電力・ガスの膨大なデータをいかに処理するか。技術と対話でお客様の理想を形に
現在、第3デバイスコミュニケーション事業部 第2開発部で、大手ガス会社様のエネルギーマネジメントシステム開発に主任として携わっています。エネルギーマネジメントシステムとは、暮らしに不可欠なエネルギーを、ITの力で最適化することです。
お客様が提供するサービスに、電力やガスの契約情報、給湯器やガス機器などから得られるさまざまなデータを集約するスマホアプリがあり、私はその根幹となるデータやシステム基盤の構築を担当しています。これによって、ユーザーがスマホで簡単に電力やガスの使用状況を確認できることはもちろん、大元の使用量データを分析することで、お客様がガス・電力契約率向上のための参考情報にしたり、省エネやコスト削減などの観点からエネルギーを最適化したりといった社会貢献にもつながります。
エリア全域の契約情報や機器情報が集まるため、扱うデータの種類と件数は膨大です。ユーザーの登録件数だけでも約1,000万件あり、電力契約は約200万件、ガス契約は約500万件。機器の数まで考えれば、データ数はそれ以上に膨れ上がります。
さまざまなシステムから得られる大量のデータを、いかにお客様が見やすい形に整形し、処理のパフォーマンスを上げられるか。その調整の難しさこそが、エンジニアとしてのおもしろさでもあります。これまでのキャリアでは一貫してデータに携わる仕事をしてきたことに加え、プライベートでは趣味のゲームのデータ分析が好きなこともあり、やりがいも大きいです。
仕事をする上で心がけていることは、お客様との要件の入念なすり合わせです。お客様が考える「やりたいこと」を具体的なイメージに落とし込んでいく必要があります。技術的な実現性はもちろん、時にはコスト面まで踏み込んで「技術的には可能ですが、本当に費用面に見合っていますか?」と対話しながら要件定義を行っています。お客様がお持ちのエネルギーマネジメントについての豊富な知識に、データ活用のプロである私達の知識を掛け合わせ、最適な方法を提案することが使命だと考えています。
チームのメンバーは、主任である私の他に、社員が2名、パートナー会社の社員が2名の計5名です。それぞれ得意分野がまったく違うので、強みを活かしながらも、成長のためにあえて専門外の仕事もバランスよく任せるようにしています。
時にはメンバーの相談に乗ったりアドバイスしたりすることもあります。エンジニアの仕事は、人に話を聞いてもらうだけで、答えが見つかって問題が解決することも多いものです。さらに私自身、話を聞くことでメンバーのスキルや知識を把握でき、自分の勉強にもなるため、こうした時間は大事にしています。
過去のプロジェクトで痛感した力不足。その悔しさが、クラウドを本格的に学ぶ原動力に
以前担当していたプロジェクトで、悔いが残った経験があります。同じくエネルギーマネジメントの案件でリーダーを任されたのですが、当時の私はクラウドの知識はあったものの、プロジェクトで使用していたAWS(Amazon Web Services)の知見が豊富ではありませんでした。お客様のご要望をもとに、具体的なビジョンが不足している部分をうまく補完して要件をまとめ上げるスキルも十分でなく、手探りで提案を進めていきました。
しかし、プロジェクトと並行してAWSの勉強をしていく中で、あらためて考えてみると、「最初に行った提案は、あまり効率的ではなかったな」と気づきました。
結果的に、後から追加で何度も提案を重ねることになってしまいました。幸い、お客様は真摯に耳を傾けてくださり大きな問題には至りませんでしたが、本来なら、最初からすべて提案しておくべきでした。私により深い知識があれば、お客様の時間を奪うことなく、さらに質の高いサービスを提供できたのではないか。それによって会社にも大きな貢献ができたのではないかと、力不足を痛感しました。
この時の反省が、私がクラウドの知識を本格的に学ぶ原動力になりました。当社は自己啓発支援制度として、希望すればオンライン学習プラットフォーム「Udemy」を個人の受講料負担なしで利用できるので、この制度をフル活用して、クラウド関連の講座を必死に受講しました。
この制度がなければ、ここまで短期間で体系的に知識を吸収することはできなかったと思います。社員の「学びたい」「成長したい」という意欲をしっかりと後押ししてくれるNTTデータNJKの魅力を実感できた機会でもありました。
お客様の期待を超え、新しい「気づき」をもたらす──エンジニア冥利に尽きる喜び
一方、「これはうまくいった」と手応えを感じられたのは、以前担当した、あるエネルギーマネジメントシステムの商用化に向けた改善提案です。別の開発者によってすでにできあがっていたシステムを、商用化のために整備するという案件でした。
検証してみると、開発者目線ではきちんと動作するものの、セキュリティや将来的な拡張性など、商品を市場に出す上で欠かせない機能が不足しているとわかりました。そこで、上司やチームの力も借りながら、今のままの仕様では、将来、開発規模が大きくなった時に開発が滞る可能性があることを伝え、それを改善する提案を数多く行いました。
特に工夫したのは資料作りです。開発に使用していたAWSにはセキュリティの問題をチェックしてくれるサービスがあるのですが、お客様はそれを利用していませんでした。そこで、私達が代わりにそのサービスを使って評価を行い、出てきた膨大なチェック項目を一つひとつ検討。お客様の求めるパフォーマンスを想定しながら、「これは絶対に対応すべきです」「これはコストパフォーマンスが悪いので優先度は低いです」と、理由を添えて一覧表にまとめました。前職で、お客様の状況を考慮しながら見積や提案などを行う経験を重ねてきたことが活かされました。
その結果、お客様から「確かに、こういう改善をしなければ商品として使えないですね。クラウドについても丁寧に教えてくれてありがとうございました」と、感謝の言葉とともに高く評価していただくことができました。
どんな仕事でもそうですが、お客様から「私達だけでは気づけなかったことに気づいてくれた」と言われた時が一番嬉しく、エンジニア冥利に尽きる瞬間です。お客様はエネルギーマネジメントの専門家ですが、必ずしもクラウド技術に詳しいわけではありません。
そのため、「こういう機能が欲しい」というご要望に対し、クラウドでの実現性やセキュリティといった私達ならではの観点でご提案すると、「なるほど、確かに仰る通りですね」と言っていただけることがあります。ただ言われたものを作るだけでなく、お客様に新しい発見や気づきをもたらすこと。そこに私達が提供できる最大の価値があると思っています。
それはチームメンバーに対しても同じです。もともと教員志望だったこともあり、人が新しいことを学ぶ姿を見ることが何よりも喜びです。未知の分野の仕事を通してメンバーが新しい発見をしてくれたり、過去の経験を活かして「こうすればもっと楽にできます」と自分で気づいてくれたりすると、本当に嬉しくなります。
人生は一度きり、だから挑戦する。「やりたがり」を活かせる環境でキャリアを広げたい
私のエンジニアとしての強みは、経験したことのない技術や新しいやり方に対しても、抵抗なく挑戦できるところだと考えています。生来「やりたがり」な性分で、学生時代、工学部に所属しながら教育学部の講義も受けて教員免許を取得したのも、より視野を広げて、いろいろな人と話す機会を増やしたかったからです。1度きりの人生ならば、できる限りたくさんのことを経験した方が得だと、昔から思っています。
今後の目標としては、AIを使ったエネルギーマネジメントのデータ分析に挑戦したいです。例えば集まった電力やガスの使用量データをAIに分析させ、お客様に最適な料金プランを提案するなど、できることは無限に広がっていくはずです。開発業務だけでなく、システム障害への対応など運用面でもAIを活用し、業務効率化に貢献していきたいですね。
チームを率いる立場としては、メンバーが将来、どんな現場や会社に行っても通用するスキルを身につけられる環境を作りたいと考えています。実は私自身、過去のキャリアで特定の仕事のみに長く携わった結果、転職活動でスキル不足を痛感し、苦労した経験があります。だからこそ、メンバーには得意分野を伸ばしながら、苦手分野も克服してほしい。そうやって皆で高め合っていけるチームが理想です。
そして、NTTデータNJKにはその理想を実現できる環境があります。現時点でエネルギーマネジメント分野の知識がなくても、興味のある方、挑戦したいという方は大歓迎です。エネルギー分野のほかにも、組み込み開発や就職支援サイトのデータ分析など多様な案件があり、仕事の幅は本当に広いです。私の「やりたがり」な性格にもぴったりで、他の案件にチャレンジしたくなった時には、それを受け入れてくれる器の大きさがあります。
また、クラウドの勉強に役立った「Udemy」などの自己啓発支援制度も本当にありがたいですし、ライフステージに合わせた働き方がしやすい点も魅力です。実はもうすぐ第二子が生まれる予定なのですが、育児休業やリモートワークなどの制度も整備されているので、活用しようと思っています。
NTTデータNJKに興味を持っている方には、ぜひ最初からやりたいことを1つに絞るのではなく、いろいろなことにアンテナを張って挑戦してほしいと思います。どんな仕事でも、経験したことのない課題は必ず出てきます。現状のやり方に満足せず「もっと効率化できないか」と考えながら、新しいことに積極的に挑戦する探求心。そんなマインドを持った方と一緒に働ける日を楽しみにしています。
※ 記載内容は2025年9月時点のものです
