日々の学びが「感動」に変わる──薬の知識で周囲の役に立つことに感じる喜び
──幼少期のご性格と子どもの頃にとくに打ち込んだことについて教えてください。
実は幼い頃は人見知りだったんです。しかしそれを心配した両親が「たくさん話をしてほしい」と、お菓子を食べながら今日1日あったことを話す時間を作ってくれて。そのおかげか他者へ自分のことを話すことへの苦手意識もなくなり、今では人と話すことが大好きになりました。
また学生時代は中学・高校とバドミントン部に所属し、勉強と両立を心掛けながら団体戦のメンバーに選ばれるよう、日々練習に励んでいました。当時の経験が今にも活かされているなと感じるのは、けがをした人の気持ちが理解できること。店舗に立っていると、「子どもが足を痛めてしまって。もうすぐダンスの大会があるので、痛みを和らげてあげたい」などとご相談にくる親御さんもいらっしゃるので、気持ちに寄り添ったフォローができると感じます。
また、立ち仕事なので結構体力がいることもありますが、部活動を頑張ったお陰で苦にはならないですね。むしろ、積極的に店内を回ってお客さまに声を掛けています。
──薬剤師という職業との出会いと志したきっかけを教えてください。
もともと親の友人に薬剤師の資格を持っている方がいて、中学生の頃に「一生役に立つ国家資格だよ」という話を聞いて興味を持つようになりました。また自分自身も鼻が弱く、よく耳鼻咽喉科に通っていたので、薬剤師さんと会話する機会が多かったんです。繰り返し通っていると「この前は大丈夫だった?」などと声をかけてくれることもあり、「自分も将来こんなふうに人の健康をサポートできる存在になりたいな」と思い、薬剤師を志すようになりました。
──薬学部に進学して、とくに印象的だったことはありますか?
薬について何も知らない状態で入学したので、入ってくる知識が一つひとつ新鮮で感動しました。学校から家に帰ると、「咳止めってこんな作用で効くんだよ」などとその日学んだことを親に話すことが日課になっていました。自分自身の体のことにも詳しくなるので、「頭が痛いからこの薬を飲もう」などと、これまで以上に体調管理ができるようになって楽しかったですね。
また、自分が学んだ知識が家族や友人の助けになることもうれしかったです。「こんな症状があるんだけど、何を飲んだらいいと思う?」と聞かれた時は、学生なりに必死に調べて「この薬が合っていると思うよ」と提案していました。実際に提案した薬を飲んで、「効いたよ」と言ってもらえたことが薬剤師としての原体験にもなっていると思います。
市販薬で治したいという声に応えるために。幅広い知識を持つOTC薬剤師をめざして
──就職活動時のビジョンについてお聞かせください。
学生時代、授業を通じてセルフメディケーションに興味を持ったことが就職活動に大きな影響を与えたと思います。セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」。国もこの方針を重視しているため、いずれは体調不良を感じたらまず病院よりもドラッグストアに駆け込む患者さまが増えるのではないかと大学の先生が言っているのを耳にしました。
私自身、実際に周囲の人が「病院に行くのは面倒だ」「できることなら市販薬(OTC医薬品)で治したい」と言っているのを目の当たりにしていたので、そんな人たちの助けになりたいという思いからドラッグストアで働くことを考えました。
──数あるドラッグストアの中でもサンドラッグを選んだ理由はなんですか?
サンドラッグを選んだ理由は大きく2つあります。1つめは、OTC医薬品を専門とするコースが選べるところです。多くのドラッグストアでは病院で出された処方箋をもとにお薬をご用意する調剤薬剤師が、並行してOTC医薬品についてのご相談にも応じることが一般的です。しかし、サンドラッグでは入社時に調剤コース・OTCコースが選べるため、OTCコースに進むことでOTC医薬品について専門的に詳しく学ぶことができると感じました。
2つめは教育制度が充実しているところです。入社から2年間は、自分が選んだコースに応じた基本的な教育をしっかり受けることができます。加えて、3年目からは漢方やサプリメントなど、より幅広い分野の研修を受けることも可能です。たとえば漢方について学んでいくと、最終的には漢方のスペシャリストである「国際中医師」という資格を取得できる可能性があるんです。このような幅広い教育制度が入社の決め手となりました。
──OTCコースの薬剤師の業務内容について教えてください。
処方箋がなくても購入できるOTC医薬品のご相談に応じるのが主な業務です。店舗でお薬コーナーを見ているお客さまがいれば、声をおかけしています。たとえば、「胃薬が欲しい」とおっしゃるお客さまであれば「痛みはありますか?」「吐き気はありますか?」などと必要な質問をして、その容体に一番合ったお薬をご提案します。
また、ドラッグストア内にはさまざまな商品があるので「シャンプーってどこにあるの?」など、ご質問を受けることも。そのため、売り場のこともしっかり把握し、お客さまのためならなんでもやる気持ちで店舗に立つようにしています。
声をかけることから始まる信頼関係。薬を売らない提案も感謝されるOTC薬剤師の誇り
──お仕事にはどのように慣れていきましたか?
OTCコースの薬剤師は配属されると、マンツーマンで上司から教育を受けることができます。また、店舗に定期的に訪れるマネジャーからも様々な業務やOTC医薬品の知識を学びました。その際、役に立ったのが社内で行われている入社から2年間の基礎研修の制度。毎月、「風邪薬」「鼻炎薬」などのテーマに沿って勉強し、テストを受けることでさまざまな種類のOTC医薬品に詳しくなれます。
また薬学や身体の仕組みは複雑なので、薬剤師になった今でもお客さまの問い合わせに自信を持って答えられないことは正直あります。そこでお薬のことで相談したい時は本社の専門部署に電話をかけて相談することもできるので、安心してカウンセリングに取り組むことができます。
──OTC専門の薬剤師になってみて、ギャップを感じたことはありますか?
OTC医薬品では、薬学部時代に学んだ作用とは違う目的で同じ成分が使用されていることも多く、初めは「このお薬にこんな成分が入っているんだ」と驚きました。たとえばトラネキサム酸という成分は薬学部時代、出血を抑える成分として学んできましたが、OTC医薬品では炎症を抑える成分や皮膚の症状にもよく使用されています。このような知識が増えたことで、お客さまにも「こういう成分が入っているから、今回はこの薬が合っていますよ」と説明できるようになった時は成長を感じました。
──OTC専門の薬剤師として働く上でとくに印象深かったことについて教えてください。
お客さまから本社宛にお褒めの言葉をいただいた時は、すごくうれしかったですね。「風邪薬を探していたら、薬剤師さんが声をかけてくれた。こちらの体調を気遣いながら適切なお薬を提案してくれて、服用したら無事に体調がよくなった。同じ接客業をしているので、私も見習いたい」といった内容で、上司から「岡田さんのことだよ」と言ってもらえた時は丁寧に対応していてよかったと思えました。
また、現在服薬しているお薬との飲み合わせが悪く、お薬をおすすめできないこともありました。患者さまのご友人が来店した際、「友達が風邪をひいたので、風邪薬が欲しい」と言われたのですが、そのご友人がもともと持病を持っていてさまざまなお薬を飲んでいたんです。
そこで「風邪薬は今飲んでいるお薬との飲み合わせがよくない」ということを伝え、「対症療法にはなってしまいますが、濡れマスクなどはいかがですか?」とお薬以外の選択肢もご提案してみたところ、喜んでくださって。期待した商品を提案できなかったにも関わらず、「ありがとう、そうするよ」と感謝の言葉をいただけて、心が温かくなりました。
「相談してよかった」という言葉が原動力。共感と工夫で患者に寄り添うOTC薬剤師
──OTC専門の薬剤師として、大切にしていることはなんですか?
「症状を治したい」「相談に乗ってほしい」という気持ちで訪れる方が多いので、しっかりお話を伺って、共感することを大切にしています。中には人に話しにくい相談もあると思うので、どんなことでもご相談いただける雰囲気づくりを意識していますね。
また前述のように飲み合わせが悪く、お薬をおすすめできないこともあるため、そういう時でもなんらかのセルフケア方法をお伝えすることは心がけています。たとえば肩こりなら、肩こりに効果が期待できるツボをお伝えするなど、お客さまの課題を少しでも解消できるよう工夫しています。
──OTC専門の薬剤師として働くやりがいはなんですか?
やはりお客さまのご要望にぴったりのお薬を紹介できて、それをお客さまに喜んでいただけた時ですね。「あなたに相談してよかった。さすがプロだね」といっていただけた時は、モチベーションが高まります。また、同じお客さまが再び足を運んでくださった時に「前回のあの薬、効いたよ」と声をかけてくれたり、私の方から「この間は大丈夫でしたか?」と声をかけて「覚えていてくれたんだね。薬効いたよ」などと会話につながったりする時はやりがいを感います。
──サンドラッグで働く魅力について教えてください。
教育制度については先ほどお話ししたので、付け加えるならば働きやすさですね。希望する休みを毎月取れますし、さらに有給も取りやすいので、お休みの計画が立てやすいです。また残業も少ないので、ワークライフバランスがとりやすいと思います。
──最後に、今後の展望についてお聞かせください。
サンドラッグではさまざまな選択肢が用意されているので、これからどんな道を歩もうかワクワクしています。知識の点では、前述の通り3年目から漢方の道に進んでみたいですね。漢方の魅力はその人の身体に合えば、症状を根本から解決できること。最近は漢方に興味を持つ一般の方も増えてきているように思うので、知識を身につけてお客さまに還元していきたいです。
また、お客さまだけでなく幅広い方々と関わってみたい思いがあるので、就職活動生向けのリクルーターもやってみたいです。私自身、入社前にサンドラッグのリクルーターにお世話になりました。OTC専門の薬剤師の人だったのですが、すごく親身になって話をしてくれて、いきいきと仕事をしている様子に憧れたんです。今の就職活動生の方々にも、「サンドラッグっていいな」と思ってもらえるよう、私もすてきなリクルーターになれたらいいなと思っています。
※ 記載内容は2025年3月時点のものです
