データの力で人々の生活を豊かにする - JR西日本のポイントサービス改革に挑む
私は現在、TRAILBLAZERのデータコンサルティング事業部でデータサイエンティストとして働いています。主な業務は、JR西日本が提供するポイントサービス『WESTERポイント』の利用促進に関するプロジェクトです。JR西日本の持つアセットとデータを掛け合わせることで、人々の生活をより豊かにすることをめざしています。
具体的には、WESTERポイントを新幹線や在来線のお得なきっぷに交換できるサービスの設計や、利用促進策の提案を行っています。私たちのチームは複数のデータサイエンティストで構成されており、私はその中でリードとして、メンバーのマネジメントや育成も担当しています。日々の業務では、BIツールのTableauを活用して、WESTERポイントのきっぷ交換実績を可視化したダッシュボードを構築・運用しています。
チームでは、多様な業界で培われた経験を持つメンバーたちと共に、データ分析の結果について活発な議論を重ねています。私がとくに大切にしているのは、それぞれの専門性から生まれる多角的な視点やアイデアに、深く耳を傾けることです。他者の意見に対して「傾聴」し、そのコメントの背景にある本質まで理解することを心がけています。そして、それらの貴重な意見を、クライアントの課題解決につながる具体的な提案として形にすることを信念としています。
リモートワークが中心となる現在の環境下でも、週次の1on1ミーティングを通じて、各メンバーの強みや成長ポイントを丁寧に把握するように努めています。メンバー一人ひとりが自信を持って業務に取り組めるようサポートすることはもちろん、成長が必要な領域については具体的なフィードバックや学習機会を提供することも、リーダーとしての重要な役割だと考えています。感謝の心を忘れず、コミュニケーションの機会を大切にすることで、強固なチームワークを築き、プロジェクトを推進していきたいと考えています。
多様な業界でデータ活用に携わり、成長を遂げた軌跡
私は大学院を修了後、最初に製薬メーカーに入社し、医薬品開発の分野でキャリアをスタートさせました。主な業務は、医薬品の承認申請に必要な臨床試験の解析計画や帳票作成でした。また、リアルワールドデータと呼ばれる大規模なデータベースを活用して、市販後の医薬品分析にも携わりました。
その後、より広い視野でデータ活用に挑戦したいと考え、自動車メーカーに転職しました。そこでは全社的なDX推進を担当し、Tableauを使ったダッシュボードの作成やAIの予測モデルの構築・運用など、データサイエンスの幅広い業務に携わることができました。
とくに印象に残っているのは、秘書室のデジタル化とデータ活用のプロジェクトです。当初、デジタルに対して苦手意識を持っていた担当者のかたがたと協働する機会が多くありました。その際、デジタル化を前面に出すのではなく、まずは日々の業務における課題や悩みをじっくりと聞くことを心がけました。時には、デジタル化が最適な解決策ではないケースや、そもそも業務自体の必要性を見直すべきケースもありました。
このような経験を通じて、要望に対して単純に「できる」「できない」と判断するのではなく、その背景にある本質的な課題を理解し、最適な解決策を提案できる視点を養うことができました。担当者のかたがたのマインドが前向きに変化していく様子を目の当たりにし、大きなやりがいを感じました。
業界の変更には確かに不安もありましたが、DXやデータ活用が業界を問わず重要なトレンドとなっている中で、この波に乗ることを決意しました。新しい環境での戸惑いも、上長や同僚に素直に相談し、アドバイスをいただきながら乗り越えることができました。
こうした経験を経て、よりいっそうスピード感を持って分析業務に取り組める環境を求めて、次のステップに進むことを決意しました。
データ分析を通じて見えてきた新たな視座
入社後、印象に深く残っている出来事の一つは、JR西日本さま向けのダッシュボード開発プロジェクトです。要件定義の段階から、「実際のアクションにつながるダッシュボード」を意識して、クライアントと綿密な打ち合わせを重ねていきました。その結果として作成したダッシュボードが、実際の鉄道ポイント商品の設計に活用されていると伺った時は、大きな喜びを感じました。利用者の属性を把握しながら、商品性の設計やプロモーション施策に活用されているということで、自分たちの分析が具体的な価値創造につながっていることを実感できました。
もちろん、すべてが順調だったわけではありません。週次の定例資料作成が打ち合わせ直前までかかってしまうこともありました。この経験から、プロジェクト内での進捗確認をより密に行い、計画的なプロジェクト推進と品質確保に努めるようになりました。
また、分析リードとしての役割を担うようになり、私自身の視野も大きく広がりました。これまでは自分の担当範囲や分析業務に集中しがちでしたが、今ではメンバーのマネジメントにも携わり、チーム全体やプロジェクト、さらにはクライアントのビジネス全体における自分の役割を常に意識するようになっています。個々の分析がどのように全体の目標に貢献するのか、メンバーの成長がチームの成功にどうつながるのかといった、より広い視点で物事を捉えることができるようになりました。
前職で培った統計学やデータサイエンスの知識は、現在の業務でも大いに活かされています。さらに、異なる業界での経験があることで、業界特有の「当たり前」に対して客観的な視点を持ちながら業務を進められているのも、強みの一つだと感じています。これまでの経験と新しい環境での学びが融合することで、より付加価値の高い提案ができるようになってきていると実感しています。
組織の成長を支える次世代リーダーへの道
チームの力を高めていくために、まず短期的な目標として取り組みたいのは、知識共有の仕組みづくりです。TRAILBLAZERのような多様なメンバーが集まるチームでは、一人一人が豊富な知識や経験を持っています。しかし、それらの知見が属人化してしまうことが現在の課題だと感じています。この課題を解決し、チーム全体の力として活かしていくための仕組みを整えていきたいと考えています。
中長期的には、データサイエンス領域における次世代のリーダーを輩出する存在になることをめざしています。そのためには、メンバーが積極的にチャレンジできる環境と、それを周囲が応援・サポートする文化が不可欠です。メンバーの成長が新たな知見を生み、それがさらにチーム全体の「知の循環」として強化されていく。そんな好循環を生み出していきたいと考えています。
当社の大きな特徴として、フルリモート・フルフレックスという柔軟な働き方があります。この環境下では、個々人が自身の仕事に責任を持ち、自律的に業務を進めることが重要です。同時に、プロジェクトや会社のビジョン、具体的な目標を全員が深く理解し、それを「羅針盤」として共有している状態をめざしています。
私たちと一緒に働きたい方に期待するのは、なによりも「社会を豊かにしたい」という強い信念です。モノや情報が溢れ、多様化が進む現代社会において、一人一人が輝ける社会の実現に貢献したいという思いを持つ方と働きたいと考えています。データサイエンティストとしてのスキルはもちろん大切ですが、異なる意見や視点に真摯に耳を傾け、お互いを尊重し合える方、リモートワーク環境でも感謝の気持ちを忘れずコミュニケーションを大切にできる方との出会いを楽しみにしています。
