経理から決算書の開示、社内プロジェクトまで。攻めの姿勢で会社の数字と向き合う
経営管理本部 財務部でチーフを務める内海。部署の役割と自身の担当業務についてこう説明します。
「財務部は会社の資産や資金を管理し、経営の土台を支えながら、未来に向けた戦略を立てる部門です。具体的には、決算や税務、開示資料の作成や予算管理・管理会計など多岐に渡る業務を行っています。
その中で私がメインで担当しているのは予算管理と開示関連業務です。予算管理では、営業部門からの情報をもとに次年度の予算案を作成。予算確定後は毎月の進捗状況を確認・分析し、アプリを使って経営陣や営業部門にタイムリーな情報を届けています。
開示業務では、決算短信や有価証券報告書を外部に開示するため、他部署と連携しながら資料作成や開示手続きを進めています」
通常業務に加えて内海は、2024年初頭からスタートしたとあるシステム改修プロジェクトに参画しています。
「営業部門が日々見ている売上や利益の内容と、その後財務部で調整し外部に開示している内容とでは会計上の考え方に違いがあり、そのギャップを解消して社内外の基準を統一することを目的としたプロジェクトです。
要となるのは営業部門が使用するシステムの改修で、プロジェクトメンバーには営業部、システム部、外部ベンダーと私たち財務部がいます。
私の役割は、財務部側の取りまとめ役として、それぞれの間に立って調整を行うこと。営業部門の使いやすさを第一に考えつつも、財務部として会計的な観点から『こうした方が良い』と意見を伝えたり、外部ベンダーの提案を整理したりと、部署を超えて意見を取りまとめる必要があるんです」
さらに、日々の業務の中でも、自身の気づきをもとに業務改善に向けてさまざまな提案を行っていると言う内海。
「たとえば、毎月作成している資料でも、営業部門から寄せられる声をもとに機能面や情報面など『もっとこうしたほうが便利だよね』という話をよくしています。流れ作業にすることなく、常により良いものをめざして部署内で意見交換を続けています。
こういった意識は財務部だけでなく、たとえば人事系のシステムを見直ししようという動きだとか、会社全体で『新しいことをやっていこう』という“攻め”の雰囲気を感じますね」
仕事をする上で心がけていることを、内海はこう語ります。
「財務部は会社の数字に関わる部署なので、ミスが許されず、正確性が重視されます。その中で『この人なら安心して任せられる』と思われる存在になりたいですし、そう思われる必要があると思っています。そのため、どんな小さな仕事でも細かく丁寧に取り組むように心がけています」
挑戦を後押ししてくれる環境で、経理からIRまで広がったキャリア
両親が美術大学出身だった影響で、幼い頃からものづくりやデザインに触れる機会が多かった内海。就職活動ではインテリアやハウスメーカー、ディスプレイ業界に興味を持っていました。
「文系出身ということもあり、募集はほとんどがいわゆる“営業職”でした。ただ、就活を進めるうちに、自分はコーポレート部門の方が向いているのではないかと考えるようになったんです。
そんな時に選考中だったスペースで、経営企画本部(現:経営管理本部)にも採用枠があると知って、そこに進むことを決めました」
入社後は財務部への配属が決定。法学部出身のため、会計知識ゼロの状態での業務スタートは想像以上に大変でしたが、部署の先輩たちによるサポートが大きな助けとなったと内海は振り返ります。
「配属後は子会社の経理業務からスタートしました。日々社員が申請する経費精算のチェックや伝票入力、入出金確認に加え、決算報告や取締役会の事務局など、業務は多岐にわたりました。
しかし、当時の私は会計用語すらわからない状態で、毎日が試行錯誤の連続。まずは簿記の勉強から始めて資格も取得しましたが、資格の知識を実際の業務で直接活かすのは難しくて……。
そんな時、部署の先輩たちがそれぞれの業務の意味や経理の考え方など、何度も繰り返し丁寧に教えてくれたんです。おかげで少しずつ理解が深まり、業務にも自信を持てるようになりました」
こうした周囲のサポートを受けながら地道に経験を積んでいく中で、経理の基礎をしっかりと学べた良い機会だったと振り返ります。
「子会社は規模が小さいからこそ、入出金から決算まですべて担当するおもしろさがありました。一方で、社員との距離も近く、会計に詳しくない人を相手に担当者としてしっかり伝え、理解してもらうことに苦労しました。
丁寧な説明や対話を重ね、相手の立場を意識しながらコミュニケーションを取ることで、少しずつ信頼関係を築いていきました」
子会社の経理業務と並行してIR業務も担当するようになった内海は、作成した決算説明資料や株主通信などのIR関連の資料について、社長や取締役と直接やり取りする場に上司と共に同席することも多かったと言います。
「内装デザインを手がける会社ならではの文化だと思いますが、経営陣は皆さん“魅せる”ことへのこだわりをお持ちです。たとえば、資料の色味や写真のサイズを変えてほしいなど、財務情報や表現だけでなく、見た目の細部にまで指摘や要望がありました。こうしたこだわりこそが今のスペースを形作っているんだと肌で感じましたね。
社長は親しみやすい人柄で、『内海さん』と名前を覚えてくれ、くだけた雰囲気で話してもらえたことも印象的でした。こうした経営層との距離感の近さはスペースの良いところだと感じます」
さらに内海は、IR資料の作成において大きな挑戦をします。
「担当するからにはもっと完成度を高めたいと、他社のIR資料を研究した際に、決算説明資料や株主通信は掲載する情報に決まりがなく、会社によってデザインが大きく異なることに気づきました。
ちょうど会社のブランドリニューアルが行われたタイミングだったこともあり、その雰囲気に合わせてポップで可愛らしいイラストを取り入れてスペースらしさを表現してみるのはどうかと上司や先輩に話してみると、『そういう新しいことはどんどんやってほしい』と言ってもらえたんです。
デザイン面だけでなく、株主・投資家が知りたい情報は何か、スペースとしてアピールできる情報は何かも社内で検討し、資料内容のリニューアルも行った結果、2年目の社員総会での特別表彰で優秀賞を受賞することができました。
知識が十分でなかった中でも、挑戦を後押ししてくれるカルチャーのおかげで、自分なりに会社に貢献できたと感じ、嬉しかったです」
財務部視点で解き明かすスペースの魅力──安定経営だからこそ“人”に投資する
スペースの魅力について、内海は財務部の視点からこう分析します(※)。
「当社の財務的特徴として特筆すべきは、創業以来赤字を計上していないことです。計画的な戦略とリスク管理によって長年にわたり堅実な経営を続け、毎期黒字を維持してきました。コロナ禍のような厳しい経済状況の中でも赤字に陥ることなく、以降は右肩上がりで成長を続けています」
また、無借金経営という点も大きな特徴だと言います。スペースは直近5年間では自己資本比率が約80%前後を維持。
「一般的に自己資本比率が50%以上あれば財務的に安定していると言われていますが、当社はその基準を大きく上回っています。
有利子負債(銀行からの借入金や社債など)もほとんどなく、外部からの資金調達に依存しないため金利変動のリスクもほとんど受けず、コロナ禍においても自社の資金だけで乗り切る事ができました。社員や入社を検討している方にとっては安心できるポイントですよね」
この安定した財務体質に加え、従業員持株会も魅力の一つだと言います。
「上場企業の平均を上回る割合で株式の購入補助があるため、社員一人ひとりが会社の成長に貢献し、その成果がしっかりと還元される仕組みも整っています」
こういった堅実な経営姿勢の中で、現在会社としてとくに力を入れているのが「社員への投資」だと言います。
「海外研修をはじめとする各種研修や資格手当の拡充など、社員の成長にお金をかけてくれているなと感じます。私自身、会社からの後押しがある中で、仕事の自由度が高く、年齢に関係なくいろいろな仕事をどんどん経験させてもらえるところはありがたいですね」
さまざまな経験を通して、内海が感じた財務部ならではのおもしろさとは。
「会社の数字を知ることで、会社全体の動きを俯瞰して見ることができるのが魅力だと思っています。業績やさまざまなお金の動きを通して、今会社がどういう状況にあるのか、今後どういうところに力を入れていくかを頭に入れながら業務に取り組めるのがやりがいです。
営業と違って売上を生み出すような目に見えて成果がわかる部署ではないですが、会社について深く理解し、その数字を扱い、経営を支える部署として、とても重要な役割だと自負しています」
※ 財務データの詳細は「株主・投資家情報」をご覧ください
自由で働きやすい環境で、周囲に頼ってもらえる存在をめざし学び続けたい
自ら学ぶことを是とし、若手でも新しいことに挑戦させてくれる“攻め”の姿勢がカルチャーとして根付いているスペース。働き方の面でも柔軟な制度が整っています。
「最近ではリモートワークやフレックスタイムなど、働きやすい制度が充実してきました。経営管理本部は比較的仕事の融通が利きやすい部署で、中でも財務部は、月次決算の時期は忙しいものの、それ以外の時期は業務の調整がしやすいと感じます。
急ぎの要件がなければ、夕方早い時間に退勤して出かけることもあるなど、仕事とプライベートのメリハリをつけることができます」
さらに内海が働くフロアは、フリーアドレス制を採用していることも特徴です。経営管理本部内の多様な部署の社員と日常的に会話する機会があると話します。
「財務部のフロアには、他に広報部、人事部、総務部、システム部、経営企画室など、さまざまな部署の人がいます。
席が固定ではなく自由に動いて仕事できるので、部署を超えたプロジェクトの時にはすごく働きやすいですし、直接仕事で関わらない人とも気軽にコミュニケーションを取れます。ひょっとすると財務部の人と会話する時間よりも、他部署の人と会話する方が多いかもしれません(笑)」
入社して約5年。内海は、専門知識をさらに深めていきたいと今後の目標を語ります。
「入社当時、会計知識を身につけるのに苦労したこともあって、現在もいろいろな勉強を続けています。会計知識はもちろん、それ以外の分野の知識も習得して、何か聞かれてもすぐ答えられるなど、周囲の人に頼ってもらえる存在になりたいと考えています。
会社からも資格手当が支給されたり、セミナーへの参加が推奨されたりなど、自己研鑽を応援する風土があります。それらも活かしながら、日々学習に努めたいですね」
個人だけでなく財務部としてのビジョンも明確です。
「会社の数字を扱う重要な部署であるため、小さいミスも許されません。今年部署で掲げている目標の1つ『透明性と正確性の高い財務報告を行うことで経営判断をサポートする』を意識しながら、今まで以上にスピード感を持って期待に応えられる部署をめざしたいと思います」
※ 記載内容は2025年5月時点のものです

