「笑顔になってくれるのが好きだった」少女が歩んだ成長の軌跡
小さい頃から、料理やお菓子作りが大好きでした。自分で作ったものを両親に食べてもらい、笑顔になってくれる瞬間がたまらなく嬉しくて。「また作りたい」という気持ちが自然と積み重なっていったんだと思います。そのかたわら、私はもともとかなりの人見知りで、人と話すことがとても苦手な子どもでした。外向きな明るさよりも、キッチンで黙々と手を動かしているほうが落ち着く、そんなタイプだったんです。
その「食への興味」が将来の方向性を決めました。高校生のころには「将来は食に関わる仕事がしたい」という思いが固まっていて、迷わず栄養学部への進学を選びました。大学では管理栄養士(食と健康の専門家として国家資格が必要な職種)の資格取得をめざしながら、食のプロとしての知識を幅広く学んでいきました。
学生時代のターニングポイントになったのは、友人の紹介で始めた飲食店でのアルバイトです。食を通じてお客さまの笑顔が見られる環境で働いてみたいという気持ちがあったこともあり、飛び込んでみました。接客を担当することで、人と話すことへの苦手意識を少しずつ克服していきました。お客さまが笑顔で帰っていく姿を見るたびに、「この仕事、好きかもしれない」と感じるようになっていったのです。
キッチンも任されるようになると、今度は別のおもしろさに気づきました。どの料理をどの順番で作れば一番早くお客さまに提供できるか、常に段取りを考えながら動くことに夢中になっていました。段取りを工夫するたびに提供スピードが上がる感覚が、純粋に楽しかったです。
さらに、新しく入ってきたアルバイトスタッフの指導も担当するようになりました。中でも印象に残っているのが、自分より年上の方に教えるときの難しさです。年下からの指導は受け入れてもらいにくいことも多く、最初は戸惑いました。そこで私が意識するようにしたのは、業務の話だけでなく、日常的な話題でも積極的に話しかけること。まず「話を聞いてもらえる関係性」を築くことが大切だと気づき、それを実践してみました。コミュニケーションをとることが苦手だった自分が、関係性づくりを意識して動けるようになったこと。アルバイトの経験は、人との関わり方を根本から変えてくれた時間だったと思っています。
「全国の人を笑顔にしたい」。店内調理のスイーツが決め手となった就職活動
就職活動では、コンビニかスーパーでスイーツ開発ができる企業を軸に探していました。漠然と「食べ物に関わる仕事がしたい」というわけではなく、「その企業でしかできないことがある」という点を最も大切にしていました。
最初からミニストップ一択だったわけではありません。コンビニやスーパーなど、スイーツ開発に携われそうな企業を幅広く検討していました。その中で考え続けていたのが、「どうすればより多くのお客さまに、自分が作ったもので笑顔になってもらえるか」という問いでした。全国どこにでも店舗があるコンビニという業態が自分の想いに合っていると気づき、次第に候補が絞られていきました。
そこであらためて注目したのが、ミニストップの「店内調理」という強みです。多くのコンビニのスイーツは工場で製造されて店舗に届きますが、ミニストップはソフトクリームをはじめとするスイーツを店舗の厨房で調理・提供しています。コンビニの中でこうした店内調理のスイーツを全国規模で展開できるのはミニストップだけ。この唯一無二の特徴が、私の「作ったもので人を笑顔にしたい」という思いと重なり、大きな魅力として映りました。
ミニストップ自体への入社前のイメージも、ポジティブなものでした。ソフトクリームやポテトなど、店内調理のスイーツやホットスナックがどれもおいしいという印象があり、友人や家族にミニストップの話をすると、決まって「あ、ソフトクリームのところね」と返ってくるほど、そのブランドイメージは広く浸透していました。
入社の決め手のもう一つが、選考の場で出会った社員の方の人柄です。2次面接を担当してくださった方が、とても印象に残っています。他の企業の面接では、圧迫気味だったり、ただ必要事項を確認するだけだったりする面接官の方もいらっしゃいました。でもその方は、私が答えた内容に対してさらに深掘りし、魅力を引き出してくださるような関わり方をしてくれたんです。穏やかな表情とトーンで話しかけてくださったことで、必要以上に緊張することなく、自分らしさをアピールできた感覚がありました。「この人と一緒に働きたい」と素直に思えたことが、最終的な背中を押してくれました。
入社後は、グループ企業全体のオリエンテーションを経て、約2週間の社内研修(座学やオペレーション研修)がありました。その後、約4カ月間の店舗研修を経て、実際の店舗へ配属。店長として約7か月間、発注や廃棄ロス管理、従業員管理といった店舗運営の責任者業務に携わりました。スイーツ開発をめざして入社した私にとって、店舗現場での経験は決して楽ではありませんでしたが、商品がお客さまの手に届くまでの現場を肌で知ることができた、かけがえのない時間だったと今は感じています。
「おいしい」の一言が原動力。ソフトクリーム開発者が語るやりがいと苦労
現在私が所属しているのは、パン・スイーツ商品部のコールドスイーツチームです。チームの中でもソフトクリームの開発を担当しており、フレーバーソフトの味の決定や、「ごほうびソフト」と呼ばれる単品ソフトクリームにトッピングを組み合わせた商品の仕様の検討・決定を行っています。開発業務と並行して、MD(マーチャンダイザー:商品の企画・仕入れ・在庫管理などを担う職種)としての役割も担っており、食材の発注や在庫管理、廃棄処理、商品登録といった業務も日々こなしています。
ソフトクリームの開発でとくに難しいと感じるのは、「万人受け」するフレーバーを選び抜く作業です。ミニストップでは通年、「北海道ミルクソフト」と、もう一種類のフレーバーソフトの2種類を販売しています。ターゲットは20〜30代の女性ですが、ミニストップの主要な客層である40〜50代の男性にも手に取っていただける仕様にする必要があります。見た目の良さを求めつつも、幅広い層に受け入れられるバランスを探るのは、簡単ではありません。
フレーバーのアイデアを出すために、私はカフェやファミレスに足を運んで新商品をこまめにチェックするようにしています。どの食材が市場に多く出回っているか、新たに話題になりそうな食材は何かをアンテナを張って情報収集することが、日常的な習慣になっています。
また、ソフトクリームは1〜2年先の商品を先行して開発するため、自分が手がけた商品がお客さまの元に届くまでには長い時間がかかります。私が開発に携わった商品の発売予定は2026年9月上旬で、まだお客さまの実際の反応を目にできていません。それでも、開発会議でプレゼンした際に「おいしい」と言ってもらえる瞬間は、何よりのやりがいを感じる場面です。
2026年9月発売予定の商品は、これまでのごほうびソフトとはまったく異なる仕様に挑戦しました。原材料の高騰によって本体価格が上昇している状況の中でも、見た目と味の両面でお客さまに満足していただける、思わず笑顔になっていただけるような商品にしたいという思いを込めて開発しています。
入社当初は「こんな商品があったらいいな」という漠然としたアイデアを持つだけでしたが、実際に開発を担当するようになって、店舗でのオペレーションや工場の製造技術まで考慮したうえで仕様を組み立てなければならないことを実感しました。今では「こういう商品をつくりたい」というアイデアが浮かんだとき、どのような仕様にすれば実現できるかを同時に考えられるようになっています。商品部への配属を通じて、アイデアを形にするための視点が着実に育ってきたと感じています。
パフェ・ハロハロへの挑戦。「ミニストップならでは」をもっと深めたい
現在はソフトクリームの開発を担当していますが、今後はパフェやハロハロの開発にも挑戦してみたいと思っています。パフェやハロハロはミニストップならではの看板商品ですし、実はどちらにもソフトクリームが乗っているんです。ソフトクリームの開発を手がけている今だからこそ、「このソフトクリームにはこんな食材が合うだろう」という視点で商品を考えられると思っています。カテゴリーをまたいで開発に関わることで、それぞれの商品がより完成度の高いものになっていくのではないかという期待もあります。
中長期的には、ソフトクリームだけでなく、パフェ・ハロハロ・ドリンクスイーツといった複数のカテゴリーを幅広く担当しながら、専門的な知識をさらに深めていきたいと考えています。一つのカテゴリーを極めることも大切ですが、関連する商品を横断的に理解することで、より立体的な視野で商品づくりができるようになると信じています。それが結果的に、お客さまにとっておいしくて魅力的な商品を届けることにつながると思っています。
これからミニストップへの入社を考えている方に、少しだけお伝えしたいことがあります。ミニストップは、若いうちから責任感のある仕事に挑戦したいという人にとって、本当に魅力的な環境です。私自身、入社1年目の3月には商品部へ異動し、入社3年目の9月には売上規模の大きいソフトクリームの開発を担当するようになりました。就職活動中は「5〜10年は営業を経験してから、商品開発に行けるかもしれない」という企業が多かった中で、こんなにも早くから商品開発の最前線に立てるとは思っていませんでした。
商品ごとに担当者が分かれているので、自分がやりたいことを提案し、実際にチャレンジできる環境が整っています。そして何より、自分が開発した商品を全国のお客さまに食べてもらえるという体験は、コンビニエンスストアならではの醍醐味だと感じています。
この仕事で大切なのは、常に学び続ける姿勢と、変化に柔軟に対応できるマインドだと思います。担当商品のアイデアはすべて自分で考えなければなりません。だからこそ、日頃から情報のアンテナを張り続けることが欠かせません。食べることが好きな人、自分がつくった商品を多くの人に届けたいという想いを持っている人には、ぜひ飛び込んできてほしいと思っています。
