異なる仕事を持つ仲間が集結。Agileを軸に広がった学びの場
Agile技術コミュニティには、部門や年次、職種を超えた約20名のメンバーが参加し、Agileに関する知識や実践経験を共有しています。
メンバーの一人である、eBDX事業部 第五開発担当課長である松金は、金融システムの企画・開発・保守に携わっています。過去のAgile経験から、さらなる知識と経験の深化を求め、今年度コミュニティに参加しました。
松金:現在はAgileではなくウォーターフォール型で開発されたプロジェクトに携わっています。しかし、ウォーターフォールとAgileが相容れないわけではなく、両者の利点を取り入れた開発手法もあると考えています。Agileというキーワードを通じて、その知識や経験を深めたいと思いコミュニティに参加しました。
一方、テクノロジー&ソリューション事業部 基盤ソリューション担当の主任である大阿久は、全事業部に対し基盤技術の支援を行う部門に所属しています。
大阿久:現在、業務の一部でAgileを活用しており、より深く理解したいという思いが参加理由の一つです。また、生成AI活用の技術コミュニティにも参加しており、そこにはAIに詳しい方が多く在籍しています。その経験から、Agile技術コミュニティにもAgileの実践経験や豊富な知見を持つ方が多いと考え、交流を通じて学びを得たいと思い参加しました。
さらに、eBDX事業部 デジタル開発担当の主任である金原は入社6年目、松金と同じ部署に所属しています。
金原:Agileを使って、金融機関向けに複数のマイクロサービスを開発、提供しています。現在の上長が、昨年度リーダーを務めていたこともあり、その紹介で参加に至りました。
コミュニティの活動は、月に2回のペースで実施しています。参加スタイルは、オンラインでの参加(リモート)や現地での参加(オンサイト)、その両方を組み合わせたハイブリッド形式です。活動の中心は、Agileに関する外部セミナーやイベント情報の収集・参加、各メンバーのAgile開発事例の紹介・共有です。
松金:さらに、集約した知識を全社に向けて展開するための「ハンドブック」を作成中です。現状、お客さまによって開発手法(Agile・非Agile)はさまざまです。多様な開発スタイルに対応できるように、社員のAgile開発への習熟を促すための第一歩として、活用したいと考えています。現在は、社内の事例などを集めながら作成に取り組んでいます。
忙しさの中でも続けられた理由。工夫と学びで支え合うコミュニティの時間
本業を持ちながらのコミュニティ活動は、常に厳しいスケジュール調整が求められます。しかし、メンバーはそれぞれに工夫を凝らし、この活動を有意義なものにしています。
松金:サービス保守とチームマネジメントで多忙ですが、コミュニティ定例会と自チーム内で計画している年休取得予定日が重ならないよう工夫しています。また、コミュニティの定例会は月2回、事前に事務局の方で日程を組んでもらっているので、その日程に本業の予定が入らないよう調整しています。
活動によって担当を超えた人と人とのつながりが生まれます。これが、とても有意義であると考えており、参加して非常に良かったと感じています。
大阿久:業務の起伏を見極め、時間があるタイミングでコミュニティ活動を行うことを心がけています。コミュニティの活動は月に2回、それぞれ1時間の枠で行われていますが、事例共有などの際に前提知識があると、話が理解しやすくなり理解度も上がるため、週末にAgile関連の書籍を読むなどして、まとめて知識を習得。インプットをまとめて行うことで、アウトプットも効率的にできるようになりました。
金原:優先度を見極め、上長と相談しながら業務とコミュニティ活動のスケジュール調整を行っています。またAgileを始めたのが最近であるため、知識を補完するため研修に参加し、資格も3つほど取得しています。知識だけでなく経験の共有も重要です。Agileを実践している方のノウハウを聞き、他の事業部の事例を知れるのは、コミュニティの大きな収穫ですね。
Agile技術コミュニティのメンバーは、学習意欲にあふれた人が集まっており、活動への参加率も高いのが特長です。とくに活動では、若い社員が活発に活動できるように、松金は積極的にフォローしています。
松金:若いメンバーは自発的に資格取得などに取り組んでいます。主体的なインプットが成果に直結するため、この良い姿勢を最大限に盛り立てていきたいですね。
当社には技術コミュニティといった、全社横断的な活動の機会があります。このような機会を積極的に活用すること、参加し続けるモチベーションを維持することが大事です。マネージャーとして、この前向きな姿勢や習慣を、自らが模範となって他のメンバーにしめすことが重要だと考えています。
また若いメンバーだけでなく、マネージャー層も積極的に参加しており、その背景には「危機感」があると思います。いつまでもウォーターフォールを前提にしたサービスやプロダクトが続くわけではありません。どこかで変化は必ず来るので、そこに対応できるようにしておきたいですね。
参加してわかった、コミュニティ活動で得た大きな気づき
コミュニティでの活動を通じて、メンバーはAgile技術について大きな気づきを得たと言います。
松金:担当中のサービスではウォーターフォール型の開発手法を採用していますが、実際には要件追加などの仕様変更が発生します。変更が発生するごとに、開発プロセスの中で細かく検証したり、お客さまに確認を求めたりするのですが、それらの活動はAgileに通じるものがあると感じています。
ウォーターフォールでもAgileの要素を取り入れることで、新たなやり方が生まれる。この「ハイブリッドAgile」とも言える手法は、まさに現場のニーズから生まれたものです。お客さまの状況が多様な金融分野においては、最適な開発手法を提案することが求められており、そうした中でこのアプローチには大きな価値があると認識していますね。
大阿久:コミュニティの中で、ツールの利用事例を共有する機会があり、今、そのツールを使って実業務でも何かできないか、実際に試しているところです。コミュニティのミッションの一つは、まだAgileを活用していない方々にも、その有用性を広めていくことだと考えています。そのためにも、実際にうまくいった事例をつくることに大きな価値があると感じています。
また以前は、 純粋なAgileを実践している人は少ないと思っていました。しかし、コミュニティに参加してみると、原則に忠実なAgileを実践している方々が多く、その知見に触れることができました。さらに、ウォーターフォールとAgileを両立させるノウハウを持つ方々もいることがわかり、私にとって大きな発見となりました。
コミュニティ活動を通じて得られる知識や知見は、それぞれの専門領域で活かされています。
金原:当社が提供するマイクロサービスには、他社の類似サービスが多数存在します。その中から当社のサービスを選んでいただくには、お客さまにとっての価値を上げていくことが重要です。Agileで進めることで、早い段階で動くものをお客さまにお見せできる点は、価値向上の一つだと思います。
さらに、成果物に対してすぐにフィードバックを得られるので、開発側としてもメリットが大きいと考えています。
部門を超えた交流は、技術的な知見だけでなく、多くの収穫をもたらしています。
松金:マネージャーはさまざまな悩みを抱えながら仕事をしているものですが、コミュニティでは技術の話題だけでなく、仕事上の悩みを共有することもできました。簡単な悩みばかりではないので、解決しないこともありますが、周囲からの助言を得て、悩み・課題に向き合える「勇気」が得られたと感じています。
当社は合併設立からまだ3年目と発展途上の段階にあり、部門間の連携をさらに強めていくことが重要なテーマとなっています。その中で、コミュニティは組織横断のつながりを育む貴重な場として、大きな役割を果たしていると感じています。
経験も年次も関係ない。学び続けたい人を後押しする環境
これから身につけたいスキルや実現したいキャリアプラン、コミュニティを通じて力を入れたいことなど、今後の目標について語ります。
金原:Agileのスクラムにおけるプロダクトオーナー(PO)の役割を担い、お客さまと直接やり取りをすることをめざしています。コミュニティではPO経験者の知見を得たいですね。
大阿久:基盤チームのリーダー層として、Agileのスクラムフレームワークの考え方やツールを活かし、今の仕事を効果的に回していくことを目標としています。
松金:現場でAgileを活用しているメンバーの取り組みを、社内全体に発信・展開していきたいと考えています。また、組織の枠を超えてその手法を適用・活用できるよう、マネージャーとして支援していきたいと思っています。
最後に、興味を持っている方々に対してメッセージを送ります。
大阿久:Agileに精通している方々は、自分のような初心者にも理解しやすい言葉で説明してくれて。そういう熟練度の高い方がいるので、コミュニティに入って良かったと思っています。
私自身は理系出身ですが、入社後にITを学びました。やる気さえあれば当社の支援や研修、コミュニティといった活動が後押ししてくれる環境があるため、モチベーションを保ちながら頑張っていけるのだと思います。
金原:私は法学部出身で、入社時はパソコン操作もゼロからだったのですが、会社から手厚いサポートをうけることができました。当社はコミュニティ活動はじめ、人材育成にも時間と費用をしっかり投資しており、非常に恵まれた環境だと感じています。
この業界はAgileに限らず技術の移り変わりが早いため、年次問わず常に新しいことに挑戦し続ける姿勢が大切です。Agile技術コミュニティでは、下の年次に刺激を受けることが多く、自分も負けていられないと感じます。だからこそ、若手の皆さんには「まだ経験が浅いから」と遠慮せずに、「やってみたい」といろいろなことに積極的に手を挙げてほしいですね。
松金:当社はNTTデータの国内グループ会社の中では、とくに金融系システムを数多く手がけている会社です。金融系システムには、一般的に堅牢性・機密性・高可用性などが求められるため、お堅くて旧来の開発手法に固執しているといったイメージがあるかもしれません。
しかし、実際にはAgile技術コミュニティのように挑戦を後押しする機会が社内にはあふれています。技術力を高めたい、幅広い技術に触れたいと考える方にとって、成長機会が豊富な環境です。
これらの成長機会を活用し、新たなチャレンジを通じて、自身のスキルアップを図ってゆきたいです。それに、マネージャーとしてチームメンバ一人ひとりの挑戦もサポートしてゆきたいですね。
※ 記載内容は2025年12月時点のものです

