ミスが許されない融資業務を支えるのは、手書きのメモに蓄積されたノウハウ
──まずは、鶴間さんの所属部署や業務内容について教えてください。
所属する新発田支店のメンバーは24名で、中堅・ベテラン層が中心です。20代は私を含めて3名ですが仲が良く、同期とは仕事面だけでなくプライベートでも交流があります。
私は法人のお客さまに関する融資案件の担当で、内勤として融資の受付から案件の作成、実行手続きまでを行っています。取引先は建設業や土木業、社会福祉法人、飲食業など多岐にわたります。
──融資業務で気をつけていることはありますか?
新発田支店は建設業や土木業のお客さまが多いのが特徴です。住宅建設や公共工事など、国や県からの工事を請け負う際に、必要な設備導入や資材調達のために、受注金額に応じた融資を行うことがあります。こういった案件は金額が大きく、仮に工事が中止になった場合の補償を付けるなど、建設業特有の商品もあるため、専門的な知識が求められます。また、お客さまのニーズや工期に合わせて、スピーディーに対応をしています。
融資業務は細かい作業が多く、金額や金利の計算ミスはお客さまにご迷惑をかけることになるため、常に集中して取り組むよう心がけています。また、案件の作成や実行手続きの際は、必ず上長とのダブルチェックを行い、ミスの防止に努めています。
──仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
業務では日々、新しく覚えることやわからないことが出てくるため、注意点や失敗した経験をメモやノートにまとめ、商品の種類や項目別にファイルを分けて管理しています。受験勉強の頃からの習慣で、手書きでメモを取ることが自分の中にインプットする重要な方法になっているんです。
メモは同じ案件があったときに参考にするのはもちろん、前回と少し異なる内容の案件の場合も、「前回こういう条件でこういう形でやったから、それを考えると今回はこうすべきだ」と応用力を利かせて活用しています。
入社以来、書き溜めたノートは10冊以上になり、中にはボロボロになったものも(笑)。見返して当時の対応方法や注意点、ミスした点などを振り返り、次の業務に活かしています。また、自分が経験した失敗や教訓を他の人と共有することで、自身の理解を深めるとともに、チーム全体のスキル向上にも貢献できるよう心がけています。
チーム内では「ミスは誰にでもあること」という前提で、強く注意するのではなく「気をつけよう」と建設的に声をかけ合っています。そのため、失敗についても臆せず話せる雰囲気があり、前向きな情報共有ができていますね。
“理想の銀行員像”がここにあると感じたことが決め手に。成長を生んだ1年目の試練
──鶴間さんの就職活動の軸を教えてください。
大学では人文学部で西洋古代史を専攻していましたが、就職活動では金融関係を中心に企業探しを行っていました。きっかけは当時話題になった「老後2,000万円問題」に衝撃を受け、お金について勉強したいと考えたことでした。
就活の軸として設定したのは、金融業界であること、地元である新潟で働けること、お客さまから親しまれる存在になれることの3つ。その中で、地域の金融機関であれば、保険や投資信託、ローンなど幅広い商品を扱いながら、一人ひとりに最適な提案ができ、お客さまから親しまれるような存在になれるのではと考えました。
──大光銀行への入行を決めた理由は何でしたか?
決め手となったのは人の温かさ。インターンシップや説明会で、当時の支店長や年齢が近い先輩行員との交流を通じて、自分がなりたい銀行員像──物腰柔らかく、ニコニコして人に優しく接する姿に近い人たちが多いと感じたんです。
このような環境で働けば自分のめざす銀行員になれると確信し、入行を決意しました。
──2022年に入行後の研修や業務について教えてください。
人事部主体の研修があり、銀行業務の基礎を学びました。先輩行員から銀行業務について説明を受け、お札の数え方など基本的な実務スキルも習得。一方で、専門用語や社会人としてのマナーなどは、自身で調べながら習得していきました。
その後、十日町支店に配属。18人程度の支店で、営業担当や窓口担当など、先輩たちにさまざまな面でお世話になりました。この経験は現在の新発田支店での業務にも活かされています。
──入行後に大変だったことはありますか?
4月中旬に十日町支店に配属された後に、融資係のベテラン職員が退職することになり、短期間で引き継ぎを行わなければならなかったことです。銀行業務自体がまったくわからない状態で、実務をこなしていくことはかなりハードでした。
これを乗り越えるため、メモを取ることを徹底し、初めて行う業務はすべて記録を取って自分用のマニュアルを作成しました。それを活用することで、2回目、3回目の業務をスムーズに行えるようになり、徐々に担当できる業務の幅を広げていくことができました。以降、初めて行う業務の記録は、現在も継続して行っています。
また、法人融資担当として、約3カ月かけて業務を習得した矢先、2022年8月に新発田支店に異動になったことも苦労しましたね。異動後は新たな人間関係の構築に加えて、個人融資担当となったため一から業務を学び直すことに。
通常は1年かけて1つの業務を経験するところ、半年で法人融資と個人融資の2つの業務を経験することになりました。当時はとても大変でしたが、振り返るとすべてが現在に活きているため、本当に良い経験だったと感じています。
お客さまにとって最善の方法は何か。相手の目線で考え、学ぶ大切さ
──これまでの業務で印象に残っている出来事は何ですか?
新発田支店に異動して少し経った時に担当した、個人のお客さまが印象に残っています。お電話でマイカーローンを組みたいと問い合わせを受けたのですが、平日は仕事でご来店が難しいとのこと。
そこで、上長に相談した上で土日営業を行っているローンスクエアという店舗をご案内しました。その結果、無事にローンのご契約に至り、後日そのお客さまから「平日休みが取れないから諦めていたけれど、鶴間さんが紹介してくれたおかげで契約できました」と感謝のお言葉をいただいたんです。
当時は業務を覚えることで精いっぱいで、お客さまのためになる提案ということを考える余裕がありませんでした。しかし、この経験をきっかけに「お客さまにとって最善の方法は何か」というお客さま目線を持って業務に取り組むようになりました。
──現在の業務の魅力や醍醐味を教えてください。
法人向け融資担当として、日々業務を行う中で新しい知識や覚えなければならないことがたくさんありますが、私自身はそれをすごく楽しいことだと考えています。
たとえばお客さまについて確認したり、業種のことを調べたりする際にも、業種ごとの特徴や手続きの違い、財務内容の分析などを知るたびに「こことここがつながっているんだ」など、新たな学びがあります。
また同じ業種でも、土木工事専門や港湾整備など分野が異なり、企業ごとの財務状況もさまざま。その中で、相違点や共通点について理解が深まっていくことは良い刺激になります。そういう意味で、銀行業務の中でも融資業務は魅力的だと思いますし、私は銀行業務に向いているのかなと感じますね。
目先の目標を立てるだけでなく、その先の「なりたい自分」を見据えて
──鶴間さんの今後の目標を教えてください。
現在は融資担当として主に内勤の仕事をしていますが、将来は営業担当として外回りをしながら、入社前に描いていたような“お客さまに親しまれる存在”になりたいと考えています。
お客さまにとって最善の提案ができ、個人のお客さまの資産形成や法人のお客さまの事業発展のお手伝いができるような存在になれることをめざしています。そのために、現在は融資や金融の知識を蓄えているところです。
──大光銀行で活躍できるのはどのような人材だと思いますか?
1つめは勉強や学ぶことが好きな人です。銀行業務では日々新しいことを覚える必要があり、資格の勉強なども必要となります。
2つめは人と関わることが好きな人です。営業担当、融資担当、窓口担当と、どの部署でも必ずお客さまと接する機会があります。お客さまに説明することが好きな方が、銀行業務に向いているのではないかと思います。
これらに当てはまる人であれば、金融についての知識がなくても問題ありません。私自身、大学では金融とまったく関係のない人文学を専攻していましたし、入行してから勉強を始める人もたくさんいます。
──新しく入行する仲間と一緒にやってみたいことはありますか?
最初は一緒に業務を行い、小さな成功体験を重ねて達成感を共有することで、自信をつけてもらいたいと考えています。
私自身も入社3カ月ごろまでは自力で業務をこなすことができませんでしたが、融資の受付を行い、案件を作って実行する、という一連の流れを最初から最後まで1人でできた時、「自分でもできるんだ」と達成感がありましたし、それを先輩に報告した時に一緒に喜んでくれたことが大きな力に。
その経験を活かして、新入社員の方が独り立ちできるまでをサポートしていきたいですね。
──最後に、就職活動を行う学生に向けてアドバイスをお願いします。
目先の目標を立てるだけでなく、その1つ上の「なりたい姿」を常に意識することが重要だと考えています。たとえば私は、自身が年を重ねた時に「若い頃はこんなことをしたんだよ」といろいろ話せるようなおじいさんになりたいなと。
そういった将来像を描くことで、日々の業務や資格取得などの行動が、なりたい自分に近づくための価値ある行動になると自覚できるんです。それがやりがいにもつながりますし、日々の学びなどもすべて自分にとって楽しい出来事に変わり、継続するモチベーションが生まれます。
就職活動中の皆さんも、自己分析を通じて、ぜひ「なりたい姿」を考えてみてください。
※ 記載内容は2025年3月時点のものです
