相対評価から逃げていた学生時代
幼い頃から、私は「順位がつくこと」や「優劣がはっきりすること」を無意識に避けていた子どもでした。もともと平和主義ということもあるのですが、今思えば「一生懸命に頑張って、それでも結果が出なかった自分」に向き合うことが怖かったんだと思います。
とはいえ、家庭環境は宝石店や花屋など、自営業が多く、一般的な「サラリーマン」が身近にいない環境。家庭もさまざまな浮き沈みがあり、「生きること=一生懸命に働いて稼ぐこと」という価値観は強く身に付いていたように思います。
学生時代は、運動部では自分より上手い人がいるとわかれば、数力月で幽霊部員に。勉強も「偏差値なんかで俺の何がわかるんだ!」と遊んでばかりの毎日でした。幸いなことに、優劣をつけにくいギターやバンド活動には熱中することができ、主催ライブや企画でお金を稼いだ経験や、夢を追い続ける個性的な大人たちとの関わりの中で、自分なりの「社会性」を育んでいたと思います。
大学は、元々国語だけは得意だったので、現代文のみの一教科受験で進学、ゼミではオノマトペと販促効果の研究をしました。その後は、中学高校の教員免許も取得したのですが、言葉と広告が好きなことから、広告代理店に就職しました。
応援される人でいること、目標を言葉にすること
新卒で入社した東証一部上場企業で、優秀な同期がそろう環境に圧倒された私は、心のどこかで自分を守るために「僕、出世とか興味ないんで」と口にしてしまいます。当時の言動を振り返ると、最悪の社会人デビューだったなと思います。「生きること=一生懸命に働いて稼ぐこと」という価値観は変わってなかったので、仕事自体にはがむしゃらに取り組んでいましたが、それで評価されなかったときのための「逃げ道」を自分で用意していることが多かった気がします。
しかし、斜に構えたスタンスと猛烈な仕事ぶりのギャップをおもしろがり、くすぶる僕を気にかけてくれる上司が現れるんです。その方との会話の中で「自分はいつまで相対評価から逃げ続けるんだろう?」という思いが芽生えてきました。ある時「カッコつけてましたけど本当はリーダーやってみたいです!」とようやく本音を口にすることができました。すると不思議なことに、1社目でも、2社目でも、マネージャーや部長といった役割を若い年次から任せていただけるようになりました。
きっと、「応援するに値する人」が「こうなりたい!」と公言することで、チャンスは巡ってくるんだと思います。だからこそ、常に応援される人でいる努力と、少し無謀でも、なりたいゴールを公言することの勇気は持ち続けるようにしています。
その後、私は「相対評価から逃げない」という思いを突き詰めすぎてしまい、正社員の仕事以外でも、フリーランスのクリエイティブエージェンシーとしての活動も始め、最終的には業務委託も含めた「トリプルワーク」の生活を送るようになりました。正社員のストレスを個人事業主の仕事と飲み会で発散し、個人事業主のストレスを正社員の仕事と飲み会で発散する。もともと趣味はお酒と古着くらいなので、とにかく働き続けました。
当然、金銭的には豊かになりましたが、年収や肩書といった「相対評価」だけをストイックに追うことが正しいのか、という疑問が生まれます。仕事は突き詰めれば突き詰めるほど、自分の未熟さを痛感するものですし、年収や肩書きも上を見たらキリがない。「絶対評価の幸せ」という尺度も人生に取り入れようと決めました。20代中盤から、結婚や育児を経験したことも大きく影響していたと思います。
「Buy me」と「Love me」と「Join us」
絶対評価の幸せを考えた時、これからの人生は「世のため、人のため、仲間のためと思える仕事・行動をする」「公私共に、優しくて、かっこいい人達と時間を共にする」「理念に共感でき、自分と組織の目標を一致させられる会社に所属する」と決めました。そんなとき、talentbookと出会い、それが叶うハズ!という直感で入社を決めました。
現在は、総合企画部でプランナーとして働いています。大手企業さまに対して従来の記事・動画・広告配信のサービスに加えて、新たな施策を企画・提案する役割を担当しています。
ジョインして現在4カ月ですが、入社後すぐの商談で与件をいただき、3カ月間にわたってクライアントとコミュニケーションを重ね、無事に受注できたことは1つの成功体験でした。さらに、talentbook人生2回目のアポイントメント案件でも、着地は変わりましたが先日受注が決まり、入社1クールで必ず成果を出す!という自分との約束を果たすことができ、ほっとしています。
ただ、食品や日用雑貨、エンタメのイベントをはじめとした販売促進やPRを手がけてきた今までとは違い、talentbookが提供する「採用支援」という商材は、結婚やマイホーム購入レベルで人生に大きく関わるものです。「自分好みだと思って商品を買ってみたけど、味が良くなかった」というような軽いレベルでは済まされない責任の重さを日々実感しています。
そのため、電話1本、メール1本、企画書1本に至るまで、すべてのアウトプットに責任とプライドを持って向き合うように心がけています。これまで培ってきた広告の「Buy me!」やPRの「Love me!」という知見を、企業さまの「Join us!」という採用メッセージにどう落とし込んでいくか。それは私にとって新しい挑戦であり、やりがいでもあります。
つよく、やさしく、かっこいい商売人へ
これまでも、これからも、自分がめざすのは広告・PRでのスター選手です。チームとして勝利をつかむことはもちろんですが、商売人として世の中のお役に立ち、お金、感謝、経験という報酬を得ることが手段であり目的だと思います。
また、当社の大きな強みは、誰もが知っている超大手企業さまのお悩みに対して、代理店などを介さず直接ご支援できる環境です。これは大きなチャンスが常にあるということと同時に、期待に応え続けなければならないという大きなプレッシャーでもあると思います。それもあって、メンバーは当社のバリューでもある『つよく、やさしく、かっこよく。』を体現しようとしている人が多いと感じています。この言葉は、私たちの価値観や目指す姿勢を端的に表現していると思います。
これから一緒に働く仲間としては、自分自身が信じる『つよく、やさしく、かっこよく。』を咀嚼し、言語化し、実現しようとする意志を持った方がマッチすると思います。
私自身も、相対評価の世の中で価値を出し続ける商売人になれるよう、自分の近くにある絶対評価の幸せを噛み締めながら、ゴキゲンに挑戦していきたいと思います。
