コンビニバイトで気づいた小売業のおもしろさ、「売れると思った商品を目に付く場所に」
イオンビッグは「毎日の安さへ革新と挑戦を続け、地域の豊かな暮らしに貢献します」という経営理念のもと、愛知県を中心に全国12県・129店舗を展開するイオングループのディスカウントストア事業を担っています。エブリデー・ロー・プライスの実現をめざし、既存の考え方や慣習にとらわれず、新しい発想で挑戦し続ける企業風土があります。自ら考え行動し、地域に貢献したいという意欲を持つ社員が活躍しています。
今回は私がイオンビッグに入社するまでの経緯についてお話しします。
私は子どもの頃から、失敗することがとても嫌いな性格でした。とくに学業に関しては、テストや試験の前に事前の準備を怠らず、真面目にコツコツと取り組んでいた記憶があります。何か行動を起こすときも、しっかり準備してから臨む。そんな慎重さが、私の根底にある姿勢だったと思います。
大学では社会学部の社会システムデザイン専攻で学びました。社会問題の解決策を提案していく学問で、私が志望したのは「身近に存在するたくさんの社会問題に対して、自分が一つでも解決策を示すことで社会がより良くなれば」という想いからでした。世の中を少しでも良い方向に変えたいという気持ちが、学部選びの原点にあります。
勉強と並行して、学生時代の4年間はコンビニでアルバイトをしていました。最初は接客業務からスタートしましたが、次第に発注や売場づくりといった業務も任せてもらえるようになりました。その中で、小売業のおもしろさを肌で感じていきました。
とくに印象に残っているのは、レジ業務での出来事です。常連のお客さまが購入されるたばこの銘柄を自然と覚えるようになり、お客さまが商品を持ってくる前にたばこを用意してお渡しするようにしました。すると、そのお客さまに「ありがとう」と感謝していただき、会話が生まれるようになったのです。接客とは単に商品を売り渡すことではなく、お客さまの行動や好みをちゃんと見て覚えることが大切なのだと実感した経験でした。
発注や売場づくりの面では、毎週発売されるお菓子の新商品をどう展開するかについて、店長やオーナーと相談しながら取り組みました。「これは売れそうだ」と判断した商品はレジ前に陳列するなどの工夫をした結果、営業部の中でも上位の売上実績を収めることができました。売れると思った商品をお客さまの目に付く場所で展開し、実際に成果が出る——その過程がとてもおもしろく感じられました。
大学2年生のときはコロナ禍で、活動の場が限られた分、仕事に向き合う時間が増え、小売業の楽しさをより深く、身に染みて感じた時期でもありました。この経験が、将来のキャリアを考えるうえでの大きなターニングポイントになったと思っています。
「将来の選択肢が広がる」と感じた、ディスカウントストアとの出会い
就職活動を始めたとき、スーパー、食品卸業、食品メーカーと、食品業界を幅広く見ていましたが、大学3年生の2月には食品小売業に1本に絞って選考を受けていました。ちょうどコロナ禍でもあり、社会インフラとして小売業が人々の暮らしを支えている姿を身近で感じていたことも、その決断を後押ししてくれました。食品は生活に欠かせないもの。その中で働きたいという気持ちが、より強くなっていったんです。
イオンビッグという会社を知ったのは、イオンの合同会社説明会でのことでした。出身が大阪で、地元にはイオンビッグの店舗がなかったため、それまでまったく存在を知らなかったんです。説明会で初めてディスカウントストア事業というものを知り、将来性のある業界だと直感しました。地元のスーパーにしか行ったことがなかった自分には、新鮮な驚きでした。
説明会の後、実際に自宅から一番近い奈良県のイオンビッグの店舗に足を運んでみました。そこで目にしたのは、広々とした売場面積、ゆったりとした通路幅、そして驚くほどリーズナブルな価格帯。お客さまたちの買い物かごにも、たくさんの商品が入っていました。「何でこんなに買いやすいお店が今まで近くになかったんだろう」と、率直にそう思いました。ディスカウントストアで楽しく働けると感じた瞬間でした。
入社の決め手はいくつかあります。まず、イオングループの一員であるという安心感と信頼感。そして、ディスカウント事業は今後さらに成長していく分野だという確信です。また、全国各地で働けるキャリアの可能性がある一方で、将来的には地域を絞って働くこともできる柔軟な働き方が用意されている点も大きな魅力でした。「将来の選択肢が広がる」という実感が、最終的にイオンビッグへの入社を決意させてくれました。地元の大阪や関西圏の企業の選考も受けていましたが、この点が他社との大きな差でした。
入社後はイオン東海3社合同の研修と、イオンビッグ独自の研修が約1カ月間ありました。チェーンストア(多数の店舗を統一した方針で運営する小売業態)とは何かという基礎から始まり、問題解決の手法、電話対応や名刺交換といったビジネスマナー、緊急事態への対応、そして売上などの数値に関する知識まで、幅広く学びました。外部の研修にも参加させていただく機会があり、入社後も定期的にスキルを磨ける環境が整っていることを実感しました。
「なぜそうなっているのか」を問い続ける、副店長としての仕事哲学
現在、私はザ・ビッグエクストラ亀山店で副店長を務めています。チームのミッションはお店全体で営業予算を達成することです。副店長としての役割は一言で言えば「なんでも屋」です。その日に人手が足りない部門があれば応援に入り、困っているメンバーがいればフォローする。店全体を俯瞰しながら、必要なところに必要な対応を届けることが私の仕事です。
具体的な業務としては、売上数値の振るわない部門の主任と話し合いを重ね、改善策を一緒に考えることに力を入れています。ここで私が大切にしているのは、「数値が悪い」という結果を指摘するのではなく、「なぜそうなっているのか」を問いかけることです。表面的な問題ではなく根本にある原因を一緒に探ることで、初めて売場での本質的な改善につながると感じています。
その取り組みの中で、とくに印象に残っているのがデリカ部門(惣菜・弁当などを扱う部門)の廃棄率改善です。休職者が出て人手が減った時期に、アウトパック(外部で製造・包装された商品)の弁当発注量を増やしたことで廃棄率が上がってしまいました。そこで私は担当主任に対し、「部門単体で見るのではなく、グループ全体の中で予算を達成できればいい」という視点をアドバイスしました。また、見切り販売を行う時間帯の調整も実施しました。結果として廃棄率を予算内に抑えることができました。数字にすると小さく見えるかもしれませんが、日々の積み重ねの中では大きな前進です。
一方で、苦い経験もあります。副店長になってからお客さまと接する機会が増えたのですが、ある時に電話対応がうまくできず、2次クレーム(最初の対応への不満が重なってさらに大きな苦情に発展した状態)につながってしまいました。その経験は今でも心に残っており、電話対応に対して慎重になるきっかけとなりました。失敗から目を背けず、自分の課題として向き合い続けることが、成長につながると信じています。
アルバイト時代も、主任時代も、私は「自分一人でこなせばいい」という意識が強い人間でした。しかし今は、適切に人を配置し、チームで協力して仕事を進めることができるようになりました。この変化のきっかけは、ある研修での学びです。自分が異動した後に前の店舗の数値が悪化していたことを知り、「自分がいなくなった後も、その店が問題なく動き続けられるかどうか」が本当の意味での仕事の成果だと気づいたのです。部下を育て、仕組みをつくり、チームとして機能させること。それが今の私の仕事の軸になっています。
可能性をつぶさず、部下と共にお客さまを笑顔にする副店長の展望
今後挑戦したいことについては、実はまだ具体的には決まっていません。今は入社4年目で、まだまだ企業全体を把握できていない段階です。だからこそ、自分の可能性をつぶさないようにしたいと思っています。
これまでの3年間は売場での経験を積んできましたが、いつか本社スタッフとして、売場とは異なる視点で会社全体を見てみたいという気持ちもあります。とくに興味があるのは商品部です。自分が仕入れた商品が全国のお店に並び、お客さまの手に取ってもらえる——そのやりがいは、売場で直接お客さまの笑顔を見てきた経験があるからこそ、より強く感じられるものだと思っています。
一方でキャリアの軸としては、まず3〜5年は副店長としてさまざまな規模の店舗に勤務し、経営や店舗運営の基礎を身につけたいと考えています。今はたくさんの成功も失敗も経験すべき時期だと感じているので、目の前の仕事に真剣に向き合いながら、着実に力を付けていきたいです。そして30代前半には店長として活躍することが中長期的な目標です。一人でできることには限界がありますが、部下と協力することでより多くのお客さまに喜んでいただける——その実感が、このビジョンを持つきっかけになりました。
これからイオンビッグへの入社を考えている方に、ぜひお伝えしたいことがあります。イオンビッグは若いうちから挑戦できる会社です。ディスカウントストア(食品や日用品などを低価格で提供する業態)は将来性のある業態であり、奈良県から宮城県まで全国各地で活躍できるフィールドがあります。休みもしっかり取れる環境が整っていますし、何より、お客さまが喜んでいる姿を間近で体感できることが、この仕事の大きな魅力だと思っています。
仕事をしていれば、躓くことや壁にぶつかることは必ずあります。そんなときは、一人で抱え込まずに上司や部下に相談してほしいと思います。自分を支えてくれる人を一人でも多くつくり、働きやすい環境を自分自身でつくっていくことも、長く活躍するためにはとても重要なことです。
活躍できる人物像としては、自分で学び続け、わからないことは素直に誰かに相談できる人だと思っています。上司だけでなく、Co社員(パートタイムやアルバイトのスタッフ)の方々にも積極的に相談できることが大切です。私自身も、売場で疑問に思ったことはすぐに上司に相談し、苦手だと感じることでも諦めずにやり続けることを心がけています。完璧な人間はいませんが、学び続ける姿勢さえあれば、きっとこの会社で自分らしいキャリアを築いていけると信じています。

