「つながり」を大切にした学生時代、今の私の原点はそこにあった
イオンリテール株式会社は本州・四国(東北を除く)でイオン・イオンスタイルを経営しています。売上高は約2兆円にのぼり、専門性の高い品揃えとサービスでお客さまのくらしを総合的にサポートしています。
私たちの仕事は、お客さまの生活において欠かせない衣食住を提供することです。お客さまにとっての「冷蔵庫」や「箪笥」の役割を果たす、地域のくらしを支える生活インフラであり続けることが、私たちの使命です。
今回は私がイオンリテール株式会社に入社するまでの経緯についてお話しします。
私が大学で専攻したのは、社会学部の環境経済です。もともと農業や自然が好きで、地球温暖化問題が社会で広く叫ばれるようになったことをきっかけに、地球環境への関心が高まっていきました。同時に経済学にも興味があり、「環境を守ることと経済活動を両立させるにはどうすればいいのか」という問いに向き合いたいと思い、環境経済を学ぶ道を選びました。
勉強以外で特に力を入れていたのは、「若者研究所」という学生マーケティングチームへの参加です。これは、企業や若者に向けたマーケティングの施策を考えるプロジェクトで、他大学のさまざまな学部の学生たちと一つのテーマについて研究・活動するというものでした。自分とは異なるバックグラウンドを持つ学生たちと意見を交わし、一つの答えを目指して議論を重ねるその経験は、非常に刺激的でした。同じ大学・同じ学部の仲間だけでは出会えない視点や発想に触れるたびに、自分の思考が広がっていくのを感じていました。
また、インカレサークル(複数の大学の学生が集まるサークル)にも参加し、他大学の学生との交流を深めました。さらにファーストフード店でのアルバイトを通じて、接客の基本を実践の場で学んだことも、今思えば大切な経験でした。
そんな学生時代のターニングポイントは、大学3年次の就職活動でした。就職活動中も他大学の学生たちとの交流を大切にしていたのですが、そこで初めて「周りの学生と比べたとき、自分はどんな強みや特徴を持っているのか」を客観的に見つめ直す機会を得ました。若者研究所やインカレサークルでの活動を通じて培ってきた、多様な人と協力して物事に取り組む姿勢や、異なる視点を受け入れながら考える力こそが、自分らしさであると気づいたのです。それまでは漠然と感じていた自分の輪郭が、就職活動を機にはっきりと見えてきた、そんな感覚でした。
「常に挑戦できる環境」がイオンリテールを選んだ決め手だった
大学では地域の復興や活性化といったテーマに関心を持っていたこともあって、デベロッパー事業やマーケティング業界、そして小売業と、幅広い分野を見ていました。「自分が社会に対して何ができるのか」を模索しながら、さまざまな企業の話を聞いていた時期です。
そんな中でイオングループに対して抱いていたイメージは、多種多様な企業が集まった大きな企業集団であり、幅広い分野でマーケットをリードしているというものでした。スーパーマーケットや専門店、金融、デベロッパーなど、日常生活のあらゆる場面にイオンのグループ企業が関わっている。その規模感と多様性には、就職活動を始める前から漠然とした印象を持っていました。
最終的にイオンリテール株式会社への入社を決めた理由は、大きく二つあります。1つめは、イオンリテールがイオングループの中核会社であるという点です。グループ全体を支える存在として、やりがいのある仕事ができると感じました。二つ目は、将来のキャリアの幅の広さです。イオンリテールに入社後も、グループ企業間での人材交流や社内公募制度を活用することで、他のグループ会社へ転籍する道も開かれています。一つの会社にとどまらず、さまざまなフィールドで挑戦し続けられる環境があると感じたことが、入社の大きな決め手になりました。
入社後は、まずイオングループ全体の新入社員が合同で参加する研修プログラムからスタートしました。イオンの基本理念をはじめ、接客教育や社会人としての基礎スキルを学ぶ内容です。グループ会社をまたいで多くの同期と一緒に学ぶ環境は新鮮で、イオングループの規模の大きさをあらためて実感しました。ケーススタディを通じた「お客さま第一」の理念の理解や、コンプライアンス研修なども行われ、社会人としての土台をしっかりと築くことができました。
研修を終えると、いよいよ実際の店舗への配属です。私が希望していたのは農産売場でした。大学のゼミで新規就農者や農業について学んでいたことがきっかけで、農産物に関わる仕事への興味が芽生えていたからです。配属後は、売り場づくりや商品の発注業務などを担当することになりました。
働く中で農産売場は、鮮度不良や品切れ、品添え要望などで度々お客さま対応する場面もあり、地域のお客さまの食生活を支える責任ある重要な仕事だと痛感致しました。 例えばお盆の家族が集まる時期、すき焼き需要が増える中はくさいが売り切れると多くのお客さまの大切な時間を奪うことになってしまいます。野菜を売るだけでなくその先の食卓、楽しい家族の時間を過ごしてもらうお手伝いまでが我々のミッションだと感じました。
学びがあった一方でギャップもありました。実際に店舗に配属され、一つの部門という小さな組織の中で、アルバイトやコミュニティスタッフ(パートタイムで働くスタッフ)の方々と一緒に現場作業をするという日常は、想像していたものとは少し違っていたのです。しかし数ヶ月働く中で、徐々に任される仕事が増えていき、責任感が芽生え、立場が変わり、自分自身の成長を実感できるようになっていきました。あの現場での時間は、今思えば非常に貴重な経験だったと感じています。
「開店当日の光景」が教えてくれた、店長という仕事の本当のやりがい
現在私は、京都市内にあるイオンスタイル東山二条で店長を務めています。日々の営業活動を統括しながら、地域の生活に寄り添った売場と商品の提供、従業員の雇用創出、そして地域貢献をミッションとして、売上・営業利益の確保に向けた施策の立案と実行に取り組んでいます。具体的には、現場を支える従業員の働く環境づくりや教育、数値管理なども私の大切な仕事です。
今の店舗を含め、私はこれまで2つの新店で開設店長(店舗の立ち上げを担う責任者)を経験してきました。店舗のコンセプトやレイアウトの決定、従業員の採用活動など、開店に向けたあらゆる業務を取り仕切る役割です。準備期間中は、社内でも普段は接点のない部署との打ち合わせや、数多くの取引先、地方行政との調整など、初めて経験することの連続で苦労しました。
特に苦心したのが、売場をどう設計するかという点です。「店長としての意思をどう売り場に表すか」と悩んだ末に、まず自分の足で店舗周辺を歩き回り、地域を知ることから始めました。地域の食を支えるスーパーマーケットとして、お客さまが本当に何を求めているのかを肌で理解しようとしたのです。
さまざまな困難を乗り越えて迎えた開店当日の朝、ありがたいことにたくさんのお客さまが開店前からお並びくださいました。その光景を目にしたとき、地域のみなさまから期待されていることへの嬉しさと、同時に大きなプレッシャーも感じました。それでもあの瞬間は、この仕事をしていて一番のやりがいを感じた瞬間です。
一方で、忘れられない失敗もあります。新店1年目の年末に、牛肉や寿司の発注数量が大幅に不足し、多くのお客さまにご迷惑をおかけしてしまったのです。想定を大きく上回る来店客数と需要があり、事前の計画が甘かったことが原因でした。そのときは近隣店舗や本社からのサポートをいただき、迅速に対応できましたが、あの経験は今も深く心に刻まれています。
またマネジメントの面でも、印象に残るエピソードがあります。従業員が能動的に働けるようになると、店舗全体が安定してきます。そのために私は、働きやすい環境づくりと従業員一人ひとりへの後押しに力を注いできました。あるとき、従業員が自ら売場の改善を提案したり、部門を越えてお互いに助け合う姿を目にしたとき、チームとしての成長を強く感じました。指示を待つのではなく、自分たちで考えて動こうとする姿は、店長としてこれ以上ない喜びです。
入社前の自分と比べると、積極性と協調性が大きく成長したと感じています。学生のころは周囲の意見を尊重するあまり、自分の考えを表に出すことが少なかったのですが、社会人になってからは積極的に自身の意見を発信できるようになりました。従業員個々の考えを大切にし、多様性を尊重するイオンの企業風土が、そんな変化を後押ししてくれたのだと思っています。
日々の生活の中で小さな疑問を感じ、考え、自分なりの答えを出す力
次に挑戦したいのは京都市内における小型店舗の出店加速です。小型店舗とは、大型ショッピングモールのような総合型の店舗ではなく、地域に根ざした規模の小さな店舗のことで、地域のお客さまの日常生活に寄り添う存在として近年注目されています。私はその最前線の現場で、課題を一つひとつ洗い出し、解決していくことに取り組み、新たな成長フォーマットを創っていきたいと考えています。
現状の店舗が抱える課題を丁寧に見つめ直し、改善を積み重ねていくこと。それが、出店加速という大きな目標に向けた確かな一歩だと信じています。大きな変革も、日々の小さな気づきと行動の積み重ねによって生まれるものだと、これまでの経験を通じて強く実感してきました。
中長期的には、京都市内の小型店舗を統括するポジションに就くことをめざしています。時代の変化に対応しながら常に進化し続ける店舗として営業し、地域のお客さまに長く支持していただけるお店を作ること。それが私の目標です。そのためにも今は、社内だけに視野を留めることなく、業界全体の動きを把握し、さらには異なる業界からも積極的に学ぶことで、自分の視野をより一層広げていくことが必要だと感じています。
イオンリテール株式会社は、イオングループの中核企業として、常に時代をリードし続ける総合小売業です。挑戦できる環境が整っていることはもちろん、従業員一人ひとりのライフスタイルに沿った人事制度も数多く用意されています。また、お客さまや従業員といった「人」を大切にする組織風土が根づいており、多種多様な価値観を持った従業員がそれぞれの個性を活かしながら働ける会社だと、日々の仕事を通じて実感しています。
これからイオンリテールへの入社を検討されている方に、ぜひ伝えたいことがあります。特に活躍できるのは、常識に捉われず、積極的に挑戦や改革に向けた行動が取れる人だと思います。それは決して大きなことでなくて構いません。「日々の生活の中で小さな疑問を感じ、考え、自分なりの答えを出す」——この繰り返しができる方は、すぐに第一線で活躍できる人材だと確信しています。
変化を恐れず、自分の頭で考え、行動し続けられる方と一緒に働けることを、心から楽しみにしています。ぜひ一緒に、これからのイオンリテールを創っていきましょう。

