経験者と初心者をまとめたサークル運営から学んだ、挑戦する企業への想い
学生時代に最も力を注いだのは、テニスサークルのキャプテンとして組織をまとめることでした。経験者と初心者が混在するサークルで、どうすればメンバーがテニスを楽しめるのか。日々その答えを探しながら運営に取り組んできました。
サークル活動では、それぞれのメンバーが楽しめる環境づくりに力を注ぎました。試合では経験者トーナメントと初心者トーナメントを分けて開催し、それぞれのレベルに合った楽しみ方を提供。一方で、合宿の団体戦ではあえて経験者と初心者をペアにし、交流を深める機会を設けました。人数が多く、求めるものが異なる中で、日頃の練習だけでなく合宿やBBQなど多彩なイベントを企画し、最大限メンバーの期待に応えられるよう工夫しました。とくに印象に残っているのは、講義や研究が忙しくサークルを続けるか迷っていた後輩への対応です。無理なく参加できる方法を提案し、幹部メンバーと協力して講義内容を教えることで、楽しんでサークルを続けてもらうことができました。こうした経験を通じて、調整力やコミュニケーション力を磨くことができたと感じています。
就職活動では、人々の生活に役立つモノづくりに携わる企業を軸に企業選びを行いました。そのきっかけは、大学在学中に広島県で西日本豪雨を経験したことです。食料や物資の供給が滞り、停電や土砂災害により大学に来られない学生が多くいました。その状況を目の当たりにし、「ものづくりによって解決できることがあるのではないか」と強く感じました。この体験を通じて、社会課題に対して技術や製品で貢献する重要性を実感し、ものづくりに注力したいという想いが一層強まりました。
会社選びでは、常に新しいことに挑戦している企業であること、そしてより多くの知識と経験を得られる多事業展開をしている企業であることを重視しました。
この会社には、世界トップクラスの製品を複数持つ、技術力の高い企業という印象を持っていました。複数の事業部を展開し、幅広い分野で人々の生活に貢献している点にも大きな魅力を感じています。
とくに印象的だったのは、リクルーターとしてお会いしたOBの方から、エンジン事業部で新しくターボチャージャーの生産に挑戦しているという話を伺ったときです。これまで扱ってこなかった製品にも積極的にチャレンジする姿勢に、強く惹かれました。
他社のインターンや説明会にも参加しましたが、この会社の社員の方々が最も明るく、チャレンジ精神を持って業務に取り組んでいると感じました。私自身も、この雰囲気の中で高い志を持ち、さまざまなことに挑戦していきたいと考え、入社を決意しました。
多様な研修と配属、そして知った生産技術職の奥深さ
入社後は、まず社会人の基礎を学ぶ新入社員研修からスタートしました。そこでビジネスマナーや会社の理念を学んだ後、実際にモノづくりの第一線で働く工場実習を経験しました。この工場実習では、実際に体を動かして作業を行う中で、導入した設備やラインの出来によって作業者にとって優しい環境にもなれば、その逆にもなることを実感しました。現場で働く方々の目線に立って設備を考える重要性を、身をもって理解できた貴重な経験でした。その後、大学で学んだ内容を広くおさらいする技術職研修、さらに図面読解やCAD操作を学ぶ生産技術研修と続きました。これらの研修を通じて、技術者として必要な基礎知識を体系的に身につけることができました。そして現在は、自動車事業部の生産技術部に配属され、塗装工程の設備調達に携わっています。
配属当初は、自分の考えた仕様で本当にうまくいくのか不安でした。しかし、会社には多くの有識者がいるため、こまめに相談し意見を取り入れることで、なんとか業務を遂行することができました。実際に働いてみて感じたのは、生産技術職は学生時代と比べて本当に幅広い知識が求められるということです。技術的な知識だけでなく、安全、固定資産管理、法規、予算管理など、学ばなければならないことは想像以上に多岐にわたります。
また、生産技術職は非常に多くの方と連携しながら進める仕事だと実感しました。デスクワーク中心ではなく、現場に足を運ぶことでしか分からないことも多く、現場確認の重要性を強く感じています。時には社内だけでなく、社外のメーカーの方とも積極的にコミュニケーションを取り、自分が理解できるまで質問や相談を重ねました。
入社前に思い描いていたイメージとは異なる部分もありましたが、それは良い意味でのギャップでした。生産技術職の奥深さを知り、今ではその幅広さにやりがいを感じています。
ロボット更新リーダーとして駆け抜けた日々と、仕事を通じて得た成長
現在、私は自動車事業部の生産技術部で、塗装ロボットの更新業務に携わっています。部署のミッションは、塗装ロボットの老朽更新と競争力確保のための新アイテム導入です。私はロボット更新リーダーとして、これまでの経験を活かしながら、更新計画の作成から仕様決定、稟議作成に向けた導入効果の検討、さらに設備発注まで、一連の業務を担当しています。来年から塗装ロボット更新工事が始まるため、現在は事前準備の真っ只中です。また、新入社員のOJT担当として、日々の業務を共に行いながら、生産技術としての働き方を教える役割も担っています。
この仕事で最もやりがいを感じたのは、工場にこれまで導入実績のない新工法を取り入れた塗装ロボットの導入を実現したことです。この工法は、従来と比較して塗着効率の向上、エアー消費量の低減、さらに塗料ダストによる汚れの低減による清掃工数の削減など、多くのメリットがあります。新しいものを導入する際には、導入メリットや安全性、運用方法を総合的に判断する必要があり、そのために他工場へのベンチマークも行いました。自分で考えていた設備仕様と、実際に見学した設備仕様が異なり、新たな気づきが得られたことは非常に印象的でした。そして、実際に稼働する設備を目にしたときには、大きな達成感とやりがいを感じました。新しい技術を取り入れる挑戦は容易ではありませんが、リーダーとして責任を持ち、チームと共に課題を乗り越える過程に大きなやりがいを感じています。今後も、現場の改善と技術革新を通じて、より高い品質と効率を追求し続けたいと考えています。
一方で、配属当初は苦労の連続でした。ロボット更新の仕様検討にあたり、多くの人の意見を聞く必要があり、対立する意見が出た際に折り合いをつけることが非常に難しかったのです。私が心がけたのは、部署間で譲れないポイントを把握し、その核心を押さえることで、両者に納得していただける解決策を考えることでした。
こうした経験を通じて、学生時代と比べて自分が大きく成長したと感じています。とくに、計画作成能力の向上です。一つの業務が終わらないと次に進めないことが多く、遅れが計画全体に影響するため、日程を立てて進捗を管理し、遅延を防ぐ工夫を重ねてきました。また、担当者として確実に業務を遂行するという責任感も、学生時代より強く持つようになりました。
さらに、入社前は「自分の頑張り次第で仕事は遂行できる」と考えていましたが、実際には多くの方の協力があってこそ仕事が進むことを学びました。日ごろからコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことの大切さを実感し、この気づきは私の仕事への向き合い方を大きく変えてくれました。
工場全体への視野とチャレンジ精神を持つ仲間と共に
短期的な目標としては、現在進行中のロボット更新業務を、リーダーとして問題なく完遂させることを掲げています。そのため、計画の進捗確認とタスクの漏れがないかの確認を徹底しています。また、突発的な計画変更に備え、バックアップ案を日頃から考えておくことをとくに重視しています。リーダーとして、担当者に任せるべき点と自分が直接対応すべき点を見極めながら、日程計画に対して本当のデッドラインを意識し、可能な限り担当者に挑戦させ、必要に応じてサポートすることを心がけています。
中長期的にはこれまでロボット工程を中心に業務を行ってきましたが、今後は塗装工場全体に携われるよう、より広い知見や経験を積んでいきたいと考えています。具体的には、空調設備、コンベア搬送装置、乾燥炉、前処理電着設備に関する知識を身に付けたいと思っています。また、より多くのメンバーを率いるリーダーとなれるよう、マネジメント能力を鍛えることも目標です。 5年後、10年後には、部署のリーダーとして、よりよい工場づくりやものづくりを実現するため、積極的に新しい設備の導入やプロジェクトの企画に挑戦していきたいと考えています。
弊社の大きな魅力は、自分が「チャレンジしたい」と思ったことに対して、背中を押してくれる風土があることです。「こういうことをしてみたいけれど、できない」という悩みがあっても、よりよいものづくりを実現するために、一緒に挑戦できる環境があります。大規模な取り組みでは多くの人と関わる機会があるため、積極的にコミュニケーションを取れる人が活躍できる職場です。
さらに、自分の足で会社の課題を見つけ、解決に向けて行動できるチャレンジ精神を持つ人を歓迎します。新しいことに挑戦したい人、課題に直面した際に諦めず立ち向かえる人が、この会社で活躍できると確信しています。新しいことに挑戦するためには、新しい知見や考え方が必要になるため、自動車業界に限らず、さまざまな職場で経験を積んできた方も大歓迎です。一緒に、よりよいものづくりの現場をつくっていきましょう。

