チームワークで掴んだ売上1位の経験。薬学の知識と人間力を兼ね備えた薬剤師の素顔
──まずは幼少期の性格について教えてください。
子どもの頃から計画的に物事を進めていくことが好きなタイプでした。通信教育をやっており、自分でスケジュールを立ててその通りにこなすことが得意でしたね。その性格は薬学部に入学してからも役立っていて、テストがある時は1カ月ほど前から計画を立ててコツコツと勉強していました。
──薬学部をめざしたきっかけはなんだったのでしょうか?
幼少期からアレルギー疾患を持っていて薬局に足を運ぶことが多く、「薬剤師」という職業自体身近だったことも影響しています。ただ、もともと高校時代は食品開発など研究の道に進みたいと思っていたんです。
そんな時、たまたま入った塾の先生から「これからは資格の時代だ」と言われ、薬学部にも興味を持つように。オープンキャンパスなどにも参加し、薬のことや人の体のことを学びながら、生涯役に立つ資格を取得できることに魅力を感じ、薬学部を志すようになりました。
──学生時代とくに印象深かったことを教えてください。
薬学を勉強することはとにかく楽しかったです。飲み薬1つとっても薬の種類によってはたらきや代謝の仕組みが違うことにおもしろさを感じました。また、同じ「血圧を下げる薬」といっても豊富な種類があり、その違いを学ぶことで薬学の奥深さを体感しました。
加えて、私が勉学と両立して頑張っていたのは、アパレル業界での接客アルバイトです。もともと人と話すことが好きだったほか、薬剤師になったらコミュニケーション能力は必須だろうと思い、このアルバイトを始めました。多くのことを学びましたが、とくに印象的だったのは従業員同士のチームワークやお客さまとのコミュニケーションですね。
私が働いていたお店では「この商品を1週間で○個売る」などの目標があって、近隣の店舗と常に競い合っていました。初めは思うように売れなくて頭を抱えましたが、そこで従業員同士で意見を出し合い、実際に自分たちもその商品を着用して商品のよさを確かめるように。手に取ってくださるお客さまがいれば「こんなところが魅力ですよ」と積極的に声をかけるようにしたことで、最終的には売上が近隣店舗で1位になったんです。
この成功体験を通じて、チームで考えることやお客さまに積極的に話しかけることができるようになりました。
病院実習で気づいた市販薬の重要性。処方薬と市販薬の両面から患者さまを支える
──就職活動時の軸についてお聞かせください。
薬剤師には病院や薬局、ドラッグストア、公的機関などさまざまな活躍の場があり、私も初めは広い視野で職種を考えました。しかし5年生の時に薬局実習と病院実習を経験したことをきっかけに、ドラッグストアで働くことに興味を持ちました。
その大きなきっかけとなったのは、病院実習での出来事。入院される患者さんの多くが自宅から市販薬(OTC医薬品)やサプリメントを持ってきていて、「一般の方はこんなにも市販薬やサプリメントを活用しているんだな」と気づいたんです。
これまでは病院で処方される薬(処方薬)に重きを置きがちでしたが、これからは市販薬やサプリメントについても詳しくならなければならないと思い、処方薬と市販薬の両方が学べるドラッグストアで働くことに決めました。
ドラッグストアを選ぶ上でとくに意識していたのは、教育制度と福利厚生ですね。新社会人として初めて入る会社なので、研修が充実しているところがいいなと考えていました。また、できるだけ長く1つの会社で働きたいと思ったため、ライフイベントに合わせた制度がある企業を探していました。あとは意見の言いやすい、風通しのよい雰囲気の企業がいいなと思っていました。
──中でも、サンドラッグを選んだ理由はなんですか?
決め手は大きく3つあります。1つは、調剤とOTC医薬品をそれぞれ専門的に学べると思ったからです。サンドラッグは入社と同時に「処方薬と市販薬、どちらを中心に学びたいですか?」と聞いてくれて、自身の希望する方を専門的に学べます。
また、調剤を専門にしていた薬剤師が基礎を付けた後OTC医薬品を学ぶこともできて、幅広い専門性をつけることができます。私自身、もともと処方薬と市販薬をそれぞれじっくり勉強したいと思っていたので、とてもありがたい仕組みでした。
2つめは、市販薬専門の薬剤師が店舗の利益にとらわれず、患者さまにあったお薬を紹介できる仕組みがあるところです。1店舗2ライン制といって、薬剤師と別に店舗の売り上げを管理する人がいるので、薬剤師は患者さまのことだけに集中して業務を行えます。
3つめは、教育制度の充実です。とくに私が注目したのは、3年目以降から挑戦できる「アドバイザー資格制度」。この制度では漢方・栄養・介護など、自身が希望する分野について深く学ぶことができます。私は学生時代から漢方に興味があったので、将来漢方について学びたいと思い、入社を決めました。
同期との絆や先輩のサポートを頼りに。患者さまとの何気ない会話から生まれるやりがい
──現場で働いていて、学生時代とのギャップを感じたことはありますか?
実習で調剤薬局の仕事を経験していたので、業務内容には大きなギャップを感じませんでした。ただ、実習をさせていただいた薬局は個人の小さな薬局だったので、デジタル化が進んでおらず、当社に入って初めて薬剤を認証する機器を触るなど、大手ならではの先進的な仕組みに感動しました。
また、店舗の雰囲気にはよい意味で驚きを感じました。先輩や上司も話しやすい方が多く、新入社員である私の意見も大切に扱ってくれるんです。実際、店舗を運営する上で気になったことについて「こうしてみたいです」と改善案を出したところ、「じゃあ、そうしてみようか」と快く受け入れてくれたこともあります。
これまで2店舗経験させてもらいましたが、どこの店舗も相談しやすい環境が整っていて、雰囲気がいいですね。加えて、同期との関係も気に入っています。入社してすぐ集合研修があり、同期同士の絆が芽生えました。各店舗に配属になった今も、定期的に食事に行くなど交流が続いていて心強いです。
──期待されていた教育制度については、いかがですか?
非常に充実していると感じます。たとえば、私のような調剤薬剤師は毎月2〜3時間、本社から与えられたテーマについて勉強する時間をもらっています。最近は糖尿病について勉強し、翌月にはミニテストも受けました。このように、毎月さまざまな疾患について知識を身につけられることは、とてもありがたいです。
そのほか、先輩方の経験をもとにミスしやすいところ、注意すべきところがまとめられた資料などもあって、困った時は参考にしています。
──患者さまとのやり取りで、とくに印象に残っていることはありますか?
よく足を運んでくださる患者さまから顔を覚えてもらえることはうれしいですね。今いる店舗はとくにご高齢の患者さまが多く、月に何度も足を運んでくださる方も少なくありません。そうすると「今日もいるのね」と声をかけていただけたり、私も患者さまの顔を覚えていて「今日はこちらのお薬なんですね」と会話が弾んだりすることもあり、うれしく思います。
私の店舗はとくにそういった患者さまとのコミュニケーションを大切にしているので、「ここの薬剤師さんはみんな優しいから」とおっしゃって、他の薬局から移ってきてくださる患者さまもいます。
また、急なご相談に応じるのも私たちの仕事。ある日電話がかかってきて、患者さまが「痛み止めが欲しい」とおっしゃった時、一通り痛み止めの種類について説明したんです。すると、その患者さまが後で来店してくださり、「知りたい情報を的確に教えてくれて助かったよ。君に対応してもらってよかった」と言ってくださいました。そういった言葉をいただけた際は、やりがいを感じますね。
若手でも幅広いことに挑戦できる環境の魅力。多彩な経験を積んで成長する薬剤師の道
──あらためて、サンドラッグで働く魅力について教えてください。
よく同期と話して共感するのは、アットホームな雰囲気ですね。先輩や上司とも気軽にコミュニケーションが取れるので、心理的安全性の高い環境で仕事ができます。
また繰り返しになりますが、全社的に教育体制に力を入れているところもやはり魅力です。基本的に店舗ごとではなく、本社が教育体制を整えてくれているので、どの店舗にいても幅広い知識が得られます。そのため、従業員の体調不良などで急に別の店舗に応援で行った際もすぐに仕事に取り組めるので安心です。他のドラッグストアに就職した友人と話していても、当社の教育体制は素晴らしいなと胸を張って思えます。
あとは、若手のうちから幅広いことに挑戦できるのも魅力の1つですね。リクルーターとして就職活動生とコミュニケーションをとることもできますし、研修を活用すればさまざまな専門性も身につけられる。キャリアの幅が広がる部分が気に入っています。
──仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
丁寧なコミュニケーションと迅速な対応ですね。薬剤師としっかり話をしたい患者さまから、早く薬をもらって帰りたい患者さままでさまざまな方がいらっしゃるので、その人の求めているコミュニケーションを取れるように心がけています。
また、薬局ではどうしても患者さまをお待たせしてしまうので、処方箋をいただく時に「何分かかりますか?」と聞かれることも少なくありません。その際は、お伝えした時間を極力過ぎないように気をつけています。とはいっても、調剤には正確さも欠かせませんので、どう動いたら早く正確にご用意ができるのか、常に考えながら業務に励んでいます。
──今後の展望について教えてください。
今は調剤を扱う薬剤師としてどんどん経験を積んでいきたいですね。店舗の近くにある医療機関によってよく出る処方薬の種類も異なるので、さまざまな店舗で経験を積むことで幅広い診療科・疾患に対応できるようになりたいと思っています。
また入社3年目からは新しいことにも挑戦していきたいです。市販薬を専門に販売する薬剤師としても経験を積んでみたいですし、アドバイザー研修制度を活用して漢方の勉強もしてみたい。
今はまだ薬の説明書に書かれていることしか説明できないので、漢方や東洋医学について学んで、もっと患者さまの役に立つ情報を提供できるようになっていきたいです。
※ 記載内容は2025年3月時点のものです
