品質保証を横断的に支える、中途入社者ならではの視点
私は品質プロセス革新部QMS推進室第1グループに所属し、アドヴィックスグループ全体の品質保証体系の維持改善に取り組んでいます。
主な業務は、製品の初期管理におけるリスクランク設定会議や節目会議(アドヴィックス社内審議)の運営です。事務局としてアジェンダ作成から会議運営、議事録作成までを担当し、基本ブレーキ製品や制御ブレーキ製品、さらには新規事業の案件まで、幅広い製品の初期管理に横断的に関わっています。また、新規程の問題解決業務として、問い合わせ対応や規程類の整備・改訂にも取り組んでいます。
この仕事で特にやりがいを感じるのは、部署や案件を越えてさまざまな製品の初期管理に携われることです。中途入社でまだ経験は浅いものの、この横断的な環境で日々学びと視野を広げています。
仕事をする上で大切にしているのは、中途入社としての新しい視点を活かすことです。特に事務局業務の効率化や分かりにくい規程の見直しに主体的に取り組むことを意識しています。現在は特別管理特性(製品安全、機能に影響の大きい品質特性)に関する規程の見直しを進めており、規程本文だけでは理解しにくい部分をフロー図で分かりやすく整理し、海外展開向けの教育資料としても活用できるよう改善を進めています。
また、SQDC(安全・品質・納期・コスト)の優先順位を踏まえつつも、コストを軽視せず品質と効率の双方を保てるバランスを重視しています。自分だけでなく使う人の手間も抑える工数削減を意識し、見れば迷わず使える仕組みづくりを心がけています。
造船業界から自動車業界へ、成長を求めた転職の決断
私のキャリアは造船業界からスタートしました。船体ブロックの接合による船体建造から進水、引き渡しまでの一連の工程に携わり、生産計画の立案、工程管理、品質管理など、建造プロセス全体を統括する業務を担当していました。特に印象深いのは、入社1年目で担当した大型タンカーの建造です。国際条約の変更対応やコストダウンにより設備能力が低下するなど、リードタイムが増加する要因がある中、従来船と遜色ない日程で建造できる計画を立案し、現場の方々と協力して遂行できました。私を大きく成長させてくれた経験だと思います。
しかし、前職では人員の都合により業務ローテーションが行えず、担当領域が固定化されてしまう状況でした。新しい業務スキルや他部門の知見を吸収する機会が限られ、成長スピードに物足りなさを感じていました。また、固定業務に慣れすぎることで、業務改善の視点や新しいアプローチを試す機会も少なく、キャリアの広がりに対して課題感を持っていました。
より成長できる環境で新しいスキルを身につけたいと考え、異業種への転職を決意しました。造船業界の少量多品種・受注設計による長期プロジェクト型の生産方式から、自動車業界の大量生産という異なるものづくりに携わりたいという思いから、アドヴィックスを選びました。異業種からのチャレンジには不安もありましたが、選考前の事前面談で仕事内容や求められる役割を詳しく理解でき、ミスマッチがないことを確認できたことが、転職を決断する後押しになりました。
規程管理のギャップを乗り越え、業務効率化へ挑戦する日々
入社後、最初に直面したのはISO9001とIATF16949の違いでした。前職では工場主体の規程管理に慣れていたため、全社統括型の規程管理との考え方のギャップに苦労しました。前職での事業所単位の管理体制を改めて振り返り、IATF16949との運用上の違いを整理することで、少しずつ理解を深めていきました。
その過程で特に印象に残ったのは、アドヴィックスでは全社統一の規程管理が徹底され、規程を軽視することなく厳格に運用する風土が根付いていることでした。IATF特有の品質管理思想が組織に深く浸透していることを実感し、この経験は私の仕事への姿勢を大きく変えました。規程に対する問い合わせが発生しないよう、「誰が読んでも理解して進められる内容か」を客観的に確認する姿勢が身につき、相手目線で考える意識が強まったのです。
現在は節目会議の事務局業務で得た知見を活かし、プロジェクト情報管理システムの改修に取り組んでいます。前職でのプロジェクトマネジメントの中で推進していた現場帳票の省力化の経験が、ここでも活きています。議事録を作成する中で、ブレーキ製品の知識と要点を整理して分かりやすく文書化する力も向上しました。正式リリース前ではありますが、過去の課題を改善し、フィードバックを反映している点が評価され、業務効率化への期待も高まっています。規程運用のギャップに苦労したことをきっかけに、背景を理解しながら最適な運用へ改善する視点を持てるようになりました。
デジタル化を推進し、多様な人材が集う環境へ
短期的には、現在進めているプロジェクト管理のシステム改修に合わせて、アナログな作業のデジタル化に取り組んでいきたいと考えています。年間で発生するプロジェクト数が非常に多いため、関係部署が何度も起票や入力を繰り返している作業を簡素化し、無駄な工数を削減したいのです。作業コストの低減はもちろん、手作業によるミスを減らして業務をより円滑に進められる仕組みを実現することが目標です。
中長期的には、現在の節目会議の事務局として多くのプロジェクトに関わりながら知識を深め、規程の改善に取り組んでいきたいと思っています。特に導入を進めている新規程について、曖昧になっている部分を明確化し、運用しやすい形へ改善していくことを目指しています。
異業種からの転職を考えている方には、ぜひ一歩を踏み出してほしいと思います。まずはエントリーして話をしてみることで、自分に合った働き方や可能性が見えてくるはずです。アドヴィックスには、人命に関わる安全領域で社会に貢献できるやりがいと、若い会社ならではの風通しの良さがあります。前向きな挑戦を歓迎し、若手の意見をしっかり受け止める風土があるため、力を発揮できる環境だと思います。環境を変えて成長したいなら、ぜひアドヴィックスを考えてみてください。異業種からの中途入社者も多くいますので、少しでも興味があれば前向きに挑戦してほしいと思います。
