請求書をカードで支払う新たな決済インフラ。「支払革命」が切り拓く市場の可能性
クレジットカード事業や交通系電子マネーの推進など、約30年にわたり決済・金融領域の最前線でキャリアを重ねてきた板橋 哲也。2025年4月の入社以来、インテグレイテッドサービス企画本部(以下、IS本部)で、新たな事業創出に挑んでいます。
IS本部は、既存の決済インフラ事業にとどまらず、データの利活用や新たなサービス開発を通じて、TMNの未来の収益基盤を築く役割を担っています。エンジニアや営業、企画など、多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが集い、一人ひとりが高い専門性を生かしてミッションを推進しています。
この部署で板橋が中心となって立ち上げたのが、同社として初の企業間の決済領域への本格的な取り組みとなる請求書カード払いサービス「支払革命」です。
「『支払革命』は、企業間の取引において受け取った請求書をクレジットカードで支払える(請求書カード払い)サービスです。たとえば建設業やリフォーム業などでは、資材の仕入れ代金を先払いで請求される一方で、施主さまからの入金は工事完了後になるというタイムラグが生じます。
この資金繰りの悩みを解決するのが本サービスです。買い手企業は支払いを最大で約2カ月繰り延べることができ、柔軟な資金運用が可能になります」
現在、急速に市場が拡大しているこの領域において、板橋は事業構想からパートナー選び、規約の策定や顧客開拓に至るまで、文字通りゼロからビジネスを形作ってきました。そうしたゼロからの立ち上げでありながらも、短期間でのリリースを果たし、初月から売上を記録するなど着実なスタートを切っています。
「私が考える『支払革命』とは、単に決済方法の選択肢を増やすことではありません。資金繰りの負担を軽減することで、中小企業をはじめとする企業活動を足元から支え、挑戦しやすい環境をつくることです。私はこのサービスを『TMNの支払革命』ではなく、『支払革命のTMN』と呼ばれるまでに育て上げ、会社を代表する看板事業にしたいと考えています」
過去の延長線上にあるキャリアを脱却。TMNの持つアグレッシブな挑戦風土への共感
新卒で入社したクレジットカード会社で15年間、加盟店営業や海外での新規発行プロジェクト、電子マネーの推進などに携わった板橋。その後、鉄道会社へ転職し、17年間にわたり交通系ICカードの導入支援や全国相互利用のシステム設計、そのグループ会社のクレジットカード会社での即時発行サービスの立ち上げなど、数々のビッグプロジェクトを動かしてきました。
長年のキャリアの中でマネジメント領域の要職を務めてきた板橋ですが、年齢を重ねるにつれて感じていたのは「もっと自分自身が現場で動き、新しいものを生み出したい」という純粋な想いでした。
「前職では組織を率いる立場としてマネジメント業務を中心に行っていましたが、設定された枠組みの中で落ち着いてしまう自分にどこか物足りなさを感じていました。これまでの経験に甘んじることなく、自分の力で一からプロジェクトを動かしたい。そう考えていたときに思い浮かんだのが、以前から仕事を通じて関わりのあったTMNでした。
TMNには、時代の変化に先駆けて新しい領域へと果敢に飛び込むアグレッシブな文化がありました。とくに印象的だったのが、社長の存在です。業務の中で社長宛にメールを送っても素早く的確なフィードバックが戻ってくることから、社長自身も現場に深く関わっていることを実感していました。上場企業でありながら、ベンチャーらしさも感じられるところに惹かれたのです」
過去の延長線上にあるキャリアに収まるのではなく、自発的に動いて手触り感のある仕事ができる環境であると感じた板橋は、TMNの採用ポータルから直接応募することを決意します。
「自分の限界を勝手に決めず、やりたいことに向かって主体的に動き続けたいという気持ちがありました。今思えば、そこには父の影響もあったかもしれません。
私の父は教員として校長まで務めて60歳で定年退職した後、自分の意思で未経験の農業に飛び込み、地域のために活躍しています。誰かに与えられたキャリアを歩むのではなく、自分の意思で未来を選び取っていきたいという思いが、TMNへの転職を後押ししてくれました」
入社後、さっそく任されたのが企業間決済事業の立ち上げでした。決済のプロとして培ってきた知見と実行力を武器に、板橋の新たな挑戦が始まります。
コストとスピードの両立を果たした開発の舞台裏。社内を巻き込んで生み出した一体感
入社直後に打診された「支払革命」の立ち上げは、すべてが手探りのスタートで、時には心が折れそうになることもあったと言います。当初は自社による開発も検討されましたが、膨大なコストと期間が必要となることが判明。板橋は新規事業のリスクを最小限に抑えつつ、早期の立ち上げと利益化を実現するため、他社プラットフォームを活用した方式を選択します。市場調査から提携交渉、契約実務までを自ら精力的に進め、構想からわずか1年足らずでのリリースを実現しました。
一見、一人で走ってきたプロジェクトのように見えますが、板橋は「必要な場面では、積極的に支えてくれる仲間がいた」と語ります。そして事業を成功させるためには、なによりも社内メンバーの理解と一体感が不可欠であると考え、社内向けの説明会やPR施策を自ら企画しました。
「新サービスを会社全体で応援してもらうために、社内説明会をニュース番組仕立てで生配信するという取り組みを行いました。同僚にキャスター役を務めてもらい、プロモーション動画も作成しました。動画には多くの社員に出演してもらったのですが、連日の撮影も含め、自分が苦手なクリエイティブの分野を仲間が心を込めてサポートしてくれました。
これらの取り組みを通して、会社全体に『支払革命』の認知が広がり、社内のメンバーから『こんな取引先を紹介します』『こんな人がいますが、会ってみますか?』などと話が広がっていったのも、手応えがありました。結果として、役割や部署の垣根を越えて、会社全体に素晴らしい一体感が生まれたことは、とても嬉しく思いました」
そのほかにも広報のメンバーにホームページ制作をサポートしてもらったり、法務のメンバーに契約面を支えてもらったり、要所要所でプロフェッショナルの力を借りて成し遂げたという板橋。役割や部署の垣根を越えてサポートしてくれる仲間の存在が、大きな支えになったと振り返ります。
「新規事業の立ち上げは、答えのないダンジョンを進むようなものです。予期せぬ壁や課題が次々と現れますが、自分のアイデアと周囲の知見を使って突破していくプロセスには、格別のおもしろさがあります。『支払革命』の立ち上げ時もまだ宣伝もほとんどしていない頃から引き合いをいただくなど偶然の巡り合わせが多々あり、想像を超える展開にとてもワクワクしました。
そしてTMNには、現場で主体的に動く人間を尊重し、必要な時には全力で助けてくれるカルチャーがあります。一人ひとりが責任を持って手綱を握りながらも、チームとして支え合えるこの環境だからこそ、最後まで走り抜くことができました」
自分でやりたいことを決めて切り拓く喜び。自由と責任が共存するTMNでのキャリア
「支払革命」のリリースを経て、現在板橋はサービス認知度の向上とさらなる営業ルートの開拓に奔走しています。商工会議所でのセミナー開催や地道な足を使ったアプローチなど、今も変わらず現場の第一線で汗を流しています。
「そもそも、請求書カード払いサービスの認知度自体がまだまだ低いのです。事業立ち上げの際にアンケートを取ったのですが、請求書カード払いサービスという名称を知っている法人さまが2割、実際に使ったことのある法人さまが1割程度で、残りの7割の法人さまはまだこのサービスを知りません。そのためまずは認知度を高め、より多くの方に『支払革命』を知っていただけるきっかけを作りたいです。
その上で、金融分野の専門家としてTMNが新たに構想しているプロジェクトにも関わっていきたいですね」
一連の挑戦を振り返りながら、板橋はTMNという会社が持つ環境の魅力をこう語ります。
「TMNの一番の魅力は、現場の意見や主体性を何よりも尊重してくれる点です。オーナーシップと『自分がこれをやり抜くんだ』という強い意志を持っていれば、年齢や立場に関係なく大きな裁量を持って挑戦させてくれます。上からの指示を待つのではなく、自ら考えて行動したい人にとって、これほど魅力的な環境はありません」
採用候補者に向けて、板橋は「自分のキャリアに自ら限界を設けないでほしい」と呼びかけます。
「多くの会社では、年齢とともに『現場を離れてマネジメントに専念する』キャリアを求められがちです。でも私は、自分のやりたいことは自分で決めた方がよいと思っています。TMNでは、マネジメントをめざす道も、プレイヤーとして現場で挑戦し続ける道も、自分で選ぶことができます。
自分の限界を勝手に決めず、いくつになっても手触り感のある仕事で成果を出したい人にとって、これ以上ない環境です。プロフェッショナルとして自律しながら、仲間と共に新しい価値をつくっていきたいという意欲のある方と、ぜひ一緒に働きたいですね」
知識や経験を蓄えるだけでなく、それをどう生かして未来を切り拓くか。TMNには、挑戦を楽しみながら自分自身のピークを更新し続けられるステージと、それを温かく後押しする仲間が待っています。
<支払革命公式HPはこちらをご覧ください>
※ 記載内容は2026年8月時点のものです

