絵を描く楽しさと売り場づくりの面白さ。芸術学部とアルバイトに夢中だった学生時代
まいばすけっと株式会社は東京、神奈川、千葉、埼玉で1300店舗を超える都市型小型スーパーを運営する会社です。「近い、安い、きれい、そしてフレンドリィ」をコンセプトに、地域のお客さまに寄り添いながら、食のインフラとしての価値を提供しています。
まずは私が当社に入社した理由からお話しさせていただきます。
私は大学時代、芸術学部に所属していました。元々絵を描くことが好きで、より専門的に学びたいと思ってこの学部を選んだんです。好きなことを仕事にしたいという思いもありましたし、自分の得意なことを伸ばしていきたいという気持ちが強かったですね。
学生時代、私が特に力を入れていたのはアルバイトでした。小売業で働いていたのですが、ただレジ打ちや品出しをするだけではなく、売り場の担当を持たせてもらっていたんです。売り場の発注や商品の陳列場所などを考えて、季節に合わせた売場作りを行っていました。
なぜそこまでアルバイトに注力していたのかというと、自分が持たせてもらっていた売場作りや商品の発注、お客さまとのコミュニケーション、そして毎月入ってくる新商品を見ることが本当に楽しかったんです。季節に合わせた商品が出るので、どの商品が一番売れるのかを考えながら売場作りをするのが面白くて。売れ筋の商品は目立つ手に取りやすい場所に設置するなど、お客さまの動線や視線を意識した工夫を常に考えていました。
商品を並べるだけではなく、どうすればお客さまが手に取ってくれるか、どんな配置なら季節感が伝わるかを考える。そうした創意工夫が求められる仕事に、やりがいを感じていたんだと思います。自分の工夫した売り場で商品が売れていくのを見ると、本当に嬉しかったですね。
B to Cの仕事への憧れから、アルバイト経験が導いた小売業への道
就職活動では、B to Cの会社を中心に幅広く見ていました。業界を絞っていたわけではありませんが、アルバイトでの経験を振り返る中で「お客さまの日常に寄り添う仕事」が自分に合っていると感じ、小売業を軸に考えるようになりました。
実は、まいばすけっとでは2年間アルバイトをしていたんです。その中で感じていたのは、「働きやすさ」でした。初期教育の充実や、現場にあるマニュアル、困ったときにすぐ相談できるサポートデスクなど、業務が仕組みとして整っていることに驚いたのを覚えています。
社員の働く姿を身近で見ていたこともあり、店舗マネージャーという仕事に自然と魅力を感じるようになりました。最終的に入社を決めた理由は、都市型小型食品スーパーという事業モデルと、入社1年目から店舗マネージャーとして責任ある役割を担える点でした。早い段階から成長を実感できる環境だと感じたんです。
入社後は、イオングループ全体での研修に加えて、まいばすけっと独自の研修がありました。座学での学びと店舗での実務的な学びを交互に行っていき、知識と技術をそれぞれしっかりと学ぶ期間が設けられていました。こうした研修を経て、私は店舗マネージャーとしてのキャリアをスタートさせることになります。
DE&I推進マネージャーとして、組織風土を変えていく最前線に立つ
店舗マネージャーとして5店舗経験し、3年目の終わりに採用担当へ異動しました。
新卒採用と中途採用の両方を経験する中で、「数ある選択肢の中から、まいばすけっとを選んでくれたこと」や、「入社した人が現場で元気に働いている姿を見られること」、そして「自分の行動が”入社”という結果で返ってくること」に、すごくやりがいを感じるようになったんです。採用マネージャーとなり、採用目標人数を達成できたときは、やっぱり大きな達成感がありました。
ただ、その一方で、入社した方が本来の力を十分に発揮できないまま退職してしまう場面にも直面しました。そのときに感じた違和感が、現在の仕事の原点になっています。
現在は、人事戦略部でDE&I推進マネージャーとして働いています。DE&Iとは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(多様性・公平性・包摂性)の略で、「100人いれば100通りの仕事と働き方がある」という考えのもと、一人ひとりが自分に合った形で力を発揮し続けられる組織をつくりたい、という想いで取り組んでいます。
当社は業務が標準化されているからこそ、その中で一人ひとりが自分らしく力を発揮できる状態をどうつくるかが難しく、同時に重要なテーマだと感じています。
今年度は女性・シニア・障がいをお持ちの方それぞれに向けた施策を進めています。障がい者雇用では、商品の品出しを行うキャラバン隊を中心に法定雇用率を上回る成果を上げ、正社員登用者も生まれました。女性活躍やシニアの知見活用については現在取り組みを進めている最中ですが、昨年は経営層向けのDEI研修を行いました。組織全体で多様性を捉え直す機会づくりにも挑戦しています。
制度を整えるだけではなく、「当たり前」と思われてきた前提を問い直すことが必要だと感じています。そのプロセス自体が、この仕事の難しさであり、やりがいでもあります。
ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。店舗マネージャー時代には、一人ひとりに合わせたコミュニケーションがうまく取れず、失敗した経験もあります。 部下の年齢やバックグラウンドはさまざまで、考え方や価値観も違います。その中でどう方針を伝え、納得して動いてもらうかに悩みました。「腹落ち」をつくる難しさを、日々実感していたんです。
そうした経験を通じて大切にしてきたのは、「学び続けること」と「今、何が求められているのかを考え続けること」でした。一人で成果を出すのではなく、チームで結果を出す。その考え方に切り替わったことが、大きな転機だったと思います。
これまでの経験を通じて、「誰かが活躍できなかった理由を、その人だけの問題にしない組織にしたい」と思うようになりました。現場で見えてくる小さな声や違和感を拾い上げて、それを仕組みとして形にしていく。簡単なことではありませんが、その積み重ねが、働き方や組織風土を変えていくと信じています。
「誰もがイキイキと力を発揮できる環境」を実現するために、学び続ける組織をめざして
今後は、当社で働く人が「自分の力を発揮して働けている」「成長している」「ここで働いてよかった」と思える状態をつくりたいと考えています。誰もがイキイキと力を発揮できる環境。それが私の目標です。
正直に言うと、最初から明確な志があったわけではありません。ただ、目の前の仕事に向き合う中で、「自分らしく力を発揮できている」と感じられた瞬間にやりがいを感じてきました。だからこそ、その感覚を一人でも多くの人が持てるようにしたいと思っています。
当社に向いているのは、変化を恐れずに学び続けられる人です。まずは基礎をしっかり身につけ、その上で自分なりに考え、応用していく。そうした柔軟さがある人ほど、この環境で成長できると感じています。
私自身がこれまで「自分の力を発揮できた」と感じてきたように、これからは一人でも多くの人がそう実感できる組織をつくっていきたいと思っています。

