正しい経理処理で会社の運営を支える
現在、入社9年目の菅原は経理部の税務チームに所属し、法人税の申告を担当しています。
「会社で支払っている税金はさまざまで、給与に関わる所得税は人事部、社用車の自動車税などは総務部が担当しています。私が経理部で担当している法人税とは会社の事業で得た利益に対して発生する税金です」
健全な会社運営のためには、正確な税務申告が常に求められます。
「事業で得た利益といってもその項目は多岐にわたります。それぞれの項目の意味を正しく理解して、納めるべき税額を算出しなければなりません。会社の最終損益にも影響しますので正確さが求められるとても重要な仕事だと自覚しています」
入社当時から経理の仕事に携わり、税務だけでなく、固定資産、原価管理を経験し、経理の知識を豊富に持つ菅原は、何かあれば「菅原さんに聞こう」と後輩からいつも頼りにされる存在です。
「幅広く経理業務を経験してきたこともあって、後輩から質問を受けることも多いです。後輩から会計処理の方法について相談されたときは『どうしたらいいと思う?』ではなく、『こう考えているけど、どう思う?』というように、先輩としての考えを示すことを大切にしています。
自分だけが一方的に理解している状態では、チームとして円滑に業務を回すことができません。回答を順序だてて説明することで同僚の理解も深まり、仕事の質が高まるため、こうしたコミュニケーションは経理においても非常に大事だと考えています」
先輩としてチームを引っ張りながら、経理部全体のレベルアップに貢献しています。
経理として着実にステップアップを重ねた日々
菅原は大学時代に経済学部で経済学と経営学を専攻。会計や経理について深く学んだ経験はなかったため、当社への入社をきっかけに簿記を猛勉強しました。
「面接を通して、働きやすそうな雰囲気だと感じたので当社に入社することを決めました。内定後すぐに経理部への配属が決まったので、少しでも早く仕事に慣れるために、入社前に簿記2級の資格を取りました。簿記の勉強は難しかったですが、数字を通して会社の動きを把握できるところにおもしろさを感じました」
配属後も身につけた簿記の知識をフル活用して、業務への理解を深める努力を続けましたが、最初はたくさんつまずいたと話します。
「簿記の知識を使う場面が多い経理部で、配属された当初は学んだ知識を実務にうまく応用することができませんでした。会議でも専門用語が多く、何を話しているのかまったく理解できないときもありました」
菅原は知識だけで業務ができないことを痛感。日ごろから先輩に話しかけ、一つひとつの処理に対する知識だけでなく、目的や意味まで積極的に学ぶようにしました。
「会議中に出たわからない専門用語はすべてリストアップし、後から自分で調べてその意味を把握することを心がけました。また、業務において不明点があれば、自分なりの考えを示した上で、先輩にアドバイスをもらいながら、処理を進めるようにしていました。丁寧な指導のおかげで、今では自信を持って仕事ができるようになったと思います」
菅原は経理部員として着実にステップアップし、いつしか責任のある仕事も任されるようになりました。
コミュニケーションを通して仕事の質を高める
入社3年目を迎えた2017年、当時大阪市にあった当社の本社を現在の兵庫県伊丹市に移転することが決定。経理部で固定資産関連業務を担当していた菅原は、本社移転プロジェクトの経理部主担当として抜擢されました。
「旧本社の売却と新本社取得手続きの主担当となりました。本社という大きな施設を移転するにあたり、その中にあるすべての資産に対して見積りを取って計上していくことが必要でした。中身を一つひとつ確認しながら会計処理を行っていく、とても根気が必要な業務だったと今でも思います。まさか3年目でそんな大きな仕事を任せてもらえるとは思ってもおらず、とても驚きました」
若手ながらも部内から頼りにされていると感じ、仕事の進め方にも自信がついてきた菅原はリーダーとしてプロジェクトを推進していくこと決意。完遂のために必要な手順は何かを考え、自らチームに働きかけました。
「旧本社から新本社へ移転する資産、新たに取得する資産などオフィスにある机や椅子をはじめ、関連する資産が何百件も存在します。その一つひとつに対して見積り提示を受けながら、それぞれの内容を把握して適切な勘定科目で処理していくことが必要でした。そこでまずは同僚に、些細なことでも良いので対応が必要になりそうな業務を洗い出す協力をお願いしました」
限られた時間の中で、すべての業務を抜け漏れなく処理するために、同僚と密なコミュニケーションを続けたと話します。
「定期的な打合せを重ね、リストの更新や修正などを毎日繰り返しながら業務を分担し進めていきました。業務によっては時間を要するものもあり、チームの協力は不可欠だったと思います。処理すべき項目の判断に迷ったときは相談を重ねながら、すべての中身について間違いのないように精査を進めていきました。
新本社の稼働までにあらゆる仕分けを終えたときは、ほっとしたと共に、同僚と喜びを分かち合ったことを覚えています」
このプロジェクトを通じて菅原は経理部員としてのスキルが向上しただけでなく、主体的にチームを引っ張ることができるようになりました。
「最初は『なぜ、わたしが……』という気持ちもありましたが、今では担当できて良かったと思っています。本社に必要なすべての資産の内容と意味を把握できたことはもちろん、知識や処理のテクニックだけでなく、チームの協力体制を築くための手段も習得できたと思います」
2年後、原価管理担当となった菅原は工場経理を経験。そこでは工場全体の経費計算や工場で生産されるタイヤの原価計算といった実務だけでなく、コミュニケーションにおいて相手の目線に立つことの大切さも学ぶことができました。
「本社経理として各生産拠点の経理担当とやり取りはあったものの、現場での業務状況がわからず無理な依頼をしていたことがあったと思います。工場経理での経験を通じて現場のスケジュール感をつかむことができるようになったと共に、相手の業務都合を考慮したコミュニケーションにより、円滑に仕事を進められるようになったと実感しています」
本社経理に戻った後も、菅原は各拠点と定期的に連絡を取り合うことで、さまざまな視点での考え方や専門知識を身につけ、自身のさらなる成長につなげていきました。
将来につなげる仕事のバトンパス
これまでに得た知識とノウハウを生かし、菅原はTOYO TIREを支える将来の経理部員に向けて、仕事のバトンを渡す準備を進めています。
「これから経理を担当しようという社員にとって、業務をより理解しやすい状態に整えておくことを意識して仕事をしています。将来の担当者が確認する際に各業務一覧が明確にわかるようなリストを整備したり、業務における苦労のポイントや注意点を細かに残したりするなど、引き継ぐ相手の目線に立って経理の仕事を整理しています」
さらに、新入社員時代に先輩の指導から学んだ教え方を生かし、後輩への指導も行っています。
「後輩が将来自信を持って業務ができるように普段から目配りと丁寧なフォローを大切にしています。質問されたらそれぞれの業務に対する目的や意味などが説明できるようにすると共に、後輩の考えを聞き、相手の目線に立ってフィードバックすることで、『どうすべきか』を自身でも考えるように促しています。後輩たちには将来の経理部をしっかりと支えてもらいたいですね」
菅原は、多角的な視野を持つために、将来的には新たなフィールドへの挑戦をしてみたいと話します。
「経理の業務を通じて他部門やグループ会社の仕事を知ることができたので、実際に部門を越えた異動やグループ会社への出向などをしてみたいと思っています。新しい視点から経理の仕事を俯瞰してみたいと共に、他の部署や出向先での経験を積んで、いつか経理部に戻ったときには、チームをもっと引っ張って行けるような存在になりたいと思っています」
※ 記載内容は2023年7月時点のものです
