環境科学と都市計画。異なる分野で学んだふたりが選んだ進路は、アジア航測
学生時代はそれぞれ異なる分野で学んだ納富と大野。「学んだことを活かし専門的な知識を深めたい」という想いから、ともにアジア航測を就職先に選びました。
納富 「大学では環境系の学部に所属し、里山地域において持続可能に土地を利用し、人と自然が共生していくにはどうすればいいか学んでいました。また、測量関係、GIS系の勉強もしていて、身につけた知識や技術が活かせる仕事がしたいと思っていました。
就職先を探していた際に、アジア航測が航空測量だけでなく環境系の領域にも注力していることを知り、興味を持ちました。他社の選考にも応募しましたが、アジア航測のOGを訪問したとき、人や会社からとてもやわらかい印象を受け、自分に合っていると感じて、入社を決めました」
一方、学部で都市計画を学んだ後、大学院で防災の研究に携わった大野。共同研究を通じて、入社前からアジア航測の社員と面識があったといいます。
大野 「大学、大学院で都市計画を専攻していました。“火山災害に強い街づくり”というテーマのもと、産学協同で研究をしていて、そこでアジア航測の社員の方と交流する機会があり、卒業後も研究を続けたいという想いがあったので、アジア航測への就職を考えるようになりました。
就活前に新百合本社でのインターンシップに参加した際、他の会社にはない、飾らない雰囲気にも惹かれましたが、入社の決め手となったのは、共同研究で知り合った社員の皆さんの人柄です」
そんなふたりが初めて出会ったのは、新入社員研修の時。社内のさまざまな部署の仕事を体験する部門ローテーション研修で、たまたま同じ班に分けられたことがきっかけで、交流を深めていきました。
入社から1年を経て、同じ職場へ。同部署に同期がいることが励みに
研修後、ふたりはそれぞれ別の部署へ。納富が配属されたのは、社会インフラマネジメント事業部のDS情報解析課。国防やセキュリティに関わる業務に携わる部署でした。
納富 「環境部を志望していたので最初は戸惑いましたが、気持ちを切り替えました。DS情報解析課では、環境科学と並行して勉強していたGISの知識が活かせそうだと思いましたし、国の安全に関わる仕事の機会なんてそうそうないこと。貴重な経験ができる部署に配属されたと思っています」
大野が配属されたのは、同じ社会インフラマネジメント事業部の事業推進室。無人化施工における5G活用の検討、復興デザイン会議の運営委員など、幅広い業務に関わっています。
大野 「事業推進室の仕事は、何か成果物を作って納めることではなく、社内の他部署を支援したり研究したりすること。たとえば、大学との共同研究の可能性などについて検討するような業務が該当します。同じ共同研究に携わるにしても、大学時代とは逆の立場です」
その後、入社2年目で大野が異動。ふたりはともにDS情報解析課の所属となりました。現在は、地図データの提供だけでなく、設備の計測・3Dデータ作成などを行っています。
納富 「私は主に3D関連の業務を担当しています。レーザースキャナを使ってプラントや電力会社などの施設の測量を行い、データを収集・解析して、3Dのモデルを作成するのが仕事のおおまかな流れ。1年の半分くらい、とくに夏から秋にかけては現場に出ることが多いですね」
一方、大野は3Dビジネスワーキンググループ事務局のメンバーとして、3Dデータを活用した新しいビジネスの構築を進めています。
大野 「社内の他部署に向けて、月に1回、レーザーを活用した測量技術や、その活用事例を紹介する活動を行っています。機器の活用の可能性を広げることが目的です。また、引き続き事業推進室も兼務していて、国の機関と民間企業とをマッチングさせるための補助業務を担当しています」
入社してまだ2年目にもかかわらず、主体的に業務に関わることが多いと話すふたり。大きな裁量を与えられ、貴重な経験ができているといいます。
大野 「『早く自分で提案できる人材になれ』と課長によく言われています 。年次に関係なく、なんでもトライして、失敗すればいい。経験しないことには、いつまでたってもお客様に提案できるようにならないと。本当に良い経験をさせてもらっています」
その反面、苦労する場面も多いという納富。先輩社員に助けられながら乗り越えてきたと話します。
納富 「正解のない仕事なので、考えた上で自分なりに答えを出さなければならないのですが、ときに『自分の手には負えない』と思ってしまうことも。でもそんなとき、いつも助けてくれるのが先輩たち。不安はあるものの、いつでも相談できると思える存在が近くにいることが、大きな支えになっています」
同期が同じ部署に配属されることは、社内でも稀なケースだというふたり。互いに助け合い、また刺激を与え合う良い関係が築けているといいます。
納富 「大野さんは数カ月前にこの部署に入って来たばかりですが 、吸収力がすごくて。すごいスピードで仕事を覚えていくのがわかります。この部署では私が少し先輩なので、良いお手本にならなければと、気を引き締めながら仕事をしています」
大野 「先輩や上司に聞いたりお願いしたりしづらいと思うようなことでも、同期なら気軽に質問できるところがあって。先月も人手が足りない現場で対応してもらってとても助かりました。
そうやって納富さんが近くで頑張る姿を見ていると、『同期がこんなに頑張ってるのだから、私もやらなきゃ』と励みになります。いつも火をつけてもらっています」
社会人として、アジア航測の一員としての自覚とやりがいを感じながら成長
これまでさまざまな業務を経験してきたふたり。とくに記憶に残っている仕事があるといいます。
納富 「入社1年目で、国土地理院からの依頼で計測業者や測量業者向けにレーザー計測を用いた計測技術についてのマニュアルを作成しました。納品物は国土地理院のWebサイトに掲載されています。自分の携わった仕事が成果になったのを見たときは嬉しかったです。
企画から現地での計測を経て納品にいたるまで、スケジュールを組んで実行に移すことができました。マニュアル作成を通じて、計測についての知識が蓄積できただけでなく、ビジネスレベルでのスケジュール感覚が身についたと感じています」
大野 「私は、無人化施工における5G活用の検討に関するドキュメントをまとめたときのことが、印象に残っています。土木の砂防工事の現場で、通信技術を使って無人の重機を活用するための準備や課題に関するレポートの作成を任されました 。
砂防工事についてまったく知識がなかったので苦労しましたが、関係資料を読み込んだり、先輩社員や上司はもちろん、土木学会の方にも教えていただいたり。いろいろな方にサポートしていただきながらではありましたが、タイトなスケジュールの中、ほぼひとりでやり抜くことができて、大きな達成感が得られました」
与えられた環境を有効に活用しながら、着実に成長を遂げている納富と大野。仕事のやりがいについて、こう話します。
納富 「国の安全のための業務に携れていることを、とても誇りに思っています。依頼された業務に対し迅速なデータ提供を行うことで、ディフェンス分野に少しでも貢献できていることに大きなやりがいを感じています。
また、3Dモデルの提供によって、現場とオフィスとの情報共有が大幅に円滑化されました。人の役に立っていると実感できることが、とても励みになっています」
大野 「私は、ずっとイスに座っていると辛くなってしまう性分なので。現場に出ていろいろな人と会ったり、話を聞いたりと、アクティブに動ける今の仕事がとても気に入っています。
また大学院では、地元の防災のことしか頭にありませんでしたが、仕事をするようになってから、さまざまな課題があることを知りました。視野や考え方の幅が広がったことで、ますますやりがいを感じるようになっています」
もっと社会に貢献できる自分に。アジア航測だからできること
入社して2年目を迎え、社内における自身の立ち位置が見え始めているふたり。将来的な目標が少しずつ明確になってきているといいます。
納富 「今後はますます幅広い分野で3Dが活用されていくようになるはずです。ニーズの高まりにともない、当社が持つさまざまな独自技術によって、より良い便利な世の中になっていけばいいなと思います。私も少しでも貢献できるよう、社内外から頼られるような存在になっていきたいですね。
また、もうひとつの担当分野でも、いまよりも積極的に関わっていきたいと思っています。経験を積んで、知識やスキルを培いながら、いろいろな提案ができるようになっていきたいです」
大野 「私は、復興デザイン研究にずっと関わってきましたが、とくに今、力を入れているのが“事前復興”です。これは、大災害が起こることを想定し、被災後の復興事業を円滑に進めるためにも、被害を最小化し、災害に強い都市計画やまちづくりをしていこうという取り組みのこと。
2022年現在はまだ研究の段階です。災害対策に関する課題が多く、なかなか思うように進行していないのですが、日本は災害がとても多い国。事前復興はとても重要なテーマだと考えています。いずれ業務化し、当社が受注できるような仕組み作りをしていきたいですね」
学生時代にフィールドワークに勤しんだ者同士、休日には同期や同じ部署の仲間と登山などを楽しんでいるというふたり。多くの時間を分かち合いながら、手と手を取り合い、新しいアジア航測を作っていく力を育んでいきます。
