自分の視野を広げたいー入社7年目で異動を決断
大学・大学院で化学を学び、研究に打ち込む日々を過ごしていました。就職活動では、これまで学んできた専攻知識を生かせる業界として、化学業界や自動車関連業界を中心に企業研究を進めるなかで、タイヤという商品に興味を持つようになりました。タイヤは黒くて丸く、一見シンプルに見えますが、自動車の安全で快適な走行を支える多くの技術が詰まっていることを知り、その奥深さに強く惹かれたんです。さらに、海外展開、新技術の開発に積極的に挑戦する企業姿勢にも魅力を感じ、TOYO TIREへの入社を決めました。
入社後は知的財産部に配属となり、タイヤのトレッドパターンや内部構造、その他新技術に関する特許や意匠の出願・権利化業務に携わりました。社内の技術部門や社外の弁理士と連携しながら、技術部門から提案された技術的なアイデアや改良点の内容や効果、価値を把握して適切に権利化することで、会社の技術という資産を守る役割です。最初は専門用語や技術の内容に戸惑うこともありましたが、業務を重ねるうちに技術の特長をつかめるようになり、知的財産の保護が企業価値を支える重要な仕事であることを実感するようになりました。
一方で、技術の重要性を実感すればするほど、それが企業の業績や成長にどう結び付くのかという視点にも関心を抱くようになり、より広い視野で事業や経営に関わる業務へ挑戦したいという思いが芽生えました。そこで経営戦略本部への異動を希望したところ、ちょうど技術に明るい人材を求めていたIR部から声をかけていただき、2023年に異動が実現しました。全く異なる領域へのチャレンジに不安もありましたが、今ではその決断が自身の視野を大きく広げ、成長の糧になったと強く実感しています。
知識の積み重ねに励む日々―IR業務の基礎を固める
IR部は、機関投資家や証券アナリストなど株式市場の関係者に向けて、当社の経営方針や財務状況、中長期的な成長戦略などの情報を発信する「広報の役割」と、市場から寄せられた意見や評価を受け止める「広聴の役割」を担っています。業務は、四半期ごとの決算説明会の運営や個別面談の対応、IRサイトの管理など多岐にわたります。いずれも会社を代表して外部と向き合う重要な仕事であり、正確さはもちろん、相手の視点に立った丁寧な説明や、専門知識に基づくコミュニケーションが求められます。こうした取り組みを通じて、株式市場における当社への理解と信頼を高め、企業価値の適正評価につなげていくことがIR部のミッションです。
異動当初は、IR業務で使われる専門用語や財務に関する知識が不足しており、戸惑うことも多くありました。まずは基礎固めとして、過去の決算説明資料や投資家向けの資料を繰り返し読み込み、当社がどのような経営方針で事業を進めてきたのか、数字の背景にあるストーリーを自分なりに整理して理解を深めるよう努めました。また、投資家との面談にも同席しながら、上司がどのように相手の関心をくみ取り、的確に対応しているのかを間近で学びました。実際のやりとりを通じて、会話の順序や表現の工夫を吸収し、面談の録音を繰り返し聞くことで、細かなニュアンスまで自分の中に落とし込んでいきました。
こうした経験を重ねる中で、社外向けの資料作成や面談時のサポートを任される機会も徐々に増え、自分の役割を少しずつ広げていくことができたと感じています。
IRに携わるなかで見えてきた自分の進む道。
IR部に異動して約1年が経過した頃、部門長から「投資家との面談でメインスピーカーを務めてみないか」と声をかけていただきました。金融業界のプロフェッショナルの方々に会社の説明をするという責任の重さを強く感じていたため、その話をいただいた時は自分に務まるのか非常に不安でした。そこで、部門長と模擬面談を行ない、話し方の細かなニュアンスに至るまで丁寧なアドバイスをいただきました。初めてメインで説明を担当した日は非常に緊張しましたが、準備が功を奏し、無事に終えることができました。面談後の安堵感と達成感は今でも鮮明に覚えています。
この経験をきっかけに、資料を理解するだけでなく、「どう伝えればわかりやすいか」を意識するようになりました。まだ経験は浅いですが、一歩ずつ着実に成長している実感があります。部署の皆さんが自分の挑戦を受け止め、後押ししてくれる環境に、心から感謝しています。
IR部の仕事は経営層と密接に関わる機会が多く、会社がどのように意思決定を行ない、どの方向に進んでいるのかを間近で感じられる貴重なポジションだと思います。会社全体の動きを幅広く理解する力が必要で、異動を希望した際に抱いていた「より広い視野を持つ」という思いを実践できつつあり、日々やりがいを感じています。今後は、投資家の方々に当社への理解と信頼をさらに深めていただけるよう様々な取り組みを進めていきたいです。
TOYO TIREの推しポイントは?
TOYO TIREには、社員一人ひとりの「やってみたい」「挑戦したい」という気持ちを後押ししてくれる風土があると思います。私も異動を希望したことで、知的財産部からIR部へとキャリアの幅を広げることができました。手を挙げればチャンスを与えてもらえる環境があり、その挑戦をしっかり後押ししてくれる会社だと感じています。
