのですが、周囲は面倒見が良い人ばかりなので、何でも質問しやすい環境でした」
仕事を続けていく中で、千葉は自身の選択が正解だったと実感するようになります。
「橋の設計だけ、道路の設計だけという限定的な範囲に収まらずさまざまな造成設計をすることができ、ときには住民の方への説明を行うなど、幅広い業務を行うことができます。意外と飽き性なところがあるのですが、アジア航測の仕事であればずっと楽しめると感じました」
設計業務から点検業務へ。現場と人をつなぐやりがい
入社して7年が経つ頃、千葉はさらに挑戦の幅を広げ、道路附属物点検業務を担当するようになります。
「道路附属物点検業務は、国や地方公共団体が管理している道路上にある標識や照明などの施設が危険な状態になっていないか、劣化や損傷がないかを点検する仕事です。ひとつひとつ目視と手作業で点検を行い、危険な状態や落下の可能性がある施設を発見した場合は応急措置を行い、国や地方公共団体に報告を行います」
道路附属物点検業務は、これまでやってきた設計業務とは性質が大きく異なっていました。
「設計業務は自分が現場に行ったり、手を動かしたりとしながら、完成させていく仕事です。一方、道路附属物点検業務では、現場責任者として、安全管理、工程管理や他の工事との調整が中心になります。
点検業務は、2~3カ月という長期間にわたって行われ、夏場や冬場など天候による作業スケジュールの調整が必要です。とくに暑い時期は体調面でも危険なので、点検員の体調を優先し、作業時期をずらすなどの配慮も行います。
また、点検時は道路交通規制を行うため、他業者の工事との調整も欠かせません。長時間の規制をすると道路利用者にご不便をお掛けすることにもなるので、その点にも気を配っています」
外部を含めたさまざまな関係者と仕事を進めていく上で、千葉はコミュニケーションを大切にしています。
「一緒に働く人が心地よく仕事ができるように、距離感を測りながら関係を構築することを意識しています。話好きな人には積極的に話しかけ、真面目な人には仕事関係の話から入るなど、相手のタイプに合わせたコミュニケーションを取るようにしています。良好な関係が築ければ、お互いに相談もしやすくなって、仕事もスムーズに進むと感じています」
こうした関係構築能力は、入社してから身につけたものだと話します。
「私はもともと人見知りなタイプで、友達も多い方ではなかったんです。でも、仕事を始めてからは人と話す機会が増え、自分からコミュニケーションが取れるようになりました。
今となっては、人見知りの経験が活きています。コミュニケーションが得意じゃなかったからこそ、人見知りの方の気持ちもよくわかるので。その分、相手に合わせた関係構築ができるのではないかと考えています」
みんなが知らない、かっこいい仕事。点検業務を広めるために。
新たな業務の中でも、自分らしさを活かして活躍をする千葉。直近では、業界の担い手不足の課題にも取り組み始めたと話します。
「建設や測量の業界では、とくに現場に関わる人材が減少傾向にあります。道路附属物点検業務の発注者である国土交通省の方々からも『この仕事に興味を持ってもらうにはどうすればいいか』『どうすれば点検業務の担い手が増えるだろうか』と相談をいただく機会がありました」
そこで千葉は、道路附属物点検業務の認知度を向上させる活動をはじめました。
「点検時は道路交通規制を行ったり、高所作業車に乗ったりするのですが、実際のところ何をしているのかが知られていないんです。そこで、『道路施設点検中』といった垂れ幕を設置することで、実際になんの作業をしているのかを分かりやすく伝えられるようにしました。
これまでバラバラだった点検員の服装をスタイリッシュな作業着に統一することで、ビジュアルインパクトを高め、遠隔臨場やAR(拡張現実)などを導入することで、若手人材にも合った環境を整えるなどの工夫もしていきました」
こうした活動を通して、自身も新しいスキルを身につけています。
「点検業務を認知してもらうための垂れ幕は、使ったことのないIllustratorやPhotoshopを駆使しながら自分でデザインしてみました。ほかには、YouTubeで点検業務の仕事について解説をする動画制作もはじめてみました。デザインや動画制作をするのは初めてですし、これまでにないジャンルに踏み込んだなという印象です。新しいことが好きな私としては、より楽しくなってきたという気持ちです」
道路附属物点検業務に携わってきた立場として、千葉には理想としていることがあります。
「せっかく頑張って仕事をしているのだから、それをもっと外の方に知ってもらいたいんです。皆さんの日常を日々守っているという、かっこいい姿を見せることで業界全体のイメージアップにつなげていきたい。どんな仕事なのか知ってもらい、そのうえで、自分も働きたいと思ってもらえれば理想的ですね」
自分の「好き」が仕事につながる。これからも挑戦の日々を
道路附属物点検業務の魅力について、千葉はこのように語ります。
「新しいものを作るというよりは、今ある道路施設を適切に維持管理することがメインの業務です。維持管理することによって道路利用者の安全が守られているという点には、大きなやりがいを感じられると思います。
点検の計画を立てるため、いろんな場所や地域に行くこともあります。各地方に出向くと、こんな美味しいご当地名物があるんだとか、こんな綺麗な場所があるんだと発見ができることも刺激的ですね。
私の場合は、旅行が好きで、計画を立てるのが好きなのでこの仕事が向いているんだと思います。スケジュールを綿密に考え、工程がうまく進んで予定よりも1カ月早く終わった時などは、小さくガッツポーズをしてしまうくらい達成感があります」
自身の仕事に誇りを持って、前向きな気持ちで取り組み続けてきた千葉。今後めざしていきたい姿についても語ります。
「1つのことに特化して詳しくなるというよりは、手広く色んな知識を吸収して、それを他の分野に活かせるような人になれればと思っています。現在も設計業務と点検業務を兼務していますが、両方経験することで視野が広がっている感覚があります。
今取り組んでいる動画制作もそうですが、自分はセンスがないだろうと思いつつも『やってみなければわからないので、やってみようかな』という感じで始めてみたら、意外と楽しいことは多いです。なので、今後も新しいチャレンジは続けていきたいですね」
※ 記載内容は2024年11月時点のものです
