国内外約30拠点のカーボンニュートラルを推進。「人の心を動かす」取り組みを大切に
カーボンニュートラル社会の実現に向け、金属分野における大胆な+(Plus)の創出に取り組んでいるメタル+(Plus)本部。千葉はその取り組みを支えるメタル+(Plus)企画部の戦略企画グループに所属しています。
「私のチームは、年代もバックグラウンドも異なる複数人のメンバーで構成されています。その中で私が担当しているのは、カーボンニュートラルの推進業務です。国内外にある約30拠点のScope1(自社が直接排出する温室効果ガス)と、Scope2(自社が間接的に排出する温室効果ガス)に関する排出量の実績管理に取り組んでいます。
こうした取り組みの先に見据えているのは、2030年までに2019年比で排出量を50%削減するという目標です。目標の達成に向けて各拠点に毎年の削減計画を作成してもらい、進捗状況を把握しながら改善が必要な拠点の施策を検討しています。
また、サステナビリティに関する情報開示も重要な業務です。ステークホルダーからの要望を受け、数年前から情報開示を始めました。温室効果ガスの排出量だけでなく、水資源の使用状況や生態系への影響、産業廃棄物の適切な処理、土壌汚染の防止など、自然環境に配慮した事業運営について各拠点の情報を収集しています」
カーボンニュートラルに関する幅広い業務を担当している千葉。仕事をする上で大切にしていることが2つあります。
「1つは外向きの視点で、自分のやることがどれだけ人の心を動かせているかを意識することです。数字で結果を出すことも重要ですが、それだけでは人の心は動かせないと考えています。本当に誰かの心に届き、行動変容につながる取り組みができているか。それを自分に問いかけることを大切にしています。
もう1つ内向きの視点で大切にしているのは、一生成長し続けるということです。カーボンニュートラルは制度や規制が都度更新され、状況は絶えず変化していきます。そのため常に最新の情報をキャッチアップしながら、日々成長し続ける姿勢を持つようにしています」
高校生のときに芽生えた未来への想い。ビジネスを通じ、豊かな社会へと変えるために
未来の子どもたちに豊かな社会を残したい──千葉がそうした想いを抱くようになったのは、高校生の時の経験がきっかけでした。
「学校の教育課程でカンボジアに行く機会がありました。そこで初めて目の当たりにしたのは、厳しい環境下で暮らしている子どもたちの姿です。それを機に、子どもたちの未来のために自分にできることは何かを考えるようになりました。
短期的な支援では社会は変えられない、豊かな社会に変えるにはビジネスで継続的に資金を生み出す仕組みをつくる必要がある。そう考えて大学は商学部を選び、ビジネスやマーケティングについて学びました」
そして千葉は、ビジネスを通じて社会を豊かにできること、また多種多様な人と関わりながら成長できることを軸に就職活動を実施。その中で出会ったのが、豊田通商でした。
「豊田通商は、『未来の子どもたちに、より良い地球を届ける』というスローガンを掲げ、地球環境に配慮したビジネスを展開しています。単に営利を求めるのではなく、人や社会の役に立つことを追求する姿勢に大きな魅力を感じました。
また、豊田通商は金属部隊がメインで関わるモビリティ以外にも、再エネ、アフリカといった幅広い分野で事業を展開しており、グループ会社を含めると世界中に約7万人もの社員がいます。そうした環境も、さまざまな人との関わりを通じて成長したいという私の想いと合致していました。
その上で最終的な決め手となったのは、面接で出会った社員の方々の人柄です。自分のロールモデルにしたい、こういう仲間たちと共に働きたいと強く思い、入社を決めました」
2023年に入社した千葉は、当時の金属本部金属企画部に配属。希望の通り、カーボンニュートラルの推進業務に携わることになります。
「入社1年目はOJTの先輩と2人でチームを組みながら、カーボンニュートラルの推進業務に従事しました。2年目からはチームリーダーに近い役割を担い、サステナビリティの情報開示にも携わるように。
そして3年目となる現在は、これらに加えて対外広報、本部内の会議運営、イベント設計などにも従事するなど、年々業務の幅が広がっています」
カーボンニュートラルの事例を紹介する勉強会を開催。参加者の意識が変わるきっかけに
社内のカーボンニュートラルを推進するため、戦略企画グループ主催の勉強会を昨年度に計4回実施。その中で千葉は、新しい取り組みに挑戦しました。
「これまでも勉強会は定期的に開催されていたのですが、従来の目的は基礎知識の醸成でした。そうした中、勉強会に関するアンケートで多いと感じたのが『実際に本部がどういう取り組みを行っているのかがわからない』という声です。
そこで、事例の紹介ができないかと上司に相談してみたところ、『やってみよう』と背中を押してもらい、新たな取り組みとして実現できることになりました」
従来の勉強会とは趣向を変え、前半は知識の醸成を中心としつつ、後半は本部内で実際に行われているカーボンニュートラルの活動事例を紹介する内容に変更。年度内最後の勉強会では、構成から資料づくり、当日の進行まで、すべてを千葉が担当しました。
「勉強会には約70人の社員が参加してくれました。構成としては、カーボンニュートラルに関する世界の現状や法規制について私が説明した後、営業部と加工事業体から活動事例を紹介してもらうという1時間の内容です。
事前に打ち合わせを重ねて準備をした甲斐があり、アンケートでは『自分が今後やるべきことが明確になった』『活動のための具体的なプロセスが理解できた』など、私たちの想いが伝わったと感じる声が多く寄せられました」
自らやりたいことを見つけて提案し、形にしてきた千葉。ほかにも得意のイラストを活かした情報発信に挑戦しました。
「メタル+(Plus)本部の中国加工事業体を訪問した際に、現地スタッフと対話する中で芽生えたのが、現地のこれまでの取り組みをわかりやすく紹介できないかという想いです。
そこで約20年の歩みを1枚のイラストにしてまとめることに。完成したイラストを見せると現地の駐在員やナショナルスタッフの方々がとても喜んでくれました。
また、豊田通商には、1年を通じて会社への貢献度が高かった組織や社員を表彰する『Be the Right ONE アワード』という制度があります。24年度に新設されたCN(カーボンニュートラル)賞で当該の中国加工事業体が最優秀賞を受賞し、表彰式でも私が制作したイラストを紹介してくれました。
上司と相談する中で、少し硬い金属業界のイメージを柔らかいイラストで表現するアイデアが生まれたのですが、若手の試みを積極的に受け入れてくれる環境があったから実現できたと感じています」
豊田通商だから描ける未来の実現に向けて。幅広い事業領域を活かし、新たな挑戦を
カーボンニュートラルの実現に向け、勉強会の開催やイラストでの情報発信などを通じて取り組みを推進している千葉。自分らしさを発揮できる現在の業務に、やりがいを感じています。
「自分が取った行動によって誰かが喜んでくれて、次のアクションを起こすきっかけがつくれた時にやりがいを感じます。今回のイラストの件では、カーボンニュートラルの推進に向けてさらに頑張る気持ちが湧いたと、現地のメンバーから感謝されました。
人の心を動かし、行動変容につなげることは決して容易ではありませんが、自分にできることを今後も追求していきたいと思います」
入社して3年目を迎える中で、千葉は次の目標を見据えています。
「まず目の前の業務に懸命に取り組むことはもちろんですが、新しい領域にも積極的に挑戦していきたいと考えています。長期的な視点では、カーボンニュートラルやサステナビリティの領域で築いた知見を活かしつつ、豊田通商だからできる新たな仕事にチャレンジすることが目標です。
具体的には、加工事業体が推進するカーボンニュートラルの取り組みに直接関わりたいと考えています。世界各地の加工事業体を訪問して現地のメンバーに課題をヒアリングし、その解決に向けて寄り添いながら活動が展開できれば理想的ですね」
金属分野にとどまらず幅広い事業領域があるからこそ、さまざまな業務に挑戦できる。それが豊田通商の魅力の1つだと、千葉は話します。
「当社にはさまざまな魅力があると感じますが、何よりワクワクするのは、自分が想像していなかった興味深い仕事に携われることです。自分がやりたいことを発信すれば、さまざまな形でそれが実現できるチャンスが広がっていると思います。
また、発信したアイデアに対して、多角的な視点からアドバイスがもらえるのも豊田通商ならではの魅力です。私が思う当社の財産は『人』なので、多様な価値観に触れながら仕事をしたいと考えている方が当社に向いていると感じます。人との関わりを大切にできる方が、仲間として参加してくださるのを楽しみにしています」
※ 記載内容は2025年4月時点のものです

