「トキメキを感じるか」が就活の軸。食への情熱が導いたキャリアの第一歩
マルエツは、首都圏に約300店舗を出店している食品スーパーマーケットです。「しあわせいかつ。」をブランドメッセージとして、創業から80年以上、地域に密着したお店づくりを行っており、マルエツのほかに小型のマルエツプチ、高級業態のリンコスと、3つの業態で店舗を展開しています。今後はカスミ、いなげや、イオンフードスタイルと共にUSMH㈱として、グループ経営で更なる発展を目指しています。今回は私がマルエツに入社するまでの経緯についてお話しします。
私が食に興味を持ったきっかけは、高校受験です。受験勉強の合間についついお菓子を食べてしまったり、食欲旺盛で夕食はご飯を3杯食べていたりした結果、気づいたら体重が増えてしまっていたんです。高校に進学してから「このままではいけない」と思いダイエットを決意。無理な食事制限ではなく、健康的な食事の仕方を意識しながら約10キロ痩せることができました。その経験を通じて「食ってすごいな」と感じるようになり、栄養士資格が取得できる健康栄養学科へ進学することを決めました。
大学生活はとにかくハードで、サークル活動に参加する余裕はほとんどありませんでした。それでも、食を学んでいるからこそ食に関わる仕事をしてみたいという気持ちから、輸入食品や食材にこだわりのあるスーパーマーケットでアルバイトを始めました。レジを打ちながら、見たことのない食材やお客さまがカゴに入れた商品を見て「これ、何に使うんだろう?どんな料理を作るんだろう?」とわくわくしていたのを今でも鮮明に覚えています。授業は朝から18時まで週5日、そのあとのアルバイトは23時半まで週3〜4日というスケジュールは、今振り返ると社会人よりもハードだったかもしれません(笑)。それでも食への好奇心が原動力になっていたので、充実した日々を送ることができました。頑張って働いたアルバイト代で、おいしいものを求めて食べに行くことが楽しみとなり、この頃から食の探求が私の趣味になりました。
就職活動は大学2年生の終わりごろから始めました。同じ学科の友人の多くは保育園や学校での栄養士職を志望していたので、栄養士以外の企業情報を自分から取りに行かなければという焦りがあったんです。面接が苦手なこともあって「内定がひとつも取れなかったらどうしよう」という不安もあり、誰よりも早く動かないといけないと思っていました。
就職活動の軸は「食に関わる業界であること」。卸業・メーカー・小売業・飲食業・料理教室の講師など、食に関与するあらゆる業種の会社説明会に一人で参加し、積極的に質問を重ねました。説明会を聞きながら自分が判断していたのは「トキメキを感じるかどうか」です。この会社に入りたいと思えるか、もっと知りたいと感じるか、自分がそこで働く姿を具体的に想像できるか——そのフィーリングで企業を絞り込んでいきました。
大学3年生の冬、将来的には商品開発に携わりたいという気持ちが明確になりました。人と話すことが好きで、アルバイトで接客経験もあったことから、まずは接客の現場でお客さまを直接知ることが大切だと考えました。そして将来的に商品開発へのキャリアアップを目指せる環境があると感じた会社への入社を決めたのです。
「チーズたっぷり牛丼」開店30分で完売!転職を決意した多彩な前職経験
新卒で入社した会社は、1,977店舗を運営する小売業・飲食業の企業でした。入社後まず1年半の研修期間があり、その後に本配属という流れです。研修中はアテンダントとして列車事業本部に半年、自社工場の製造ラインに2ヶ月、社員食堂で栄養士として4ヶ月、そば屋に半年と、まったく異なる業態を次々に経験しました。本配属では入社前から希望していた人気部署である駅弁屋に2年、その後おむすび屋に8ヶ月と、食に関わる現場に携わることができました。
異動のたびに業態がガラリと変わるので、毎回「リセットされる感覚」があったのは正直なところです。でも、そのぶん作業工程のオペレーションや、お客さまが求めているものなど、得るものもたくさんありました。新しい環境に入るたびに意識していたのは、とにかくコミュニケーションを大切にすること。1日で職場の人全員の顔と名前を覚えてしまうのは幼少期からの特技で、仕事のことだけでなくプライベートな話もどんどんするようにしていました。仕事を覚えるときには必ず「なぜその作業をするのか」を質問して理由と結びつけて覚えることで、習得のスピードが上がりましたね。次々に仕事を教わってできることが増えていく日々が、本当に楽しくて仕方なかったです。
印象に残っているエピソードはたくさんありますが、社員食堂時代に自分でレシピを考えて「チーズたっぷり牛丼」を販売したときのことは今でも鮮明に覚えています。販売の直前にチーズが十分に溶けていないことに気づき、最初のお客さまをお待たせしてしまうというハプニングが発生しました。焦りながらも保温照明を活用して、早めに盛り付けてチーズを溶かした状態で提供する方法に切り替えて挽回。結果、開店からわずか30分で完売することができました。
もう一つ、駅弁事業部では紙媒体のマニュアルを電子化するプロジェクトを本部から任されました。アイコンや動画の作成など、項目数は100以上にのぼりました。一人で抱え込むには限界があると判断し、後輩4人に協力をお願いして、支店長とも相談しながら基盤を作り上げました。完成したときの達成感は半端なかったです。こうした経験を経て約4年半が経った頃、結婚を機に退職し夫の故郷である山形へ移ることになりました。
山形での生活は穏やかでしたが、働くことが好きな私には、どこか喪失感と物足りなさがありました。パートではなく会社員として働けば、自分が思い描いたことを実現でき、それに対してきちんと評価を受けられるのに、という思いが頭を離れなかったです。自分で稼いだお金で暮らしたい、キャリアアップを諦めたくない。そんな気持ちが積み重なり、夫と話し合った末に関東へ戻り、転職活動をスタートさせることを決意しました。
課題だらけの店舗が変わった。「やって見せる」育成で生まれたチームの成長
現在私は、マルエツプチの店舗で営業マネジャーを務めています。業務内容は、商品の発注や品出し、レジ対応、スタッフのシフト作成など多岐にわたります。それだけでなく、日々の店舗運営に必要な準備や売場づくり、そして作業効率を上げるために無駄な作業がないかを精査し、その考えをパートナーやクルーに伝え、一緒に実践していくことも営業マネジャーの大切な役割です。
着任当初、正直なところ「課題が多い店舗だな」という印象でした。そこでまず1ヶ月間はじっくりと現場を観察し、気になる点をメモしながらスタッフとのコミュニケーションを丁寧に積み重ねました。どの作業が無駄になっているか、一人ひとりの力量はどうか、そういったことを見極めながらオペレーションの見直しを進めていきました。
私が意識したのは、「この仕事は全員でできるものだ」という考え方です。特定の人だけが担う縦割り分業ではなく、誰もが横断的に対応できる体制を整えたかった。だから口で指示するだけでなく、自分が実際にやって見せることを大切にしました。連絡ノートを活用して周知を図りながら、少しずつ職域拡大(一人ひとりが担当できる業務の幅を広げること)を推進していきました。
なかでも印象深いのは、発注業務にまったく関わっていなかったパートスタッフの変化です。最初は新しい業務への抵抗が強く、落とし込むのにとても苦労しました。そこで私が心がけたのが、必ずフィードバックをすることです。できていないことはどこが課題なのかを具体的に伝え、できていることはしっかり褒める。何も言われないと、自分がうまくできているのかどうか分からないですよね。大学の授業でPDCAサイクル(計画・実行・評価・改善を繰り返すプロセス)を学んで以来、このサイクルを意識し続けてきましたが、育成の場面でもそれは変わりません。
そうして地道に関わり続けた結果、そのスタッフはいまでは「新商品を入れてみたら売れていますね」「競合他社で扱っているので、うちにも導入したいです」「この商品は売れないので別の商品に変えていいですか」と、自ら積極的に提案してくれるようになりました。今では店舗のキーパーソンといえる存在にまで成長してくれています。
また、会社全体で値引きルールの共有が始まる前から、私は独自に値引き一覧表を作成し、スタッフ全員が対応できる体制をつくっていました。先を見越して動くことが、結果として店舗の前年実績達成にもつながったと思っています。
そんな取組みを続ける中で、個人的に魚が人並み以上に好きということもあり、フィッシュ売場の発注には特に力を入れていて、3月に開催された社内の販売コンクールで2位を受賞することができました。取り揃える商品の単価を見直し、コツコツと続けてきた日々の積み重ねが形として評価されたことは、素直にとても嬉しかったです。当たり前のことを当たり前にやり続けることが、案外難しく、でも大切なことだと改めて感じました。
着任から1年が経った今、店舗の雰囲気は大きく変わりました。スタッフが自分の意見を言いやすい環境になり、「こっちの方が効率よくないですか」「売れ行きが悪いのでレイアウトを変えてみました」といった提案を、パートスタッフから自然と受けるようになりました。「マネジャー、これどうしたらいいですか」「次は何をすればいいですか」と頼りにしてもらえることも、日々のやりがいのひとつです。
「ないなら自分でつくりたい」オペレーション改革と女性が輝ける職場へ
入社前は、現場で経験を積んだうえで商品開発に携わりたいと漠然と思っていました。でも実際にマルエツで働き始めてみると、挑戦してみたいことがいくつも出てきたんです。今では、大きく3つの目標を持っています。
1つ目は、オペレーション改革に取り組む部署に行くことです。前職ではマニュアルを作成した経験もあり、作業効率を考えることがもともと好きなんです。「人口減少の中、今変えなければ、将来の現場業務はえげつないことになる」という危機感が正直あって、だからこそ一刻も早くオペレーションを見直し、効率化を進めていかなければならないと思っています。
2つ目は、商品開発への挑戦です。前職での調理経験と栄養士としての知識を掛け合わせて、マルエツのヒット商品を生み出していけたら、こんなにうれしいことはないですよね。お客さまに「これが食べたくてマルエツに来た」と言っていただけるような商品をつくることが夢です。
3つ目は、女性が働きやすい環境づくりです。この思いの背景には、友人の経験があります。3年間不妊治療を続けていた友人は、治療と仕事を両立することの難しさから、職場にも言えないまま悩み、最終的にキャリアを諦めて退職してしまいました。私自身も結婚を機に退職した経験があります。ライフステージの変化によって、女性がまだまだ「諦めなければならない場面」があることを、私はずっともどかしく感じてきました。
育休・産休制度の充実に比べ、不妊治療やUターン制度といった多様なライフステージへのサポートは、まだ社会全体で追いついていないと感じます。この課題は女性だけでなく、いまや男性にとっても非常に重要なテーマです。私たちは、大切な仲間である貴重な人材を、環境の変化を理由に失うわけにはいきません。だからこそ今後は、リモートワークで完結できる業務の切り出しや、一人ひとりのライフスタイルに合わせた柔軟な仕事の提案ができる仕組みを構築したいと考えています。「ないなら自分でつくりたい」という想いを胸に、誰もが諦めずに輝き続けられる環境づくりに本気で挑戦していきたいです。
マルエツの魅力は、多岐にわたる業務があり、自分でも気づかなかった才能を発見できるところです。頑張った分だけ評価され、さまざまなことに挑戦できる環境があります。
私も入社7ヶ月目営業マネジャーとなり、その後、昇進試験にも合格することができました。
また、それを支える働きやすい環境も魅力です。アットホームで相談しやすい雰囲気があり、髪色・ピアスなども自由で、自分らしく働くことができます。私も入社後、一度やってみたかったハイライトに挑戦しました!さらに、サービス業では珍しい連続休暇を取得できる制度もあります。
私は入社2年目ですが、2度韓国旅行へ行き、山形にいた頃に思い描いていた、自分で稼いだお金で楽しめる生活を実現できています。心身ともにリフレッシュし、仕事へのモチベーションにも繋がっています。
最後に、マルエツへの入社を検討されている方は、ぜひ一度にお店に足を運んでみてください。実は私も「名前は聞いたことがあるけど、行ったことがない」という一人でした。関東へ引っ越してきた際、最寄駅にあったマルエツへ行ってみたことがきっかけです。お寿司が好きな私は、魚悦鮨を見た瞬間、「スーパーのお寿司とは思えないくらいおいしそう!」と思い購入。実際に食べてみると想像以上のおいしさで「トキメキ」を感じ、「この会社に入社したい!」と思った理由の一つでもあります。入社した今でも、自分へのご褒美として購入するほどお気に入りの商品です。みなさんにも、自社商品の魅力を実際に見て、手に取っておいしさに「トキメキ」を感じていただけたら嬉しいです。きっと「ここで働いてみたい」と感じてもらえるきっかけの一つになるはずです。
マルエツは仕事とプライベートを両立しながら、自分らしく成長できる会社です。ぜひ一緒にマルエツで働きましょう。みなさんとお会いできる日、そして「トキメキを感じて入社しました!」と声をかけていただける日を楽しみにしています。

