大学生のうちに成長したいといった気持ちから、長期インターンに挑戦しようと考える人もいると思います。
一方で、初めてやるからこそ、「長期インターンだからこそ得られるメリット」がイメージしづらかったり、「インターン先選びで失敗したくない」といった不安を抱えたりする人も多いのではないでしょうか。
実際には、長期インターンでしか得られない貴重な経験がたくさんあります。本記事では、長期インターンのメリットや体験談、後悔しないための選び方などを紹介します。
長期インターンを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
・長期インターンとは?アルバイトとの違い
・長期インターンは意味ない?参加する5つのメリット
・長期インターン経験者8人の体験談
・後悔しないための、長期インターンの選び方
・大学生が長期インターンに取り組む上で大切にしたい2つのポイント
・まとめ
長期インターンとは?アルバイトとの違い
そもそも長期インターンとは、数カ月から1年以上にわたって企業で実務経験を積むインターンシップのことです。数日間の短期のインターンとは異なり、実際の業務に深く関われるのが特徴です。
アルバイトとの違いは?
企業や人によって異なりますが、一般的には以下のような違いがあります。
・目的の違い
アルバイトは金銭的な収入を得ることが目的の場合が多いですが、長期インターンは給与に加えて、実務経験を積み、スキルや知識を向上させることを目的とすることが多いです。
・成長機会の違い
ケースバイケースですが、アルバイトは比較的簡単な業務が多く、接客や軽作業などが中心になることが多いです。一方で、長期インターンでは、専門的なスキルや業界知識を学べる機会が多く、社員と同じような業務を担当することもあります。
ただし、「長期インターンなら成長できる」「アルバイトだから成長できない」というわけではありません。アルバイトであっても長期インターンのように、成長やスキルを身につけることもできます。
大切なのは、アルバイトや長期インターンに対し、自分が何を目的としているのかと、就業先にその目的を達成できるような経験や機会があるかどうかです。
長期インターンは有給?
基本的に、インターンには有給と無給の2種類がありますが、長期インターンの場合には、有給の場合が多いです。有給インターンの場合、業務に対して給与が支払われるため、アルバイトと似た面もあります。
長期インターンは意味ない?参加する5つのメリット
長期インターンを経験したことがないと、取り組むメリットを想像しにくいと思います。ここでは、長期インターンに参加する5つのメリットを紹介します。
仕事の実践経験が積める
長期インターンを募集している企業の一員として業務に関わるため、実際の仕事の流れやプロセスを学ぶことができます。大学の講義では得られない「実践的な経験」ができるのが大きな魅力です。
就活やキャリアに有利にはたらく
企業によっては、インターン生から新卒採用として入社するケースもあります。また、実務経験があることで、エントリーシートや面接でのアピールポイントが増え、他の就活生と差別化しやすくなります。
とくに、将来つきたい職種が明確な場合に、該当の職種で実務経験を積んでおくことで、就活時にもその職種への意欲が説得力を持って伝えられますし、早くからスキルを身につけられます。
自己成長・スキル向上につながる
インターンを通じて、コミュニケーション能力や課題解決力、リーダーシップなどのスキルが磨かれます。実務経験があることで、社会人になったときの適応力も高まります。
社会人の働き方を体験できる
長期インターンでは、実際の企業の文化や働き方を肌で感じることができます。将来のキャリア選択において、「どのような環境が自分に合うのか」を知る良い機会になります。また、実際に企業の仕事を経験することで、やりたい仕事が明確になることもあります。
刺激し合える友人ができる
インターン生が複数所属する環境であれば、人間関係が広がります。とくに個人的な経験談ですが、長期インターンをやろうと思う人は、自己成長を志すような人が多いです。そのため、仕事をする中で、刺激を受けることも少なくありません。
また、社会人になってからも交流があれば、仕事において、さまざまに挑戦している話を聞く機会もあります。そうした人間関係が生まれることも、長期インターンをやるメリットのひとつです。
長期インターン経験者8人の体験談
ここからは、実際に長期インターン経験者の体験談をご紹介します。どんな業務経験や成長ができるのか、参考にしてみてください。
※ 掲載内容は記事公開当時の内容です
▶︎株式会社キュービック
事業内容:デジタルメディア事業、デジタル集客支援事業、プラットフォーム事業、有料職業紹介事業
インターン先:株式会社キュービック
仕事内容:インターン採用担当として、採用広報→選考(面談や面接)→配属の全プロセスを担当
長期インターンに参加して得られた知見や成長:
豊島さん 「(採用の仕事をする前の、エフプロの企画・運用をするチームにいたときのこと。)正直に言うと、入社するときにはWebマーケティングにも人事のお仕事にもまったく興味がありませんでした。もちろん知識もない状態で入社した私は、『私なんか何もできないし、しばらくは戦力になれなさそう』と不安だったんです。
ただ、そんな私の意識は、4年生の先輩が掛けてくれた言葉によって、大きく変わりました。
──『俺たちは毎日このメディアを触っているしFXを研究しているから、ターゲットとするFX初心者やITリテラシーがないヒトが、どこでつまずくかがもうわからない。だからこそ、頭の中がまっさらな里香ちゃんにしかわからない『わからない』がものすごく貴重なんだよ』
初心者はベテランよりも劣っていると勝手に思い込んでいたけど、初心者にしか発揮できないバリューがあるんだ、という新しい価値観に気付き、驚いたことを良く覚えています。
そして、この感覚は、自分が新しい場に飛び込むときに『いかに早く自分の出力を最大化するか』を追求する上で非常に役に立ちますし、社内で後輩とコミュニケーションをとる際にも同じような気づきを得てもらえるように意識していますね」
→ストーリー:「最高な体験」の当事者であるために──長期インターンとして働く私の哲学
▶︎株式会社ゼネラルパートナーズ
事業内容:障がい者の総合就職・転職サービス(求人情報サービス、人材紹介サービス、就労移行支援事業、就労定着支援事業、就労継続支援A型事業)
インターン先:NPO
インターンの参加を考えたきっかけ:
山根さん 「大学で福祉について学びを深める中で出会ったのが、とあるNPOでした。そのNPOは、生きづらさを抱えながらも自分らしく生きている方々のストーリーや、そういった方々への支援活動などを紹介していて、支援対象者への柔軟な取り組みのあり方やWebメディアを活動の母体としている点など、一般的な福祉サービスとは違うアプローチにひかれ、事務局インターンとして参加しました」
長期インターンに参加して得られた知見や成長:
山根さん 「インターンでの活動を通じて、ソーシャルなアクションをこれまでにない形でマネタイズしている方など、いろいろな人と出会うこともできました。ビジネスの力で人や社会の可能性が広げられることを知れたことは、大きな転機だったと思っています」
→ストーリー:あるがままの自分の可能性を信じて。ソーシャルビジネスの力ですべての人に働く喜びを
▶︎talentbook株式会社
事業内容:就活・転職活動に役立つキャリア学習サイト「talentbook」及び、法人向け採用マーケティング支援サービスを提供
インターン先:talentbook株式会社(旧 株式会社PR Table)
インターンの参加を考えたきっかけ:就職活動で企業選びを始める前に、接客業とは違った企業での仕事を経験できるインターンをしてみたいと考えた
仕事内容:talentbookの原稿の添削や校正
長期インターンに参加して得られた知見や成長:
たくさんの原稿に関わる中で、ちょっとした言い回しで印象が大きく変わることや、インタビューでは好感が持てた気さくな口調も、そのまま文字にすると逆に印象を下げてしまうことなどを学びました。
今江さん 「今まで何気なく読んでいた文章の細かい部分まで気を遣うようになったのは、大きな成長だったと思います。小さなひと言が全体の印象を変えてしまうことへの責任を感じ、想いを伝える言い回しを考えるのになかなか苦労しました。でも、得られるものはとても多く、充実したインターン活動をさせていただいたと思います」
→ストーリー:インターンでの学びを就職活動へつなげる──社会人としての新たな一章の始まり
▶︎株式会社DigiMan
事業内容:営業代行やコンサルティングを通じて企業の成長を支援
インターン先:株式会社DigiMan
インターンの参加を考えたきっかけ:
渡邉さん 「就職活動を始めた当初から、私は創業間もない企業で働きたいという強い思いを持っていました。その理由は明確でした。初期メンバーとして参画することで、多様な挑戦機会を得られ、自身の成長を最大化できると確信していたからです。
そんな中で出会ったのが株式会社DigiManでした。創業からわずか数ヶ月という非常に若い企業でしたが、正直なところ、最初は会社が具体的に何をしている企業なのかさえ把握していませんでした。ただ創業初期という基準に合致していたため、まずはインターンとして参画することを決めました」
仕事内容や経験したこと:Salesforceを活用したCRM/SFAシステムの構築や、AIを活用した業務効率化の提案、社内DX推進などを担当
長期インターンに参加して得られた知見や成長:
渡邉さん 「学生時代と比べ、物事の本質を捉える力や、何としてもプロジェクトをやり切る力が身についたと実感しています。特に、顧客のビジネスモデルに応じた最適なソリューションを設計・実行する能力は、日々の業務を通じて着実に向上していると感じています」
→ストーリー:祖父との工作から始まった挑戦。創業期のベンチャーで見つけた自分の道
インターン先:株式会社DigiMan
仕事内容や経験したこと:顧客の商材を適切なターゲットにPRすることで、新規商談の創出
長期インターンに参加して得られた知見や成長:
工藤さん 「営業を始めた当初は内気な性格が邪魔をして、うまくお客様と会話ができませんでした。営業そのものをやめたくなった日もありましたが、成果を上げている社員を観察し、徹底的に真似ることで、本来の自分の性質に左右されない仕事人としての素養を育てることができました。
具体的には、営業開始前の準備の仕方や営業時の話し方を学びました。また、売れた理由や売れなかった理由を常に考え続け、自分なりに言語化してチームに共有する習慣も身につけました。再現性を持って安定して成果を出すためには、『なんとなくうまくいった/うまくいかなかった』という曖昧な状態を減らすことが重要だと実感しています」
→ストーリー:内気な性格を乗り越えて…「営業の定義」を追求し続けた新人の成長物語
▶︎ビーモーション株式会社
事業内容:企業の販売促進活動の企画・製作・コンサルティング、企業の営業・販売部門のアウトソーシング事業
インターン(アルバイト)先:ビーモーション株式会社
インターンの参加を考えたきっかけ:
古川さん 「休学の1年間でインターンをしようと決意し、6~10月にホームページ製作の企業で働き始めます。主にテレアポをして、アポが取れたら訪問するという仕事です。続けるうちにやり方をつかんで成果が出せるようになり、違う企業でもチャレンジしたいと思うようになりました。
次にインターン先として選んだのは、不動産のシステムをつくる会社。11月~3月まで、働くことにしました。ホームページとは違い、もともとない概念のものを広める仕事をやっていたので最初のインターン先とはまた別の大変さがありました。営業のインターンは私ひとりでしたが、社会人の方と一緒に泥臭く営業しました。
1年間のインターンを通して、私は将来ITの営業をしたいと思うようになります。そうして無事に2回目の就職活動でIT企業の内定を獲得。提案力を磨くべく家電量販店で働いてみたいと思い、(大学4年生の)6月からビーモーションで働き始めました」
仕事内容:某大手メーカーのテレビ販売
長期インターンに参加して得られた知見や成長:
古川さん 「私は就職先で、業務を効率化していくようなシステムを売るのですが、その仕事にも生かせるスキルが身についていると感じます。お客様としっかりと会話をする中で『どんな願いをかなえたいのか』『そのためにはどんな機能があればいいのか』を考え、その人に合ったテレビを売ることを心掛けているのですが、これは就職先の仕事の中でも、お客様に合った商品を提案していくことにつながるのだと思います。
提案力を身につけたいと思って家電量販店の販売員の仕事を始めたのですが、その目的にはとても合っていると思います」
→ストーリー:お客様の願いをかなえる商品をご提案する──大学生家電販売員の挑戦と奮闘
▶︎富士通株式会社
事業内容:サービスソリューション、ハードウェアソリューション、ユビキタスソリューション、デバイスソリューション
インターン先:ITベンチャー企業
仕事内容や経験したこと:企業の公式SNSアカウントの運用
長期インターンに参加して得られた知見や成長:
廣木さん 「複数社でインターンをしたのですが、インターンという立場ながら、1人前の戦力として仕事を任せてもらえたため、成功も失敗も含めて、多くの学びがありました。
その中で、今でも忘れられない失敗があって。ある企業の公式SNSアカウントの運用を任せてもらいました。SNSごとに異なるユーザー属性をきちんと理解せずに漫然と発信し、どこに対しても同じような発信をし続けた結果、任されていたSNSの運用がわずか3カ月で終了。きちんと違いを意識して発信しないとユーザーには何も届かない、と痛感しました」
その経験を踏まえて、「それぞれのSNSの特性を見極め」「媒体ごとに投稿文を変え」「結果を分析し改善する」というPDCAを回し始めました。すると、徐々に反応が得られるようになり、手ごたえを感じ始めたと言います。
廣木さん 「自分1人が発信したことで、何万人にも影響を与えることができるのっておもしろいなと感じました。また分析して、施策を打つとしっかり数字で反応が返ってくるところにも魅力を感じました」
→ストーリー:富士通の「変化」を加速させる!Z世代の熱意と行動力が生み出すもの
▶︎フリー株式会社
事業内容:スモールビジネス向け「統合型経営プラットフォーム」を開発・提供
インターン先:創業期のスタートアップの支援を行うトーマツベンチャーサポート株式会社
インターンの参加を考えたきっかけ:
雨夜さん 「もともと『何も知らないまま社会人になるのが怖い』という気持ちがあり、将来に向けて動き出さないと!と漠然と考えていました。
いろいろとイベントに参加する中で、創業期のスタートアップの支援を行うトーマツベンチャーサポート株式会社の方と出会いました。事業内容に興味が湧いたので『一緒に何かやりたいです!』と伝えると、長期インターンに参加させてもらえることになりました」
仕事内容や経験したこと:クライアントとのミーティングに参加したり、ピッチイベントの運営を行ったり、いろいろな経験をした
長期インターンに参加して得られた知見や成長:
雨夜さん 「それまでは『大企業に就職して、ある程度お金を稼いで、良い生活がしたいな〜』とぼんやり考えている程度でした。
しかし、スタートアップのCEOとのミーティングで彼らの熱い想いに触れる経験を重ねたことで、リスクを取ってでも社会に価値を出す生き方に憧れるようになりました。めちゃくちゃ格好良く映りましたね」
→ストーリー:より良いユーザー体験を目指して──セルフサクセスチームで活躍する雨夜の挑戦
後悔しないための、長期インターンの選び方
ここでは、長期インターンを選ぶにあたって、押さえておきたいポイントをご紹介します。
仕事の内容や役割が明確である
事務作業やデータ入力など、誰でもできる業務ばかり任されると、スキルアップの機会が得られません。また、「何をするかわからない」という状態では、成長の機会が限られます。何より、具体的な業務内容が決まっておらず、入社してから「とりあえずやってみて」と言われるだけでは、目的意識を持ちにくくなります。
具体的な業務内容や目標の置き方などは、インターンの募集要項や面接でも確認しましょう。
勤務条件が自分に合う
給与も見ておくことも大切ですが、インターンの求人では、勤務時間として、最低「週に◯日間、計◯時間以上勤務できること」のように、最低限の条件が記載されている場合があります。
大学の授業を踏まえ、その時間に合わせられるかどうかはもちろん、「テスト期間などでは柔軟に出勤を変更できるのか」なども確認しましょう。あくまで、学生の本分は学業ですので、学業に支障がない範囲で両立できる環境を選ぶことが大切です。
社員と関わる機会が多く、成長できる環境がある
インターン生だけで作業するのではなく、社員と一緒に働く機会がある企業の方が、スキルアップしやすくなります。また、フィードバックをもらう機会があることはもちろん、自分からフィードバックをもらいにいく姿勢も大切です。
新卒入社した元インターン生や、すでに活躍しているインターン生がいる
企業のWebサイトやインターン募集ページに、インターン生の採用実績が載っている場合がありますので、確認しておきましょう。インターン生がいる環境であれば、すでに教育体制が整っているケースが多く、業務を覚えて行きやすいはずです。
また、インターン経験者がそのまま新卒として入社している企業は、インターンの評価が高く、成長環境が整っている可能性が高いでしょう。
面接官や社員の雰囲気が合うかどうか
面接や会社訪問の際に、社員の雰囲気をチェックしましょう。そこで合わないと感じた場合には、入社後も合わない可能性があります。また、可能であれば、事前に他のインターン生とも面談ができると、雰囲気も含めて、自分に合う環境かどうかを確認しやすいです。
大学生が長期インターンに取り組む上で大切にしたい2つのポイント
選び方も大切ですが、ここでは長期インターンに参加する上で大切にしたい2つのポイントをご紹介します。有意義な機会にするために、ぜひ参考にしてみてください。
ある程度の時間を割くこと
一番大切なのは学業ですが、長期インターンで成長やスキルアップをめざすなら、ある程度の時間を確保しましょう。
勤務日数や時間がまばらだったり、少なかったりすると、なかなか仕事を覚えられないまま、時間だけが過ぎてしまいます。結果としてインターン先であまり貢献ができず、思うようなスキルアップや成長が果たせなくなってしまいます。
そのため、学業や課外活動が忙しかったり、留学など他に優先したい活動があったりして、長期インターンに対して十分な時間を確保できない場合には、実施タイミングを検討した方が良いでしょう。
明確な目的を持つこと
何となく参加すると、得られるものが少なく、時間を無駄にしてしまう可能性があります。そのため、目的を明確にしておくことが大切です。この記事を読まれている以上、何かしら長期インターンに取り組もうと考えた背景や、きっかけがあるはずです。
そうした背景やきっかけをもとに、目的を言語化しておくことが大切です。とくに参加の目的は面接でも聞かれる場合がありますし、どの長期インターンに取り組むのかを決める上でも欠かせません。
・自分はなぜ長期インターンに取り組みたいのか
・目的を達成するには、どんな経験ができればいいのか
など、自分の中で簡単に整理しておきましょう。
まとめ
インターン先によっては、思うような経験が得られない場合もあります。一方で、適切な企業を選び、目的意識を持って取り組めば、本記事で紹介した先輩の体験談のように、成長の機会を得られるはずです。
本記事が、自分に合った長期インターンを見つける参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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