高校生が抱いたITへの憧れと、努力の先に見えた職人気質な働き方の魅力
小学生の頃、私は遊びの輪の中心にいるような子どもでした。サッカーやドッジボールで遊ぶ時も「やろうよ」と率先して仲間を巻き込むタイプで、室内でゲームもしましたが、どちらかというと外で体を動かして遊ぶことが好きでしたね。水泳とサッカーにも打ち込み、水泳では地区大会で2位になったり、サッカーではフォワードのポジションで試合に出場したりしていました。
そして高校時代に、人生を大きく変えるきっかけがありました。それは、世に出始めたiPodやiPhoneとの出会いです。純粋に「かっこいい!」と思いました。それまでは調べ物をする際、パソコンを起動してブラウザを開いて文字を打つという手順が必要でしたが、これらのデバイスでは、ほぼ片手だけで直感的に操作できます。この革新的なインターフェースは、私にとって稲妻が走るほどの衝撃でした。「ITってこういうことができるんだ」という驚きが、IT業界を志すきっかけとなりました。
高校卒業後、情報系の専門学校に進学しました。これ以降、私はITの世界に対して新たな発見をすることになります。当初、スティーブ・ジョブズのプレゼンの様子を見て、ITはスマートな仕事というイメージを持っていたのですが、実際は予想以上に経験が物を言う職業だと気づき始めたのです。
そしてこれらは学生時代よりも実際に働き出してからより強く実感しました。ITの仕事は単に必要な情報を調べれば解決できるものではありません。調べてもわからないことは、手探りで解決していくしかありません。粘り強い努力が必要になるのです。実際に周りの高スキル者を見ても、試行錯誤して苦労されている方が多く、やはり経験が重要だとあらためて気づきましたね。それは当初想像していた華やかなイメージとは異なるものでしたが、むしろその職人気質な側面に魅力を感じるようになっていきました。
厳しい現場で築いたエンジニアの礎。技術の高さとチームワークに惹かれて転職を決意
新卒でIT企業へ入社し、その後、より本格的なシステム開発の経験を積める会社に転職しました。そこでは研修後、官公庁向けの新規案件に携わりました。お客さまの話す内容や業務フローもわからず、ゼロから手探りで進めなくてはなりません。官公庁向けなのでドキュメントを1文字修正する際も確認が必要なほどルールが厳しかったです。学校で学んだことは基礎の基礎レベルで、実務ではまったく太刀打ちできないことを痛感しましたね。
それでも、スキルの高い先輩たちのサポートを受け、どうにか一歩を踏み出すことができ、その後は自分で工夫しながら進められるようになっていきました。難しい案件でしたが、この仕事を体験できたことが私の礎になっています。その後、保険会社向けのシステム再構築案件ではローコード開発に携わり、銀行系のプロジェクトでは、試験工程を中心に経験を積みました。
その頃、私自身は将来のキャリア像としてチームリーダーをめざす気持ちが芽生えていました。それは、自然と人を引っ張っていく役割をしていたことや、技術に優れた方たちを巻き込んで開発を進めることが自分の持前だと感じていたからです。ただリーダーになるには、さらなる経験が必要となります。これは次のステップに進むタイミングだと判断し、転職を考えるようになりました。
NTTデータNJKへ入社を決めた理由は、単純にネームバリューに惹かれたということもありますが(笑)、それ以外にも大きく2つありました。1つめは、面接時に技術的な質問を掘り下げられた点です。相当のスキルが求められる会社だと実感し、ここは自分に必要な経験ができる場所だと思いました。2つめは、個人プレーではなくチームとして「和」を重視する企業文化で、面接でもその雰囲気を感じ取れました。
実際に入社してからも、面接時に感じた印象通り、皆さんの技術レベルの高さを痛感しましたね。また、チームとして協力しながら仕事を進める意識が高いことを実感しました。上司や先輩は単に優しいだけでなく、指導もしっかりとしていますし、本当に恵まれた環境だと感じています。
当社で最初に関わった案件は、子ども向けエンタメコンテンツの開発です。具体的には、動画配信サービスの画質選択機能の実装を担当しました。サーバーサイド開発の経験はあったものの、フロント開発は初めての経験で、かなり苦労しましたね。
技術とマネジメントの両輪を追いかけて。リーダーシップの葛藤と成長の日々
現在はECサイトのプラットフォーム新規開発プロジェクトに携わり、これまでのサーバーサイド開発の経験を活かせています。今年の11月からはスクラムマスターという役割も与えられました。
立場が変わったことで、判断を誤れないポイントが必然的に増えてきたことを実感しています。自分の言動も少し完璧主義になってきているように感じますが、それでも立場上わからないことは聞かざるを得ず、プレッシャーを感じながらも日々業務に取り組んでいます。
具体的な業務としては、開発メンバーのスケジュール策定や作業内容の調整、お客さまとの折衝など、問題の解決支援を行っています。本来のスクラムマスターの役割に加えて、見積もりやリスク考慮、品質分析なども担当しており、多岐にわたる業務をマルチにこなしていますね。
そんな日々の中で大事にしているのは、チーム間の連携です。皆さん個人作業になりがちだったのですが、リモートワークでも常時Teamsを接続し、積極的な声かけをしたり、雑談を交えたり。チーム横断的なコミュニケーションの活性化に努めています。
入社してから今までを振り返って、印象深い成功体験としては、現在のプロジェクトで初めてお客さまの前でデモンストレーションを実施し、無事に完了できたことが挙げられます。社内からも「わかりやすく、順序立てて物事を話せていた」とフィードバックをもらい、自信につながりました。
一方、失敗体験としては、入社当初の子ども向けプロジェクトで、「わからないことを知られたくない」という意識から進捗の報告が遅れてしまい、他のメンバーに迷惑をかけたことがあります。この経験からプライドを捨てて仕事は仕事として責任を持つことの重要性を学びました。現在は、バッドニュースほど早期に共有するよう心がけています。
それらの経験も含め、多くのことを経験させてもらい、主に2つの面で成長できたように感じています。1つめは、周囲を巻き込んで問題に取り組むプロセスが上手くなってきたことです。以前はSlackやTeamsでメンションを付けるだけで済ませていましたが、今では具体的な内容を落とし込んで協力依頼をするようになりました。
2つめは技術面での成長です。ありがたいことにAWS、Docker、最新のプログラミング言語など、最新技術に触れる機会が多いので、新しいスキルが着実に身についています。また業務上、必要だと感じているAWS資格の取得にも取り組んでいます。
チーム全体のパフォーマンスを向上させるには。自らの役割を模索する日々
私が仕事をする上で大切にしたい考え方は、同じプロジェクトにいる方から聞いた「間違えるなら元気よく間違えよう」という言葉。しょんぼりとした態度で間違えると、指摘する側も叱らなければいけないような心境になってしまい、チームの雰囲気に悪影響を及ぼします。一方で、元気よく間違えることができれば、相手も笑顔で教えてくれる。そうした前向きな雰囲気づくりを心がけています。
ほかにも日頃、意識している言葉があります。「ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない」と「頑張ることは当たり前、結果はすべて自分の責任」の2つです。
前者はヨーロッパのことわざで、人の本質は簡単に変わらないので、過度な理想を抱かず地に足を付けて物事に取り組む必要性を説いています。後者は努力そのものを評価しようという現在社会の風潮に逆らって、社会の厳しさを思い出させ、現実に引き戻してくれる宮崎 駿監督の言葉です。自らの行動理念としています。
それから、1人で抱え込みすぎないこと。1から100まですべてを担当するのではなく、上手に周囲の人を頼っていきたいと思っています。
将来のキャリアについては、最近、考え方が変化してきました。以前はトップに立つリーダーになることをめざしていましたが、スクラムマスターとして働く中で、私の特性はむしろサブリーダー的な立ち位置の方が合っているのではないかということに気づきました。というのも、私は自分で動きすぎてしまう部分があり、リーダーがそうした行動を取ると、メンバーを振り回してしまう結果になりかねません。
むしろ、一番上には腰を据えて作業を見守る方がいて、私は実戦部隊として動く方が、チーム全体のパフォーマンスとして理にかなっているのではないかと考えるようになりました。
当初の目標とは異なる方向性に気づき始め、現在は新たなキャリアパスを模索している段階です。最終的なゴールとしてチーム全体の最適化を考え、チームの力を発揮するにはどうすればいいかということを常に考えています。
現在の仕事は、純粋に楽しいです。プライベートでも旅行の行程を組むことが好きなので、その仕事バージョンと言いますか、作業の工程を考えることが楽しく、自分の立てた計画でプロジェクトが動いていることにやりがいを感じています。
ただ、私は休日でも仕事のことを考え続けてしまう性格で。上司からは「その働き方は将来の体に影響が出るから、メリハリをつけて働いた方がいい」と指摘されました。ゴールのないマラソンを走り続けると疲れ果ててしまうので、適切な区切りをつけることも意識していきたいですね。
最後に、もし技術的な興味をお持ちの方がいましたら、当社には求めている理想の環境があると思います。マネジメント職の候補となるような若手も募集していますし、私もそういった方とぜひ一緒に仕事したいと思っています。共に働けることを楽しみにしています。
※ 記載内容は2024年11月時点のものです
