幅広く、いろんなことに挑戦したい!持ち前の好奇心で経験を広げてきた
伊藤は小さい頃、外で遊んだりスポーツをしたりと、体を動かすのが好きな子どもでした。
「なんでもやりたいと思うタイプで、いろいろなスポーツをしてきましたね。幼稚園の頃はホッケーやサッカー、小学校ではバスケットボールや野球。サッカーは中学校でも続け、高校ではバドミントンに打ち込みました」
バドミントンは、高校から始めたにもかかわらず北海道の全道大会に出場するなど、一定の成果を出すことができました。その好奇心と挑戦意欲は、勉学にも発揮されます。情報技術を学べる工業高校に進学し、ソフトウェアを中心に専攻。卒業後は就職する同級生が多い中、伊藤はハードウェアの知識も身につけたいという想いから、大学進学を決意します。
「大学では電気系の学科に入り、電子回路などの配線系のほか、光の波長やレーザーなど、光工学の分野を学びました。同時に、C言語などのソフトウェア関係の勉強もして、幅広い知識をつけていきました。
卒業研究では、油の劣化を計測するためにカメラやレンズ、レーザーなどの計測器を組み合わせて『光学系』を構築。画像処理技術に近い分野に初めて触れたのが、このタイミングです」
次第に伊藤は、形あるものを作ること、そして画像処理の技術におもしろさを見出します。「就職先では、研究開発をしながら、ものづくりや画像処理に関わりたい」そう思うようになったのは、自然な流れでした。
「就職活動中、所属していたゼミのOBが日鉄テックスエンジで働いているとのことで話を聞く機会がありました。実際にどんな仕事をしているのかを教えてもらううちに、自分のやりたいことが、当社の電計事業本部ならできそうだと感じたんです。理想を叶えるならここしかないなとピンときた私は、他の会社はもう見なかったくらい、日鉄テックスエンジを強く志望するようになりました」
「やりたいこと」を明確に描き、追求した伊藤。こうして2020年に入社する運びとなったのです。
就活時の想像を超える、高度で刺激的な毎日
入社後は1年間、研修とOJTを受けました。
「画像処理関係の部署に行きたいという希望は、会社にあらかじめ伝えていました。でも、まずは研修を通していろいろな部署を知ることが大事だという方針があったので、さまざまなジャンルの仕事を研修でじっくり教えてもらいました。今でも『研修で学んだあの内容だな』と仕事中に思い返すことがあり、研修が役立っているなと感じる場面が多々あります」
研修後は、部署が正式に決まった後に、実際のチームでOJTを行いました。伊藤が最初に課せられたのは、あるサンプルの傷を見つけるというミッション。光学計を作り、右も左もわからない中で自分なりに試行錯誤を重ね、計測していきました。
「計測試験のポイントや手順を、実践の中で学ぶことができた貴重な経験でした。OJT担当1人のほかにも、特定の分野に特化している社員たちに手厚くフォローしてもらえたので、心強かったです」
提示された要件に対してどう答えを出すか、どうアプローチして、アウトプットまで導くか。今にも生きる実践的な勉強ができました。
「OJTを終えてからはまず、『放射温度計』の試験機の開発を担当しました。これは、溶けた鉄を固めて伸ばす工程において、温度を測るための装置です。ソフトウェアの設計など開発に携わりながら、早くもプロジェクトリーダーを担当させていただきました。
次に担当したのが、溶かした鉄(溶鋼)を取り出す際に、鉄の中に異物がないか画像処理を用いて判定するソフトの開発です。さらに、鋼管の中をカメラで撮影して、異物がないかなどを判定する『鋼管内面検査』の開発にも着手しました。この案件では、他部門と連携し、AIの導入にチャレンジしましたね。
そして、放射温度計の案件に戻り、今度は試験機の実機化をめざして開発を行うことになりました。振り返ると、本当に多様な仕事をしてきたと思います」
就活の段階で想像していた以上の仕事ができていると、伊藤は話します。
「画像処理や研究開発において、思い描いていた以上の高度なことができているんです。おかげで、毎日刺激にあふれています。
あと、もう1つ意外だったのは、開発をするだけでなく、受注から納品までの一貫した仕事も任せてもらえるということ。案件を受注する前の業務や、見積もり作成、契約前に仕様を作る業務など、総合的なタスクもあるんです。ちょっとしたギャップでしたが、私は昔からなんでもやってみたがる性格。大変ですが、自分から『やらせてください』と言ってチャレンジしています」
プロジェクトを率いる立場。大切なのは「相互リスペクト」の姿勢
現在は、温度計測技術の開発や、ディープラーニング、文字を読み取る画像処理ソフトの作成など、引き続き幅広い業務に取り組んでいます。新しい挑戦が多い分、学び続ける姿勢が不可欠です。
「高校生の頃からソフトウェアについて一通り学んできてはいますが、学校で教わるレベルよりずっと高度なことが求められます。なので、知らない用語が出てくるとその場で調べたり、後で調べたりして理解するなど、入社して最初の頃から苦労は続いていますね。
時には、0から始めるくらいの気持ちで取り組んでいます。苦戦することも多いですが、周囲がサポートしてくれるので安心です。たとえ最初は知識のベースがなくても、学びながら成長していける環境に感謝しています」
これまでの業務でとくに印象に残っているのは、初めてプロジェクトリーダーを任されたときのことです。
「放射温度計の試験機を作るという案件で、ソフトウェアまわりの勉強もしながらリーダー業務も担当しました。数名で取り組む小規模なプロジェクトでしたが、初めてのことだらけで、非常に大変でしたね。でも、グループ長をはじめ、周囲の先輩方に教えてもらいながらなんとか進めていきました」
案件も終盤に差し掛かる頃、伊藤は、開発した内容をお客様にお披露目しました。
「お客様が『これなら大丈夫ですね』と認めてくださったときは、すごくうれしかったのを鮮明に覚えています。同僚たちからも『よくやったね』『お疲れさま』と声をかけてもらって、やってよかったなと泣きそうになるほど感動しました。挑戦のチャンスをくれた会社と、フォローしてくれた周囲の皆さんに感謝しています」
そんな伊藤が大切にしているのが「相互リスペクト」の姿勢です。
「プロジェクトリーダーという立場も担っているからこそ、一緒に働くメンバーのことをしっかり考えるようにしています。たとえば、疑問を感じた時は、まず相手の考えを聞くように心がけています。相手を尊重する意識を常に持つようにしているんです。
プロジェクトリーダーと技術者という役割の違いはあっても、その間に線を引くのではなく、お互いを尊重し助け合える関係を築いていきたいと思っています」
ビッグスケールなものづくりに携われる醍醐味
「自分がプロジェクトを引っ張った結果、お客様が喜んでくださったり、『お願いしてよかった』という言葉をくださったりすると、本当にうれしいものです。
そんな実体験をこれまで積んでこられたおかげで、最近ではプロジェクトを始めるとき、『あのときやれたから、やれるだろう』『きっと喜んでいただけるだろう』というポジティブなイメージが湧くようになりました。自分なら成し遂げられるという自信が、さらなるモチベーションになっています」
多様な案件で活躍する伊藤。やりがいを持って、一歩ずつ前に進んでいます。
「当社の仕事では、ものすごく大きな設備を見られたり、巨大な鍋から溶鋼が流れ出る様子を見られたりなど、大迫力な光景と出会えるんです。こんなにビッグスケールなものづくりに関われているのかと、高揚感がありますね。高度な技術を駆使してお客様から与えられたミッションをクリアしていける日々は、やりがいにあふれています」
これからも、信頼できる仲間とともに、お客様の期待に応えます。
「当社のいいところは、大きい会社なのに、若手にもきちんと活躍のチャンスが与えられるところ。年次が浅くてもさまざまな仕事をさせてもらえているので、ありがたいです。最近は関わるプロジェクトの規模が大きくなってきているので、引き続き重要な案件に携われるよう身を引き締めています。
また、通常業務のほかに、若手社員を中心に職場の環境改善にも力を入れているところもいいですね。より魅力あふれる職場になるように、自分なりに貢献できればと思っています」
最後に、どんな人に仲間になってもらいたいかを聞きました。
「私の部署であれば、まず、ものづくりが本当に好きな方がいいなと思います。同じ仕事を繰り返すというよりは、毎回新しいことにトライしたい方、チャレンジして幅を広げたい方、いろいろな知識を身につけたい方こそ、この仕事に適しているのではないでしょうか。意欲あふれる方と出会えることを楽しみにしております」
刺激ある日々の中で、成長を続けてきた伊藤。たゆまぬ努力と向上心で、これからも自らの可能性を切り拓いていきます。
※ 記載内容は2024年9月時点のものです
