若手でも活躍できる環境で、組織横断的にデータの新たな活用方法を模索
デジタルソリューション本部は、JR西日本グループのデジタル戦略を実行する部署です。具体的にはWESTERアプリを通じて提供するサービスやモバイルICOCA、JRおでかけネットなどのシステム開発および企画の立案を行っています。その中で私が主に担当しているのは、システムに蓄積されたお客様の鉄道の予約・ご利用データや物品購入データなどを、マーケティング施策に活かせるように分析する業務。リアルとデジタルの両面から個客体験を再構築し、段違いに便利で、お得で、楽しい“WESTER体験”を提供することがミッションです。
たとえば、ICOCAの発行枚数は約2,500万件、SMART ICOCAは97万人の方が利用しており、それらのICOCA定期券の所有者を対象に昨年実施した「ICOCAに+(プラス)」サービスでは、ポイント進呈やスタンプラリーなどさまざまな特典を提供。乗降駅などの利用データを収集し、行動特性を分析しました。また最近では、今年4月に新設されたグループマーケティング推進部と協力し、観光や買い物、宿泊といった各グループ会社が提供するサービスの向上に向けて、データ分析を行っています。
私はまだ入社3年目ですが、若手でもどんどんチャンスを与えてもらえる環境です。上司が「誰が言ったかではなく、何を言ったかが大事」と言っているとおり、社歴に関係なく意見を言うことができ、効果的だと判断された提案は採用してもらえます。そのため若手も裁量の大きな案件を担当できるのが魅力です。
これまでさまざまな案件を担当させてもらいましたが、中でも印象に残っているのが、各グループ会社が保有するデータの活用方法を一から模索したプロジェクトです。グループ会社が個別に保有し、利活用できていなかったデータ。それをどういう目的で分析し、どんな施策につなげるべきか。各グループ会社の担当者と膝を突き合わせてディスカッションしました。そして一部は施策化を実現。JR西日本グループが保有するデータの可能性を、組織横断で追求できたことに大きな意義を感じています。
また、施策化に向けたデータの利活用を推進する一方で、実施した施策の効果検証を行うことも私たちの大切な役目です。PDCAをより効果的に回すため、施策から生まれるデータを確実に収集、分析し、次に活かすことも重要な任務となります。
グループの基盤と新会社ならではの強みを活かして、ニーズに素早く対応する
私は大学時代から統計学やデータ分析を学んでいたので、それらを活かせる仕事をしたいという想いで就活を進めていました。その中で西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本)に入社したのは、コンサルタントのような第三者の立場ではなく、当事者として自社のデータを分析したいと考えたからです。グループ全体で蓄積してきた知見を活かしながら、データを自給自足して成長できる強みは、JR西日本ならではだと感じています。
その強みは、トレイルブレイザーが設立されたことによって、よりスピード感を持って発揮できるようになります。トレイルブレイザーは、JR西日本グループの各事業と一体でデジタル施策の実行支援を行い、データ利活用による事業横断の価値創出を実現するために設立された新会社です。デジタル人財の採用・育成を強化し、グループ内にノウハウを蓄積することで、スピードと柔軟性を圧倒的に高めることを狙いとしています。
トレイルブレイザーに多彩なバックグラウンドを持つデータサイエンティストやデータアナリストの皆さんが新たに加わり、鉄道のデータに関する知見が豊富なJR西日本の分析者と共に、お互いのスキルを掛け合わせていく。そうしてJR西日本とトレイルブレイザーの人財が持つ強みを活かし合うことで、大きなシナジーが発揮されていくはずです。
私自身もトレイルブレイザーの皆さんと一緒に、データ分析を活かしたマーケティング施策で、お客様一人ひとりに合った価値の提供をさらに追求していきたいと考えています。そのため現状では対応できていなかった機械学習の活用にも注力し、予測分析などにも取り組んでいきたい。
また、JR西日本には、センサーなどにより設備を監視し、状態に応じてメンテナンスを行うCBM(※)を担当している部署があります。そこではすでに機械学習やデータマイニングのノウハウが培われているので、マーケティング分野・CBM分野の垣根を超えてそれぞれの知見を活かすことでいっそう精度の高いデータ分析が可能になると期待しています。
そして、データ分析をアジャイルに行うことも、トレイルブレイザーと一緒に取り組みたいことの一つ。お客様のニーズを素早く的確に分析し、それに応じてUIやUXを随時更新することで、ニーズの変化に対応できるようにしたいと考えています。
※ Condition Based Maintenance(状態基準保全)の略。故障を未然に防ぐため、センサーなどにより設備の状態を監視し、状態に応じてメンテナンスを行う保全方法
豊富で多様なデータを分析できるワクワク感を原動力に、チームで成長していく
私が仕事をする上でいつも心がけているのは、好きとか楽しいという気持ちを大切にするということです。モチベーションを持って取り組むのと嫌々取り組むのとでは、創造できる価値は大きく変わるもの。もちろん仕事なのでいつも楽しいというわけではなく、大変な場面もあります。それでもJR西日本グループが保有する、豊富で多様なデータを分析できるやりがいは何物にも代えられません。
鉄道データには、コロナ禍以前には20億人弱を運んでいた利用者のデータや月に1,600万件も利用されるICOCA電子マネーの決済の記録はもちろん、鉄道の設備やシステムから収集されるデータまで膨大にあります。たとえば、駅に設置された7,500台のカメラ画像から駅のセキュリティ向上、お客様の介助などを支援するさまざまな画像認識モデルを開発し実装しています。さらにJR西日本グループが展開するホテルや商業施設、飲食店といった事業においても日々データが蓄積されています。そこからどんな分析が可能で、どんな施策につなげられそうか。考えるだけでいつもワクワクしてきます。
そしてそのワクワクが共鳴する組織風土もJR西日本の魅力であり、トレイルブレイザーにもこの風土が受け継がれていくと思います。
コミュニケーションがとても活発で、チームの一体感があるんです。分析自体は基本的に一人でやりますが、途中で少しでも迷ったら、すぐ周囲に確認し合うというカルチャーが根付いている。そのため自分一人で悩んで解決までに時間を要してしまうということがありません。
たとえばデータ分析には正解がないため、場合によっては仮定を置く必要があります。いろいろある選択肢の中から仮定を決めるプロセスはとても難しいものです。その仮定が間違っているかもしれなくても、責任を持って新しいことにチャレンジする。それができるのも、必ず誰かがサポートしてくれる環境があるからです。
また、ロールモデルとなる先輩がたくさん存在することも特長。とくに私がお手本としているのは、ビジネス的な観点を持ちながら分析される先輩です。その方は、分析後の展開まで綿密に考え、結果を施策に反映することが可能か、他の部署が見たときに理解できる内容かなどを、いつも具体的に描いています。一方でメンバーの作業状況をしっかりと確認しながら業務をアサインするなど、リソースも管理。そうした姿をロールモデルとして、自身の成長につなげていきたいと考えています。
JR西日本グループのアセットを活かして、日本全国に新しい価値の提供を
今後はデータ分析のスペシャリストとして、お客様が喜ぶ新しい価値を自ら創造していくことが目標です。分析手法を増やすだけでなく、データを使いやすく加工する技術も磨いていきたいと考えています。そしてお客様のニーズに対応し続けられるよう、今あるデータを分析するだけでなく、アンテナを高く張り、ニーズの先を読んだ価値の提供ができるようになりたいと思います。
そのために自分自身も一人の個客であるということを忘れずに、サービスを利用する中で得た気づきを大切にしたい。常にお客様の目線に立ち、どういうシステムやソフトウェアがあればより便利で楽しくなるのかを、追求していきたいです。
そうして培ったデータ分析の知見を活かし、将来的にはJR西日本グループにとどまらず、全国のさまざまな企業と協業できればと考えています。
そのためにも、「日本はいつも西から変わる」をビジョンとするトレイルブレイザーと共に、日本全体を変えるようなサービスや価値を生み出したいと思います。
それを実現するために、新しい仲間の力が必要です。
鉄道データを利用して革新的なことに取り組みたいという意欲がある方が、仲間に加わってくれたらうれしいです。私たちが持っていないノウハウや、まだ挑戦したことがない分析手法を、どんどんトレイルブレイザーで発揮していただきたい。それをJR西日本のメンバーが持つ知見と掛け合わせれば、おもしろい化学反応が生まれるはずです。
トレイルブレイザーは、良い意味で発展途上であることが魅力的だと思います。新しいメンバーが主体となって、どのような会社でありたいか、どのように社会に貢献したいかを考え、その意見や技術がトレイルブレイザーを形成していく。そこに私たちも加わり、相乗効果で成長していくことを期待しています。
その結果、JR西日本だけでは成し得なかった、データの分析・活用から始まる人々の快適な暮らしを実現したいと考えています。
トレイルブレイザーには「先駆者」という意味があるとおり、データ分析を通じて新しい世界を実現していく先駆者となれるよう共に挑戦していきたいです。
そして、JR西日本グループが持つ多様なアセットを活かして、トレイルブレイザーと共に高度なデータ分析に一緒にチャレンジできることを楽しみにしています。
※ 記載内容は2023年9月時点のものです
