原動力はあの日の悔しさー日々の積み重ねで「私がここにいる意味」を証明する
コンサルティング事業部でコンサルタント業務に従事する傍ら、自社の新卒採用業務も兼任している池田。彼女のモットーは「存在感を出すこと」。なぜこのモットーが生まれたのか、そして存在感を出すために日々意識していることは何かを聞いた。
自分が担当する案件や、社内において、「自分がいてもいなくても変わらない」という状態にはなりたくないという、強い思いがあります。
たとえば、今担当している案件の一つに、人物要件(採用において求める人物像を定義する作業)の策定があります。このお打合せが、議論のレベルが非常に高く、展開もとても速いので、最初の頃は議論にまったく入れませんでした。それが本当に悔しくて悔しくて…
そこで「必ず1回は議論に加わる」と決意し、次からのお打合せでは、議論を追いながら「今お話しされていることは、この先こういう展開になりそうだ」「先方はこの点を懸念されているのではないか、それならばこういう提案ができそうだ」と、常に頭の中で仮説を巡らせながら、発言できる隙を探しました。その結果、やっと議論に何度か加わることができたんです。
自分が制作担当として手を動かす立場である以上、議論の中身を理解できていないと一番困るのは自分です。だから自分にとってどれだけレベルの高い議論でも必死に追いつこうとしますし、日々の社内会議での発言や、ちょっとした資料の修正など、小さなところでもとにかく手を挙げてやってみることを意識しています。「存在感を出す」というのは、そういう積み重ねから生まれるものだと思っています。
前職で掴んだ「主体性」と、感じた採用担当の限界
新卒でテレビ番組やYouTube動画を制作する映像制作会社に入社した池田だが、これまでどのようなキャリアを歩んできたのか。
大学3年生の終わりに内定を頂いてから入社まで、内定者として採用活動のサポートを行っていました。入社後はアシスタントディレクター(以下AD)として、キー局のバラエティ番組に配属されました。正直、現場はとてもハードでしたが、どんなにしんどくても「この会社の人たちが好きだ」という気持ちは揺らがなかったです。いつも気にかけてくださる先輩たちがいて、 支えてもらいながら働いていました。一方で、離職率の高さも肌で感じており、疲弊して辞めていく先輩たちを見るたびに「この状況を変える側で力を発揮したい」とぼんやりと思うようになりました。
そんな気持ちを上司に打ち明けたところ、ちょうど人事の前任者の退職予定があり、「後任はあなたにお願いしたい」と声をかけてもらいました。AD歴約半年ほどで人事との掛け持ちが始まり、10月に正式に人事に異動しました。
人事に異動してからは、採用業務を中心に年間70〜80名ほどの学生の一次面接を担当。1人人事として、手探りで新卒採用の仕組みを作っていきました。2年目以降は「採用だけではなく、もっと人事全体に携わりたい」という思いから、新入社員研修の企画や社内報の作成、労務管理などと、少しずつ業務の幅を広げていきました。
この頃、自分の仕事の進め方に大きな影響を与えた出来事が2つあります。
1つは、AD時代に上司から言われた「伝書鳩になるな」という言葉です。忙しいと、ただ情報を右から左に流すだけになりがちですが、「自分の頭で考えて、提案できるADになれ」と繰り返し言われました。もう1つは、人事異動後に社長から受けたフィードバックです。相談を持ちかけた際に、「私がジャッジできる状態にして持ってきて欲しい」と言われたんです。自分の中で結論を出し、メリット・デメリットを整理した上で「私はこの案がいいと思います」と伝える。その習慣が、今の自分の仕事の土台になっていると感じています。
ハードな環境ながらも、情熱を持ち仕事の幅を広げていた池田が転職を考えたきっかけとは何だったのか。
転職を考えるようになったのは、学生と向き合う中で、採用担当という立場の限界を感じたからです。
一次面接で学生と話す中で、このままだとどこの会社からも内定をもらうのが難しそうだと感じる学生に対し、何もしてあげられないもどかしさがありました。また、意欲的に見えた内定者が入社前に「目標が分からなくなった」と打ち明けてきたこともあります。よくよく話を聞くと、表面的なまま就活を行っており、自分が本当に何をしたいのか掘り下げられておらず、改めて自己分析から一緒にやり直したこともありました。
そんな関わりの中で、採用担当という立場では、学生は「内定したい」という気持ちが先に来てしまい、どう工夫やフォローを行っても、本音を出しにくいと気づきました。「この関わり方では、本当に学生たちのためになれないのではないか」そう思ったことが、転職を決意する大きなきっかけになりました。
「次はこうしよう」の繰り返しが、私とお客様の絆を強くする
人事担当者から採用・組織人事コンサルタントにキャリアチェンジした池田に、現在の仕事のやりがいと、今感じている課題について話を聞いた。
入社して嬉しかったこととして真っ先に思い出すのは、お客様から「うちのことをよく理解してくれているね」「うちっぽいな、と思いました」と言っていただけたことです。
入社当初、私が特に苦手としていたのが採用戦略や求人メッセージの骨格となる設計である「骨子を描くこと」でした。まったく知らない業界・企業のことを、ゼロから理解して形にしていかなければならない。最初はまったく手が動かず、自分にできるのだろうかと不安を感じることもありました。しかし入社して半年ほど経ったころから少しずつできるようになってきて、お客様から冒頭のような言葉をいただけるようになりました。
また、先日入社直後からずっとご一緒している企業の採用担当の方が交代されるタイミングで、前任の方が私のことを「いつも無茶ぶりに答えてくれて、うまくいい形に仕上げてくれる」と後任の方に紹介してくださいました。実はその企業様との案件は、長い間「PMのお客様」という感覚が抜けず、個人として存在感を発揮できていないことをずっともどかしく感じていました。だからこそ、ちゃんと貢献できていたんだ、と気づけたこの言葉は本当に嬉しかったです。
一方で、苦い記憶として残っていることがあります。
それは打ち合わせの場で「言えなかった」経験です。お客様が疑問を口にされた際、前職の経験から何かお伝えできそうだと思ったのに、「でもやめておこう」と飲み込んでしまったことがありました。打ち合わせが終わった後、後悔の気持ちがとても大きくて…。それ以来、迷って黙るのではなく、思ったことはちゃんと口にするということを、より強く意識するようになりました。
困難や失敗を経るたびに、「次はこうしよう、こうしよう」という意識が積み重なっていきます。うまくいかなかった経験が、自分の行動を少しずつ変えてくれているのだと感じています。
「答えを出すより一緒に考え抜く」PM挑戦と伴走型コンサルタントへの道
日々の積み重ねで、着実に成長し、信頼を築いてきた池田。彼女が次に見据える未来とは。
短期的にはPM(プロジェクトマネージャー)に挑戦したいです。入社当初から期待を伝えて下さっていたこともあり、その期待に応えたいという気持ちをずっと持ち続けています。具体的には、まずは担当させていただいているワーク系の案件でPMとして経験を積んでいきたいです。
それと並行して、上流の業務への関与も意識しています。今は営業フェーズから関わらせていただいている案件もあり、これまで会社として取り組んでこなかったような領域にも挑戦させてもらっています。そういった経験の中で得たノウハウを、次に同じことに取り組む方が活用できるような形で整理して残しておくことも、自分の役割だと思っています。
中長期的には、2つの軸で目標を持っています。1つは、人事担当の方の心の支えになれる伴走型のコンサルタントになること。もう1つは、学生さんの可能性を広げられる存在になることです。
学生さんに対しては、たとえばカレッジ型イベント®の講師として直接関わり、影響を与えていくことにも挑戦してみたいと思っています。一方、人事の方に対しては、やはり経験が伴ってこないと信頼を得るのが難しい世界なので、まずは経験を積み重ねていくことが必要だと感じています。
そのプロセスの中で最近、自分は「答えを出さなければ」という焦りで空回りしていたと気づきました。さらに、必ずしも答えを出すことがゴールではないということに、ようやく気づきました。状況を整理して、「こういう方向性が考えられますね」と一緒に描いていくこと、つまり伴走すること自体に価値があるのだと。今の自分にできることは、お客様と一緒に考え抜くことだと思っています。
最後に、池田が感じるSAGの魅力と、どんな人に入社して欲しいかを聞いた。
SAGには「人のいいところを見つけて、ちゃんと伝える」文化があります。ちょっとしたことでも「ありがとう」と言ってもらえたり、期待をきちんと言葉にして届けてくれたりする。2社目だからこそわかるんですが、これって決して当たり前じゃないんです。
活躍できる人物像としては、当事者意識を持って動ける方だと思います。組織の規模感から、役割が最初から決まりきっているわけではなく、気づいたことに手を挙げて提案できる環境です。出る杭が打たれるのではなく、むしろそういう声が歓迎される会社なので、「自分がやる」という感覚を持てる方にはとても合っていると思います。
さらに、人に興味を持てることも大切だと感じます。自分自身、人に恵まれてきたという感覚があって、その恩を巡り巡って返していきたいという気持ちが、仕事の原動力になっています。自分のためよりも、誰かのために動きたいと思える方は、きっとこの仕事とSAGという働く環境に合うはずです。「世の中のおかしな常識を変えていく」というミッションに共感して、それを自分事として捉えられる方と、ぜひ一緒に働きたいです!
※ 記載内容は2026年7月時点のものです
